Nasagiさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

Nasagi

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ミュリエル(1963年製作の映画)

4.0

こんちには みさなん おんげき ですか?
わした は げんき です。
この ぶんょしう は いりぎす の ケブンッリジ だがいく の


↑この映画をみて、個人的にこれを思い出した。
言わば、むちゃ
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蜘蛛女(1993年製作の映画)

3.8

B級ホラーっぽい邦題がついているが、サスペンス映画である。
ゲイリー・オールドマンは、翌年公開の『レオン』に先立つ本作ですでに、殺し屋に悩まされる汚職警官を演じていたようだ。

寂れたダイナーで、自分
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晩春(1949年製作の映画)

4.2

・お見合い相手はウチによく来る電気屋さんに顔が似ている
・ウチによく来る電気屋さんはゲイリー・クーパーに顔が似ている

⇒お見合い相手はゲイリー・クーパーに顔が似ている

鮮やかな三段論法🤔

まわり道(1974年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

ヴィム・ヴェンダース監督「ロード・ムービー3部作」2本目

あんまりあっちゃこっちゃ移動しない系ロード・ムービー

もの悲しい音楽が流れるなか、雨模様の街の空撮で映画は始まる。自室から外をながめる青年
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現金に体を張れ(1956年製作の映画)

4.0

スタンリー・キューブリック

「ゲンキン」ではなく「ゲンナマ」
同じ時間を複数視点でえがく手法がとてもスリリング
シンプルに観てて超たのしい

上海から来た女(1947年製作の映画)

4.2

オーソン・ウェルズ

うわーウェルズ天才だーってなる映画
顔面クロースアップの暑苦しさ
船降りたとこでマイケルとエルザの間にビシッとグリズビーが収まる画が好き

深夜の告白(1944年製作の映画)

4.0

ビリー・ワイルダー

ぜひとも観ておきたかったフィルム・ノワールの最高峰
冒頭からもうすばらしい
名優エドワード・G・ロビンソンが良い存在感

暗黒街の弾痕(1937年製作の映画)

4.0

フリッツ・ラング

主人公2人は良心的なキャラクターなのだが、だんだんと暗い世界に身をやつしていく。
独房から伸びる影や脱獄時のスモークなど映像表現がすごい

暗黒街の顔役(1932年製作の映画)

4.4

ハワード・ホークス

演出力がまじで無敵
マシンガン×カレンダー
デ・パルマ監督のリメイク版『スカーフェイス』とはまったく趣向の異なる作品であり、約90分で嵐のように強烈なイメージを残す

都会のアリス(1973年製作の映画)

4.0

ヴィム・ヴェンダース監督、リュディガー・フォグラー主演の「ロード・ムービー3部作」1作目

老け顔の青年と美少女アリスの旅

フォグラーのくたびれた雰囲気がすごくクセになる。
ロード・ムービーはこうい
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ルートヴィヒ 完全復元版(1972年製作の映画)

4.0

イタリア映画の巨匠⑥
ルキノ・ヴィスコンティ

4時間。さすがに途中で気失うかとおもた。
生涯を通じて芸術を溺愛し、ワーグナーのパトロンになったりお城を3つも建てさせたりしたバイエルン国王ルートヴィヒ
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アポロンの地獄(1967年製作の映画)

4.0

イタリア映画の巨匠⑤
ピエル・パオロ・パゾリーニ

オイディプス神話の映画化。
パゾリーニについては以前『王女メディア』を観たことがあるものの、あまりよくは知らない。
基本的にあまりセリフに依存せず、
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8 1/2(1963年製作の映画)

4.0

イタリア映画の巨匠④
フェデリコ・フェリーニ

小難しい映画のイメージがあったが、じっさい観るとゴキゲンな映画だった。

『パルプ・フィクション』でユア・サーマンとジョン・トラボルタがステージで踊って
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(1961年製作の映画)

4.4

イタリア映画の巨匠③
ミケランジェロ・アントニオー二

60年代に世界三大映画祭すべてで最高賞をとったアントニオー二監督による、お洒落Levelカンスト映画

自分にはまだ早いという気もしつつ、とにか
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自転車泥棒(1948年製作の映画)

4.2

イタリア映画の巨匠②
ヴィットリオ・デ・シーカ

『無防備都市』と同じく、ネオ・レアリズモの代表作。

ごくごくシンプルなストーリーの映画だが、これまた大きく心を揺さぶられる作品だった。
冷静に考えれ
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無防備都市(1945年製作の映画)

4.2

イタリア映画の巨匠①
ロベルト・ロッセリーニ

土日で名作を一気にみる企画
一本目はこれ。
戦後ヨーロッパ映画の原点とも言われる伝説的な作品である。

色々な説明書きをぜんぶ省いてざっくり言うと、「大
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アンディ・マリー: 再起までの道(2019年製作の映画)

4.0

前までFilmarksになかったはずがいつの間にか追加されていた。

男子テニスBIG4の1人、アンディ・マレー選手のリハビリ生活を追ったドキュメンタリー。

現時点までに、
グランドスラム優勝3回、
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ゴーン・ガール(2014年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

エイミーのパワーが強すぎて、ミステリーとしてのプロットまで良い意味でぶっ壊してしまった映画。

物語の型としては、「消えた妻」の謎をめぐるミステリーということでいいだろう。
素直に考えれば、「探偵」役
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ソーシャル・ネットワーク(2010年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

「こういうケースでは普通、証言の85%は誇張で、残りの15%は偽証です」

あまり自信はないけど、「この映画の過去パート、ぜんぶそこに居合わせた人のバイアスかかってる説」。

本作はあくまで「現在」の
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パニック・ルーム(2002年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

いわゆる篭城戦もののシチュエーション・スリラーなんだけど、「防御が100%破れない」という設定上、守る側がかなり有利になっているバランスがおもしろい。
当然そのままだと話は動きようがないが、中の母娘の
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エイリアン3(1992年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

最近、デヴィッド・フィンチャーの監督作品をちゃんと観ようとしているのだけど、だったら本作もなかったことにするわけにはいかない。
フィンチャー本人からすれば消し去りたい過去のひとつかもしれないが、けっし
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ゾディアック(2006年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

フィンチャー監督作品の中では過小評価されてるけど、カメラワーク等の成長度合いもふくめ名作だと思う。
実際におきた事件をフィクション化する上で物語の着地点が、関係者たちの終わらない苦しみや悩みを見据えた
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ゲーム(1997年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

巻き込まれ型サスペンスの良作!

オープニングの回想シーンは、8mmで撮ることでノスタルジックな雰囲気をだしている。
闇の中へと消えていく父の姿は、自殺したことを知った上でみるととても悲しい。
幸せそ
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(1954年製作の映画)

3.8

ザンパノみたいにガチの一芸だけで生きてる人は尊敬する

綱渡り師の人の芸とかめっちゃスペクタクルですごかったのに、ザンパノの場合は胸で鎖を引きちぎるだけという地味さがいい

「こんな石ころだって何かの
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マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

3.6

会話シーンのひとつひとつがかなり長い。
とくに序盤でニコールが弁護士のノラ相手にじぶんの気持ちをぶちまける所は、なんと6分以上もずっと1人でしゃべっていて、しかもその内4分近くがワンカット。よくセリフ
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マイヤーウィッツ家の人々(改訂版)(2017年製作の映画)

4.0

会話のセリフ構成がいい。

向き合って話してるのに話題がすれちがってたり、何気ない世間話をしてるようで一方が他方にマウント取ろうとしてたり。
罵声の途中で次のシークエンスに切り替わる演出がおもしろくて
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フランシス・ハ(2012年製作の映画)

4.0

約1年ぶりに観たけどこの映画と主人公、ほんとうに捉えどころがないんだよなぁ。

自分の中にこの映画のタッチを言語化する語彙がまだない、というか。
解説とか読むかぎり、やっぱトリュフォーとかちゃんと観な
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ヤング・アダルト・ニューヨーク(2014年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

「イタい」人間を撮らせたらノア・バームバックはほんと天才的だなと思う。

年相応の振る舞いという呪いを押しつけてくるライフ・ステージの残酷さと、それにフィットできずにもがき続ける不器用ながらも愛らしい
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ベンジャミン・バトン 数奇な人生(2008年製作の映画)

3.2

最近、こういう「数奇」とみせかけて「だれもが身に覚えのある普遍的な人生のものがたり」をえがく系の作品を、個人的にもうあんまり楽しめなくなってきている。
中身についての判断はとりあえず保留しておくとして
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シャイニング 北米公開版(1980年製作の映画)

4.6

ひろく出回っている国際版にくらべると全体的に説明が多くなっていて話がわかりやすい。

ダニーがトニーと話し出した(超能力に目覚めた?)きっかけや、ジャックが過去の反省から断酒中であることについて語られ
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トレーニング デイ(2001年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

『セブン』みたらこれも観返したくなった!
あっちはきっかり7日間だけど、こっちはきっかり1日。

これがぜんぶに同じ日におきた出来事って現実には考えにくいけど、自分が今まで信じてきたもんがたった1日で
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セブン(1995年製作の映画)

4.4

「シャーロック・ホームズ・シリーズの真の生みの親はコナン・ドイルではない。ロンドンという都市そのものだ。」という話を聞いたことがあります。

つまり、ああいった犯罪小説が成立する上で、匿名性や隣人との
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シャイニング(1980年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

この映画の作り込みがいかにすごいか、ということを説明するために、少しマニアックだが映画『シャイニング』の「まちがいさがし」をしたい。

本作は、初見ではまず気づかないものの、注意深く観るとさまざまな矛
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いつか晴れた日に(1995年製作の映画)

4.2

たったひとつのピアノの旋律、振り向いた顔から流れる涙、これだけですべて事足りてしまうのってほんと映画の美学だよな〜と思う。

ケイト・ウィンスレットの朗々たるセリフ回しっぷりがすごい。
alwaysと
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フェリスはある朝突然に(1986年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

いわゆる「第四の壁の破壊」(登場人物がカメラに向かって直接語りかけるなどして、フィクション/観客の垣根を越えてくること)を多用したコメディ映画だ。

主人公のフェリスが観客に向かってガンガンしゃべりか
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