モデルとなる女性に、究極のエロスの美を追求したエゴン・シーレ。
彼のスキャンダラスに満ちた短い生涯を描いた作品。
自分勝手で、奔放過ぎるエゴンに惹かれる女達。
愚かな行為と知りつつも、彼から離れ>>続きを読む
原作は、作家でもある監督の半自伝的小説「不幸な出発」。
監督の思いが溢れた珠玉作。
戦時下に芽生えた、少年とシスターの禁じられた恋。
14才と24才の年の差に唖然。
しかし、いやらしさはなく、>>続きを読む
朝鮮王朝史上最も悪名高き暴君が心惹かれた、旅芸人の美少年・コンギル。
彼に嫉妬した、野心家の側室チャン・ノクスの嫌がらせ。
狂気の中に、計り知れない孤独を抱えた燕山君。
単なる悪役ではない、肉親>>続きを読む
シドニー・シェルダンの原作本がとても面白かった。
映画化された本作が、たまたまTVで放映されていたので鑑賞。
マリー=フランス・ピジェと、スーザン・サランドンのヒロインはイメージ通り。
しかし>>続きを読む
囚人達で結成された、“将軍様”暗殺目的の特殊部隊。
リアルで凄まじいシーンの連続。
ワルばかりだから、訓練中でも犯罪を犯す。
しかし彼等の余りにも虚しく凄惨なラストシーンに、図らずも同情し、泣い>>続きを読む
若くして亡くなった、チャン・ジニョンの魅力が光る作品。
自動車事故で記憶の一部をなくした、主人公の気象キャスター。
駅の遺失物センター勤務のガールフレンドと、過去の“忘れ物”を探す彼。
意図的な>>続きを読む
クールでストイックなヨゼフと、やや臆病でロマンチストのヤン。
対照的な性格の工作員と、ふたりに協力するレジスタンスの闘士達。
愛国心でナチスと勇敢に戦った彼等の陰で犠牲となった、罪なき人々。
何>>続きを読む
小柳ルミ子の体当たり演技が話題になった文芸エロス。
哀しい過去を背負った魔性の女・うたが身を寄せる、山寺が舞台。
彼女を巡り、寺の住職とその息子、そして刑事が絡む愛憎劇。
とりわけ、刑事役・夏八>>続きを読む
絵の具が水に溶けていく、タイトルバックが美しい。
全4話のオムニバスからなる、小泉八雲の“怪談”の世界。
劇中、静寂の中に効果音のみが鳴り響く。
オカルトやスプラッターとは違う、奥ゆかしい、幻想>>続きを読む
ジャック・ドゥミ&ミシェル・ルグランの魔法、再び。
おとぎ話の世界を舞台にした、お洒落で奇想天外な、フレンチミュージカル。
カラフルで耽美的な映像と、ロバの皮を被ったドヌーヴがキュート。
彼女が>>続きを読む
「ブ、ブタ…?」
「タクヤ“琢”也ですッ💢」
ヒロイン(斎藤由貴)と客(秋元康)のとぼけたやり取りが、記憶に残っている。
山田邦子のコメディエンヌぶりと、大江千里の爽やかさが印象的だった。
クリ>>続きを読む
若尾文子、色っぺえ~。
対する北大路欣也の、野性的で、ギラギラした男らしさ。
扇情的なタイトルに、若かりし頃の名優二人。
私の中の硬派な北大路像が音を立てて崩れた(笑)
人妻への恋に暴走する、>>続きを読む
結婚し、良妻賢母になることが美徳とされた時代。
良家の娘ながら、絵本作家としての自立を夢見るビアトリクス。
”イギリス人”のポターを、アメリカ人のレネー・ゼルウィガーが再び好演。
役柄は違えど「>>続きを読む
ヒロインの上官キラーの様な描かれ方がいただけない。
後半になると、もはやお花畑状態。
クールビューティー、ユリア・ペレシドの熱演も台無し。
彼女が砂や雪にまみれながら、敵を仕留めていくシーンは迫>>続きを読む
ベルギー映画3本目。
マティアス・スーナールツ目当て。
男達の出来心が殺人事件へと発展する、心理サスペンス。
混乱し、互いが疑心暗鬼に陥る姿が、滑稽で愚かだ。
本国では大ヒットしたらしいが、個>>続きを読む
戦争映画には珍しい映像美。
しかし、アクションシーンはスローモーション多用で、迫力不足。
ソ連軍の将校、どこかで見た事あると思ったら「愛の囚人」の“イナゴ君”だった。
ここでは、硬派な軍人を好>>続きを読む
神楽坂恵と冨樫真の印象が強烈。
グラマラスな神楽坂と対照的に、痛々しいほど痩せた冨樫の肢体。
ふたりの脱ぎっぷりのよさと、体を張った気迫の熱演。
特に、狂女かと思わせる冨樫真の怪演が不気味。>>続きを読む
高校の映画鑑賞会で初めて観た作品。
何度観ても、クライマックスのお遍路シーンに涙してしまう。
バックに流れるピアノ協奏曲「宿命」が、偏見と苦難に満ちた父子の姿を強く印象付ける。
出演者も豪華で、>>続きを読む
アメリカ独立記念日に生まれたことを誇りに持つ、快活な青年。
しかし、出征した戦地での悲惨さと、待ち受ける現実に身も心もボロボロになり、自暴自棄に陥っていく…。
若き日のトム・クルーズが、ベトナム戦>>続きを読む
ヒロインの井上真央よりも、おばちゃんパワーが目立つ。
渡辺直美の怪演も笑える。
スポ根ドラマとしては、中途半端な印象。
現実は甘くない。
“W○KE” のあんちゃんばりに、どこか抜けてる玉山鉄>>続きを読む
上映中の「海辺の生と死」繋がりで。
島尾敏雄・ミホ夫妻の、凄まじい愛と葛藤を描いた作品。
ふたりの絆が深いからこそ、夫の裏切りに心のバランスを崩していく妻。
精神に異常をきたした彼女の激しい怒り>>続きを読む
落ちぶれた中年ピアニストと、生き別れた父親を探しに、フランスへやって来た少女。
モン・サン=ミシェルで偶然出逢ったふたり。
難病モノのベタなストーリーだが、モン・サン=ミシェルやパリのロケーション>>続きを読む
ロッキーとドラゴがタッグを組んでる~!!
それだけでも興奮した、豪華アクションスター揃い踏みの快作。
当時、州知事だったシュワちゃんのカメオ出演も嬉しかった。(ジョークも笑えた😄)
そして、ミッ>>続きを読む
家庭の事情で田舎の親戚に預けられた少年イングマルと、男の子の様な美少女との友情。
なんといっても少女サガを演じる、メリンダ・キンナマンの魅力が光る。
ガキ大将の彼女が、成長期の膨らんでくる胸と、イ>>続きを読む
あのソル・ギョングが、平田満か大杉漣に見える。
平凡な銀行員のボンス(ソル・ギョング)に片思いする、お向かいの塾講師ウォンジュ(チョン・ドヨン)。
演技派俳優のふたりが、どこにでもいる普通の独身男>>続きを読む
高良健吾に持っていたイメージを覆す、何ともほのぼのとした映画。
役柄が変わればこうも違うのかと思わせる、吉高由里子とのカップル。
不思議男子・世之介のペースに、いつの間にか巻き込まれてしまう仲間達>>続きを読む
滑りまくるジェイソン・ステイサムに爆笑。
主役級2人を差し置き、冴えないおデブのオバちゃん大活躍!!
度胸あり、口も達者で下ネタ上等、頭は切れるし、腕っぷしも強い。
それに見かけによらず、身のこ>>続きを読む
食べ過ぎで、胃もたれしそうな感覚の作品だった。
よく言えば、さすが情熱の国・スペインの映画。
まだ十代だったペネロペ・クルスの、体を張ったあっけらか~んとした演技に唖然。
登場人物も皆、頭空っぽ>>続きを読む
憧れの“髪結いの亭主”になった、夢見る中年男の悲喜劇。
タイトルの意味そのまま、美容師として店を切り盛りする妻マチルドと、のほほ~んと日々を暮らす、夫アントワーヌ。
ささやかな暮らしでも、深い愛情>>続きを読む
妹の婚約者と恋に落ちる人妻。
若く、情熱的な彼との情事に溺れていく姿を描いた、インモラルな作品。
主演は、コリアンエロスの先駆け「桑の葉」の美女イ・ミスクと、短髪が初々しいイ・ジョンジェ。
過激>>続きを読む
王朝の落日を暗示する、宮殿内の不衛生な描写。
敬愛するマリー・アントワネットの朗読係に誇りを持つシドニー。
彼女が受ける、思いもよらぬ非情な仕打ち。
ラスト近くのあの場面は、彼女の精一杯の反抗だ>>続きを読む
実話の重みが伝わる秀作。
戦中、ナチスのユダヤ人迫害から逃れ、オーストリアからアメリカへ亡命した、老婦人マリア。
彼女が突然、祖国相手に裁判を起こす。
それはかつてナチスに強奪された、クリムトの>>続きを読む
ロンドンの貧民街に暮らす、1組の母娘。
自堕落な母に振り回される、風変わりな少女ジョー。
彼女と関わるふたりの青年が、黒人とゲイである奇抜な設定。
黒人青年は彼女に束の間の恋の喜びを与えてくれた>>続きを読む
イギリスの港町・リヴァプールに寄港したソ連船の船員と、貧しい労働者階級の少女の、束の間の恋を描いた映画。
どちらかというと地味で、よくあるストーリーだが、何故か忘れられない作品。
冷戦時代という背>>続きを読む
アンデルセンの同名童話をモチーフにした、バレリーナの悲劇。
厳格な独裁者・レルモントフ率いる、名門バレエ団に入団したヴィッキー。
同じく彼に、作曲の才能を買われたジュリアン。
新作「赤い靴」のプ>>続きを読む
ドタバタ・スパイアクションコメディ。
素人&美人エージェント迷コンビの活躍を描いた作品。
コントかギャグマンガを見ている様な感覚。
笑いを通り越した脱力感。
悪役テレンス・スタンプは、相変わら>>続きを読む