natsumeさんの映画レビュー・感想・評価

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ブロークバック・マウンテン(2005年製作の映画)

3.8

自分の父親が同性愛者の暴行に関与したと知ったイニスは、自分も彼らと同じように、いつかみんなにばれて断罪されるという不安があったのかもしれない。後ろめたいような、何かを我慢するような感じでずっと苦しそう>>続きを読む

タクシードライバー(1976年製作の映画)

3.8

ベトナム戦争帰還兵の主人公が、偏った正義感によって行動を起こす話。
本当に戦争に行ってきたのかわからないけど、極端な考え方をしているのがなんだか怖い。売春してる少女にも、帰れない事情があるのでは?

シャッター アイランド(2009年製作の映画)

4.3

何が真実なのかわからなくなる。
精神病院や嵐、主人公のトラウマ……はじめからラストシーンまでずっと重苦しい。それでも何度も観返したくなるから不思議。
印象的なせりふもある。深く考えさせられた。

シャイニング(1980年製作の映画)

4.2

雪山という閉鎖的環境、もう一人の自分と会話する不思議な少年、いわくつきホテル。不気味な要素がいっぱい。
ドクタースリープのために観たら、ジャックニコルソンの自分勝手な父親ぶりが怖すぎた。

ジョーカー(2019年製作の映画)

4.7

思うことがたくさんあって感想を書くまで時間がかかった。どこまでが現実で、どこまでがアーサーにしかわからないコメディなのか、今もはっきりわからない。
正論を説くマレーフランクリンとのシーンが、一番緊張感
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ヴィオレッタ(2011年製作の映画)

3.8

母の愛を求める少女ヴィオレッタと、芸術家として娘を利用した母。
母はつらい過去があったから、娘への接し方がよくわからなかったのかもしれない。完全に毒親だけど、愛情がないわけでもないし……。全体的にかわ
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トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)

3.8

ジャンルはコメディに属してるかもしれないけど、よく考えると怖い話だった。途中でこの世界がおかしいことに気がついてしまったら、家族も友人も、自然のものですら信用できなくなると思う。
あの扉から出て自由は
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インスタント沼(2009年製作の映画)

3.8

おもしろい。
なんだかついてない主人公ハナメと、くだらないことに全力な電球おじさん。ふたりの関係がどうだったか実際わからないけど、ハナメの運勢が変わるきっかけになってよかった。ハナメに振り回されるガス
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キル・ユア・ダーリン(2013年製作の映画)

3.5

さまざまなマイノリティに対する差別がある中で、新しい時代、新しい自分へと生まれ変わろうとする大学生アレンとルシアン。彼らの楽しかった時間はあっという間に終わってしまう……。
アレンは母親とルシアンを重
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リトル・フォレスト 冬・春(2015年製作の映画)

3.3

前作の続き。
いち子の感情に起伏が見られるようになり、田舎暮らしへの迷いや母への思いが強くなっているようでした。
小森に住むみんなと同等の覚悟がないと小森では生きていけない……みたいにいち子は感じたの
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ジェーン・ドウの解剖(2016年製作の映画)

3.4

謎めいた美女の遺体を解剖する父と息子。彼らに次々と起こる異常な現象はなんなのか、美女は何者なのか。
狭い地下という閉塞感と薄暗さが、最初から最後まで不気味でした。途中から現実なのか、親子が悪夢を見せら
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リトル・フォレスト 夏・秋(2014年製作の映画)

3.9

便利とは言えない田舎で、若い女性がひとり暮らしする。料理はお米や野菜からみんな手作り。
大変そうな作業でも、淡々と、手際よく進めるいち子。彼女が作った料理はどれもおいしそうだった。グミの実なんて食べた
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草原の実験(2014年製作の映画)

3.8

のどかな草原で暮らす父と娘の生活と、ふたりの青年との青春。どこの世界にもある日常が、目には見えないものに少しずつ汚染されていく。
はじめから終わりまでせりふはないけれど、正装して朝日を拝み、ひとり最期
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ヴェノム(2018年製作の映画)

3.9

ヴェノムの可愛さにびっくりした。
エディと元彼女と今彼氏が意外と仲良くやっていけそうなのも新しい。

一方から見れば善人でも、別の視点から見れば悪人になる。その判断は難しいと感じた。

イヴ・サンローラン(2014年製作の映画)

3.7

美しくてデザイナーとしては天才、だけど精神的に脆くてパートナーがいてもすぐ浮気する……。
そういうだめなところがあるからこそイヴは魅力的だったのかもしれない。人間味があって最高。

オーシャンズ8(2017年製作の映画)

3.7

いろいろ気になるところはあるけど、とにかくケイト・ブランシェットがかっこいいです。

クソ野郎と美しき世界(2018年製作の映画)

3.5

歌おうとしても歌えない香取さんのシーン。持ち歌を歌えないもどかしさが伝わる。作中だけでなく、現実の状況と重ねてしまった。
また逢う日まで の歌詞もいろいろ考えさせられた。

リメンバー・ミー(2017年製作の映画)

3.8

死者と残された生者の関係がずっと繋がっていて、生者に忘れられて二度目の死を迎える。
忘れられて粉々になったおじいさんが切なかった。

活きる(1994年製作の映画)

3.8

息子の事故や娘の出産など、何度も何度も こんな時代でなかったら…… と悲しい気持ちになった。
家族みんなでごはんを食べて生きることは、とてもありがたいことなのだと感じた。
マントウくんには幸せにな
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楽園の瑕(きず)(1994年製作の映画)

3.6

複雑で人間関係がわかりにくいところもあるけれど、時々考えさせられる台詞がある。
もう一度観たい。
映像はとても美しい。

シークレット・オブ・ハロウィン(2016年製作の映画)

3.5

映像は幻想的できれい。

ハロウィンでいたずらしてはしゃいでる男の子と比べて、将来のためにアルバイトしてお金を貯める女の子がとても大人に見えた。

最後は切ない感じだった。

キャロル(2015年製作の映画)

4.0

とても美しかった。キャロルは大人の女性なのにどこか危うげで、放っておけない感じ。テレーズが惹かれてしまうのもわかる気がした。
男性の登場人物には、誰ひとり感情移入できなかった。

バレエ・シューズ(2007年製作の映画)

3.7

エマ・ワトソンがとにかくかわいい。
あっさり終わってしまうけど、女性たちが貧しいなかでも前向きなのがよかった。

クロワッサンで朝食を(2012年製作の映画)

3.5

大人の物語だった。次の場面に移る時の余韻が残る感じが好き。
でも邦題がひどい。内容に合っていない気がする。

アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅(2016年製作の映画)

3.9

家族愛がテーマ。映像もきれい。
幼いマッドハッターが可愛らしかった。アリスが味わう女性の生きづらさは、現代と同じだと思った。

ファインディング・ドリー(2016年製作の映画)

3.9

忘れんぼうのドリーが両親を探すお話。
前作を思い出し、懐かしい気持ちで観た。ドリーの印象は以前よりずっと良くなった気がする。みんなのことを忘れてしまうのでは……と不安がるドリーが気の毒だった。
吹替で
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バティニョールおじさん(2002年製作の映画)

3.8

精肉総菜屋さんの冴えないおじさんが、フランス警察やナチと対峙して少年を守ろうとしていたのがかっこいい。
悲惨な描写はほぼないけれど、差別の悲しさと愚かさを感じる。

ヴァージン・スーサイズ(1999年製作の映画)

3.5

物憂げなメロディーと、世間から切り離されたような五人姉妹の美しさが好き。病気だからと伐採される樹も、あっさりと終わる少女の恋もかなしい。
テーマは重い。

カケラ(2009年製作の映画)

3.3

時々ハッとするような良いせりふがあったけど、それだけに残念に感じるところが多かった。
もったいないなぁと思った。

レンタネコ(2011年製作の映画)

3.8

あまり深く考えずに観たら、猫はかわいいしほのぼのとしてよかった。悪者も出てこないしなにかと言ってくる隣人も実は良い人みたい。
大人も子どもも素直になれない人ばかりだけど、憎めなかった。
夏の庭を背景に
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プリシラ(1994年製作の映画)

3.9

3人のドラッグクイーンがピンク色のバス(名前はプリシラ)で公演先に向かう話。
途中の街で嫌がらせされたりする場面は心が痛んだけれど、素敵な親子・パートナーにほっこりした。
すべてのマイノリティへの偏見
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マレフィセント(2014年製作の映画)

3.5

マレフィセントがオーロラを陰ながら見守っているのがなんだかかわいい。
まるで母子のような関係になって、呪い通りにその日を迎えるまでのマレフィセントの葛藤が切なかった。
アンジーにぴったりの役。

マザーウォーター(2010年製作の映画)

4.1

京都の町、小さな銭湯、お豆腐やさん、バー、カフェ。それぞれの住人の毎日をいっしょに体験できた。季節感もあり、音楽もとてもよかった。
人間はずっと同じではいられない。どこかへ出発して、いつかまた戻ってき
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運動靴と赤い金魚(1997年製作の映画)

3.6

妹の靴をなくしたお兄ちゃんが、一生懸命マラソン大会で走り、三等賞品の靴をもらおうとする。
貧富の差の激しさ、子どもへの厳しさがカルチャーショック。でもやさしい大人もいる。
健気な兄妹に泣けるし、終わり
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めがね(2007年製作の映画)

4.0

あんなきれいな砂浜でメルシー体操した後の朝ごはん、あれは絶対おいしいはず。
わたしもあの島でたそがれたい。すごく癒されました。

おもひでぽろぽろ(1991年製作の映画)

3.8

五年生のタエ子の学校生活、家族とのやりとり。どれも似たような経験があって懐かしかった。
山形での田舎生活が終わりに近づき、あべくんという男の子の話になったところからなんだか泣きそうになった。たぶん自分
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