natsumiさんの映画レビュー・感想・評価 - 12ページ目

コートダジュールの方へ(1958年製作の映画)

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アニエス・ヴァルダによる南フランス、コート・ダジュールのPR動画。映像がめちゃくちゃ綺麗なんだけど、それだけで終わらずヴァルダのお茶目な皮肉が効いている。着眼点も言葉の選び方も面白い。馬がいる離島、ま>>続きを読む

Rapado(原題)(1992年製作の映画)

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ないと生きていけない大切なバイクを盗まれた青年が人生が変わると思ったらそこまで変わらなかった話。日本では考えられないような日常茶飯がデッドパンなネタになっていて、様々なネタの繰り返しが日常に溶け込んで>>続きを読む

ニーナ・ウー(2019年製作の映画)

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台湾の田舎から台北に出てきた売れない女優がある映画の主演に抜擢されてから映画業界の闇に飲み込まれていく話。確かにパーフェクトブルーっぽい。主人公の名前もブラック・スワンと同じ。脚本は主演のウー・クーシ>>続きを読む

Red Moon Tide(英題)(2020年製作の映画)

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自分のコンディションが悪かった、眠い時に観る作品ではない。赤いサムネで釣られたからには真っ赤に染まった映像は好きでした。

戦慄の絆(1988年製作の映画)

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一卵性双生児であり有能な婦人科医兄弟の日常が、ある女性との出会いから歯車が狂っていく話。カリスマ性があり社交的な兄エリオットと、そんな兄に劣等感を感じる不器用ではあるが研究熱心な弟ベヴァリー。一人二役>>続きを読む

ビー・デビル(2010年製作の映画)

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韓国のある離島で生まれ育ち、極度の男尊女卑な風習に耐えてきた女性がある事をきっかけにプツンときて暴走する復讐劇。前半のドラマが長い割に登場人物たちの描写が一面的で浅いから、後半の反撃がただの殺人鬼映画>>続きを読む

散歩する惑星(2000年製作の映画)

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ロイ・アンダーソン、初だけど合う気がする。意味わからんけど好きなタイプのシュール。群像劇?だけど肌真っ白な爺さんばっかで見分けがつきにくい。映像がエドワード・ホッパーの絵画を再度低くしたみたいな感じで>>続きを読む

ゼイリブ(1988年製作の映画)

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カーペンターだしあのエイリアンのビジュアル的にホラーだと思ってたらSFだった。サングラスが見えるという設定とあからさまではあるけれど資本主義への風刺(なのにちょっと1984っぽい)っぽくて面白い。中盤>>続きを読む

黒いオルフェ(1959年製作の映画)

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監督がブラジル人だったらここまで踊らせていただろうか。50年代の作品でこれだけ黒人のキャストがいるフランス映画も珍しかっただろうが、エキゾチックに憧れてステレオタイプを詰め込んだように感じた。色鮮やか>>続きを読む

サランドラ(1977年製作の映画)

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ポスターでも有名なあのキャラがまさかの下っ端だった笑

情事(1960年製作の映画)

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男の登場人物たちがキモい無理… 人間の愛の浅はかさ、ということなんだろうけど。えーそんなもんなの…?なんか美しく哀しいような雰囲気なのに気持ち悪くてなんか自分にはしっくり来なかった… モニカ・ヴィッテ>>続きを読む

ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結(2021年製作の映画)

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ワクチン打ってから2週間経ったので映画館行ってきました楽しかった〜 まだ控えるけど行く回数増やしたい。前作(?)全く覚えていないけれど全く問題ありません。冒頭から爆破されたキャラの血でワーナーブラザー>>続きを読む

用心棒(1961年製作の映画)

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えー面白かった!こんなエンタメ性がある作品だと知らず、キャラ濃くて笑えた。三船敏郎かっこいい。リアルで豪華なセットがどんどん壊されていく快感。確かに荒野の用心棒の元ネタ。台詞が聞き取れず細かいところが>>続きを読む

エルム街の悪夢(1984年製作の映画)

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ホラー映画を夜に観たら怖くて寝れないってまさにこれじゃん。この頃の殺人鬼の中ではかなり難易度高い、寝たら殺されるとか無理。枕を引き裂き部屋が羽だらけになるの絵的に良い。血バッシャーもすごい迫力。たまに>>続きを読む

バタリアン リターンズ(1993年製作の映画)

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ゆるいゾンビコメディを観たい気分だったのに前2作と違ってシリアス系でした。こんなかっこいいゾンビ見た事ない、覚醒後の登場シーンの演出ベタだけどかっこよかった。全身色々刺さっててちょっとヘルレイザーのピ>>続きを読む

13回の新月のある年に(1978年製作の映画)

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MTF性別適合手術をした主人公だけどトランスジェンダーな訳ではなさそうなのがややこしい。恋人(元精肉屋)の自殺という監督の実体験のトラウマをどうにかトランスジェンダーの主人公の悲劇に置き換えてカタルシ>>続きを読む

赤死病の仮面(1964年製作の映画)

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はい好き〜〜わかってたけど好きなやつ〜〜タイトルだけで好き。衣装も赤もエンドクレジットのアニメーションも全部好き。ジェーン・アッシャー演じるフランチェスカがあるシーンで完全にシュレックのフィオナ姫。ち>>続きを読む

タイムリーパー 未来の記憶(2019年製作の映画)

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過去鑑賞記録

FRIGHT FESTというロンドンのホラー映画祭で観た。Filmarksに登録されていない作品は普段メモしておくのだがそれもないので驚くほど覚えていないけど、レビュー読んでいたら思い
>>続きを読む

悪魔の毒々モンスター(1984年製作の映画)

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噂の悪魔の毒々トラマ映画。こういう低予算ホラーを久しぶりに観たってのもあるけど演技が超わざとらしいし、いじめっ子たちの悪口も語彙なくて超ダサいけど、こんなにふざけておきながら根は真面目で悪いことはする>>続きを読む

呪いの館(1966年製作の映画)

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この頃によくあるズームは苦手だけど雰囲気とか色味が好き。螺旋階段の撮影とかループのところもまさに悪夢のようで大好き。アルジェントが影響受けてるなとは思ってたけど冒頭の突如の死はほんとサスペリアまんま。>>続きを読む

天井桟敷の人々(1945年製作の映画)

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ある美女と彼女に取り憑かれた男4人の物語。バチストを演じたジャン=ルイ・バローの演技もパントマイムも表情もリチャード・ベースハートっぽい顔も好き。戦中にこの数のエキストラを集め、綺麗な衣装や舞台を使い>>続きを読む

竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

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3ヶ月以上ぶりの映画館。色々気になるところはあるけど楽しかった。思ったよりかなりミュージカルしてた。父が高知出身でよく遊びに行くので実際知っている場所が映っていると興奮しますね。(観光スポンサー臭すご>>続きを読む

サンセット大通り(1950年製作の映画)

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ハリウッド黄金期、売れない脚本家がひょんなことからサイレント映画時代に売れた元大物女優が自ら書いた脚本の編集をするために彼女の豪邸に住み始めたことから始まる話。過去にハリウッドで成功した者とハリウッド>>続きを読む

コード・アンノウン(2000年製作の映画)

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ジュリエット・ビノシュがハネケの作品に出たいと名乗り出て出来たらしいハネケの初フランス語作品。自分が見ているものは自分が思うほど真実ではなく、真実のほんの一部にしかすぎないことについて。それによりすれ>>続きを読む

悪夢の香り(1977年製作の映画)

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モキュメンタリーであり半自伝的。アメリカと宇宙飛行に憧れるフィリピンの小さな村のタクシー運転手がひょんなことからパリに連れてもらえることになりカルチャーショックを受ける話。最初はタガログ語で観たかった>>続きを読む

殺人に関する短いフィルム(1987年製作の映画)

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デカローグの5話を映画化した作品。2件の殺人について。映像がトイカメラっぽくてクセが強く、常に画面の6割くらい黒い。見にくい、醜い。死刑の描写がかなり丁重で生々しく青年の扱いが人間じゃない。最初の個人>>続きを読む

Bishtar az do saat(原題)(2013年製作の映画)

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イランの若い“犯罪者”カップルが彼女を診てくれる病院を真夜中に探す話。短いけどうまくまとまっていた。

ノロワ(1976年製作の映画)

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リヴェット作品は毎回衣装と雰囲気がツボすぎる。ああいうピッカピカな真っ赤なブーツ欲しい。演劇的だけど真面目、大人たちの真剣なお遊び。デュエルっぽいと思ったら未完のシリーズだそう。その場にオーケストラが>>続きを読む

パラノイドパーク(2007年製作の映画)

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ある晩人を殺した少年がそのことを誰にも打ち明けられず、どうやって罪悪感とトラウマを抱えて過ごすか。彼の頭の中を覗き込んだかのようなぐしゃぐしゃな時系列で、封じ込んだつもりだった事件の記憶が鮮明になって>>続きを読む

The color wheel(原題)(2011年製作の映画)

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姉弟の会話劇ロードムービー。アレックス・ロス=ペリー本人が演じる弟がジェシー・アイゼンバーグが演じそうな早口マシンガントークで陰湿なキャラが自分の笑いのツボで、めっちゃ声に出して笑ってた。姉弟はお互い>>続きを読む

The Play(英題)(2005年製作の映画)

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トルコのある小さな村の女性たち9人が集まり、お互いの辛い過去を繋ぎ合わせて演劇にしていく過程を撮ったドキュメンタリー。まともな教育を受けていない、酔っ払った夫に暴力を振われる、子供が産まれそうなのにお>>続きを読む

荘園の貴族たち(2020年製作の映画)

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なんか貴族たちがよくわからん話ししてた。内装や衣装も画も綺麗なんだけど字幕を追うので精一杯。揚げ足取って会話してるからほぼクソリプ合戦。ブルジョワが嫌なのはもうわかってるよ…

La résurrection des natures mortes(原題)(2012年製作の映画)

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見つけた動物の死体を家の研究室?に持ち帰り生き返らせる女性の話。ストーリー意味わからんが映像が超好み。抽象的なやつも青白い草っ原のショットに赤い花と彼女のジャケットが映える感じ好きすぎる。

見えざる人生(2019年製作の映画)

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1950年代のリオデジャネイロ、厳しい親により引き離された姉妹がお互い夢見た人生を歩んでいるだろうと勘違いしながらそれぞれ女性に厳しい世界でもがきながら毎日を生きる物語。初っ端から辛い。色鮮やかな映像>>続きを読む

夜と霧(1955年製作の映画)

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ホロコーストとナチス収容所のドキュメンタリー。これを終戦10年後に作ったのはすごい、というかだからこそ作れたのか。ゾッとさせられる映像の連鎖。詩的でありながら視聴者に問いかけるようなナレーションは自分>>続きを読む

O侯爵夫人(1975年製作の映画)

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ロメールによる時代劇映画。冒頭はコスプレ感強くてドタバタコメディっぽいからモンティ・パイソンかと思った。前半はカラヴァッジオを連想させる絵画のように綺麗なショットが多い。原作があるしドイツ語だからか余>>続きを読む