natsumiさんの映画レビュー・感想・評価 - 15ページ目

Mank/マンク(2020年製作の映画)

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社会的背景知らないとわかりにくいと聞いていたから構えてたけど、普通にテンポ良いしハリウッド界の政治の会話が面白い。ワンハリっぽいけどこっちはハリウッドへのラブレターというよりもう少し冷めた視線。当時の>>続きを読む

ハンディキャップ・キャンプ: 障がい者運動の夜明け(2020年製作の映画)

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ヒッピーな若者たちがカウンセラーの、障害者用サマーキャンプで繋がった子たちが成長し障害者達による初の大々的な公民権運動について。今まで自分達への酷い扱いを疑問視しなかった子達が、サマーキャンプへ行き差>>続きを読む

シカゴ7裁判(2020年製作の映画)

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設定は60年代だけどヒッピーとかフラワーパワーのイメージを押しすぎてないのと題材的にも現代にも通用するから現実味がある。俳優陣がとっても良いのとアーロン・ソーキンの話が通じない登場人物たちのカオスな会>>続きを読む

愛してるって言っておくね(2020年製作の映画)

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レコードが再生されるところ、リアルだったら自分は幽霊を疑いそうだなと思ってしまった。アニメーションならではの演出勉強になる。

マ・レイニーのブラックボトム(2020年製作の映画)

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恒例の年内ギリギリにNetflix再開させて今年のオリジナル作品マラソン、スタート。戯曲だからほぼ会話だけど俳優陣の演技がすごい上手いから観てて飽きないけど、映画より舞台観てる感がある。チャドウィック>>続きを読む

羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来(2019年製作の映画)

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近くで吹き替えしかやってなくて諦めてたけどやっぱり観に行った、と思ったら字幕版は去年上映されていたんですね。線画太め、デフォルメも強く、動きや表情が90年代アニメっぽいコミカルな感じで、アニメーション>>続きを読む

アンドレイ・ルブリョフ 動乱そして沈黙(第一部) 試練そして復活(第二部)(1969年製作の映画)

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タルコフスキーもこんな騒がしい作品を撮るのか。長いけど割とテンポ良いし、自分のキリスト教の知識不足に感じたけど鐘作るシーン面白かった。これもMOSFILMのYouTubeにて。日本語字幕なし、ズレなし>>続きを読む

炎628(1985年製作の映画)

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ホラー映画じゃないけど怖い映画としてよく挙げられている作品。ずっと観たかったけどこちらもMOSFILMのYouTubeにありました。(日本語字幕なし、字幕のズレはほぼなし。)前に観た異端の鳥とよく比較>>続きを読む

アキラ AKIRA(1988年製作の映画)

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初見は特に好きではなかったけどドルビーシネマで観たらやばかった。ストーリー意味わからんのは変わらずだけど原作読んでないし、原作も意味わからんらしいし。とにかくセル画でこの作画は狂気。音楽がめちゃくちゃ>>続きを読む

キートンの探偵学入門/忍術キートン(1924年製作の映画)

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映画館のシーンどう撮ったか不思議だしこの時代であのメタな演出は先駆けすぎる。体張ったやばいアクション連発なのは元はスタントマンだったからとか。最初の方の水被った時水の勢いで首の骨折ったらしいけど数ヶ月>>続きを読む

吸血鬼(1932年製作の映画)

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主人公死んだの全然わからなくて途中で透けてる所は処理が甘いと勘違いしてた。それとも死んではいなくて幻覚なのか全部が悪夢なのか。ラストの幻想的で幸せそうな二人と一人で苦しむ医者の映像を交互に入れるのベタ>>続きを読む

鶴は翔んでゆく/戦争と貞操(1957年製作の映画)

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空襲のシーンがすごい。全然古さを感じられない動き回るカメラワーク。主演のタチアナ・サモイロワも上手い。マリアブラウン思い出した。最後のボリスの友達の台詞で夫の死を受け入れ、花を配り始めるのに希望がみれ>>続きを読む

燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

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セリーヌ・シアマがまたやってくれた… 楽しみすぎて初見パソコンなんかで観たくないと思い、オンライン試写申し込みしなかった。愛の美しさも、女性というだけで生きづらい世間への怒りも、女性の強さも全部壮大な>>続きを読む

霊魂の不滅(1920年製作の映画)

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音楽がめちゃくちゃいい。この時代によくある大袈裟な演技が少ないから見やすくて素直に感動した。構成も回想シーンの中に回想があって画期的だったんだろうな… 少し混乱したけど、登場人物少なかったから一応つい>>続きを読む

キートンの大列車追跡/キートン将軍/キートンの大列車強盗(1926年製作の映画)

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1時間無声で追いかけっこしてるだけでこんな面白いのすごい。そんなことで口を聞かなくなる彼女なんて振ってしまえと思ったけど(当時は重要だったのかもしれないけど)、バスターキートンは顔が好きだし健気な役で>>続きを読む

市民ケーン(1941年製作の映画)

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前に途中まで観たの放置してたからMank予習で見直した。全然古さを感じない。オーソン・ウェルズのカリスマ性がやばい。技法はよくわからんけど、この時代で回想シーンあるってだけですごくないか。超金かかって>>続きを読む

ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ(2019年製作の映画)

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サンフランシスコのジェントリフィケーションのことだけど、普遍的なテーマがあって状況は全く違う自分にも響いた。今はもう引越しに慣れたから家にはあまり執着しなくなったけれど、守りたいと思える家や地元がある>>続きを読む

異端の鳥(2019年製作の映画)

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映ってるものは残酷だけど映像がめちゃくちゃかっこいい… と思えていたのもほんの数分、観たの後悔はしてないけどわざわざ都内来たなら他の作品観たかったな… 世界第二次大戦中に安全な叔母の家に送られたが突然>>続きを読む

朝が来る(2020年製作の映画)

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自分が邦画の情報にとても鈍いのもあるけど、今年のアカデミー賞の日本代表作に選ばれたと聞いて初めて知った作品。(これもイギリスの映画評論家の呟きで知った。) カンヌでもTIFFでも上映されてたらしいけど>>続きを読む

82年生まれ、キム・ジヨン(2019年製作の映画)

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何度も泣きそうになった。女性には決して優しくはない社会で生き残るために強くなった女性は、困った時手を差し伸べられても「甘くみられたくない」「負けてたまるか」みたいな考えがあって、むしろ大丈夫だと思って>>続きを読む

ハースメル(2018年製作の映画)

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まさか今年になって公開されるとは思わなかった今作、全然宣伝も見かけなかったし上映スケジュールでたまたま見つけたから良かった(しかも普段行かない映画館)、と思ったらもう最終日?!ということで超滑り込みで>>続きを読む

友だちのうちはどこ?(1987年製作の映画)

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理不尽に厳しい先生から自分のノートに宿題をしない子に次忘れたら退学宣言をされたその日に早速自分のと間違えてその子のノートを家に持って帰ってしまう。友達の退学を阻止するために主人公は隣町にあるその子の家>>続きを読む

キャンディマン(1992年製作の映画)

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ニア・デコスタ監督、ジョーダン・ピール脚本の続編の予習。殺人現場の描写とヴァージニア・マドセンが現場調査する時の吐きそうな演技がめっちゃリアルでスクリーン越しに腐った血の臭いが伝わってきそうだった。グ>>続きを読む

吸血鬼ノスフェラトゥ(1922年製作の映画)

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ポーポー言ってる笛みたいな楽器の音が良い、調べても出てこない。最初はカラーティントの付いた映像じゃなくて普通に白黒でいいだろーと思ってたが、色の変化が上手い具合に天気や雰囲気を描写していた。数年前カラ>>続きを読む

酸っぱいリンゴの木の下で(2016年製作の映画)

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(当時のメモ) こんなにがっつりロマンス映画久しぶりに見た。トルコも地域だけでこんなに雰囲気が違うのかなぁ、海辺の町の方が西洋化が進んでいる。3人姉妹が美人だった。

街の灯(1931年製作の映画)

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実はチャップリンちゃんと観たの初めて。この時代の作品で黒人が出てて、しかも奴隷やメイド役じゃないし、少ししか出ないけど良い奴?役なのすごい。そしてラスト…!

キューティーズ!(2020年製作の映画)

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サンダンス映画祭では高評価だったのにNetflixに上がった途端マーケティングがロリコン目線!と炎上した恐らく今年一の問題作。(現在は批判を受けてサムネなど変更。) 自分は元のマーケティングは見ていな>>続きを読む

TENET テネット(2020年製作の映画)

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構えてたけど思ってたほど難解って訳ではない!ノーラン映画は一見難しい設定も論理的にちゃんと説明してくれるからちゃんと観てれば抽象的なアートハウス作品なんかより全然わかりやすい。むしろ逆行の理屈は理解し>>続きを読む

監視資本主義 デジタル社会がもたらす光と影(2020年製作の映画)

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SNSとそれらを操るAIの危険性について。若者もだけど親の世代にも見てほしい作品。やんわりとは分かっていた問題だけど、告発インタビューにドラマをサンドイッチしてわかりやすく説明してしてくれている。正直>>続きを読む

Exhibition(原題)(2013年製作の映画)

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ジョアンナ・ホッグ、めちゃくちゃリアルでめちゃくちゃ居心地悪くて気まずい描写上手すぎな。夫婦が18年住んだロンドンにある洒落たモダニストな家を売ったら、内線で会話するくらい離れていた夫婦の距離が縮まっ>>続きを読む

家族の四季 愛すれど遠く離れて(2001年製作の映画)

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キャスト豪華すぎだけど長すぎ… SRKとカジョールが演じるラフールとアンジャリが同監督作品の「何かが起きている」と名前同じだしキャラも被ってる。中盤しばらくポスターからは想像できないようなティーンラブ>>続きを読む

悪魔はいつもそこに(2020年製作の映画)

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人々を支えるはずだった宗教が、過剰な信仰と不運の連鎖が掛け合わさり人々が死んでいくオムニバス作品。オムニバスって登場人物覚えられなくて苦手だけどこれは割とわかりやすかった。豪華キャストだけど実力派勢揃>>続きを読む

mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

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今ちょうど公開されているドキュメンタリー「行き止まりの世界に生まれて」を思い出した。どちらもスケボー仲間たちの映画で、常にカメラで何かしら撮っているメンバーが1人いる。フォースグレードも夢を捨てずビン>>続きを読む

ウォッチメン(2009年製作の映画)

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原作の方がコマ割りやら吹き出しやらコミックスならではの演出が画期的だったため映像化不能と言われてたらしいから、それをどう映像に落とし込んだかが面白いらしいので読んでみたくなった。ドラマの方も面白そうだ>>続きを読む

そこにある環境レイシズム(2019年製作の映画)

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環境レイシズムについて。エリオット・ペイジの故郷でもある土地とその周辺の黒人や先住民が多く住む地域で、何百年も前にできたゴミ捨て場から近年の廃水まで様々な理由で唯一アクセスできる水が更に汚染されていく>>続きを読む

羅生門(1950年製作の映画)

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何年か前に途中まで観たけど芥川龍之介の原作と全然違うのに驚いて話が意味わからなくなってギブしたから観直した。雨すごい。