こなごなさんの映画レビュー・感想・評価

こなごな

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スパイの妻(2020年製作の映画)

2.1

冒頭から細部にわたり作り込まれており観る側の解釈の幅がほぼなかったのに、終盤は絵的にも話的にも突然放り出される作り方に戸惑うし、その流れで曖昧さを残す夫の結末は大義より「そういうこと」だったのかと解釈>>続きを読む

劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(2020年製作の映画)

4.5

公開初日朝7時開始の初回で鑑賞、634人収容のあのスクリーン1を早朝から9割近く埋めたファンの期待に十分応える仕上がりだったと思う、自分は漫画だけ派だったが、柱の推しが煉獄だったのでアニメ未修でも映画>>続きを読む

シカゴ7裁判(2020年製作の映画)

4.2

法廷物にハズレなしな安定の展開と面白さ、前半は若干混乱するが後半の法廷場面は目が離せなくなる、実話ベースなので事件概要を予習していったほうがよいものの、人物群像劇としても十分楽しめる、観ながらずーーー>>続きを読む

ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ(2019年製作の映画)

2.0

タイトルから社会派かと思って予備知識なく行ったら期待と違ったし自分には合わなかった、背景は確かに現地社会の状況を踏まえてるけど、話自体最初からオチが見える妄想感満載で、細かいネタも雰囲気重視の要素にし>>続きを読む

異端の鳥(2019年製作の映画)

3.8

前評判で若干期待しすぎだったかもしれない、序盤からかなりきついエピソード続きで正直後半は観ていて麻痺状態、終盤の登場人物が普通すぎて薄いとすら思え、終わってみたら意外と冷静に、ああ、と思った、モノクロ>>続きを読む

ヨコハマメリー(2005年製作の映画)

3.0

本人にゆかりがあったりした人の証言で本人と当時の社会の雰囲気などを見せていくナレーションなしで進む形式のドキュメンタリー、横浜という土地の時代や文化的な象徴であることはよく伝わる、本人は「まったく出な>>続きを読む

82年生まれ、キム・ジヨン(2019年製作の映画)

3.2

登場人物全員がステレオタイプ的設定で推しができるような個性がなく人物没入がしづらかった、韓国の女性の位置づけのみならず、自分を押し殺し破裂しそうな人の話として気づきは多い、良くも悪くも自分の努力なしに>>続きを読む

牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件 デジタル・リマスター版(1991年製作の映画)

4.3

とにかく熱量がすごく、無駄な尺もなければいちいちカットと陰影が美しくて、4時間あっという間だった、実話ベースなのでうっすらラストを知ってから観たが知らないまま観たかったと心底思った、なんというかまた不>>続きを読む

浅田家!(2020年製作の映画)

3.0

中盤以降の被災地の話に自分の記憶が引っ張り出され映画の場面を自分脳内で上書きしてしまったところや、全体的に軽快な流れでもあり、観たあと作品自体の印象があまり残らなかった、実話ベースというので実際はもっ>>続きを読む

フェアウェル(2019年製作の映画)

3.3

テーマや家族それぞれのいる場所での考え方の違いは興味深く共感もあり、おばあちゃんがずっと見せなかった一瞬では涙が溢れたが、作品として全体的に粗く感じた、最後の落とし方は事実は別として出し方は意見や好み>>続きを読む

無職の大卒(2014年製作の映画)

4.7

IMW2020鑑賞、現代テーマインド映画の真骨頂な社会派の勧善懲悪全部盛りアクションファンタジー?、社会問題になっている大卒就職難の若者の無職期間と職を得て生き生きとした姿の対比に心を動かされる、ダン>>続きを読む

ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)

3.1

主役2人をはじめキャストの演技はほぼ満点なものの、作品として細かい違和感やつながりの悪さが断続的に見受けられ、その積み重なりで最後まで没入できなかった、一果のバレエシーンは普段あまりバレエは見ない自分>>続きを読む

鵞鳥湖の夜(2019年製作の映画)

2.0

ノワールものは嫌いではないのだがこれは何か合わなかった、絵面は美しかったが何かウォン・カーウァイのような既視感があり、ストーリーは定番ギャング物でラストも早々に読めてしまい、全体的に粗っぽいなと思って>>続きを読む

ビギル勝利のホイッスル(2019年製作の映画)

4.5

IMW2020鑑賞、“タミルの大将”ヴィジャイの王道社会派エンタメ、今回は女子サッカーを舞台に正面から女性の社会進出へエールを送るもので、主人公定番設定にはまたかと思うも、インドらしいダンスや歌を入れ>>続きを読む

メイキング・オブ・モータウン(2019年製作の映画)

3.9

60-70sのヒットメーカーの歴史的な内容とはいえ、昨今につながる社会の話や、商業と個人、文化の関係をいろいろと考えさせられる硬派な作品でもあった、しかし流れた曲みんなそうだったかと思うぐらい知らない>>続きを読む

TENET テネット(2020年製作の映画)

3.2

事前情報で予想していたよりぜんぜんシンプルで拍子抜け、手垢のついた「タイムワープ」とせず新たな概念で設定や展開に自由度を持たせたことに意味があり、観る側は難しい言葉に惑わされずそのままを観ていればいい>>続きを読む

劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン(2020年製作の映画)

5.0

原作未読アニメ外伝履修済、王道オブ王道展開をこの作品らしく静かで美しいグランドフィナーレにしてくれた、初回鑑賞時は全体的に間の長さが気になったものの終始大泣き、おかわりしたらその意味が染みてさらに泣い>>続きを読む

ミッドウェイ(2019年製作の映画)

3.0

宣伝の「日米両国の視点で描く」は明らかに誇張だが、これまでのアメリカ愛国色の強い作品に比べれば日本の描かれ方が若干フェアな印象をもった、ミッドウェーだけではなくその「前段」もあり2時間でカバーする内容>>続きを読む

チィファの手紙(2018年製作の映画)

3.7

原作に忠実な設定で終盤の細かい展開はこちらのほうが好み、日本版に比べてふんわりよりもざらっと感があり演出の妙は薄かった気がするが、「失踪旦那」の言葉がこちらのほうが刺さったし泣けるポイントは同じだった>>続きを読む

ようこそ映画音響の世界へ(2019年製作の映画)

4.2

序盤は期待しすぎたかなと思いながら観てたら、地獄の黙示録の5.1chの話からの面白さが爆上がりで、「映画での役割の半分は音響」のとおり、この作品でも最後まで目も耳も釘付けだった、名作名場面集としても楽>>続きを読む

海の上のピアニスト イタリア完全版(1998年製作の映画)

4.0

デジタル修復版を1回観たのみでこちらも鑑賞、自分的には数十分長いこちらのほうが好みだった、しかしやっぱり最後は自分の解釈その他が揺れる、観るたびに考えが違ってしまいそうなぐらい哲学的で迷わされる

海の上のピアニスト 4Kデジタル修復版(1998年製作の映画)

3.8

デジタル修復版で初鑑賞、あまりに有名なテーマ曲をはじめ演奏シーンまで音楽全般は満点、しかし本編は簡単に感動したと言えない重さがあり、最後もわかっていたとはいえ消化するまで時間が掛かりそう、限界ある環境>>続きを読む

パヴァロッティ 太陽のテノール(2019年製作の映画)

4.0

個人的にパヴァロッティの声が声楽家のなかでいちばん好きなので、大音量で歌の数々を聴けるだけで大満足、ゴシップ的な人となりは気にしてこなかったが、生来の人懐っこさと繊細さが垣間見えた、誰の目線で作ったか>>続きを読む

死霊魂(2018年製作の映画)

4.3

毛沢東大飢饉当時の収容所生存者などの証言をつなぐ形のドキュメンタリー、8時間26分の超長尺物で休憩が2回入るが、進めば進むほど目が冴えるような凄まじい作品、証言の順番も絶妙ですごく考えさせらた、劇伴も>>続きを読む

インターステラー(2014年製作の映画)

3.0

IMAXリバイバルで初見鑑賞、最近まとめて観たこの監督作品の中では観やすかった、しかし根本的にどの作品も特に家族恋人関連の筋の取り方がワンパターンでさすがに飽きを感じてしまった、加えてこの作品は特に宇>>続きを読む

大海原のソングライン(2019年製作の映画)

3.2

とにかく歌と映像が終始素晴らしかった、オーストラリアの「ソングライン」という言い伝え?を実際に遠隔でつないでセッションしていき、目的は地球環境保護のメッセージへつなげる感じでこれへの印象は個人差があり>>続きを読む

葛根廟事件の証言(2017年製作の映画)

3.3

生存者の方々がなかなか語ろうとしなかったというソ連侵攻時の大きな虐殺の一つと言われる事件の証言で進み、映像は証言者の現在と当時の写真がほとんどで、事件の全容は正直観ただけではつかめないが、偶然舞台挨拶>>続きを読む

ポネット(1996年製作の映画)

3.0

主役の子どもが気の毒すぎるぐらいの試練を受ける流れは、観ているうちに感動作ではなくスピリチュアル系ソフトホラーなんじゃないかと思えた、父親、親戚、寄宿学校それぞれみんな何か怖かったし、最後はあれでよか>>続きを読む

はりぼて(2020年製作の映画)

4.0

笑うどころじゃないんだけど笑いしか出てこないブラックコメディならぬブラックリアリティ、あえて悪いところばかりを切り取ったとは言われない絶妙なラインで編集してあるんじゃないかと思う、インタビュー記事で「>>続きを読む

オフィシャル・シークレット(2018年製作の映画)

3.0

実際良くも悪くもこんな感じで「意外な人」の無策で衝動的な思い切った行動が何か大切なことにつながるのかもしれない、思いの根底はともかく、映画で観る主役の言動は正直覚悟もなく感情的でブレまくっていたものの>>続きを読む

シリアにて(2017年製作の映画)

3.9

ドキュメンタリーはたくさんあれどそれでは伝えきれない現実がある、という事前情報を入れて観に行ったがそういうことか、たった1日の間にイベントが起こりすぎて、観ていて頭の中が真っ白になっていくのだけはわか>>続きを読む

ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

2.1

個人的に合わなかった、想定できる範囲で狙いまくっている感じが全部滑って見えてしまい、最初から最後まで乗れずにすごく冷めた感じのまま観終わってしまった、そのなかで、ピザ屋のドライバーのオチではちょっとだ>>続きを読む

映画ドラえもん のび太の新恐竜(2020年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

脚本が若干引き伸ばし気味で薄いなとか、令和になってもまだテーマは前時代的なスポ根系なのかとかいろいろ気になったが、いちばん気になったのは終盤の「新恐竜」で飛べなかったほうが最後に飛べるようになる展開で>>続きを読む

きっと、またあえる(2019年製作の映画)

4.6

文科省推薦教育映画的な王道のエンカレッジものだけにとどまらないインドらしい上質コメディ、学生時代の忘れものや自分は実現できなかったことがたくさん目の前に転がっていて眩しくて痛かったし、何より主演俳優が>>続きを読む

インセプション(2010年製作の映画)

2.7

IMAXで初見鑑賞、「都合よく進められる」ように幅を持たせて設定を作り込んでいるのは観ているうちにわかっていくが、ストーリーより派手な映像とイベントにほぼすべてが振られているので、観終わったあと自分に>>続きを読む

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