こなごなさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

こなごな

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青春ジャック止められるか、俺たちを2(2024年製作の映画)

4.6

1未見で鑑賞でも全然問題なかったし、作る側どころか観るだけの映画好きでもめちゃくちゃ面白かった、実話は何にも勝るし、実際の主要人物の監督脚本という効果がいかんなく発揮されてた、支配人と助監督に比べ受付>>続きを読む

無理しない ケガしない 明日も仕事! 新根室プロレス物語(2024年製作の映画)

4.4

個人的に一時期ご縁があった場所だが、ちょうどこの団体発足とは入れ違いで縁遠くなったので、この映画でほぼほぼ初めて知ることばかりだったし、自分の好きなものばかりが詰まってたこの話をリアルに体感したかった>>続きを読む

猫とピットブル/キットブル(2019年製作の映画)

4.5

私ときどきレッサーパンダの併映で鑑賞、ほんの10分弱のセリフなしアニメだが、とにかく野良猫の仕草や反応がリアルで、見ているだけでそのかわいさに幸せになるし過酷さに涙が出た、飼い主に冷たい扱いをされる犬>>続きを読む

私ときどきレッサーパンダ(2022年製作の映画)

3.8

劇場上映時に吹替で初見、多様性を逆手に取った設定勝ちと、本家とは一味違うはじけた感じが良い方に作用した一本で素直に面白かった、女性特有の根強い先入観的な部分もうまく昇華されてて、先祖代々の呪いや重石は>>続きを読む

COUNT ME IN 魂のリズム(2021年製作の映画)

2.3

自分が経験のない楽器の話で興味深く、出演者がみなほぼ同じコメントで一貫してる界隈だなと思った、ただ、ある登場人物が夢が叶ったとはしゃぐ姿は最初は微笑ましくも、個人経験を矮小化し大きな主語に置き換えて「>>続きを読む

ハッピーアワー(2015年製作の映画)

5.0

やっと箱で観られるタイミングが合い悲願の初鑑賞、5時間超でも何の中だるみもなく、派手さはないけど出てくる人物に自分や周囲をいろいろ投影でき、そして作り手側の意図や実際の答えを描ききらないところに唸って>>続きを読む

π〈パイ〉 デジタルリマスター(1998年製作の映画)

3.6

リマスターで初見、クローネンバーグを思い起こすようなグロさが随所にあり、確かにわけわからないという事前情報通りでわけわからなかったものの、マッド・サイエンティストVS陰謀論者VS金の亡者の構図と割り切>>続きを読む

ヴィクラムとヴェーダ ヒンディー語版(2022年製作の映画)

3.0

時間が合うこっちで本家かどうかにこだわりなく観てしまった、わりと王道な作りのクライムものだが、話の筋よりも主人公の自分の見えすぎてなさが、仙人のような風貌の相手との対話で終盤にかけ容赦なくあぶり出され>>続きを読む

ただ空高く舞え(2020年製作の映画)

3.0

正直上司や部下、同僚にはなりたくない主人公をはじめキレキャラが多く、個人的に共感できる人物がおらずだったが、社会に風穴を開ける案件への投資や支持という意味では非常にわかりやすいし、悪役が絵に書いたよう>>続きを読む

DOGMAN ドッグマン(2023年製作の映画)

3.8

監督名以外何の事前情報も入れず観に行ったら、ヒットマンのかけらもないまったく予想外の社会派だった、主人公の不遇には言葉も出ないし愛着障害ゆえの挫折は主人公のクレバー設定もあって見ていてつらかった、多分>>続きを読む

映画 情熱大陸 土井善晴(2024年製作の映画)

4.0

舞台挨拶回鑑賞、一汁一菜の話にいろいろ救われた自分は、冒頭の豪快な一杯から大泣きしてしまい、その境地にいたった話や、季節の素材を好きなようにということだけをめちゃくちゃ喋り続け、映画も舞台挨拶もあっと>>続きを読む

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

2.9

原作未読1作目鑑賞済先行IMAX鑑賞、1作目比で話は動くも、2作目も「大きな戦いが始まる」〆にやや徒労感が、映像は極上の美しさも、原作から派生しすでに視覚化されたものも多く何か既視感があり、話の流れも>>続きを読む

FEAST -狂宴-(2022年製作の映画)

3.1

全編で聖書の色が濃く、実は隣人を愛せよとか罪を憎んで人を憎まず的なテーマを静かに丁寧に作ったのかなとも思えた、起伏に乏しいのは否めないが悪くはなかっただけに、見る前から鑑賞側の想像力を削ぐミスリードを>>続きを読む

52ヘルツのクジラたち(2024年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

原作未読、大きく重い2つの軸がありとても2時間強では収まりきらないテーマとも思ったし、自分にはそれぞれ少し物足りなさが残った、特に虐待軸は現実比での設定の甘さにもやっとしたし、魂の相手軸は「最悪の結果>>続きを読む

リトル・リチャード:アイ・アム・エヴリシング(2023年製作の映画)

3.5

名前と曲は知っていたがあまり自分の中で一致していなかったことを映画を観て知ったレベルでの鑑賞だったが、とにかく熱量のある音楽はすごいの一言だし、いろいろ馴染みづらいキャラでの苦悩が終始行間も支配してお>>続きを読む

ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)

3.2

ネコクラスタ的に、ネコが要所要所で大活躍し、ネコにハラハラするし大拍手も送りたくなるネコ映画だった、話自体はこの監督らしいオーバーアクション全開のおもちゃ箱的そこまでやるか展開で、サム・ロックウェルの>>続きを読む

愛と哀しみのボレロ(1981年製作の映画)

5.0

AM10で初見、自分的に今期プログラムで最も当たりの一本、人生には2つか3つの物語しかなくそれらを残酷なまでに繰り返すということを、ボレロという象徴的な曲で仕上げた欧米20世紀の一大叙事詩で、ラストパ>>続きを読む

コットンテール(2022年製作の映画)

1.3

このレビューはネタバレを含みます

イベントを間引き観客の想像に委ねられても話の行間がほぼなく、愛妻家に見せて実は自分に酔った他人から見ての格好や体裁ばかりの行動なのがバレバレに透けてる主人公に寄り添う感情は浮かばなかった、湖水地方の兔>>続きを読む

ストリートダンサー(2020年製作の映画)

3.1

ダンス大会パートの「ルールはあってもない」そのまんまな話の筋の読みやすさに反し、全体の展開的に最初と最後の差がすごすぎて、エンドロールは別映画じゃないかと思うぐらいだった、ダンスシーンは多いが正直個別>>続きを読む

ムンナー・マイケル(2017年製作の映画)

3.6

ようやくタイミングが合い初見、インド映画にしては2時間半弱と短いのにダンスシーン多めで、話は雑なところもあったが、推しのナワ様演じるマヘンドラ兄貴が最高すぎた、とにかくひたすらかわいいし、四十路でも学>>続きを読む

怒りの日(1943年製作の映画)

3.5

特集上映で初見、17世紀のヨーロッパの魔女狩りの話で、事象として認識はあるも、正直宗教観を欠く自分は作品中の魔女認定の基準の理解があやふやなまま、見ているうちに聖職者をたぶらかす女性のことなのかと考え>>続きを読む

ミカエル(1924年製作の映画)

3.2

特集上映で初見、事前情報を入れずに観たので、観始めてから無声映画だったことを知り、クラシック音楽のみの音響に字幕を見逃すと話がわからなくなる状況で花粉による眠気とのバトルになった、話自体は結局孤独な芸>>続きを読む

ザ・フェイス/誰だ!(2014年製作の映画)

3.4

10年前の作品らしく、インド映画王道の構成と曲作り、ダンスの割合だったとは思ったが、古さはそれほど感じなかったし、それなりに凄惨なシーンがあるも、主人公の無双とヒロインが何人も出てくる贅沢な展開は楽し>>続きを読む

ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア(1997年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

リバイバルで初見、見始めはラストが早々に想像ついてしまうテルルイと似たロードムービーかなと思ったが、こっちのほうが目指す場所と理由と終わりが明確にあり、そのなかにわずかな希望があったのと、主人公以外の>>続きを読む

WILL(2024年製作の映画)

4.1

俳優として今も期待しているし、誰にでも言い分はあり干渉されず自由に生きる権利もあるので、プライベート云々への言及は避けたい、内容が濃すぎて2時間半弱がものすごく長く感じ鑑賞後ぐったり状態に、終盤の「記>>続きを読む

白日青春 生きてこそ(2022年製作の映画)

3.0

香港も難民受け入れが社会的に大きな問題になっているのをあまり認識しておらず、この作品でも生まれる場所でのハードモードなどいろいろ思うところがあった、だが、主人公のおっさんにあまり寄り添える感じがなく、>>続きを読む

ジャン=リュック・ゴダール/遺言 奇妙な戦争(2023年製作の映画)

3.4

シネフィルが喜びそうな手書きメモなどは知識もなくそれほど心は躍らなかったが、中盤以降は大戦に触れつつある女性の名前が出てきておやっと思わせ、最後に端的なフレーズを投げられそのまま終わってしまった、これ>>続きを読む

違う惑星の変な恋人(2023年製作の映画)

2.8

評判につられ鑑賞、確かに全体のテンポや間合いはクスリと笑えたが独創的とまでは言えず、会話劇なので映画より生の芝居向きと思う脚本だった、また、この手の恋愛至上主義若者群像劇作品の多くと同様に、下北沢周辺>>続きを読む

落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

ほとんどが法廷シーンでトレイラーから期待する場面はほぼないが、いい意味で裏切られるタイトル含めうまい作品と思った、裁判での証拠から明るみになる夫のダメさ具合と、それを有力証拠解釈にし感情的推測で進める>>続きを読む

スケアクロウ(1973年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

AM10で初見、個人的に得意ではないバディ系ロードムービーなことに加え、バディのうち1人がケンカっ早い感じなので、序盤でもう無理と思いながら辛抱強く最後まで観た、結果的にケンカっ早い方は吹っ切れたが、>>続きを読む

コヴェナント/約束の救出(2023年製作の映画)

3.2

実話ベースらしいが、こういう映画を見るたびに、正義というのは完全に主観にもとづく価値観であり、それを根拠に実行したことが受け入れられるとは限らないということを痛感する、緊迫感ももういいですレベルで、観>>続きを読む

ネクスト・ゴール・ウィンズ(2023年製作の映画)

3.5

実話ベースらしいがあまり知らないまま鑑賞、王道コミカルで軽く観られるので万人におすすめできる、各自の感情の推移や背景などが端折り気味&唐突で観ててすっ飛ばされた感が何度もあったが、全体的に厳しい現実要>>続きを読む

クイーン:ロック・モントリオール1981(1981年製作の映画)

4.3

推しIMAX箱個人的ベスト席を予約し鑑賞、ライブ・エイドが欲しかったのでセットになっている円盤は持っているものの見ておらず初見で、最初から最後まで圧倒される映像と音に目から水が出っぱなしだった、映像が>>続きを読む

ロブスター(2015年製作の映画)

4.3

リバイバル上映で初見しとても面白かった、恋愛や結婚を激しくこじらせた設定と流れで、主人公が置かれた境遇とことごとく逆張りな展開のブラックさが絶妙だったし、含みあるラストはエンドロールの音でおそらく最悪>>続きを読む

ボーはおそれている(2023年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

完全に予告詐欺で、精神虐待な特級毒親に言動思考を抑圧され育った子の成れの果ての解像度が高すぎて驚いた、序盤の電話ですぐわかるぐらい自分も同経験系で展開もすんなり入ってきたし、初めてA24を飽きずに観た>>続きを読む

ゴールド・ボーイ(2023年製作の映画)

3.2

舞台挨拶中継つきプレミアム上映、海外原作もドラマも知らぬ丸腰鑑賞で最後まで目は離せず、主演と実質主演は本当にすごかった、ただ序盤のほぼバレ発言や犯人の意図以外で話を動かすためのそりゃないよ級やらかしが>>続きを読む