こなごなさんの映画レビュー・感想・評価 - 29ページ目

こなごな

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はりぼて(2020年製作の映画)

4.4

笑うどころじゃないんだけど笑いしか出てこないブラックコメディならぬブラックリアリティ、あえて悪いところばかりを切り取ったとは言われない絶妙なラインで編集してあるんじゃないかと思う、インタビュー記事で「>>続きを読む

オフィシャル・シークレット(2018年製作の映画)

3.0

実際良くも悪くもこんな感じで「意外な人」の無策で衝動的な思い切った行動が何か大切なことにつながるのかもしれない、思いの根底はともかく、映画で観る主役の言動は正直覚悟もなく感情的でブレまくっていたものの>>続きを読む

シリアにて(2017年製作の映画)

3.9

ドキュメンタリーはたくさんあれどそれでは伝えきれない現実がある、という事前情報を入れて観に行ったがそういうことか、たった1日の間にイベントが起こりすぎて、観ていて頭の中が真っ白になっていくのだけはわか>>続きを読む

ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

2.1

個人的に合わなかった、想定できる範囲で狙いまくっている感じが全部滑って見えてしまい、最初から最後まで乗れずにすごく冷めた感じのまま観終わってしまった、そのなかで、ピザ屋のドライバーのオチではちょっとだ>>続きを読む

映画ドラえもん のび太の新恐竜(2020年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

脚本が若干引き伸ばし気味で薄いなとか、令和になってもまだテーマは前時代的なスポ根系なのかとかいろいろ気になったが、いちばん気になったのは終盤の「新恐竜」で飛べなかったほうが最後に飛べるようになる展開で>>続きを読む

きっと、またあえる(2019年製作の映画)

4.6

文科省推薦教育映画的な王道のエンカレッジものだけにとどまらないインドらしい上質コメディ、学生時代の忘れものや自分は実現できなかったことがたくさん目の前に転がっていて眩しくて痛かったし、何より主演俳優が>>続きを読む

インセプション(2010年製作の映画)

2.7

IMAXで初見鑑賞、「都合よく進められる」ように幅を持たせて設定を作り込んでいるのは観ているうちにわかっていくが、ストーリーより派手な映像とイベントにほぼすべてが振られているので、観終わったあと自分に>>続きを読む

(1954年製作の映画)

3.2

思っていたより人物設定に時代を感じてしまい、いろいろ自分が入り込めない場面が多かった、主要人物2人の感情の動きはそれなりにわかったが、それぞれその時の選択に今の自分の感覚だとそうじゃないよねって思って>>続きを読む

ポルトガル、夏の終わり(2019年製作の映画)

3.6

行間ありきの雰囲気重視系だが、あるきっかけを境にした前半と後半の対比が良く、主人公の大女優を中心にこんがらがりまくった「家族」の糸が、結局はその勝手さに振り回されたところはあれど、ほぐれていき最後は一>>続きを読む

赤い闇 スターリンの冷たい大地で(2019年製作の映画)

2.2

ホロドモールの話メインではなく、ウクライナ系英国人が外交ポストを得られず記者での推薦状でスターリンに面会するまでに想定と逆の事実を掴み告発へ動く話で、記者の正義感より主人公が挫折から一発逆転を狙う中で>>続きを読む

日本人の忘れもの フィリピンと中国の残留邦人(2020年製作の映画)

4.3

静かだが重いドキュメンタリーだった、これは老若男女広く観られてほしい、特にフィリピンの件は報道だけでは切実さは伝わっていないと感じた(見て愕然とした)、そして「国籍」の意味を考えた、自分の国籍に対する>>続きを読む

ドキュメンタリー沖縄戦 知られざる悲しみの記憶(2019年製作の映画)

3.5

時系列で主要な流れをコンパクトにまとめてあり、歴史を知る、振り返るきっかけになる一本で広く観られてほしいと思った、実際の映像もそれなりにあったがわりと控えめで、多くは証言などで構成される、冒頭のブッダ>>続きを読む

ジョーンの秘密(2018年製作の映画)

3.1

実話ベースと言うけど、観ていて設定に不足感がありエンドロールの一文でおやっと思ってパラパラ調べてみたら、原因は「肝心の成分(Red)が薄まってた」からなんだろうか、、、とはいえ抑止力の意味はとても考え>>続きを読む

海辺の映画館―キネマの玉手箱(2019年製作の映画)

3.4

自分には難しすぎたかもしれないし、単に好みじゃないだけかもしれない、昔の映画もあまり観てないからかもしれない、正直前半はしまったって思うぐらい退屈だったし、演技も演出も自分には何かはまらない、ただ、終>>続きを読む

ディック・ロングはなぜ死んだのか?(2019年製作の映画)

1.0

サスペンスにもブラックコメディにもなっていない、自分は全く良さや面白さがわからず、登場人物の誰にも1mmも共感がわかなかった、路線は想定済かつ他のオマージュ込みだったとしても少しも笑えず、自分が観た回>>続きを読む

T-34 レジェンド・オブ・ウォー 最強ディレクターズ・カット版(2018年製作の映画)

4.5

封切り版、完全版、完全版IMAX鑑賞済、バージョンごとに情報量が増え最強DC版はとにかく強烈で自分的には知らなくてよかったことも追加されてた、もちろんそれはそれで楽しめたが、他バージョンとはパラレルワ>>続きを読む

はちどり(2018年製作の映画)

3.9

非常に「うまい」作品だと思った、回収されないところも多々あったが、自分は観ながらいつのまにか主人公が言われたことを通じて「自分勝手さ」「心がわかること」とはなんなのかをずっと考えていた、個人的に主人公>>続きを読む

ようこそ、革命シネマへ/木々について語ること ~ トーキング・アバウト・ツリーズ(2019年製作の映画)

3.6

「勇気のある」でも「厳しい」という感想の一本だった、明るい流れと裏腹に厳しい現実があっさりと訪れ、あれっという着地で映画自体は終わる、でもあの4人は悲しいけど明るく前向きであきらめないんだろうというの>>続きを読む

中島みゆき 夜会VOL.20「リトル・トーキョー」劇場版(2019年製作の映画)

4.0

過去に別回舞台鑑賞歴あり、劇場版(映画)で観るのは初、いやあしかし映画と感じさせない舞台、特に歌の迫力に圧倒された、中島みゆきは言うまでもなく、脇を固める渡辺真知子と宮下文一が本当にすばらしい、個人的>>続きを読む

リトル・ジョー(2019年製作の映画)

3.8

なんというか「ハッピー」なソフトホラー、開発した花を「媒介」し関わる人々の本音の幸せをやんわりと突き詰めていく過程をうまく描いていたと思う、雅楽風不穏サウンドは不快さを煽るに十分、そしてエンディングの>>続きを読む

今日から俺は!! 劇場版(2020年製作の映画)

4.0

トレイラーで気になったヤンキー柳楽優弥役目当てで、テレビシリーズの一部を予習しただけで鑑賞したものの、キャラ設定はわかりやすくしっかりしてて、あまり深く知らなくても普通に終始笑えて楽しかった、お目当て>>続きを読む

WAR ウォー!!(2019年製作の映画)

2.7

これでもかとアクションを詰め込んでおりアクションは派ではないと若干疲れるかも、どこも一声アクションシーンが長い印象を持った、とはいえプロットの絵面との親和性は見事で最後まで飽きさせず、主役二人の本当に>>続きを読む

パブリック 図書館の奇跡(2018年製作の映画)

3.6

「誰も悪くないのに」系で、悪役とダメ役がわかりやすすぎたのが平坦すぎかなあと思ったものの、冒頭の訴訟話から整理して考えると他の視点が見えてくる気がするし、細かい点でもいろいろ示唆するところが多い作品、>>続きを読む

ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!(2007年製作の映画)

4.8

シニカルブラックコメディサスペンスとしてレベルが高く冒頭からゲラゲラ笑いっぱなし、後半はハラハラでもやっぱり笑えて本当に面白かった、ショーンオブザデッドよりはグロくないしストーリー的にも自分は観やすか>>続きを読む

リトル・ミス・サンシャイン(2006年製作の映画)

3.7

一つの事実を除いて最初からラストの落とし方は想像がついてしまうものの、個性バラバラ家族の噛み合わないようで噛み合う会話とテンポや展開は大好きで、前半は自分も含め観客からかなり笑い声がもれていた、ラスト>>続きを読む

パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊(2017年製作の映画)

2.4

シリーズ全くの初見で「ラスト」だけを観てしまったことを後悔した、初見には厳しく、主役の露出やイメージも想定と違い(この作品だけ?)、熱狂的なファンがいる作品とわかっていてもそこまでの盛り上がりについて>>続きを読む

ダークナイト(2008年製作の映画)

2.3

ホアキンジョーカーのみ鑑賞&ヒーロー名は知ってるだけのほぼ初見、今初見だと映像への大きな衝撃はなく、設定は既知前提かつ正義仕事恋愛友情を爆破銃撃の連続で詰め込み気味なため、個々の人物や作品全体への感情>>続きを読む

巡礼の約束(2018年製作の映画)

4.1

トレイラーで想像した以上にヒューマンドラマで、終わってみたら想像もしてなかった悲しいラブストーリーだった、中盤でガラリと主役とテーマが変わり、その後の道のりで示唆されるところが非常に人間的で深く響いた>>続きを読む

エレファント・マン(1980年製作の映画)

4.3

4K修復版で初見鑑賞、実話ベースとしか知らず、最後まで本当に悲しくて苦しくて考えさせられた、家族や友人との「愛」、人の「尊厳」をテーマとして感じ取る人が多そうな気もするが、自分はなぜかいろいろな「弱さ>>続きを読む

許された子どもたち(2019年製作の映画)

4.9

以前から気になっていた内藤組作品初鑑賞、いやこれプロットも配役もいろいろすごい今年の邦画ナンバーワン候補、これまでの少年犯罪事件を参考に練られたシナリオは多面的でいろいろ考えさせられるし、映画としての>>続きを読む

レイニーデイ・イン・ニューヨーク(2019年製作の映画)

1.5

この監督の作品を観るのは初で、申し訳ないがいろいろ鼻にかけたような感じがして自分には全く合わなかった、もう少し大人の恋愛観ものかと思ったら主人公設定どおりだったところも合わず、セリフ回しで皮肉の利いた>>続きを読む

少女は自転車にのって(2012年製作の映画)

4.0

サウジアラビアの日常を垣間見るようなシーンが満載で、自分の価値観だけで斬ることはできないが、驚きの連続だったことだけは感想として残しておきたいし、ラストシーンが印象的、近所のお金持ちの家の坊やとの関係>>続きを読む

シンデレラ(2015年製作の映画)

3.0

字幕鑑賞、思ったより生々しい仕立てでファンタジーとのメリハリがあり飽きずに観られた、リリー・ジェームズの可憐さやリチャード・マッテンの等身大だけどカッコいい王子役をはじめ配役もはまっていた

カセットテープ・ダイアリーズ(2019年製作の映画)

3.2

極めて王道演出の親子対立もので、パパと息子のシーンはああもうそうきますかって頭を抱えるぐらい王道、パキスタン移民の話を正面から捉えた作品はこれまで見たことがなかったのでその点はいろいろ衝撃的に補完でき>>続きを読む

SKIN/スキン(2019年製作の映画)

3.8

安易な感想を述べたくないと思うぐらい自分の理解が足りないなと感じたなかで感想を絞り出すなら、弱さはいろいろなものにつけこまれてどんどん悪い方へと後戻りできないように引き込まれて、足を洗うのは覚悟だけで>>続きを読む

風の谷のナウシカ(1984年製作の映画)

4.5

地上波で何度も観ていて、原作もすべて読破しており、ラピュタに比べたら映画での完成度がなあと思っていたが、初めてスクリーンで観たら圧倒された、話はさわりの一部だけとわかっており若干の説明不足感は否めない>>続きを読む