こなごなさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

こなごな

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フレディ・マーキュリーThe Show Must Go On(2023年製作の映画)

3.6

1時間弱特別料金のみという強気設定だが観てきた、生い立ち、デビューからボヘミアン・ラプソディまでと、病気発覚以降の「光」の面を、当時の映像とキーマン3人のインタビュー中心に組んだもので、「影」の部分は>>続きを読む

ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

4.0

やっと初見、5話のオムニバスそれぞれで監督の色を存分に出したブラックな軽い笑い満載の人間模様で、観終わってなんかいい時間過ごしたなという余韻が残ったし、タイトルは邦題改題より原題のearthで良かった>>続きを読む

一月の声に歓びを刻め(2024年製作の映画)

2.3

3章+まとめのオムニバス形式より1章3章で裏表的に掘り下げた方がよかった気が、本命は3章だろうが、主演の演技がすさまじい1章比で2章3章は尻すぼみ感、3章主演は今作含めどれも役柄ではなく本人にしか見え>>続きを読む

恋におちて(1984年製作の映画)

1.5

再上映企画で初見、主演の一人が同じマディソン郡〜同様の不倫ものだが、都会で暮らす二人ゆえに簡単にはっきりさせない流れなのかと思うも、やはり自分は恋愛脳全開話の良さがわからず申し訳ございません、それより>>続きを読む

瞳をとじて(2023年製作の映画)

3.3

過去作はミツバチ〜のみ鑑賞済、テレビ取材がきっかけで失踪した俳優を結果的に特定する流れになってしまうが、「忘れたままでいる権利」を終盤の失踪者とその娘さんを見ていてしみじみ考えてしまった、過去は過去で>>続きを読む

罪と悪(2024年製作の映画)

3.5

サスペンスとしてきちんと設計されており、主演俳優の存在感も相まって非常に骨太な雰囲気も出ていただけに、終始惜しいなと思いながら見てしまった、登場人物が多いからかもしれないが、もう少し脚本で序盤〜中盤の>>続きを読む

レディ加賀(2023年製作の映画)

1.1

被災地の応援と本作の出来は切り離して考えることでご容赦いただきたく、正直脚本が崩壊気味で要素も設定もとっ散らかり過ぎており、加賀温泉自体の見せ方も不足感、絵的にもタップの師匠がサラッと手本を見せた一瞬>>続きを読む

カラーパープル(2023年製作の映画)

2.6

原作85年版舞台すべて未見でDC鑑賞、良き理解者だった妹の存在を思い続けることで、主人公はあの環境に耐えたし周りと支えあえたのだろう、ただ市長夫人話やミスターの終盤などで性別や出自が当事者から遠い人が>>続きを読む

夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.1

原作未読、自分でコントロールできない生きづらさを抱えるさまざまな人が互いに何を思い動くのかに関心があり鑑賞、自分はP障害側にほぼシンクロしながら観た、最初は周りを面倒に思うも徐々にほぐれる感じに泣けて>>続きを読む

ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(1995年製作の映画)

1.0

このレビューはネタバレを含みます

リバイバルで初見、失恋男性と男運ない女性がワンナイトゴールを決めるまで保険をかけた会話で延々と様子見も最後は本懐を遂げ双方の想定通り美しく終わる薄い話で、基本恋愛物対象外な自分には生涯ワースト級で修行>>続きを読む

ダム・マネー ウォール街を狙え!(2023年製作の映画)

3.6

事件のことはほぼ認識がない無知状態で鑑賞も、普通に面白かった、リーマン・ショック時に大学を卒業し苦労した主人公が空売り投資家に正面からやり返すのにはスカッとしたものの、今の株式市場を思うと結局変わって>>続きを読む

ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人(2023年製作の映画)

2.8

クレジットにオイルマネーらしき会社名が入っていたが、全編フランス語のヴェルサイユ王朝末期もので、最後の国王の一つ前がメインなのは珍しく、美術や衣装は豪華絢爛も、歴史物によくある超要約な時系列進行ゆえ、>>続きを読む

野球ユーチューバー有矢(2023年製作の映画)

3.3

元ネタ人物や配信のことは知らないままなぜか鑑賞、主役と監督役はかなりアカんキャラだが実話ベースと聞き驚き、草野球シーンがしっかりしてると思ったら出演者は野球でのオーディションがあったらしい、終映後舞台>>続きを読む

Here(2023年製作の映画)

3.7

ゴースト〜から連続鑑賞、2作ともに「居場所」がテーマだと認識したし、こちらはより明確に描かれてた、出稼ぎでもここが自分の場所だと主張し維持したい思いを、多様な人との交流として一見そうではなさそうに静か>>続きを読む

ゴースト・トロピック(2019年製作の映画)

3.4

ベルギーでも移民や出稼ぎの人が多く、それぞれがいろいろ抱えているのだなあと、不自然なぐらい同僚と笑うシーンを観てまず思った、最初に俯瞰した部屋の長回しから入ったことがあとから効いてくる感じではあったが>>続きを読む

リバー・ランズ・スルー・イット(1992年製作の映画)

1.9

AM10で初見、原作があるようだが(当然未読)、本作を見た限りは行間がなく、人間関係や親の愛情の描写も表面的断片的で、フライフィッシングも取ってつけた要素に見えてしまい、劇中で主人公が「つまらない奴」>>続きを読む

ストップ・メイキング・センス 4Kレストア(1984年製作の映画)

4.6

IMAX鑑賞、アメリカン・ユートピア上映時リバイバルの初見鑑賞では正直そこまで印象に残らなかったのに、今回観たら最初から音の迫力が段違いだし、映像もクリアで飽きるどころか短くすら感じた、4Kレストア&>>続きを読む

コット、はじまりの夏(2022年製作の映画)

3.6

諸悪の根源なガサツ実父以外は何か影をもつ寡黙な人物ばかりで、序盤のギスギス自宅シーンは自分の記憶に重なりしんどかったし、その後のただ静かじゃない空気にも相当やられた、「結果」はぼんやりなラストだがエン>>続きを読む

朝がくるとむなしくなる(2022年製作の映画)

2.9

いわゆるミニシアター系テッパンなミニマムに悩める日常もので、主役当て書きなのは観終わったあと知った、観る方も作る方もこういう作品に背中を押してもらえたらいいよねと思うも、自分的には通り過ぎた感のある範>>続きを読む

メンゲレと私(2023年製作の映画)

4.3

3部作の3作目で1作目鑑賞済2作目観そびれ、邦題は前2作に合わせ私シリーズにしたかっただけなのかタイトルに関する話はほとんどなかった、終盤がとにかく圧巻で、ハンガリー人の行為とオーストリア人の対応に対>>続きを読む

最悪な子どもたち(2022年製作の映画)

3.9

「ある視点」グランプリらしいというか、これまでに類似パターンあっただろうかっていう意外性の一本だった、自分はフィクションだと最初から疑わなかったが確かに序盤はおやっと思う人もいるかも、タイトルの意味は>>続きを読む

弟は僕のヒーロー(2019年製作の映画)

3.2

元ネタ?のYouTubeは未見で鑑賞、イタリア映画らしい喜怒哀楽を全部ぶち込んだ家族愛全振りのハートフルな話だった、主人公の背伸びしたい危うさはわからなくもないが、やりたいことの結果での選択ではなく一>>続きを読む

巡る、カカオ~神のフルーツに魅せられた日本人~(2023年製作の映画)

2.8

いくつかのカカオ生産国の農家と彼らを支援する日本人の活動をまとめたドキュメンタリーで、カカオの実を割って炒るまでなど自分が見たことないものを見られたものの、何かプロモーションビデオの域を出なかったとい>>続きを読む

ノスタルジア 4K修復版(1983年製作の映画)

4.9

数年前の特集上映時初見の感想と変わらず、自分がこれまで観た映画でいい意味で最も意味がわからないけどすごいことはわかるし、今回は何か少しだけ監督の「郷愁」が垣間見えた気がする、しかし今回の修復版は映像が>>続きを読む

ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

4.3

原作読了アニメ未視聴でTHX鑑賞、若干の改変はあれど原作に忠実で、それゆえにバイオレンスシーンがそこそこグロく、うっとなる場面もそれなりにあったものの、登場人物はみな見ていて役者名ではなくキャラ名で認>>続きを読む

ある閉ざされた雪の山荘で(2024年製作の映画)

2.6

原作未読、ミステリー大家の原作ではなく小劇場系の戯曲ベースのような設定と脚本だなと思った、劇団員っぽい所作や反応、態度などの演技にそれなりのリアルさがあった点はプラスだが、緊迫感などの演出が弱い気がし>>続きを読む

バベットの晩餐会(1987年製作の映画)

3.5

AM10で初見、辺境にある厳格なキリスト教徒の年配者が多い村設定ということで、宗教系かと最初は構えて観ていたが、後半は見事なお料理映画で、真の主役はこの晩餐だと思った、しかし主人公はいろいろあったとは>>続きを読む

メカアマト MOVIE(2022年製作の映画)

3.0

マレーシアのアニメらしく、日本でもすでに吹替でテレビ版放映があったらしいが丸腰鑑賞、とにかく3Dアニメのクオリティめちゃくちゃ高いし、話も子供とメカロボットの融合とかお子様はめっちゃハマりそうなやつだ>>続きを読む

僕らの世界が交わるまで(2022年製作の映画)

1.3

とにかく自分が正しく意に沿わない相手には上から目線の嫌味炸裂な母親と、そんな母親に育てられたからか表面的で人からの反応乞食な息子のやり取りを察してちゃん的に組んだ、とても美談にできない気が滅入る一本だ>>続きを読む

カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

4.0

原作未読、個々の言動がいちいちネタ仕込みなので常時強制笑いな感じで2時間過ごせてしまったが、何気に練れたキャラ群や脚本だったとも思う、主人公はちゃんと顧問に相談して部員に明確に伝えてもらうべきと思った>>続きを読む

サン・セバスチャンへ、ようこそ(2020年製作の映画)

2.2

これまでも合わなかった監督だが時間があったので鑑賞してみたら今回もやっぱり合わなかった大変申し訳ございません、年の差のある見るからにアンバランスな夫婦を冒頭で見た時点でおなかいっぱいになり、その後も名>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

2.4

先行上映鑑賞、人間のあらゆる直球な欲望を不穏なファンタジック絵面で現代社会向けに着地させるも、自分には悪趣味感や説教くささ、主人公視点勧善懲悪なラストへのもやもや感が強く残った大変申し訳ございません、>>続きを読む

ビヨンド・ユートピア 脱北(2023年製作の映画)

4.8

自分がこれまで観たこの国関連のドキュメンタリーのなかでベストワンレベルの、終始見ごたえがある一本だった、冒頭に出る注意書きのとおりに、緊迫した映像やはっとするような内容でしっかり2時間引きつけられ、最>>続きを読む

燈火(ネオン)は消えず/消えゆく燈火(2022年製作の映画)

3.0

いい意味で香港映画らしい雑な?流れは安心感にも似た期待通りの展開だったが、法律で規制され消えゆくネオンが、トレイラーにあるような夫婦や家族愛の象徴より、今の政治的な閉塞感に自分の解釈が寄ってしまい、湿>>続きを読む

葬送のカーネーション(2022年製作の映画)

2.7

このレビューはネタバレを含みます

観始めてすぐトレイラー他で情報が出すぎと気づいて興ざめ気味に、遺体の死後硬直は絵面で考慮されてないのかなと思ったり、無口に歩みを進めるおじいちゃんは最後があれなら孫娘巻き込むなよと思って終わってしまっ>>続きを読む

後継者(2023年製作の映画)

3.2

IMW鑑賞、インド俳優最推しタラパティ最新作ということで楽しみにしてたが、直球で親とか家族愛メインの話だったため、自分は残念ながら響かなかったし、話の流れが時折あれってレベルの飛躍やすっ飛ばしがあった>>続きを読む