こなごなさんの映画レビュー・感想・評価

こなごな

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インディ・ジョーンズ/最後の聖戦(1989年製作の映画)

2.3

観たかどうかすら記憶があやふやなためAM10鑑賞も、たぶん観てなかったと思う、どうにも自分はこのシリーズは合わないらしく、あからさまなやらかしでの話の動きを始め、全体的に響くどころか印象に残る点もなく>>続きを読む

孤独のススメ(2013年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

配給会社特集上映で初見、邦題がこねくり回されすぎていた感あり、主人公が状況を受け入れて立ち直る話としては秀逸も、ある絡んでくる人物が主人公の奥さんだけではなくあの男の写真も隠し撮りして、主人公に「お前>>続きを読む

プリシラ(2023年製作の映画)

2.4

正直良くも悪くも白昼夢みたいな作品だった、数年前に夫メインのやつを見ていたので、大佐が何たるかなどうっすら流れはわかったので、家庭側にしてみたらこれぐらい地味なもんなのかもなあと思えたものの、実は初見>>続きを読む

残像(2016年製作の映画)

3.1

配給会社企画上映で初見、実在する前衛作家の晩年の実話ベースとは言え、救いがなさすぎて最初から最後までこんなにつらい話ってあるのかレベルだった、戦後のポーランドの共産主義の中で生きるには、主人公の芸術性>>続きを読む

劇場版 再会長江(2024年製作の映画)

4.9

10年前作品の映像もはさんでいて初見にもわかりやすく、終始構えずに観られる、素晴らしい景色と流域のさまざまな人々の暮らしを堪能できるロードムービードキュメンタリーだった、10年前からの環境や社会の変化>>続きを読む

夢追いウサギ(2020年製作の映画)

3.3

ソウルフル〜の併映で鑑賞、身の丈にあったところから始めるでいいじゃない、恥ずかしがらなくたっていいじゃない、失敗したってごめんなさいって言えればいいじゃない、それを笑わずにもっと良くしてくれるご近所さ>>続きを読む

ソウルフル・ワールド(2020年製作の映画)

2.1

劇場上映で初見、正直主人公の根本が最初から透けて見えてしまった感じがして共感できず、追いかけている夢がいつの間にか本音と建前もしくは手段と目的が入れ替わっていたことが最後にわかってしまうだけの話に見え>>続きを読む

エル・スール(1982年製作の映画)

3.3

これもスペイン内戦がトリガーとなる話で、3作に共通する奥行きのある美しい映像はさすがだった、ただ、主人公の父親が不本意に終わった忘れられない記憶がテーマとなっており、過去が割り切れないなりにちゃんと片>>続きを読む

インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説(1984年製作の映画)

2.8

中学時代に英語の授業で鑑賞もまったく話の記憶がないのでAM10鑑賞、これまたどえらいアトラクションムービーで、正直くどいと感じる尺の長さの箇所もあったし、何よりこの監督らしいあからさまなやらかしの数々>>続きを読む

ヴェルクマイスター・ハーモニー 4Kレストア版(2000年製作の映画)

3.6

レストア時初見、サタン〜のような達成感やニーチェ〜のような衝撃はなかったが、今作も健在な長回しとモノクロで語る物語は、ハンガリーの歴史をわりと直接的に取り上げていると思ったし、同国の歴史にあまり明るく>>続きを読む

クラメルカガリ(2024年製作の映画)

2.3

1作目から連続鑑賞、絵柄や設定は同様に高い完成度だし、1作目より筋はまとまっていたものの、やはり話より描きたい絵柄などを優先した感じが2作目も否めずで、制作側の頭の中では描けていることを脚本に落とし込>>続きを読む

クラユカバ(2023年製作の映画)

2.0

トレイラー以外の予備知識なしで鑑賞、大正っぽい設定や絵柄は完成度が高いと思った一方、メカや地下鉄道ありきで筋は後づけかと思うぐらいストーリーラインが弱く感じ、序盤から乗れないまま終わってしまった、配信>>続きを読む

リンダはチキンがたべたい!(2023年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

字幕鑑賞、カンヌものっぽい隠れテーマ的なレジスタンスや下町描写に加え、父(夫)を亡くした喪失感を指輪とチキンを軸にうまく描いていたが、とにかく登場人物がヤバい奴しかおらず、話を動かすやらかしの数々が読>>続きを読む

止められるか、俺たちを(2018年製作の映画)

3.3

2を観たあと追っかけ鑑賞、実在し理由が理由での故人がメインで感想をまとめづらい、ものすごい熱量と自分よりすごい人が周りにたくさんいて、そんな人たちに自分もたまに褒められるみたいな環境にいることの心地よ>>続きを読む

リトル・エッラ(2022年製作の映画)

1.0

このレビューはネタバレを含みます

映画の出来以前に、モンスター級に甘やかされた子供と、そのモンスターを生み出した原因でありそれに気づかず問題を履き違えたままの大人たちがどうしようもないと思ったし、この話を人見知りの可愛い子供の冒険や成>>続きを読む

毒娘(2024年製作の映画)

3.6

上映前舞台挨拶付き鑑賞、終始緊迫感があり、スプラッタ苦手な自分はきつい場面もあるものの、本当の「毒」の見せ方の直球さは良かった、とはいえタイトルロール?人物の背景をはっきり描かなかったのは意図的なのだ>>続きを読む

フォロウィング 25周年/HDレストア版(1998年製作の映画)

3.5

レストア時初見、かなりの個人的苦手監督だが、当初はこういう作品つくる人だったのかと思うぐらい、シンプルだけど複層的な構成のライトなサスペンスで、1時間強でまとまってて見やすかった、この作風ならどちらか>>続きを読む

12日の殺人(2022年製作の映画)

3.7

駆け込みで箱鑑賞、サスペンスと思うと肩透かしなのかもしれないが、やんわり事前情報を入れておいたので、上質な刑事ものヒューマンドラマとして最後まで飽きずに観られたし、静かなテンポ感や奥行きは大人の一本だ>>続きを読む

インフィニティ・プール(2023年製作の映画)

3.5

監督オンラインQAつき鑑賞、子の作品は実は初鑑賞だったが、父に比べけっこうわかりやすく面白いなと思った、とにかくミア・ゴスの怪演が一見の価値あり、金満親の七光り系いじめっ子的なメンタリティの根幹や弱さ>>続きを読む

美と殺戮のすべて(2022年製作の映画)

3.0

評判につられ鑑賞、メインテーマとなる活動から入り、写真家としての半生、そして幼少期の話で構成されるが、構成がアンバランスに感じた、というのも母親の主人公の姉への毒親っぷりがすさまじく、程度は違えど自分>>続きを読む

RHEINGOLD ラインゴールド(2022年製作の映画)

3.0

原作も曲も知らず鑑賞、実話ベースらしくそれを歌にするまでを描いたものだったが、破天荒と一言ですませられない壮絶さとかばえなさと都合の良さが混在していて、自分の感想も散らかり気味な乗り切れない一本になっ>>続きを読む

あの夏のルカ(2021年製作の映画)

3.1

劇場上映時吹替で初見、本家ほどあからさまではないが教育的要素が普通に展開されイイハナシダナーで自分的には収まってしまったし、舞台の街の背景にまで興味を持てるほどの要素は劇中からは受け取れなかった、知識>>続きを読む

フォー・ザ・バーズ(2000年製作の映画)

3.0

ルカの併映で鑑賞、大きい1羽の鳥と小さい集団の話で、セリフもなくコントのような短さだが、見る人によって感想が変わりそうと見ていて思った、人間(いや鳥間)関係か多様性かというのももちろんあると思うが、物>>続きを読む

劇場版 名探偵ホームズ デジタルリマスター版(1984年製作の映画)

4.2

伝説の未見作品を劇場上映で初見、いい意味で古典的な4本で、昭和感あふれる設定の取り方と30分以内でまとめるテンポは何か懐かしかったし、なんたって監督以下スタッフやキャストが豪華だった、4本とも主役や悪>>続きを読む

パリ・ブレスト 〜夢をかなえたスイーツ〜(2023年製作の映画)

3.2

実話と知らず鑑賞、時間を守れないなど社会性欠如をよそに、才能を土台になりふりかまわずチャンスを得て夢へと進むサクセスストーリーで、かなり説明不足で話の流れも良いとは言えずも及第点、しょうもない肉親より>>続きを読む

続・夕陽のガンマン/地獄の決斗 4K復元版(1966年製作の映画)

2.5

この3部作リバイバル機会に3本目まで観ると決め初見、前作に続き映像の美しさ音楽の素晴らしさ主人公の無口な佇まいが見どころという感じで、正直3時間は長かったし、話自体も前作比で主役の鬼畜度が上がり、ドル>>続きを読む

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.0

この監督で初めて最後まで飽きずで見応えがあった、外野で盛り上がるような原爆礼賛でも反戦でもなく、良くも悪くも科学者の好奇心や軍人の責務への葛藤と、嫉妬深い野心家をめぐる話として、賞レース意識の作りもあ>>続きを読む

探偵物語 4K デジタル修復版(1983年製作の映画)

2.6

原作未読松田優作特集上映で初見、主役当て書き原作もあいまって主演級レベルのはまり具合は素晴らしいし、随所にある昭和の懐かしさなど楽しめる要素もあったが、最初から最後まで話の筋が端役まですべてで行間のな>>続きを読む

コール・ジェーン ー女性たちの秘密の電話ー(2022年製作の映画)

3.3

実話らしいがどこまで脚色かは気になった、結果オーライとはいえ“術後”の思考や行動、旗色変わると安全圏に逃げ込める極めておままごと的な主人公や、大事な点ほど判断が甘いアングラ組織はどうなのかと…こういう>>続きを読む

ピアノ 2 Pianos 4 Hands(2021年製作の映画)

4.3

つかみはよいがだんだん退屈に思えてくることも全部「仕掛け」で、程度はあれあの楽器に向き合ったことがあり、ある種の挫折経験がある自分は終盤のセリフにハッとしたし、あれだけ見事なバッハを最後に聴かせてくれ>>続きを読む

ピアノ・レッスン 4Kデジタルリマスター(1993年製作の映画)

1.4

このレビューはネタバレを含みます

リマスター時初見、女性の抑圧からの開放的な過激問題作評価を記憶してたが、観てみたらどの軸も中途半端な印象かつ主要人物の行動や変化に理解も共感も難しい展開でまったくハマらず、何より娘の優等生気取り八方美>>続きを読む

夕陽のガンマン 4K復元版(1965年製作の映画)

3.1

復元版ドル三部作上映で初見、有識者コメントも先に目を通していて期待したが、先に観た荒野の用心棒は正直上回らなかった、復元映像はこれも美しいが、肝心の話は主役軸含めた見せ方などがどうにも散漫に感じてしま>>続きを読む

デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

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原作未読、青年誌連載ものだし既視感の散らばりもほぼわざとなのは察せるのであまり深く考えずすっげーと楽しめばいいのかもしれないが、正直自分は観ていてかなり不安になるぐらいある意味「病んでる」とも思うので>>続きを読む

パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

5.0

先行上映鑑賞、トレイラーの恋愛物煽りとは異なる、もっと深い人としてのパートナーシップの話だと思った、泣きながらもきっぱりと前に進める主人公と、過去に踏ん切りをつけたい大人の分別を持った母国の男と、女々>>続きを読む

荒野の用心棒 4K復元版(1964年製作の映画)

4.3

黒澤オリジナル版も未見で復元版で初見、過去に何本か観たマカロニ・ウエスタンのような映像や音楽のほうがメインっぽい感じではなく、ストーリーがきちんと組み立てられてて見ごたえがあり面白かったし、何より復元>>続きを読む

実録・連合赤軍 あさま山荘への道程(みち)(2007年製作の映画)

3.4

最低限の事実関係は把握している自覚で特集上映で初見、連合側視点なのもあり、大戦の教訓むなしく日本人のダメなところが煮詰まったような3時間だった、象徴的な言葉である自己批判と総括という名のもとの、結局他>>続きを読む

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