なやらさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

なやら

なやら

映画(528)
ドラマ(0)
アニメ(0)

トータル・リコール(1990年製作の映画)

3.5

ブレードランナーにはまった後、原作「PKディック」の名前にそそられて中学の時観た。ブレードランナーと違い過ぎて超ショックだったが超面白かった。
しかしバーホーベンの映画はどれも、超インパクトあるシーン
>>続きを読む

ショーガール(1995年製作の映画)

3.5

めっちゃ勇気出して中1の時VHS借りて観たの覚えてる。
主人公がベロベロしながらマクラクランにプライベートポールダンス(?)するシーンでエロのカルチャーショック受けた。
長くて途中で集中切れた気がする
>>続きを読む

夢翔(かけ)る人/色情男女(1996年製作の映画)

2.5

落ち目の映画監督(レスリーチャン)が嫌々ながらポルノ映画を撮る事になる話。『ブギーナイツ』と同じ年に作られてるっぽいが、余りにも古くて垢抜けない……。
悩みながら撮ってるレスリーチャンに対し、ベテラン
>>続きを読む

スラムダンス(1987年製作の映画)

4.0

一夜の話。これとか「アフターアワーズ」とか「眠れぬ夜のために」みたいな映画もっとあれば観たい!

ミレニアム・マンボ(2001年製作の映画)

4.0

安っすいユーロビートに被さるモノローグ、室内の暖色/クラブ内の青色のコントラスト、バーカウンターにアゴ乗せて飲んでるスー・チーの姿態など、雰囲気がいちいちいい。
これはこれで謎のノスタルジーがある。
>>続きを読む

風櫃(フンクイ)の少年(1983年製作の映画)

4.5

ほんとうに最高〜!

しかしこの人の映画って、暗転とか音楽の入れ方とか、締めのタイミングがいつも呼吸バッチリで凄い!

しかし主人公の青年の顔がかなり苦手なので−0.5!

悲情城市(1989年製作の映画)

4.0

確か蓮実重彦が本作のそうした見方を強く窘めていた記憶があるが、判然としない人間関係とバックグラウンドへの不理解が妨げとなり、どうしても他作ほど没入し切れない。

童年往事 時の流れ(1985年製作の映画)

4.5

いったいなぜここまで素晴らしいのか!

主人公の精通から、夫(主人公の父)を亡くして咽ぶ母への繋ぎによる生/死の対位法が少し悪目立ちしていて、没入状態から一瞬だけ醒めたので−0.5。

冬冬の夏休み(1984年製作の映画)

5.0

ベスト・オブ・ノスタルジー。
自分の経験/知覚とはほとんど関係ないはずのイメージが、ここまで懐かしくエモいのは何故なのか。

そして『童年往事』にせよ、侯孝賢は「悲しみに暮れる大人を、子どもが呆然と見
>>続きを読む

ハネムーン・キラーズ(1970年製作の映画)

3.5

「この男がこの女に特別惹かれる理由が分からん」って感想が結構あるようだけど、それはなぜなんだ?
自宅でセックスするのに邪魔だからって、同居してる実の母に眠剤盛ろうと提案してくる女なんてそうそういない
>>続きを読む

バグダッド・カフェ(1987年製作の映画)

2.5

中学の時以来改めて観てみたがまー苦手だった。
しかし何と言っても、この主題歌をフィーチャーしてるだけで偉い。最強!
オリジナルのゴスペルチックな歌唱もヤバいが、ジェフバックリィがカバーしてるやつが一番
>>続きを読む

霊的ボリシェヴィキ(2017年製作の映画)

3.5

劇中の論理や秩序があまりに分からなくてちょっと辛かった。各人の霊的体験エピソードも、聴いてる内だんだん集中力が切れてきてしまう。もう一回観たいな。
照明が気合入ってた。特に前半、赤い服を着た韓英恵を暗
>>続きを読む

マニラ・光る爪(1975年製作の映画)

4.5

悲恋メロドラマ+マニラ地獄巡り。これは傑作!

ラストのディゾルブが人生ベスト級に胸を打つディゾルブなので+0.5!泣く!

実際あった事件の寄せ集め再構成っぽい作りなんだが、いくらなんでも華僑を悪
>>続きを読む

新宿スワン(2015年製作の映画)

1.5

キツくて36分で挫折。リアルにも漫画にも振り切れずただただダサい。
一番良くないのが歌舞伎町のエセ感。「路上」スカウトの話なのにコレは酷すぎやしないか。ソレどこやねん。

龍が如く 劇場版(2007年製作の映画)

2.0

歌舞伎町の街並みが完全に後景に退いちゃってるのと、一応一夜の話ながらその利を生かそうとしない撮り口。観ててイライラする。
バッティングセンターのタイマンシーンにおける、真島の構え+画角のゲーム完コピぶ
>>続きを読む

眠らない街 新宿鮫(1993年製作の映画)

3.5

93年の新宿が見れて楽しい。歌舞伎町、立ちんぼスポット、都営新宿線の構内。
まあダーティハリーみたいな話なんだけど、やたらとゲイ要素が強い。ハッテンサウナやゲイバー描写なんかは土地柄もあるんだろうが、
>>続きを読む

デトロイト(2017年製作の映画)

3.5

ザ三部構成。話も画面もしんどくて疲れた。143分盛りだくさん。ドラマティックスがあんな感じだって全然知らなかった〜。
『なんちゃって家族』と『シングストリート』のあいつらがそれぞれヤバい。眉毛傾斜
>>続きを読む

スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

2.5

肝心要の話がちっとも面白くないよ。
記号的なアバの扱い、「赤い影」伏線のスカしなんかもだんだん腹立ってきた。

太陽の墓場(1960年製作の映画)

3.0

脂と煤でベタベタなのに色気のすごい炎加世子が超アツい。あの目!
ホルモンでビンタする路上のシーン、ロケ地が新今宮駅の架線沿いの道だと思うのだが、今と変わらない風景で驚いた!
あとはけっこうイマイチ。

恋とボルバキア(2017年製作の映画)

4.0

いやおうなく恋とか愛とかの原理的な所と向き合わされる人たちのドキュメンタリー。色々考えながら観れて面白かった。
出てくる人たちの中では、まるで演劇部的な話法や挙動のメソッドに人格を乗っ取られてる感じな
>>続きを読む

ザ・ラスト・ウェーブ(1977年製作の映画)

3.5

不穏な感覚と終末観がたまらないけど、受け流せる限度を少し超えたレベルでストーリーが良く分からない。
2度反復される、主人公の家玄関を引き気味で窃視っぽく捉えた夜のショットがすごく怖かった。
あとディジ
>>続きを読む

SIGNAL 7/真夜中の遭難信号(1985年製作の映画)

4.0

オッサンがずっと哀しい気分でジョーク言ってる感じの映画。すごく沁みた。あと最後五分くらいの布団に入る〜ラストショットの流れがホント最高。それまで喋りまくってる感じから一転してあの静謐。泣けるぜ。
空間
>>続きを読む

どっこい! 人間節-寿・自由労働者の街(1975年製作の映画)

4.0

「山谷 やられたらやりかえせ」みたいなではなく、労働者個人にスポットを当て各々のキャラで魅せてく感じだった記憶。

どっこい生きてる(1951年製作の映画)

3.0

焼け野原時代の寄場や飯場が見れて良かったが、まああんまり。
画面奥の路面電車から降りた大量の労働者が、画面手前のセンター的な所に向かいドドドと走って来るオープニングは面白かったな。
トラックの荷台に立
>>続きを読む

山谷 やられたらやり返せ(1986年製作の映画)

4.0

特に拡声器を通した発話はほとんど聴き取れないし、構成もブレブレで訳分からんけれど、色々とカラーで見れただけで満足です。人も街もいまと全然違うな。

アヒルの子(2005年製作の映画)

4.5

「トラウマ」的エピソードを肥やしにして激情しまくる思春期的煩悶。ヤマギシ会の映画でも家族問題の映画でもなく、監督(20歳)の極私的デトックス映画であった。虚飾を排し、むき出しの己を撮ろうとする意志が最>>続きを読む

希望のかなた(2017年製作の映画)

4.0

すごく良かった! スムース&シンプルな語り口が特段決まってる分、難民問題のシリアス過ぎる味付けが邪魔になった感じもするが。
ラストショットでドーンと感動させるやり口が前作に引き続いて最高に良い。あの犬
>>続きを読む

わたしは、幸福(フェリシテ)(2017年製作の映画)

2.0

全然ダメだった。キンシャサの路上市の風景がちょっと見れて嬉しかったので2点献上。

スケアクロウ(1973年製作の映画)

3.0

面白いんだけど、いかにもニューシネマらしい甘いセンチメンタリズムが気になる。主人公たちの行動や台詞にも、自分たちの孤独や不幸を自己劇化して憐憫に浸り込む様な所が強くてちょっと臭い。分かるんだけどさ……>>続きを読む

ゴングなき戦い(1972年製作の映画)

5.0

何から何までクタクタな世界観がたまらない。出てくる人物はみんな虚ろで、出てくる場所全部が倦怠オーラに取り憑かれてる。カフェバーのカウンターにキーチが座ってるだけの画になぜあれほどの情感が宿るのか!
>>続きを読む

荒野のダッチワイフ(1967年製作の映画)

3.0

DVDの容赦ないトリミング+悪画質+音割れが残念すぎる。

濡れ牡丹 五悪人暴行篇(1970年製作の映画)

3.5

面白かった。鑑賞環境のアングラぶりも最高に合ってた。

黒いドレスの女(1987年製作の映画)

3.5

原田知世がかわいい。アダルトな黒いドレス姿は滑ってるが、それは作り手も分かっているようで、ガン決まりのスクール水着シーンを唐突に入れて来たりしてフォロー態勢は万全。
主人公の永島敏行が後半ずっと傷だら
>>続きを読む

新宿純愛物語(1987年製作の映画)

3.5

600円の無銭飲食から始まる新宿逃走劇。歌舞伎町路上の小突き合いから始まり、開発中の副都心地下通路での殺し合いへと至り、山中湖のスワンボートで謎のフィニッシュ。
展開のインフレーションが凄まじくとても
>>続きを読む

台北の朝、僕は恋をする(2009年製作の映画)

3.0

雨降ってないのに常に濡れている路面の感じと、本屋娘のハニカミを横から捉えたラスト前のショットが良い。
夜市の手繋ぎランナウェイや夜道をバイクで駆けるシーンも良さげなんだけど、いまいち躍動感に欠けていて
>>続きを読む

Tokyo Idols(2017年製作の映画)

2.5

あんまり。まともで禁欲的な視座がいろいろ殺してる。サッと忘れてしまうような内容だが、ちょいちょいコメンテーター的に解説を加えてくる某社会学者の話し方のヤバさだけがこべりついている。こんなか……。
「握
>>続きを読む