『THE LAST OF US』を見て、「そういえばメラニー・リンスキーの名前を最近よく見るな」と、ウォッチリストに入れっぱなしだったE1を開始したらこれが滅法面白い。96年、高校の女子サッカー部が乗>>続きを読む
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アレックス・ガーランドならではの思索的迷宮SFで、常連ソノヤ・ミズノが満を持して初主演。フィジカルパフォーマーのイメージが強かったが、Netflixの『マニアック』で演技的見せ場を得て、本作の後は『ハ>>続きを読む
昔は『24』なんてよく飽きもせずに24時間も見てたなと(めちゃめちゃ大好きだったけど)。『窓際のスパイ』は複数のプロットラインが同時進行するが至ってシンプルに6話でシーズン完結。サスペンスとユーモア、>>続きを読む
ハイコンテクストぶりと余韻を楽しみたくなる文学性にビンジは勿体ないと思ったが、終わってみればE10タイトル“It Was All a Dream”が指すように夢見心地のシーズンだった。最終回だろうがス>>続きを読む
ドラゴンも出なければ殺人も起きない、およそ物語にはならなさそうな地方在住の中年女性を描いた作品だが、人間が幸せになろうとする姿には普遍的な感動がある。ショーランナーのポール・チュリーン、ハナー・ボスの>>続きを読む
E2まで。
アサイヤスはさすがに後に結婚までしたオリジナル版の主演マギー・チャンのような惚れ込み方はしていないが、アリシア・ヴィカンダーはフィジカルが断然上。ゴージャスで艶めかしいバージョンアップにな>>続きを読む
金なし、職なし、おまけにアメリカ市民権もないまま22年が過ぎたパレスチナ移民のモーを主人公にしたユーモラスなスケッチ。『アトランタ』との比較も聞くが、主演・原作モー・アマーの大らかな個性と巧みな作劇で>>続きを読む
あまりにも辛辣なS1からイロとカネのセックスコメディに振り切って大いに笑えた。風光明媚なシチリアのロケーションが楽しいのに登場人物全員が「コイツとだけは来たくなかった」という状況にあるのがこのドラマの>>続きを読む
何時間だって見てられる(1話24分で計8話)。精神と時の旅を描いためくるめくSFかと思いきや、自身の病と向き合うまでを描いたとてもパーソナルな物語だった。特にラスト3話が出色。最終回は泣けて泣けて仕方>>続きを読む
美しい奇想譚。同時期リリースとなった『ロシアン・ドール』S2と呼応し、時空を超え、一族のルーツを探る旅は第二次大戦期のヨーロッパに辿り着く。ロトスコープは前作以上に物語を引き立て、オデンカークの名演に>>続きを読む
麻薬密売人が減刑と引き換えに連続殺人鬼から犯行を聞き出す事になる。脚本は『ミスティック・リバー』のデニス・ルヘイン。タロン・エガートンが不敵な面構えに異様な肉体改造で怪優の趣き。父親役で故レイ・リオッ>>続きを読む
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E1〜E3
熟練トニー・ギルロイによる練られたダイアログ、TVシリーズならではの“遅さ”、サスペンスも人物関係も説明しないのに観客の心を離さない語りの的確さ。遥か彼方の銀河系で聞くニコラス・ブリテルが>>続きを読む
E1
辛辣で、特にチャールズに対して手厳しい。時代は1991年に移り、経済危機、ソ連崩壊とウクライナの独立、そして女王退任論が描かれる。座組は一新され、エリザベス女王役はイメルダ・スタウントン。メージ>>続きを読む
E2
依存症が物語に暗い影を落とし、心なしかボールも閑散として見える。エイズ禍は極まり、仲間を見送ってきたプレイ・テルの痛切を自らもHIV陽性と公表したビリー・ポーターが演じて真に迫る。“得難い人”と>>続きを読む
前シーズンから間が空いた事もあってか初登場時の華々しさは感じられないが、時間の経過を上手く取り入れている。主要キャストがいよいよ女子高生には見えなくてもそれが作品の愛嬌になっている感。
今さら気付い>>続きを読む
E1
原題は“The Bear”。シカゴにあるレストラン厨房の狂騒を描く30分。編集、キャストアンサンブル、そして美味そうなメシと厨房モノの三拍子がしっかり揃って面白い。冒頭の悪夢シーンや下町とそこに>>続きを読む
E1
『テッド・ラッソ』にも似たkindness。自閉スペクトラム症のヒロインが社会に揉まれていくのではなく、社会が彼女を通じて“修整”されていく。上司はウ・ヨンウの才能を見るや態度を改め、証言人は弁>>続きを読む
E1
巧者タチアナ・マズラニーがほぼ全編緑色のCGというのが空しい。女は常日頃から怒ってるし、怒りをコントロールしてるんだとブルース=ハルクのマンスプレイニングをはねつける機知。キャップ○○説に公式が>>続きを読む
E1
プロダクションデザインはもちろん、ストーリーテリングも20年前のピーター・ジャクソン版に引っ張られ過ぎている気がしたが、E2で枠組みが見えてくるとゲースロ級を目指したスケールに引き込まれてしまっ>>続きを読む
E1
さすがにS3E1の華々しさは期待すべくもないが、アーロン・ポールが一時とは言えアルバカーキ以外で所帯を持って幸せそうに過ごしているのを見るだけでも和む。主演エヴァン・レイチェル・ウッドは献身的な>>続きを読む
舞台となるマンションのプロダクションデザインが素晴らしく、ウェルメイドな仕上がりに楽しく見てきたんだけど、なかでもE7は全編サイレント仕様で出色の出来。スティーブ・マーティンやマーティン・ショートのこ>>続きを読む
E1。
主人公は勤務先の勧めで会社と私生活の記憶と精神を分離(Severance)する手術を受けていて…エピソードタイトル『ワーク・ライフ・バランス』のうすら寒さ。監督はベン・スティラー。忘れがちだが>>続きを読む
フィラデルフィアの公立小学校に舞台に、教師たちの奮闘を描くモキュメンタリー。ドキュメンタリーの撮影隊が入っているという設定で時折、役者達がカメラ目線を送ってくるのが笑える。1話あたり20分強という放映>>続きを読む
前シーズンで才能を開花させたビル・ヘイダーが今回は全体の約半分を監督。シュールで凶暴なセンスが炸裂、撮影のグレードも上がり、シリーズはネクストレベルに突入した。テーマはキャンセルと贖罪、赦し。しかしE>>続きを読む
相変わらずグロくて下品なユーモアを混じえながら、グロくてサイテーな現実社会を痛烈に風刺していく。MCUが停滞気味なだけに、このブレのなさが心地良い。
これまでもヒーロー達が軍産複合体、ネオナチ等と癒着>>続きを読む
E1
色彩設計やカメラワークも楽しいし(『スパイダーバース』の影響が色濃い)、パキスタン系ニュージャージー在住のオタク少女が主人公という、これまでのMCUとは異なるセッティングがいい。ディズニー・チャ>>続きを読む
E3まで。
4年というブランクが効いていて、この間に世界中で培われた白人の罪の意識(というか見当違いのリベラルさ)を徹底的に笑い、なぎ倒していく。アトランタからヨーロッパへ舞台を移し、その批評性はスケ>>続きを読む
E1
パンデミック前夜の冬のシカゴから始まる。ドラマ冒頭からテーマは明瞭で、舞台上演中に心臓発作で死んだ俳優を指して「でも彼は好きなことやりながら死んだんだよ」「やりたいことが見つからないの?」。全米>>続きを読む
E1〜E2
『シスの復讐』から10年後を舞台にオビ=ワンの厭世、再起、そして過去との対峙をじっくり描くTVシリーズならではの語り口がいい。監督は『ベター・コール・ソウル』にも参加してきたデボラ・チョウ>>続きを読む
E1
監督サム・レヴィンソンが絶好調。今回は前シーズンであまりスポットが当たらなかったキャラクターに時間が割かれており、売人フェズコの半生を遡る冒頭20分はまるで『グッドフェローズ』のような破竹の勢い>>続きを読む
E1
御歳79才、“都市と犯罪”の巨匠マイケル・マンが健在。それでもダイナミックな夜景が出てこないところに、ロケができない東京の不自由さが垣間見える。“マイケル・マン映画ビリング3番手”の法則からする>>続きを読む
E1
近年“映画でやっている事はTVでもやる”がTVシリーズの在り方だが、映画版に続いて脚本、監督を務めるジェームズ・ガンはあえてTV用にダウングレードしてBのセンを狙っている。近年のガンは低予算映画>>続きを読む
実を言うとS2以後は「S1のセンスオブワンダーにはかなわないよなぁ」とノレず、子役のチャームだけで見続けてきた。今回も冷めた見方は変わらず、看板番組の終了にNetflixのジリ貧が垣間見える。男の子よ>>続きを読む
コワーキングスペース企業WeWorkの創業者アダム・ニューマンを描くTVシリーズ。鳴かず飛ばずだったニューマンが、ほとんど詐欺師まがいの方法でのし上がっていく。まったくもって共感できない主人公に扮した>>続きを読む
E1
デイブ・フィローニ、ジョン・ファヴローら『マンダロリアン』チームが再結成しているだけに安定感はあるんだけど、果たしてテムエラ・モリソン御年61歳主演で1シーズンもつのか一抹の不安…。
E2
予>>続きを読む
1924年の韓国と1989年の日本を往復し、韓国人一家4世代が描かれる。製作はアメリカだが、韓国映画界の培ってきたグローバルな成功が、語られるべき物語を世界に向けて発信する事に結実したと思う(『イカゲ>>続きを読む