長内那由多さんのドラマレビュー・感想・評価 - 4ページ目

長内那由多

長内那由多

POSE/ポーズ シーズン2(2019年製作のドラマ)

5.0

S2はマドンナの『ヴォーグ』が席巻する1990年からスタート。ポップカルチャーが世界を変える機運に期待を募らすブランカだが、クィアカルチャーは何度も時代に消費されてきたのだとプレイ・テルが諭す。エイズ>>続きを読む

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ゼム シーズン1(2021年製作のドラマ)

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1950年代、白人の住む郊外住宅地に越してきた黒人一家を襲う恐怖。ジョーダン・ピール以後の人種差別ホラーであり、50年代に家に押し込められた女達を描く心理ホラーでもある。アイラ・レヴィン、ポランスキー>>続きを読む

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テッド・ラッソ 破天荒コーチがゆく シーズン1(2020年製作のドラマ)

5.0

E1
アメフト監督がひょんな事からプレミアリーグのサッカーチーム監督に転身するコメディ。サッカー知識まるでナシでも臆することのない主人公テッド・ラッソのポジティブなエネルギーが気持ちいい。主演ジェイソ
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ダーク・マテリアルズ/黄金の羅針盤Ⅱ(2020年製作のドラマ)

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原作ファンは何を今さらと思うかも知れないが、映画版で描かれた陰鬱で冗長気味な第1部を終えて、いよいよここからが本番。主人公ライラが平行世界から僕らの住む世界へと横断し、話も思いのほか複雑。めっぽう面白>>続きを読む

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このサイテーな世界の終わり シーズン2(2018年製作のドラマ)

5.0

あまりの面白さに3話まで一気見。思いがけない新たな登場人物から始まるE1の25分と、主人公アリッサのその後を描くE2の19分に短尺ドラマならではの語りの巧さを見る。
ますますアブナイ話になってきたが、
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このサイテーな世界の終わり シーズン1(2017年製作のドラマ)

5.0

『ノット・オーケー』が面白かったので同じチームの本作を見始めた。殺人願望を持った少年と(既に猫は試している!)、自己破壊衝動を持った少女の逃避行というアブナイ設定の青春ブラックコメディ。第3話、ついに>>続きを読む

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私の"初めて"日記 シーズン1(2020年製作のドラマ)

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ショーランナーはミンディ・カリング。インド系移民の生活描写や、イケメンアジア系(その名もヨシダ!)の彼氏など新しく、隙のない人物配置。なぜかナレーションをテニス選手のジョン・マッケンローが担当している>>続きを読む

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ギャング・オブ・ロンドン(2020年製作のドラマ)

5.0

E1
組長暗殺から始まるロンドン暗黒街の抗争を描いた一大バイオレンス。ギャレス・エヴァンス監督作は『ザ・レイド』以来見ていなかったが、とっくに洗練され、かつカメラワークは獰猛、初回90分のスタントと緊
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フレイザー家の秘密(2020年製作のドラマ)

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第1話。
HBO、ニコール・キッドマン、ハイクラスな妻たち、殺人事件…これらモチーフから『ビッグ・リトル・ライズ』とジャン・マルク・ヴァレの事が頭を過って仕方ない。ドナルド・サザーランドの眼光が相変わ
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クォーリーと呼ばれた男(2016年製作のドラマ)

5.0

1972年、ベトナム帰還兵の男が殺し屋に仕立てられる。70年代映画を思わせるタイトで渋い演出と、主演ローガン・マーシャル・グリーンのパワフルなパフォーマンスで見応え十分。シーズン1 で打ち切られたのが>>続きを読む

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ノーマル・ピープル(2020年製作のドラマ)

5.0

心を鷲掴みされてしまった。アイルランドの片田舎に暮らす内気な高校生の恋を、濃密な性愛描写で見せる。人物に肉薄したカメラが頬の紅潮まで撮らえ、主演2人の演技は瑞々しく繊細。珠玉の一編という言葉が相応しい>>続きを読む

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ブリジャートン家 シーズン1(2020年製作のドラマ)

5.0

19世紀イギリスを舞台にしたジェーン・オースティン風のラブコメディ。時代考証はほとんど無視しており、カラフルでセクシーな衣装と、貴族の役にも有色人種を配役するカラーブラインドキャスティングが特徴の現代>>続きを読む

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ラヴクラフトカントリー 恐怖の旅路(2020年製作のドラマ)

5.0

第1話。どっひゃー、なんだコレ!!!白人至上主義者とクトゥルー神話の怪物が同時に襲い来る人種差別ホラー。しかも超ハイコンテクストで、知識量があればあるほど面白くなるというPeakTV最前線の1本。面白>>続きを読む

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有村架純の撮休(2020年製作のドラマ)

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『花束みたいな恋をした』の余波で、有村架純が見たいなと思い視聴。各話クリエイター毎に個性の異なるオムニバスドラマ。是枝監督ならではのスケッチで魅せる第1話、脚本ペヤンヌマキの会話が冴える第2話。今泉力>>続きを読む

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ダッシュ&リリー(2020年製作のドラマ)

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第1話。
本屋の書棚に紛れた1冊のノート。そこから未だ見ぬ相手との交換日記が始まり…。本屋やクリスマスのNYなどロケーションが最高。ロマンチックな出足だが、異性愛前提のラブロマンスがこの時代にまだ成立
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サード・デイ 〜祝祭の孤島〜(2020年製作のドラマ)

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E1。
引き潮の時にしか渡れない孤島の集落にジュード・ロウが迷い混む。そこでは祭りが行われようとしていて…と『ミッドサマー』よろしくの厭~な空気がいい。共演はキャサリン・ウォーターストン。ショーランナ
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グッド・プレイス シーズン4(2019年製作のドラマ)

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このレビューはネタバレを含みます

登場人物1人ひとりとの別れが描かれる、涙涙の最終回。仏教的死生観への思いがけない帰結にもグッと来てしまった。ホントに信じられないくらいたくさんの死と向き合ってしまった1年だけど、『ソウルフル・ワールド>>続きを読む

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フォッシー&ヴァードン ~ブロードウェイに輝く生涯~(2019年製作のドラマ)

5.0

ボブ・フォッシー夫妻を描く。第1話は『キャバレー』撮影の1972年からスタート。夫の映画本格進出によって、共にブロードウェイから活躍してきた女優であり、妻のグウェン・ヴァードンは行き場を失う。だがフォ>>続きを読む

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ある家族の肖像/アイ・ノウ・ディス・マッチ・イズ・トゥルー(2020年製作のドラマ)

5.0

第1話。
統合失調症の兄を持つ双子の弟、ガンで余命僅かの母、祖父の遺したイタリア語の自伝…家族の宿怨を描く『ブルー・バレンタイン』デレク・シアンフランス監督の演出密度。1人2役のマーク・ラファロが壮絶
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ザ・クラウン シーズン4(2019年製作のドラマ)

5.0

風雲急の1979年からスタート。この年にサッチャー政権誕生、マウントバッテン卿暗殺、そしてチャールズとダイアナが出会う。当然、スキャンダラスな展開に興味は集まるが、当時のイギリスは深刻な経済不況にあり>>続きを読む

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ユートピア~悪のウイルス~(2020年製作のドラマ)

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パンデミックによる世界滅亡を予言したコミック『ユートピア』を巡って4人のオタク達と悪の組織が入り乱れる浦沢直樹ライクなSFサスペンス。ショーランナーは何と『ゴーン・ガール』『シャープ・オブジェクツ』の>>続きを読む

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マンダロリアン シーズン2(2020年製作のドラマ)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

第1話からサプライズ!
こってこての西部劇オマージュも楽しい。

E2
他人の卵(てゆーか子供)食うな!!

E3
前シーズンに続いてブライス・ダラス・ハワードがゲスト監督。手際の良さは職人監督の父譲
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クイーンズ・ギャンビット(2020年製作のドラマ)

5.0

少女の“覚醒”を描く第1話。天涯孤独の主人公ベスが9才でチェスの才能を開花させる一方、薬物にも依存していく。彼女にチェスを教えるビル・キャンプが絶品。パンクな表情を見せる子役も素晴らしい。傑作『ゴッド>>続きを読む

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グッド・プレイス シーズン3(2018年製作のドラマ)

5.0

E5まで。全く新しい話になってるけどギャグも哲学もトーンダウン気味。マイケルもジャネットもどんどん人間っぽくなって、それが面白さに繋がらない。クリステン・ベルは相変わらずキレがあるんだけど…。

E7
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ペリー・メイスン シーズン1(2020年製作のドラマ)

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第1話。明暗際立つ美しい撮影とテレンス・ブランチャードのトランペット、脂の乗った主演マシュー・リスによって香り立つフィルムノワール。愚直なまでのオールドスタイルだが、ゴージャスなプロダクションデザイン>>続きを読む

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ザ・ホーンティング・オブ・ブライマナー(2020年製作のドラマ)

5.0

今回も館の美術と闇の深さ、”何かが見える気がする”ショットが格別。子役も邪悪なまでに巧い。前作から続投しているキャストが多く、物語は違えど逃れられない呪いを思わせる。マイク・フラナガンは1話のみ担当。>>続きを読む

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Homemade/ホームメード(2020年製作のドラマ)

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映画人がコロナ下の近況を綴った映像エッセイ集。撮影や編集も自前で行っており、所謂リモート映画と言っていいのかも。デヴィッド・マッケンジーとレイチェル・モリソン(『マッドバウンド』の撮影監督)回を。両者>>続きを読む

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めちゃくちゃ恋するハンターズ(2020年製作のドラマ)

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けっこう面白い。厳格なキリスト教系の私立高校に通う女子高生が小遣い稼ぎに賞金稼ぎを始める。南部の共和党支持家庭に育ってるから当然(?)銃器も扱えて、走行中の車のタイヤをショットガンで撃ち抜ける!。主役>>続きを読む

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グッド・プレイス シーズン2(2017年製作のドラマ)

5.0

S1からヒタヒタと感じさせていたが、いよいよディストピアコメディに。せっかくの天国なのに、人の妬みや劣等感など負の感情は尽きない。

理科教師の従兄弟が言っていた言葉を思い出した「死んでからも意識があ
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グッド・プレイス シーズン1(2016年製作のドラマ)

5.0

ユニークで楽しい。手違いで天国に来てしまったヒロインが居続けるために善行を積もうとする。1話20分強の中にギャグはもちろん、“良い行いとは何なのか?”という哲学的な問い掛けが含まれていく。僕もヒロイン>>続きを読む

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ボディガードー守るべきものー(2018年製作のドラマ)

5.0

キャスタミアの雨のトラウマに苦しむリチャード・マッデン(←ちょっと違う)が大臣暗殺事件に挑む。全6話なので展開が早い早い。怒涛の最終回はマッデンも熱演で目が離せなかった。シーズン2も決まった様子。楽し>>続きを読む

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ラチェッド(2020年製作のドラマ)

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第1話。
『カッコーの巣の上で』に登場する鬼婦長ラチェッドの前日譚という酔狂のような企画だが、ライアン・マーフィーだけに期待できるか。バーナード・ハーマン調の音楽にキューブリックタッチの映像のサイコホ
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POSE/ポーズ シーズン1(2018年製作のドラマ)

5.0

第1話。筋立ては直球どストレートのトレンディドラマだが、舞台は1980年代後半のブラックゲイカルチャーというライアン・マーフィーならではの群像劇。メインキャストのほとんどをLGBTQで固めた画期性はも>>続きを読む

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マンダロリアン(2019年製作のドラマ)

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おいおいエミー賞候補に挙げる程かよと思いつつ、EP9のような懐古に陥らず、痒い所に手の届く二次創作で楽しく見れた。SW版“西部劇×子連れ狼”といった作りで、オリジナルの精神を継承。でもルドウィグ・ゴラ>>続きを読む

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プロット・アゲンスト・アメリカ(2020年製作のドラマ)

5.0

まだ第1話のみ。怖い。権力側に付く人って何で自分もその恩恵を受けられるって思い込んでるんだろうね。

第2話まで。1940年当時、親ナチだったリンドバーグが大統領に選出される架空歴史モノで、SFではな
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スペース・フォース シーズン1(2020年製作のドラマ)

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さっぱりだった。冒頭こそなかなかの出足だったが、だんだんギャグも不発になり、シーズンフィナーレには「なんだこりゃ」と。トキシックマスキュリニティの解体など、面白くなりそうなモチーフはたくさんあったのだ>>続きを読む

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