とどのまつりさんの映画レビュー・感想・評価

とどのまつり

とどのまつり

映画(535)
ドラマ(1)

音楽(1972年製作の映画)

-

プリントの褪色がひどすぎてもはや別物を見ているようだったのが残念。黒沢のり子のどこを見てるか分からない視線と表情の強ばりが『曽根崎心中』の梶芽衣子のようでいかにも増村的だった。

燈台(1959年製作の映画)

-

母、兄、妹→家族4人→兄と妹→母、兄、妹→母と兄→母、兄、妹→家族4人→兄と妹と組み合わせが切り替わっていく中でのズレ、そこから生じるサスペンス。どこまで三島の戯曲に忠実なのか分からないけれど教科書の>>続きを読む

都会のアリス(1973年製作の映画)

4.5

アリスが出てきてからの軽やかさがかったるい序盤と別の映画観てるようだった。おそらく即興であろうところの空気感がすごく好き。飛行機の撮り方かっこいい。劇伴が印象的だと思ったらCANだった。

叫び声(2019年製作の映画)

-

豚小屋も動き回る渡辺紘文も面白いといえば面白いのだけど、手持ちで追いかけ回すばかりだからさすがに画としてもってないと思う。

わたしは元気(2020年製作の映画)

-

好き。どこにカメラを置けば歩いてるだけ、しゃべってるだけでも映画になるのかを感覚として理解してる人なのだろうと思う。

ジオラマボーイ・パノラマガール(2020年製作の映画)

4.0

大瀧詠一もオザケンも村上春樹もそして山中貞雄までもがいる2020年東京。引用のオンパレードには笑ってしまうが、その異世界感と現実の東京、とりわけスクラップアンドビルドが進む風景(新国立競技場にミヤシタ>>続きを読む

恋する女たち(1986年製作の映画)

-

セリフなのか動作なのか繋ぎなのか分からないけど、全編通して早回しで見ているようなスピード感があった。ラストの崖は笑ってしまうけれど好き。

恋人たちは濡れた(1973年製作の映画)

5.0

馬跳びからの絡み、ラストの自転車、最高だな。アクションが感情に先行するってたぶんこういうこと。

パーマネント・バケーション(1980年製作の映画)

-

ルックだったり間合いだったりにらしさを感じる。煙草が落ちそうになって向きを直すところがなぜだかとても好きだった。

東京流れ者(1966年製作の映画)

-

色の遊び、異様な空間、エレベーター、ピアノ等のアイデア、唐突なインサート、面白かった。一番好きなのは玉川伊佐男から逃げる渡、二谷の階段でのロングショット。二度の乱闘シーンはよく分からないけど凄すぎて呆>>続きを読む

私をくいとめて(2020年製作の映画)

-

みつ子がおひとり様を満喫していても、他者を受け入れる努力をしても、それを否定する他者がいないこと(自己否定こそするが)。そしてそれでいて物語は動いていくこと。今の映画だと思った。

人情紙風船(1937年製作の映画)

4.0

同方向にどんどんカットを割っていくのは早撮りのためでもあったらしいけど、結果として縦構図が常に保たれていてめちゃくちゃかっこいい。丹下左膳同様セリフが格段に聞き取りやすくなっていて感動した。

東京国
>>続きを読む

朝が来る(2020年製作の映画)

-

ひかりパートに入ってからがらしさ全開で面白いのだけど、いわゆる「ドキュメンタリー的」な手法を用いた部分こそがむしろ虚構性を強調しているという事実が一番面白かった。カメラはもっと引けないのかよと思う。

100%の女の子(1983年製作の映画)

4.0

好き。この頃の自主映画見てると、ゴダールの影響力がいかに大きかったかが分かる。当時の早稲田松竹の姿も見られる。

パン屋襲撃(1982年製作の映画)

-

原作のニュアンスが損なわれていないのが面白い。ワーグナー流しながらパン食ってるの映像で見せられると笑える。

丹下左膳餘話 百萬兩の壺(1935年製作の映画)

4.5

大好き。釣り堀シーンの多幸感。省略を多用した編集のテンポとそこから生じるおかしさは北野映画を50年先取りしてる。修復(特に音)にも感動。最長版になってるのはチャンバラのところか。

東京国際 EXシア
>>続きを読む

VIDEOPHOBIA(2019年製作の映画)

-

顔と自己の映画。フィルムカメラのあたりでてっきり物語はホラーに向かうと思ったが、それとは違くてちょっと拍子抜けした。

新宿アウトロー ぶっ飛ばせ(1970年製作の映画)

-

『野良猫ロック』とかでもそうだったけれど、この頃の新宿を見られるだけで楽しい。三人で散歩してるところもっと見たかった。
路地裏、階段など意外と凝ってるカットが多い。解体工事はロマンポルノでもいくつか出
>>続きを読む

ポゼッション(1981年製作の映画)

-

登場人物の狂いっぷりと大仰なカメラワークには笑ったけれど、それも一本調子で途中から退屈だった。

ローズマリーの赤ちゃん(1968年製作の映画)

4.0

ストーリーそのものというより語り口の上手さに引き込まれる。周りの人間たちが総じて気持ち悪くて良い。カサヴェテスが妊娠を報告しに行くところのウキウキ具合とか最高。分かりやすい夢のシーン以上に電話ボックス>>続きを読む

ラ・ポワント・クールト(1955年製作の映画)

-

キャラクターや物語などよりもロケーションとそこで暮らす人々に興味があるのがよく分かる。洗濯物、漁場、船、かっこいい。ベルイマンっぽい瞬間があると思ったけどこっちが先だった。

空に住む(2020年製作の映画)

-

カメラが正面に入るところにもイマジナリーラインをまたぐところにも必然性が感じられた。階段が登りも下りも好き。

生きちゃった(2020年製作の映画)

-

ラストのテンションが映画全体の中で成立しているとは思えない。

三重スパイ(2003年製作の映画)

-

『スパイの妻』のサブテキストとして。当時のフランスとその周辺の事情をよく知らないこともあり、この膨大なセリフを処理しきれなかった。

Helpless(1996年製作の映画)

-

田村正毅の撮影は本当に良い。ファミレス、喫茶店、トンネルなどハッとさせられるショットが多数。いかにも90年代っぽい空虚な感じも好き。この内容で80分なんだからそりゃ『EUREKA』はあの尺になるわと納>>続きを読む

驟雨(1956年製作の映画)

4.5

カッティングがキレキレでビビる。会話劇なのにアクション映画見てるみたいだった。ラストの唐突な紙風船には笑った。

神田川淫乱戦争(1983年製作の映画)

-

遊びまくってて最高。こんな風に映画撮れたら楽しいだろうな。

ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)

-

良いなと思って途中まで見ていたのだけど、バレエのコンクールを境に急に映画が停滞し始め、そこからは長い長いエピローグを見せられているようで退屈だった。

スパイの妻(2020年製作の映画)

4.0

たびたび言及のある(そして個人的には疑問視していた)「娯楽映画」をはじめて感じた。それでいて廃墟、船倉、倉庫、取調室等々のあの感じも健在で嬉しい。やたらクオリティの高い映画内映画も好き。濱口っぽい瞬間>>続きを読む

ヴィタリナ(2019年製作の映画)

-

暗闇とそこに差す光を凝視することで何かが見えてくる、気がした。ヴィタリナの足元のカットと屋根上のショットが印象的。唐突にかっこいい飛行機のショットが出てきてびっくり。

秋立ちぬ(1960年製作の映画)

4.5

今のところ成瀬で一番好きかも。カブトムシの使い方、アイテムとはかくあるべし。秀男と順子が各地を歩き回るシーンが総じて良い。走る、登る、投げるといった子どもたちのアクションの面白さ。線路、海辺、埋立地の>>続きを読む

大地の子守歌(1976年製作の映画)

-

話は大して好きじゃないけど、感情よりも行動が先にくる原田美枝子は見ていて楽しい。これと『青春の殺人者』が同じ年だなんて、さぞかしみんな驚いただろうなと思った。

曽根崎心中(1978年製作の映画)

-

梶芽衣子の顔が終始凄まじい。とにかく死だけを見ていて、既に死界に半分足を踏み入れているかのような。
セリフといい演出といい、この過剰さもある種のリアリティをもって成立していることについて考えたい。

>|