tukinoさんの映画レビュー・感想・評価

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備忘録 (2018年6月以降鑑賞した作品〜)
涙腺緩め。鑑賞した数日後に書くことが多いです

映画(130)
ドラマ(8)

夜の訪問者(1970年製作の映画)

3.0

監督は娯楽映画の巨匠テレンス・ヤング、原作がリャード・マシスンと豪華な面々が揃いながらも中身は至って堅実且つシンプルな仕上がりだが、後半の山道を駆け抜けるカーチェイスは構図もダイナミックで非常に楽しい>>続きを読む

グリーン・ヘル/マウス -終わらない戦禍-(2017年製作の映画)

1.0

スレブレニツァで起きた大量虐殺事件を背景に展開されるが話は有って無いようなもの。地雷が点在している可能性を示唆した直後に飼い犬を野放しに遊ばせる鬼畜飼い主に狂気しか感じないし、とにかく無駄で動きのない>>続きを読む

10番街の殺人(1971年製作の映画)

4.0

1940年代の実話。犯行後間もなく日常の風景に平然と溶け込むリチャード・アッテンボローの薄気味悪さや狂気が簡素な表現の中で悍ましい程に淡々と映し出される。実際に警察側の杜撰な捜査とエヴァンス(ジョン・>>続きを読む

見えない恐怖(1971年製作の映画)

3.8

ミア・ファローが呑気にコーヒーを淹れる傍ら見え隠れする死体。撮影の妙で前半の緊迫感は凄いし、犯人を捉えるショットは『激突!』の様な終始下半身を映し出すのみ。『暗くなるまで待って』や『ヴィレッジ』に並ぶ>>続きを読む

10億ドルの頭脳(1967年製作の映画)

3.0

ハリー・パーマーシリーズ3部作で前2作は未鑑賞。KGBシュートク大佐の物理攻撃で全て方が付きそうな荒唐無稽さがあったが、終盤のフランソワーズ・ドルレアックが足早に隠れ家から駅へ向かうシーンはリチャード>>続きを読む

質屋(1964年製作の映画)

4.8

ロッド・スタイガー個人的ベスト。
惨憺たる人生に奏でられるクインシー・ジョーンズのジャズスコア。激昂は無に等しい。空虚な隙間を埋めるものは皆無であり凄惨な過去は次第にスキゾイド的性質を生み出す。サブリ
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昨日・今日・明日(1963年製作の映画)

3.5

ソフィア・ローレンとマルチェロ・マストロヤンニがナポリ・ミラノ・ローマを舞台に繰り広げるオムニバス形式のイタリアンコメディ。
一作目の「一時的に逮捕を免れる為に出産を繰り返す」という強烈な設定は、笑い
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シュア・シング(1985年製作の映画)

3.0

フランク・キャプラの『或る夜の出来事』のような王道ロマコメ・ロードムービー。80年代の若々しいジョン・キューザックがとにかく甘くキュート。作品自体は薄味なもののしっかりとロードムービーしていて、2人の>>続きを読む

マチネー/土曜の午後はキッスで始まる(1993年製作の映画)

4.1

暗雲立ち込める時代背景に対し繰り広げられる晴れやかな喜劇の説得力たるや。ロバート・ゼメキスやジョー・ダンテ、ヒッチコック等に影響を与えたウィリアム・キャッスルをモデルにし50、60年代前後のB級ホラー>>続きを読む

晴れた日に永遠が見える(1970年製作の映画)

3.2

重度喫煙者で予知能力者のバーブラ・ストライサンドがイヴ・モンタンの催眠術で禁煙を試みるという珍妙な設定。イヴ・モンタンが現代のバーブラに対する恋愛的興味の無さが痛烈過ぎる非ご都合主義には好感が持てるが>>続きを読む

サテリコン(1969年製作の映画)

3.5

放蕩に耽る自由奔放に放縦な古代ローマ。眼前に流れる圧倒的情報量とイメージの洪水に戸惑いながらもそれらに目を凝らし、このデカダン満載の奇想天外な狂乱の地獄図を理解しようとも只々訳が分からぬままであった。>>続きを読む

バニー・レークは行方不明(1965年製作の映画)

4.5

ソウル・バスの圧倒的オープニングタイトルで既にお腹一杯。
全てが不安定で歪な物語。覚束ない感覚。秀逸なプロットとミスリードにより観客を惑わし、洗練された構図と縦横無尽なカメラワーク、その撮影の美しさが
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悪い種子(たね)(1956年製作の映画)

3.8

幼くして異様な程の物欲と執着心、屈託のない笑顔に隠された邪悪で狂気的な一面を持つ少女ローダ。
ブロードウェイ版でローダ役を演じたパティ・マコーマックが引き続き映画版でも出演したが、その場を支配するかの
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恐怖の報酬 オリジナル完全版(1977年製作の映画)

4.5

廃車のチューンナップに続き闇夜に放たれるヘッドライトに痺れ、ボロ橋のシークエンスの驚愕的な撮影に思わず声を漏らしそうになり酷く手汗をかいてしまった。運命を変えるべく藁にもすがる思いの犯罪者達、ニトロと>>続きを読む

恐怖(1961年製作の映画)

4.0

冒頭の湖のシークエンスから雰囲気抜群。不気味さに溶け込む美しき旋律、そして水死体。暗闇に浮かぶ影は幻想かまやかしか。幾度となく水のショットが組み込まれ主人公に死の匂いが付き纏う。クリストファー・リーの>>続きを読む

ミスター・アーサー(1981年製作の映画)

2.9

クリストファー・クロスの名曲「ニューヨーク・シティ・セレナーデ」がとにかく良いただそれだけの映画だった。
女に酒に遊び呆け日々豪遊生活を楽しむ御曹司アーサー(ダドリー・ムーア)。『ファール・プレイ』の
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花嫁の父(1950年製作の映画)

3.5

愛娘が結婚するまでの3ヶ月間に頑固親父(スペンサー・トレイシー)が不器用ながらも悪戦苦闘する姿を父親目線で描いていく。若き娘の感情の起伏や想像を超える結婚式・披露宴の準備の大変さに翻弄されながらも、一>>続きを読む

テキサスの四人(1963年製作の映画)

3.0

登場人物それぞれの絡みにおいて人物相関が中々凝った関係性で伏線も良く効いていた。冒頭の"善玉・悪玉"のモノローグから一連のドンパチっぷりも秀逸で女性陣の色気も良し。
しかしながら中盤の失速にやや退屈さ
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ニューヨーク東8番街の奇跡(1987年製作の映画)

3.7

ニューヨークの再開発予定地に佇むボロアパートの住民達が立ち退きを迫られながらも、突如現れたUFOと不思議な交流をし思いもよらぬ様々な奇跡を起こすハートフルムービー。
監督はマシュー・ロビンス、製作総指
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ラスベガス万才(1963年製作の映画)

2.9

エルヴィス・プレスリーの9曲の歌に乗せて物語が展開され、ラスベガスのゴージャスな華やかさやハイテンションな陽気さを全編に渡り表現しつつ、その周辺の大自然をプレスリーとアン=マーグレットとの恋愛模様の背>>続きを読む

踊るニュウ・ヨーク(1940年製作の映画)

5.0

フレッド・アステアの紳士的な優美さや愛らしさを感じさせる一挙一動が堪らなく素敵で彼の繰り出す超絶ステップに只々酔いしれるばかり。アステアとエリノア・パウエル、ジョージ・マーフィの目まぐるしいステップだ>>続きを読む

殺人捜査線(1958年製作の映画)

4.5

イーライ・ウォラックとロバート・キース、リチャード・ジャッケルの3人の性格的相違と更に突出したイーライの剥き出された凶暴性と凄味の連発。それを上回る「The Man」ことヴォーン・ティラーの冷淡な残酷>>続きを読む

不機嫌な赤いバラ(1994年製作の映画)

3.3

元大統領夫人(シャーリー・マクレーン)の護衛としてこき使われるシークレットサービス(ニコラス・ケイジ)。初めからオチの予想が着く予定調和の物語だが、夫人の我儘に仕返しをするニコラス・ケイジとの擦った揉>>続きを読む

シングルス(1992年製作の映画)

3.0

グランジ・ミュージックが流行した90年代のシアトルを舞台に繰り広げられる独身男女の恋愛模様。シンプルで淡々と描かれる彼等のじれったく素直になれない大人の恋路。空回りな愛情もいつしか消え、逞しく成長した>>続きを読む

ハレルヤ(1929年製作の映画)

3.3

トーキー映画誕生後間もないオール黒人キャストの映画であり、今作では黒人奴隷制度が根付く綿花農場の描写等があるものの白人による支配的描写が見られない。とは言え主人公ジークの不貞感や暴力的イメージが逆に黒>>続きを読む

姿なき殺人者(1965年製作の映画)

3.0

アガサ・クリスティの名作『そして誰もいなくなった』をアレンジし舞台を雪山の山荘に設定した2度目の映画化作品。
今作は殺人が起こる度に10体のインディアン人形が1体ずつ消えて行く。細かい設定に沿るべき登
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カスパー・ハウザーの謎(1974年製作の映画)

4.0

19世紀初頭のドイツに実在した16年間地下牢に監禁されていた青年カスパー・ハウザーの数奇な生涯を描く。 カスパー役ブルーノ・Sは幼少期からの知的障害により精神病院を転々としていたという。その存在感と才>>続きを読む

恋多き女(1956年製作の映画)

3.0

ジャン・ルノワール監督が手掛ける、不倫騒動で一時期ハリウッドから離れていたイングリッド・バーグマンのハリウッド復帰前の作品。
ポーランド公爵夫人エレナを取り巻く男達との恋愛模様を天真爛漫に描くドタバタ
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舞台恐怖症(1950年製作の映画)

3.0

主人公イヴ(ジェーン・ワイマン)が密かに想いを寄せる親友の無実を証明するために多岐に渡る登場人物との接触を図るのだが、イヴと各登場人物とのやり取りに危険性の無さが目立ち緊張感を感じられず、また無駄な登>>続きを読む

イグアナの夜(1964年製作の映画)

4.0

臆病さ故に無関心でありスキゾイド的な気質を持つ者達。ビーチボーイズのコミカルさを装う絶妙な危うさ。夜の静けさが曝け出す弱き人間の愚かさと内なる葛藤。エヴァ・ガードナーの晴れやかな笑顔に安堵する穏やかな>>続きを読む

サボテンの花(1969年製作の映画)

4.7

冒頭からトニー役ゴールディ・ホーンの魅力全開。ピクシーカットのヘアスタイルに愛らしい真ん丸の瞳、60'sファッションも可愛らしいまるで妖精の様なその絶対的チャーミングさに初っ端から魅了されまくる。彼女>>続きを読む

悪魔のシスター(1973年製作の映画)

3.2

ブライアン・デ・パルマ初期作品。
デ・パルマの変態的覗き趣味を全面に曝け出し、愛するヒッチコックへの模倣が止まらない『サイコ』と『裏窓』をスプリットスクリーンでオマージュしつつ、ラストへ向け悪趣味映像
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銀河(1968年製作の映画)

3.7

スペイン巡礼に向かう2人の男の道中に待ち受ける奇妙な人々と奇怪な出来事。現代でキリストが平然と生きていたり、神の虚構とフィクション性を暗喩するキリストのカメラ目線、神論者に次々と質問攻めをする光景など>>続きを読む

ティコ・ムーン(1997年製作の映画)

2.9

月面上に作られた人工都市で遺伝的病を持つ独裁者マクビー一族が適合臓器提供者ティコ・ムーンを追う物語。『フィフス・エレメント』や『ブレードランナー』に影響を与えたバンド・デシネの秀才エンキ・ビラル監督作>>続きを読む

満月の夜(1984年製作の映画)

3.8

理屈では理解し難い、繊細で曖昧な女性の感情に寄り添うロメール。
自由と孤独、付かず離れずな愛を求めた末に降りかかるパスカル・オジェの自業自得な結末に見せる痛々しい後ろ姿が忘れられない。しかしながら登場
>>続きを読む

沈黙の女/ロウフィールド館の惨劇(1995年製作の映画)

4.2

日没を利用した撮影が美しい。終始興奮気味でふざけまくるイザベル・ユペールに対し冷静沈着で落ち着いたサンドリーヌ・ボネールがより異常な空気を醸し出し、静かなる狂気を潜ませている。ブルジョワへの反撥を描く>>続きを読む

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