Nekiさんの映画レビュー・感想・評価

Neki

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暗黒街の弾痕(1937年製作の映画)

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1937年にこの完成度の映画を撮れるなんて、天才の一言に尽きる。

これは他にも様々見なくっちゃ。

『12人の怒れる男』を観たばかりなので、裁かれる側のヘンリーフォンダにびっくり。目線と表情だけで役
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セイント・フランシス(2019年製作の映画)

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年齢、結婚、生理、妊娠、中絶、出産と子育て、夫婦関係、人種、"女性であること"の現代版総まとめ。

映画として登場人物に感情移入が済むまではフラニーのセリフやブリジット母のセリフがわざとらしく聞こえた
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q(2012年製作の映画)

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これはシン・エヴァンゲリオン観ないと何ともいえない

旧劇もアニメも観てないけど
これはシン・エヴァンゲリオン観ないと。


人類補完計画を中心に
それぞれの願いはどうなっていくのか

シンジは永遠に
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破(2009年製作の映画)

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なるほど〜なるほどなるほど
序だけでは全く分からなかったけど、破の後半を観て納得。

もっと小さい頃に摂取しておきたかったな
作品と共に成長したかった

これをアニメで追っていたら
もっと多感な世代の
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十二人の怒れる男(1957年製作の映画)

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立ち位置や高低差、顔へのクローズアップなど、シーンの構図が明快な作品。
シンプルなストーリーと合わせて非常にわかりやすく、観客の感情のアップダウンを綺麗に動かせそうなお手本の映画だった。

アメリカの
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序(2007年製作の映画)

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オススメのアニメや映画を聞くと何人かに1人は必ず答える気がするエヴァ。
全くタイミングもなにもなく、またオススメされたのでお、またかと思いついに足を踏み入れることに。


何かたしかに語るに足るものを
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

脚本としては謎が少しずつ明らかになっていくような思わせぶりが続き、映画としてはドキュメンタリー風の見せ方を続けることで緊迫感を生んでいて、物語から目が離せない150分ではあった。

しかし多くの方々が
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

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大好きな作品がアニメ化やアニメーション映画化されるとき、期待と共に不安が入り混じって敬遠してしまうので

観るなら絶対映画館で観るべきとわかっていたのに観なかった作品の一つでした(今回は配信で)

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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

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苦しみが一向に治らない 変われない
毎晩夜明けがきてほしくないと願う人たちの中には
袋小路の中で 途方に暮れて、絶望の中に座り込んでいるような気分の人もいるだろう

毎日 毎月 改善もなく ただ同じ苦
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二つの光(2017年製作の映画)

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すごく短いけれど
短くて良きな映画でした

다 잘 보여요.(全部よく見える)
当たり前なこの一言が
深い意味を持つ世界


色の識別が難しい方が
専用のメガネをプレゼントでもらって
初めて見る世界の
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君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

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公開当時話題な作品は
やっぱりそのままその時に見ないと
感動が色褪せてしまうのかなあ

切ないって言っても
きっと裕福な家庭で
まだ同性愛が今ほど受け入れられてない時代に理解のあるご両親がいて
本人は
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恋する惑星 4Kレストア版(1994年製作の映画)

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不法侵入はよろしくないけども

部屋をメタファーとして捉えると
失恋した彼の心に
ちょっとずつ彼女が入り込んで
塗り替えて 入れ替えて 掃除して
彼も気づかない間に 彼の心にちゃっかり居座ったのでは。
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コット、はじまりの夏(2022年製作の映画)

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今年、最初に感涙を流した映画。
わたしはラストシーンでもう堪えきれず…
横の友人はほとんど最初から泣いていた。


監督の初の長編作品とのこと。
アイルランド映画としてはじめてアカデミー賞国際長編映画
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サンパギータ(2023年製作の映画)

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世界中で今日も 明日も これからも
こんなふうに無理解と理解を繰り返しながら
それでも諦めずに
愛が紡がれていくといいな。


島国で 同じ人種しかいない
公用語がたったひとつの
日本は何となく 全体
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人生はビギナーズ(2010年製作の映画)

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人は何度でも 何歳であっても
自由に愛されて
自由に愛して良いのだと

父と息子
2人のビギナーズに教わったのです

断片的なセリフは行間をよく読まないといけなくて
お父さんが生きていた時間と亡くなっ
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枯れ葉(2023年製作の映画)

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ウクライナとロシアの戦争を映画で扱うのは早いのだろうか、遅いのだろうか。
現実ではまだ何も終わってないのだけれど。

ラジオから日々流れてくる新しい爆撃の速報
「ひどい戦争」と終盤アンサが言っていた
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

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この映画は…なんと言ったらいいのか、
カオティックな世界が本能的にどこかうすら怖くて気持ち悪くて、理性ではなにも理解すまいと心を握りしめながら見た。

『ブリキの太鼓』を思い出させる、理性で理解できな
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この世界に残されて(2019年製作の映画)

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なんて哀しい
仄かな愛の物語

腕にちらっと映る数字のタトゥーで強制収容所の生存者だとわかる42歳の産婦人科医アルドと、同じく収容所の生存者である16歳のクララ。

浴槽で妹を思い出し、アルドに父の面
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プリデスティネーション(2014年製作の映画)

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卵が先か鶏が先か、どの時点から全てが始まり、どんな終結地点があるのだろうか。

見続けながらこれどの辺からSF?と疑いが深まっていくほどにサラ・スヌークの語りの部分が長いのだけど(ほんと、映画の半分)
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バブル(2022年製作の映画)

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「一度、人間の姿になっちまえば、もう二度と、人魚の娘にもどることはできないんだよ。もしも王子が、だれかほかの女とでも結婚けっこんしようもんなら、そのつぎの朝には、おまえさんの心臓ははれつして、おまえさ>>続きを読む

犬王(2021年製作の映画)

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語るに足る言葉はちょっと持ち合わせてないんだけど、面白かったなあ。

歴史が強者の物語となり、弱者の物語が消えていったこととか
自分が「在る」ために、自分の名前を選ぶこととか。

身分とか、自分の道を
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.0

満を持して、今年の映画館de鑑賞はこの映画からのスタート。年末から楽しみにしてた一本。


海外の監督さんが日本を撮ると日本であって日本ではない 海外の視点からみた日本らしさが映り込むものだけど
スタ
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ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語(2023年製作の映画)

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どファンタジーの中のシュールさ、40分と短いながらウェス・アンダーソン色ばっちりでした。

ミュージカル舞台の背景のような転換、紙芝居のようで面白かった。登場人物はずーっとこっちを見ながら全部喋ってる
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テーラー 人生の仕立て屋(2020年製作の映画)

3.0

今夏の仕立て屋映画part2。

職人気質な中年男性のコミカルでハートフルな自立と再生の物語かと思いきや、ソフトでどこかほろ苦い印象が残る100分でした。


冒頭はとっても静かだけど、朝の出勤タイム
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マイ・ニューヨーク・ダイアリー(2020年製作の映画)

3.3

サクッとさらっと
レトロなプラダを着た悪魔

映像のどこを切り取っても可愛い。こじんまりしていてクラシカルで、こういう映画ふらっと思いついた時に見るの好き

でもサリンジャー、果たして出てくる必要あっ
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リトル・マーメイド(2023年製作の映画)

4.4

うわ〜よかった〜🧜🏻‍♀️🧜🧜‍♂️
拍手👏


広くて深い魅惑的な海の世界へようこそ〜な出だしからうわああああとなりました。アニメのイメージを残すと言うよりはしっかり現実の世界に着陸して映像化されて
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場所はいつも旅先だった(2021年製作の映画)

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聞き慣れていたよりも声がずっと柔らかくて、朗読が小林賢太郎だってしばらく気がつかなかった。気づいた後は、やっぱり小林賢太郎にしか聞こえなかったけど。



海外の街を1人で放浪するのって
擬似的なアウ
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グレタ ひとりぼっちの挑戦(2020年製作の映画)

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1人での座り込みのストライキから、ボートで海を渡ってのHow dare youのあのスピーチまでのドキュメンタリー。

私たちは事実を事実だと分かっていても素通りすることができる。
彼女には、事実があ
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⻘いカフタンの仕立て屋(2022年製作の映画)

3.3

モロッコ〜🇲🇦この監督の作品は初鑑賞。とりあえず近いうちに前作も見たい。


仕立て屋を営むモロッコのとある地域の夫婦。画面に映る建物や道の寂れた中東の田舎感がなんだか心地よく、ほんのりバックパッカー
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僕と頭の中の落書きたち(2020年製作の映画)

3.8

仄かにグッドウィルハンティングモーメントを期待している統合失調症の高校生が主人公。

扱うのが統合失調症だから観る側も少し身構えるけど、幻視や幻聴を恐ろしく描いている訳では全くないので、万人が見れます
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アシスタント(2019年製作の映画)

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Metoo運動が起こる原因となった問題に実際に直面していた女性たちが何を見て何を感じていたのか、たった1日を切り取った短い映画の中に詰め込まれている。

鑑賞後に怒りや憎しみではなく疲労感が勝るのが、
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名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)(2023年製作の映画)

3.8

小さい頃から大好きで
とっても楽しみに待ってたのですが
ついに観てきました🍭

ファンなら誰もが観たい、哀ちゃんの正体がついに組織にバレてしまう展開の今作。

組織のメンバーもコナン側のメンバーもフル
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ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)

3.2

映画の日だったからか、おやつの時間に観に行ったけどほぼ満席だった。平日だけど。

映画としては個人的に悪くなかったけど(美しかったし、自然も彼女の絵も)家族に捨てられた彼女の孤独や、自然界の残酷さに対
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夜の来訪者(2015年製作の映画)

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かつての英国の階級主義を取り扱ったミステリー。ミステリーというよりはヒューマンサスペンス?的な雰囲気。

ちょうど最近エノーラ・ホームズシリーズを観たのもあるけど、この映画でも扱われているのは階級によ
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エノーラ・ホームズの事件簿2(2022年製作の映画)

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前作が可愛かったので続けて2も観ちゃいました。2も面白い!
シリーズもののドラマと映画の間って感じなので、きっと3とか4もあると思う。そしてシリーズものの強み、続編もちゃんと面白い。

より女性解放の
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エノーラ・ホームズの事件簿(2020年製作の映画)

3.5

物語全体の明るさや主人公の芯の強さ、メッセージ性を見てると、新しいディズニープリンセスかな?って思いたくなる。

シャーロック・ホームズというミステリーの金字塔を舞台に借りた、可愛らしいエンタメ💐🇬🇧
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