ncccoさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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ワイルドライフ(2018年製作の映画)

3.5

ついにポールとゾーイで映画を作るところまで来てしまった。ルビースパークス時代からふたりを追いかけてきた自分としては感無量です。

父親の解雇をきっかけに緩やかに壊れていく家庭内のバランス、逃避する父親
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(1982年製作の映画)

2.7

なんだか妙ちきりんな映画だった。
冒頭のシークエンスはその映画の全てを表すというけど、この映画もしかり。のっけから鱒の受精シーンを見せつけられてイヤーな予感はしたけど、そのまんまエンディングまで2時間
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ヨシワラ(1936年製作の映画)

3.5

いやぁ、、良かった。好き。
そもそも吉原といったら遊女か花魁なのに「ゲイシャ」呼びで初っ端からかっくーんて感じだし、そのあとも大門とか仲ノ町とかディティールは凝ってるくせにコハルが楽々と廓抜けしてばっ
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七月のランデヴー(1949年製作の映画)

3.3

ジャック・ベッケル作品、ゴーモン特集で。
何といっても刮目すべきは溌溂としたキャラクターの豊かな感情表現でしょう。
若さを謳歌する生き生きとしたダンスシーンに、勢いよく階段を駆け下りていく主人公の弾け
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ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール(2014年製作の映画)

3.5

久々に観たくなって再見、やっぱ好き。
文化系女子へ送る励ましの歌。
化粧すると一気に映えるエミリー・ブラウニングがとにかく可愛くて、こういうこじらせ女子を「超かわいい」と褒めたたえてくれるイギリスって
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新聞記者(2019年製作の映画)

3.0

なんだかエラく話題だったので、観に行ったのですが、へぇ~とは思ったものの、これを観てこの内容がぐっさりと刺さる人っていうのはどんな人なんだろうと思ってみたりしてしまって、モヤモヤ。この映画が持ち上げら>>続きを読む

クレイジー・リッチ!(2018年製作の映画)

3.2

久々に、イメージスライドをちらっと見ただけで観に行こうと思った作品。
彼氏がちょーカッコいいわりにヒロインは微妙だったけど、ふつうに面白かった。ただ、こういう「クレイジーリッチ」なる切り口で超美形の、
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メモリーズ・オブ・サマー(2016年製作の映画)

2.9

ポーランド映画祭で。いやー、これが配給されるとは思わなかった。ビジュアルで選んで観て落ち込んで帰る人がどれだけいることだろうか。

父が不在の家庭、孤独に耐えられない幼い母に抱く少年の愛憎が訥々と語ら
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封神伝奇 バトル・オブ・ゴッド(2016年製作の映画)

2.0

なんかもう想像通りのお粗末感(褒めてる)。こんなんだってわかってても観ちゃうんだからやっぱこういうの好きなんだなー。
安っぽいCGが最高。アホっぽさ極まりないけれどド派手なアクションのオンパレードにフ
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雨月物語(1953年製作の映画)

3.3

江戸時代の読本の再解釈とのことだけど、ストーリー自体は日本に馴染んだ「狐憑き」「浦島太郎」みたいな感じ、物語を楽しむというよりは映像美と俳優陣の演技を楽しむ映画。
羅生門と続けて観たので再びの京マチ子
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SUPER 8(2001年製作の映画)

3.0

賑々しいクストリッツァ節全開の音楽ドキュメンタリー。
メンバー一人一人を丁寧に紹介しながらゆるやかに紡がれる、愛に溢れた映画監督ならではの贅沢なファミリー記録
ウンザウンザ!おじさんが脱臼するとこが最
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羅生門(1950年製作の映画)

4.8

恥ずかしながら初見ですが、文句のつけようが無いほどに名作でございました。すごい。。。とにかくすごすぎた。ずっと観ていたかった。

三船敏郎の荒ぶれ具合にギラギラと光る色っぽさがたまらない。馬に乗った女
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怪盗ルパン(1957年製作の映画)

3.6

ゴーモン特集で。
アー最高、面白かった。
周りは仕事帰りのおじさんばっかりで、盗みのシーンやクロヒョウがにゃんにゃんするシーンには笑いが大いに漏れて終始おおらかなムード、こういうのが映画館で映画を観る
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アラジン(2019年製作の映画)

3.0

うーん。美女と野獣の実写は違和感なかったのに、アラジンは違和感あったなあ。キャラクターそのものもそうだし、アニメでは終始繰り広げられるはつらつとした躍動感が全体的に薄かった。
主人公がジャファー含め印
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ドキュメンタリー映画 岡本太郎の沖縄(2019年製作の映画)

2.3

ちょうど岡本太郎の沖縄文化論を読んでいたので映画も観てみたのだけれど、うーん。微妙。冒頭の引用もいいし、ノロを映した写真の鋭さに惹きつけられて物語がスタートするところまではすごくいいんだけど、そのあと>>続きを読む

ニースについて(1930年製作の映画)

3.5

イメフォのジャン・ヴィゴ特集にて。彼の作品の中でこれがダントツに一番好き。
ニースの光景をひたすらに映し撮っていく無音のフィルム。でもその映像の、なんと雄弁なことか。

輝く渚、富めるものとそうでない
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新学期・操行ゼロ(1933年製作の映画)

3.3

イメフォのジャン・ヴィゴ特集にて。
若いときに悪さしたことのある男の子ならみんな共感できるであろう学園友情もの。途中まで淡々と進むものの、ラスト10分の枕投げからのシーンが秀逸。この映画の良さはラスト
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競泳選手ジャン・タリス(1931年製作の映画)

3.0

イメフォのジャン・ヴィゴ特集にて。
リアルな水泳選手を追った水泳ドキュメンタリーなんだけど、なんだかコミカルな出来。水中撮影が楽しくてしょうがない感じが伝わってきて、可愛い。

アタラント号(1934年製作の映画)

3.2

イメフォのジャン・ヴィゴ特集にて。
新婚したての若いカップルのうにゃうにゃを描くなんとも可愛らしい作品。
二人を優しく見守る二人の水兵さんと、たくさんの猫ちゃんに囲まれて幸せな気分に浸れます。

すね
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ビューティフル・デイ(2017年製作の映画)

3.0

1回死んで、また生き返る。
「今日はいいお天気よ、行きましょう」。
その少女の一言に救いを感じる秀逸なエンドロール。

全てを失った男の再生のものがたり。
少女を天使と崇めんホアキンの表情がいつまでも
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ソウル・ステーション パンデミック(2016年製作の映画)

2.9

「新感染」の前日譚として作られたアニメーション。ヨンサンホはもともとアニメ監督だからこっちが本業、ただしこのストーリーをベースにして作った実写が大ヒットしたことはご存じの通り。

「我は神なり」では成
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我は神なり(2013年製作の映画)

4.4

「新感染」のパクサンスがアニメーションで描き出す愛憎のドラマ。
信仰とは何か、を問うと同時に、善と悪は何か、を問いかける人間の根底に迫った作品。

人は、なぜ何かにすがり、何かを信じなければいられない
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不思議惑星キン・ザ・ザ(1986年製作の映画)

3.2

なにこれ、超ゆるーい!かわいいー!
シンプルに説明すると、急におじさんが宇宙に行っちゃって、出会った宇宙人に「クー!」って言われる映画(笑)

途中もたつきもするしイライラするけど、ラストシーンの切な
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ねことじいちゃん(2019年製作の映画)

2.8

「世界ネコ歩き」でお馴染みの写真家岩合光昭さん初監督作品。
岩合さん好みのもっちり、ふてぶてしい猫がたくさん出てきて猫好きにはたまらない。ただ、どの猫も島猫っぽくなくやたら毛並みがよくて肥え太っている
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金子文子と朴烈/朴烈(パクヨル) 植民地からのアナキスト(2017年製作の映画)

4.4

これはすごい。1回観て圧倒されて、寂聴先生の本読んでもう一回観た。
何がすごいって、主演二人の圧巻の演技力と、スクリーンから迸る猛烈なエネルギーだ。

ものがたりは、二人のバックグラウンドや馴れ初めを
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生きてるだけで、愛。(2018年製作の映画)

3.3

趣里さんの振り切りが素晴らしい。
寝るの大好きなとこ以外は全く彼女に共感できなかったけど、なんで彼が彼女を養い続けるのかもよくわからなかったけどラストの屋上のシーンがいいから全部丸く収まるんだ。

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モリのいる場所(2018年製作の映画)

4.0

待ってましたの沖田さん最新作。
個人的には、久々に(?)「あ~沖田さんやぁ」と思えるような沖田節全開でとっても嬉しい、とても良い作品でございました
タイミングも人生フルーツヒットの後でちょうどよかった
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バトル・オブ・ザ・セクシーズ(2017年製作の映画)

4.2

最高だった!!ゆれる人魚と並んでbest of 2018 movie!

70年代、男性優位主義だったテニスルールに異議を唱え、果敢に立ち向かった伝説のテニスプレイヤー、ビリー・ジーン・キングの実話を
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犬ヶ島(2018年製作の映画)

3.8

観てきた感想としてはただ一言、「最っっ高、、!」でした。

最初の方の、犬たちの井戸端会議みたいなシーンが大好き。カメラをわざと意識したキャラクターの使い方は相変わらずだけど、間の取り方が絶妙で、シュ
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ドリス・ヴァン・ノッテン ファブリックと花を愛する男(2016年製作の映画)

4.0

ドリスといえば、ファッション業界で働く私にとって神さまのような存在。なんか気軽に好きですとかいうのも憚られるような、絶対聖域。どうやったらこんな柄の合わせ方、抜け感がつくれるのか、もうほとほと神の領域>>続きを読む

歓びのトスカーナ(2016年製作の映画)

3.6

パオロヴィルズィといえば「人間の値打ち」が最高ケッサクですが、これはヴィルズィ監督の最新作、主演は人間の値打ちにも出演していたブルーニテデスキ。シネスイッチでしかやってなくて見逃して、ようやくDVDで>>続きを読む

グリーンブック(2018年製作の映画)

4.0

飛行機で観た映画、でもこれは劇場で観たかったかも。

60年代のアメリカンノスタルジー、
黒人ピアニストシャーリーと彼の運転手兼付き人として雇われたイタリア系アメリカ人トニーの心の交流を描く。

未だ
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女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

4.2

あー面白かった。もう、大好物こういうの。
“The Favourite” 原題の方がしっくりくる。
お気に入り=寵愛と呼ぶべき宮廷寵愛略奪物語。

魚眼レンズで覗き込んだ歪んだ画面に低く鳴り響く不協和
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ひかりの歌(2017年製作の映画)

3.2

人を思う気持ち。口には出せないもの、出さない想い。いろんな想いが空気に溶けて、そこここにただよう。みんなそれぞれ一生懸命誰かを想って生きている。そう思うと励まされた。
不思議な余韻にじわじわと締め付け
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白い馬(1952年製作の映画)

4.5

赤い風船のおまけくらいの感じで観たけどこれは、、、すごい!!!
わたしはこっちのほうが好き。
馬々が戯れるドラマティックなスタートから猛々しい格闘シーン、清々しいエンディングまで、その迫力に完全に飲み
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