Junkoさんの映画レビュー・感想・評価

Junko

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ファミリー(2018年製作の映画)

3.8

ずっと観賞したかった作品。
ジャガロ(インセイン・クラウン・ポッシーの過激なファン)を絡めている作品と知り、ジャガロを色々と調べてから観賞。
インセイン・クラウン・ポッシーはホラーコアデュオ。
ラップ
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ポンヌフの恋人(1991年製作の映画)

4.7

青と白と赤、そして黒。
色彩がとても美しく儚かった。
オープニングが沈む様な青で始まり、スタイリッシュに始まるかと思わせて作品の現実性に引き込むカットが凄く良かった。

アレックス三部作の最後の作品。
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クルエラ(2021年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

とても評価が高かった事とファッション等を楽しみたく観賞。
アニメ版、過去の実写版は観賞済みであったので今回のクルエラがどうなのかという期待値がかなり高かった。

ディズニー作品のヴィランを掘り下げてい
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バーニング 劇場版(2018年製作の映画)

4.2

村上春樹氏の「納屋を焼く」が原作。
原作は未読。村上春樹氏の世界観と韓国社会の貧富の差等を上手く混ぜて描いていて、全体的に不穏な雰囲気が良かった。
人生、生き方、考え方の明確な答えという物はあるようで
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彼女が夢から覚めるまで(2021年製作の映画)

3.7

多国籍感を感じる映像。
90~00年代の雰囲気がとてもする。
ファッションもこの年代がリバイバルしている様に、様々な映像もリバイバルしてきている感じがする。
考えてみると、90~00年代の空気感と現代
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世界(2004年製作の映画)

4.3

「不出北京,走遍世界」
北京を出ないで、世界を回ろう…

北京の世界公園で働く人々の話。
オープニングの騒がしさ、色彩豊かな衣装や小物等に注目をしたが
どこか常に漂う閉塞感。

完全に自由じゃない訳で
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殺人の追憶(2003年製作の映画)

4.1

「顕示欲の強い犯人は必ずこの映画を観に映画館に来る。」
というポン・ジュノ監督のインタビュー。
1986年から1991年まで起きた「華城連続殺人事件」がモチーフ。
ずっと気になっていた作品。
34年に
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慕情(1955年製作の映画)

4.4

ベルギーと中国の血を引く女医であり作家のハン・スーイン氏の自伝を元にした作品。
主題歌がとても有名な本作。

ジェニファー・ジョーンズがあまりにも美しくて圧巻。
中国人の父とイギリス人の母を持つという
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カサブランカ(1942年製作の映画)

4.6

「君の瞳に乾杯」の台詞が有名な本作。
主題歌「As Time Goes By」も有名。
ハンフリー・ボガートが渋く格好良く、イングリッド・バーグマンが美しい。

有名な台詞がとても切ない。
ハンフリー
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スケアリーストーリーズ 怖い本(2019年製作の映画)

3.7

ギレルモ・デル・トロが監修という事で観賞。
1960年代が舞台。
ホラー映画あるあるで衣装や小道具やインテリア等の方を重点に観ようとしたが、ストーリーがサクサク進んでいくので重点に観ている暇が無かった
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ストレイト・ストーリー(1999年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

ずっと観賞したかった作品。
デヴィッド・リンチが実話を元にしたロードムービーを?!と少し驚いた。
観賞してみたら、なかなか考えさせられる作品であった。
ストーリーはシンプルだし、ラストもそうだねという
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ほえる犬は噛まない(2000年製作の映画)

4.0

木を隠すなら森という事だろうか?
物を隠すには同種の物の群がりの中に紛れ込ませる方法が最適である…
林を見つめるユンジョ。
森へ向かったヒョンナム。
木々と森の描写が印象的だ。

誰しもが加害者になり
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映画 少年たち(2019年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

「子供は大人になれるけど、大人は決して子供に帰れない。 だからこの想いを、時計を止めて……」

等々この映画のレビューを書く日がくるなんて!!!
ジャニーさんが亡くなって2年…。
公開当時、特にJr.
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トッツィー(1982年製作の映画)

4.0

ダスティン・ホフマンの演技の振り幅の広さを堪能出来る。
ストーリーはシンプルだが今の時代(特に日本かな)に合っていると思った。
仕事が無いからと女装をしてみたら、役者としてのキャリアもそこそこあるので
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サイコ(1960年製作の映画)

4.3

幸せを追い求める為の4万ドルを奪ったが故に不幸を呼び寄せてしまった。
その不幸の全貌は更に恐ろしい不幸で…

数年振りに鑑賞した。
当時の記憶を頼りに観ていたら色んな発見があり、流石ヒッチコックであっ
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お引越し(1993年製作の映画)

4.5

ずっと気になっていた作品をやっと鑑賞出来た。
両親の別居、離婚に振り回される主人公。
相米監督はとてもよく子供の心情を描いている。
あの年頃の女の子は人によるとは思うが、自分がどうにか出来るかもしれな
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活きる(1994年製作の映画)

4.7

1940年代から1960年代までの中国。
激動の流れを生きた(活きた)市井の人の視点から見た中国という国家。
その国家に翻弄されつつも、人生を生きて(活きて)いくという作品。
辛いシーンや悲しいシーン
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第三夫人と髪飾り(2018年製作の映画)

3.9

トラン・アン・ユン監督が美術監修という事で、とても気になっていた作品。
トラン・アン・ユン監督とはまた違う映像美であった。
全体的に色彩のトーンが抑えられているが、ほわっとする様な色彩のシーンと滑りを
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芳華-Youth-(2017年製作の映画)

4.0

芳華というタイトル名にした理由は
「香りや色彩を意味し、同時に可愛さと若さの魅力を伝えて、記憶の中の美しさを完璧に表現する言葉だったから」と語っていた監督。
まさにその通り色彩が素晴らしく、
映画の内
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ザ・バニシング-消失-(1988年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

運命は必然なのか偶然なのか?
金の卵という彼女の台詞と、ラストの描写が運命は決められていたと受け取るかどうか。

序盤は少し中弛みするが、様々なイエローが目に留まる。
彼女の服装もそうだが(ヨハンナ・
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スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

4.7

「怒り」「善悪」とは?と深く考えさせられた作品であった。
主人公の「怒り」から始まり、
様々な登場人物の「怒り」を監督から観せられた気がする。

それは静かな「怒り」だったり
何かに当たり散らしたい「
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ロープ(1948年製作の映画)

4.7

擬似ワンカット、全編密室劇、
最初に犯人が分かる所から始まる。

オープニングが素晴らしく、
オープニングから密室での殺人に繋がる部分に外と内という対比が十分感じられとても良かった。
内での犯人側の視
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ゴーストランドの惨劇(2018年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

とても怖いと色んな所で見ていたので、予備知識を入れず覚悟をして観賞。

怖いというよりは悲しかった…。
勿論、犯人からの暴行等は気分が良いものでは無かったが
ベラが大人になったシーンが空想であったと分
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裏窓(1954年製作の映画)

4.7

全体的にとてもお洒落で、
全編セット!(凄い!)という向かえのアパートがドールハウスの様で観ていてとても楽しい。
私達の生活も、ドールハウスの様に見えるんだろうなぁと。
人間模様様々なアパートを、ジェ
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恐怖の報酬 オリジナル完全版(1977年製作の映画)

4.2

訳ありな4人が同じ場所でたまたま出会い、様々な理由から“恐怖”の報酬を求めるが…というシンプルなストーリー。
ずっと完全版を映画館で観賞したいと思っていたので、映画館ではないが完全版が観賞出来て嬉しい
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バベットの晩餐会(1987年製作の映画)

4.7

ずっと観賞したかった映画をやっと観賞。
この映画を観賞したかった理由はクラシックなフランス料理を見たかったから。だが、料理だけでは無い色んな事を汲み取れる映画で感動した。

質素で閉鎖的、信仰深い人々
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フラワーズ・オブ・シャンハイ(1998年製作の映画)

4.0

全体的に薄暗く暖色の灯りと朱色、
濃い紅色が全体に纏う。
装飾品と衣装と全体的な雰囲気目当てで自分は観賞したので満足だけれど、
遊郭のストーリー目当てに観賞する方はちょっと物足りないと思う。

豪華絢
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エルミタージュ幻想(2002年製作の映画)

4.5

エルミタージュ美術館を舞台に90分1カットという所と、「幻想」という所がずっと気になっていてやっと観賞。

これは劇場で観たら最高なんだろうなぁと思いつつも、「幻想」から始まる様子に引き込まれていく。
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借りぐらしのアリエッティ(2010年製作の映画)

3.8

以前から気になっていた作品。
うーんという感想があり、なかなか観賞に踏み切れなかったが地上波という事でチラッと観賞してみたら引き込まれ
なかなか良かった!!

全体的な色合いが鮮やかでいいし、
グリー
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陽暉楼(1983年製作の映画)

4.1

「女は競ってこそ華、負けて堕ちれば泥。」
これぞ五社英雄!!というキャッチコピー。

女と女、男と女、父と娘。
様々な人間模様が入り乱れ、
女同士の取っ組み合いの長回しは監督の十八番。

桃若演じる池
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ライト/オフ(2016年製作の映画)

3.3

暗闇に何となく視線や“何か”を感じる事って誰しもあるという所に目を付けた所は良かった。
お化け屋敷的な展開で、
マネキンやブラックライトの使い方は上手いなぁと思った。
ちょっと展開が壮大になりすぎた?
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亀は意外と速く泳ぐ(2005年製作の映画)

3.6

だらーっと緩く、クスッとする映画。

いやいやそんな重要じゃないでしょと思う事が、実は重要だったりするのかも。
隣の芝生は青く見えるけど、
程々にそこそこにって実は一番難しい事なんだと拉麺作りとお豆腐
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19番目の妻(2010年製作の映画)

2.9

モルモン教とサスペンス?と気になり、宗教をベースとした作品は好きなので観賞。

全体的にとてもB~C級で、
お洒落な曲が流れる展開は苦笑。
狂気的な描写自体がとてもチープで突っ込み所満載。

B級映画
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祇園囃子(1953年製作の映画)

4.3

溝口監督といえば!という作品の一つ。
溝口監督は女性の内面を見通しているかの様に、女性を描くのが上手い。
そして、カメラワークが上手い!
様々なアングルやショットで演者の気持ちが見えるかの様。

序盤
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

今作品を観賞した方々が、
川島雄三作品のしとやかな獣の名前をよく話題にしている事と評価が高かったので観賞。
(家族ゲームも話題に出ていたなぁ)

韓国の貧富の差や社会情勢等を上手く組み込んだ展開、中盤
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殺人の告白(2012年製作の映画)

3.7

日本のリメイク版は未観賞。

エンタメ映画としては脚本がしっかりしていて、怪しい…と思っていた伏線回収も上手く面白かった。

そういう事…となるシーンには、素直にビックリした。

しかし、アクションシ
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