このレビューはネタバレを含みます
決定的な証拠がないため、ある意味無罪が前提の茶番だったのではないだろうか。
ただその茶番を濃厚なドラマに仕立てた凄みに、思わず舌を巻かれた。
序盤はチープ感を匂わせておいて、終盤にいくに従って本気モードになっていく。韓国映画のこのやり口は秀逸。
ジャケットのシーン、ハマスホイの絵画みたいでちょっと奇妙で美しかった。
過去の紡がれた物語によって、結婚というという単純な行為に、とてつもなく複雑な感情を引き起こされる。
感動しました。
物語の良さもあることながら、あいみょんの”あのね”が余韻を増幅させてくれます。
繋がりって若者の象徴みたいな言い方するけど、みんな一緒では?
この作品には人の本質みたいなのを感じました。
こんな素晴らしい映画があったのですね、これまで見てこなかった自分がもったいないと思いました。
ペルリンプスという言葉に意味はない。でもそこに意味を与えた監督はアーティストだと思う。
日常中の日常。だからこそ感動がある。
※唐田さんは声がいいですね。トークショーでも唐田さんが喋ると周りが静まり返る。そんな凄みがありました。
茶番は茶番でも、上品でセンスがいいです。
レベッカ・マルデールはシモーネに出てたあの女の子だったのですね。
バイクダイブが見どころかと思いきや、ラスト電車バトルがハラハラドキドキそしてヒヤヒヤで楽しめました!
諦めることで、人生に折り合いをつけていく。それは自然なことかもしれない。
富裕層の身勝手で迷惑な話。それを感動に仕立てるからどんどん無理が生じる。