funaさんの映画レビュー・感想・評価

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隠し砦の三悪人(1958年製作の映画)

4.4

序盤の捕虜の脱走の大規模なセット、クズだけど憎めない百姓コンビ、上原美佐の凛々しい佇まい、三船敏郎と藤田進の長尺決闘、祭り、ラストの爽やかさ
おもしろい!!

サンダーボルツ*(2024年製作の映画)

3.6

フローレンス・ピューの生気のない顔をしっかりアップで見せるのが良かった。その後再会したジュリア・ルイス=ドレイファスがその憔悴している様を煽るのもド屑で凄い。

アマチュア(2025年製作の映画)

3.3

ラミ・マレックの嘔吐シーンは良かった
ローレンス・フィッシュバーンが思ったより端役でちょっと残念

これで2時間は長いかなぁ……

夢と狂気の王国(2013年製作の映画)

4.0

宮崎駿は若い女性二人(制作進行と撮影者)に挟まれているか、庵野秀明が来てるときのシーンが多いのでずーっと上機嫌で逆に新鮮だがちょい物足りない

狂気の部分は舘野仁美が軽〜く言及する程度だけど……3.1
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白夜 4K レストア版(1971年製作の映画)

4.0

冷めてるけど滑稽 気持ち悪いけどキュート

夜の闇とそれに滲む光が美しい
音楽もいい
絡まり合う手とか足元にフォーカスしたショットもいい

バンパイアハンターD(2000年製作の映画)

4.5

超絶作画と美術に圧倒されまくる
主人公、作中でもとんでもない実力者として周囲に知られてるらしいがちょいちょい大ピンチに陥ってるのがなんかかわいい

イノセンス 4Kリマスター版(2004年製作の映画)

5.0

劇場の音響で浴びる傀儡謡最高過ぎる。
マイオールタイムベスト映画を映画館で観られて嬉しい!

かぐや姫の物語(2013年製作の映画)

4.5

序盤の翁と媼、中盤の疾走する姫、終盤の飛翔シーンなど情動的なシーンもあるけど、全体としては筆の描線からの逆算ありきというか、徹底的に人工的すぎるあまりこんな画面なのにかえって人肌を感じさせない。

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ホーホケキョ となりの山田くん(1999年製作の映画)

4.4

ののちゃんがかわいい
基本的にゆるいんだけど暴走族のシーンで頭身変えて一気に緊張感出すのとか凄い

あと片目で見ると3Dみたいになる奥行きのある変態構図が時々ある
この画と線で全編やりきってる事実がな
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じゃりン子チエ(1981年製作の映画)

4.8

めちゃくちゃ面白い
本来全く笑えないような境遇・エピソードを愉快な人情噺に昇華するの凄いよなぁ 吾妻ひでおの『失踪日記』とかもそうだけど

ただ笑えるだけじゃなく、チエが母親と『ゴジラの息子』観てから
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太陽の王子 ホルスの大冒険(1968年製作の映画)

4.0

冒頭の狼との闘いの構図の迫力そして岩の巨人が現れるスケール感の凄さ、完璧な見せ方

子どもむけの冒険アニメと思いきや、人間の嫌な部分をまざまざと見せつけられるドラマで割と嫌な気分になる

よそ者に対
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トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦(2024年製作の映画)

4.2

集団リンチシーンの爽やかさが素敵
アクション、速くてかっこいいんだけど通路とかの狭い場所で戦うシーン多い上にカメラが近くて画面切り替えまくるから見にくい……ドニー・イェンの『ドラゴン危機一発'97』で
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紅い眼鏡(1987年製作の映画)

3.9

笑えるシーンや光景も多いけど割とドラマチックで叙情的
なにより画がばっちり決まっているのでクールな作品だった
特に兵頭まこの撮り方は最高に完璧
川井憲次の劇伴もやはり良い

Broken Rage(2024年製作の映画)

2.5

なかなかつまらないんだけど笑ったとこ一個だけあった
たけしが十年くらい前の私のじいちゃんそっくりな体型と動き方してて懐かしくなった

王と鳥(1980年製作の映画)

4.0

巨大ロボットが破壊の限りを尽くし風景を荒野にした後に「考える人」のポーズで停止し、その後まるで自らの意思でそうしたように籠の中の鳥を解放する。寓意的、印象的なエンディング。キャラが画面手前と奥を行き来>>続きを読む

ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2(2011年製作の映画)

3.2

久々に観たけど終盤の脚色があまりにも微妙過ぎると再認識。

熱の入ったセリフは妙に空回りしててキメきれてないし、戦闘はわちゃわちゃしてるだけ、暗さで誤魔化してて地味。

最後のハリーとヴォルとの対決も
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ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1(2010年製作の映画)

3.8

久々に観た
間の取り方があまり好きじゃない
七人のポッター作戦と御伽噺のアニメーションが良い

セブン 4K版(1995年製作の映画)

4.5

約十年ぶりに観た
素人目線だが今観ても撮影も演出も全く古びてない、重厚な作品
本編はかなりうろ覚えだったけどエンドロールで流れるボウイの「The Hearts Filthy Lesson」は好きだから
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魔女の宅急便(1989年製作の映画)

4.8

久々に観ると背景美術の驚異的な美しさに目を奪われる。

序盤の「晴れた日に…」から「海の見える街」が流れるまでのテンポは神。その後のパン屋に訪れるまでのキキの感情の動きも素晴らしい。

お母さんが薬調
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機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-(2025年製作の映画)

3.9

キャラもメカもデザインが良い

前半は公開霊言(生きてる)みせられてる気分になった。とにかくテレビアニメ放送がめちゃくちゃ楽しみだな〜(まだ放送時期分からない!)

ローマの休日(1953年製作の映画)

4.3

役者と演出両方が自信に漲っていて風格のある映画
威風堂々としたオードリー・ヘップバーンとセンチメンタルなグレゴリー・ペックの視線が交わるラストがカッコ良すぎる!

東京上空いらっしゃいませ(1990年製作の映画)

4.9

超名作だった
牧瀬里穂が同級生に会うシーンが一番好き
井上陽水の「帰れない二人」の使われ方が最高!!

ウォレスとグルミット 仕返しなんてコワくない!(2024年製作の映画)

4.0

80分あるからさすがにスピード感は落ちるけど冴え渡った演出は健在で楽しめた!

ハリー・ポッターと謎のプリンス(2008年製作の映画)

4.0

映画版の後半三作は全然観直してないんだけど今作は結構好き。

原作のメイン要素である個人授業とプリンス探しを大胆にオミットしまくってギャグとロマンスに振ってるのは、プロット分かりやすくするためかなと思
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真夜中の虹(1988年製作の映画)

4.5

スピード感が好き。なのに死にゆくマッティ・ペロンパーがオープンカーを閉じるシーンのカットはやけに長くてちょっと笑ってしまった。

パラダイスの夕暮れ(1986年製作の映画)

4.0

大体の行動と発言がその場の勢いに任せたもので清々しいが、ふたりの関係はすれ違いの末ラストにようやく進展する その焦ったさが良い

ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団(2007年製作の映画)

4.3

ヴォルデモートの炎の蛇、双子の暴れバンバン花火のドラゴンのせいでインパクト弱まってるのがウケる。あとはハリーに入り込んでる時に挿入されるヴォルデモートのミュージックビデオみたいなクソダサいカットが好き>>続きを読む

ハリー・ポッターと炎のゴブレット(2005年製作の映画)

3.5

2025年二本目。公開当時劇場で怖くて泣いた思い出。

見どころは沢山あるんだけど、穏やかさのかけらもないイライラ・ダンブルドアがマジで頂けない……慧眼を持つ、落ち着きながらも隙のない好々爺は何処へ…
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ハリー・ポッターとアズカバンの囚人(2004年製作の映画)

4.7

大晦日、2024年最後に観た映画
超久々に観た〜映画のシリーズの中では今作がいちばん好き!
エマが逆転時計触ろうとしたダニエルの手を思いっきり叩くシーンが一番好き。トムフェルトン顔面パンチより笑う。

浮草 4Kデジタル修復版(1959年製作の映画)

5.0

新年一作目にしてめちゃくちゃ傑作!
ややあざといとも言える演出やセリフもカメラマンと監督の技量でこんなにも胸を打つのか。

奥行きのある重厚なスタンダードサイズの構図に、影の操作が加わり劇的な印象があ
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ハリー・ポッターと秘密の部屋(2002年製作の映画)

4.4

超久しぶりに観た
開幕十分でハリー救出までを済ませるスピード感に驚いていたら、ずっとその勢いで進むのでこんなギッシリ詰め込まれてたのかと驚いた

ドビー、ルシウス、ロックハートの3名は短いシーンで強烈
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ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ(2023年製作の映画)

4.5

全く大団円ではないのにポール・ジアマッティ演じる老教師がつけた決着はこんなにもかっこいい 最後の酒を口に含んで吐き捨てるシーンの清々しさ

なにより別れる二人の視線のぶつかりの熱さよ

七人の侍(1954年製作の映画)

5.0

めちゃくちゃ面白い。三時間超えの尺、そして何言ってんのか聞き取れないセリフが多々あるのにストレスにならない。

観る前はシリアスで無骨な映画だと勝手なイメージを抱いていたが、山中一面の花に寝っ転がる場
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雨月物語(1953年製作の映画)

4.5

琵琶湖を渡る重厚感のある画、京マチ子の表情の変化で瞬時に正体が顕れる演技が強烈なのは勿論、いちばん印象に残ったのは森雅之が着物屋で田中絹代の事を想うシーン。対比でラストの悲劇が一層重い。