木野エルゴさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

カーライル ニューヨークが恋したホテル(2018年製作の映画)

2.2

ニューヨークの超一流ホテル、カーライル。そこで働く従業員、宿泊するセレブたちのインタビューを交えて、カーライルの歴史を辿っていくドキュメンタリー映画。

ダイアナ妃が宿泊した部屋で1泊1万ドル(今の相
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シェイクスピアの庭(2018年製作の映画)

2.6

筆を折って故郷に帰ってきた劇作家で詩人のシェイクスピア。10年以上前に亡くなった息子のために庭を作ることにしたが、妻や娘はあまり歓迎しているようには見えず…

シェイクスピア作品で身を立てたケネス・ブ
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トルーマン・カポーティ 真実のテープ(2019年製作の映画)

2.7

華やかな上流階級の社会を謳歌しながらも、作品のために人との繋がりを破壊した作家、トルーマン・カポーティ。彼の人生と未完の絶筆「叶えられた祈り」に秘められた真実を、関係者の証言や本人の映像と共に紐解いて>>続きを読む

ペイン・アンド・グローリー(2019年製作の映画)

3.5

ジャケットが好みで、ずっと気になってた作品。思わず最後まで見入ってしまうくらい自分好みの映画だった。

慢性的な身体の痛みに耐えかねて自宅に篭りきり続けている映画監督サルバドール。半ば引退状態だった彼
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エッシャー 視覚の魔術師/エッシャー 無限の旅(2018年製作の映画)

2.8

平面充填から立体への変換を描き続けた画版画家…というかイラストレーター…というか本人曰く数学者エッシャーの作品制作に焦点を当てたドキュメンタリー。ボイスオーバーはスティーヴン・フライ。軽妙な語りでエッ>>続きを読む

ワイルドハート/彼女は空を翔けた(1991年製作の映画)

2.6

早くに両親を亡くし、親戚の家に妹と共に預けられていたソノーラ。しかし貧しさゆえに家を出るように言われ、真夜中に家を出て行ってしまう。数日前に新聞から切り抜いた「ホース・ダイビング・ガール募集」の切り抜>>続きを読む

オールド(2021年製作の映画)

3.6

水と箱庭が好きなシャマラン。
今まで見た作品が「レディ・イン・ザ・ウォーター」と「ヴィレッジ」だったからそういうイメージがある。終盤とかまんま「ヴィレッジ」と同じ流れだった。限られた空間からの脱出がテ
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マイ・ブルーベリー・ナイツ(2007年製作の映画)

4.0

随分前に見てずっと記憶に残ってた作品。
ついにソフトを購入して、改めて見返した。やっぱり好きだわ。芝居の経験が浅いノラジョーンズも、王家衛の手にかかれば魅力的な役者に見える。必要以上に感情に訴えない淡
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ラストツアー​(2019年製作の映画)

2.7

ショービジネスを引退したマネージャーのアル。孫娘のジニーはひとりになるアルを心配して、介護サービスの付いた高級施設に連れて行く。嫌々ながら連れてこられたアルはそこでかつてのクライアント、元コメディアン>>続きを読む

オールド・ナイブス(2022年製作の映画)

1.7

乗客、犯人全員が死亡したハイジャック事件から8年、CIAの調査員ヘンリーは事件の内通者だったと思しき2人と会うように命じられる。そのうちの1人、シリアは元恋人だった。ヘンリーは彼女とレストランで面会す>>続きを読む

ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結(2021年製作の映画)

1.5

可もなく不可もなく。
そもそもジェームズ・ガンの作風が自分に合わないんだと思う。

ゴア表現はたまに出てくるから刺激的に感じるのであって、あんだけ終始ゴアだらけだと単調になって飽きる。音楽の使い方もポ
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スペース・プレイヤーズ(2021年製作の映画)

1.2

NBAのキング、レブロン・ジェームズを迎えて作られた「スペース・ジャム」の続編。ワーナー・ブラザースのヒット要素を惜しみなく注ぎ込み、スタープレイヤーを贅沢に投入したにもかかわらず、びっくりするぐらい>>続きを読む

未知の科学(2018年製作の映画)

2.9

9人の科学者が数珠繋ぎにそれぞれの分野を紹介するドキュメンタリー番組。

微生物の研究者が暗黒物質を研究する物理学者の研究所を訪れ、新たな知見を得る。物理学者は認知心理学者の元を訪れ、認知心理学者は細
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レスキュードッグ・ルビー(2022年製作の映画)

2.3

警察犬の特殊部隊K-9に入ることを望んでいる警察官ダニエルが処分寸前のミックス犬ルビーと出会い、正式にK-9に入隊するまでを描いた物語。

早く走れないDCヒーロー・フラッシュ。フラッシュのイメージが
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イン・ザ・ハイツ(2021年製作の映画)

2.8

ニューヨークの北、ワシントンハイツ地区で小売業をしているウスナビは、幼い頃に過ごした故郷へ帰る日を思い描きながら、従兄弟のソニーと店を切り盛りしていた。タクシー会社で働く友人ベニーと、サロンで働いてい>>続きを読む

サイケな世界 ~スターが語る幻覚体験~(2020年製作の映画)

1.3

薬物経験者が当時の体験を語る番組。

ありきたりな映像だし、特出して面白いエピソードもなかったし、正直拍子抜け。

アダム・スコットが予想外にレトロ風番組にしっくり馴染んでたのと、ハーレイ・ジョエル・
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ザ・バブル(2022年製作の映画)

1.3

コロナ禍の映画業界、どの作品も撮影がままならない中「崖のビースト」は6作目をホテルに併設された映画セットで制作することになった。メインキャストとして呼ばれたキャロルは前作をブッチして別作品に出た過去が>>続きを読む

ようこそ映画音響の世界へ(2019年製作の映画)

3.4

トーキー映画の幕開けから、鳥、地獄の黙示録、スターウォーズ、ジョーズ、ジュラシックパーク、トップガン、アルゴ、マトリックス、ブラックパンサー…音にこだわった映画監督たちと、それを支えたクリエイターたち>>続きを読む

ジェームズ・ボンドとして(2021年製作の映画)

3.0

異色の金髪ボンドとして批判を受けたキャスティングから始まり、ボンド引退作となる5作品目「No Time To Die」まで、ダニエル・クレイグが残した軌跡を辿る。

無名の俳優が一気にスターダムへ押し
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THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)

3.2

電話からの緊急通報に対応する部署のオペレーター、アスガー・ホルム。かつては第一線で活躍していた警察官だったが、ある出来事をきっかけに今の部署へ異動していた。
ある日、事件に巻き込まれたと思われる女性か
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ベルリン・天使の詩(1987年製作の映画)

3.1

ドイツ、ベルリン。街を見下ろすように聳える天使の像の上で、天使ダミエルは人々の心の声を聞いていた。天使の役割は彼らを見守り、そのドラマに寄り添うこと。特別な力はなく、人間のように色や香りを感じられない>>続きを読む

ヘッドスペースの安らぎガイド(2021年製作の映画)

2.7

双方向参加型作品。ゆっくり心穏やかにしたい時、眠りたい時、瞑想したい時、アンディと仲間たちがあなたのお手伝いします。

日本語版声優のチョイスが素晴らしく、どのパートを選んでも最後まで見ることなく眠り
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コロンバス(2017年製作の映画)

2.3

翻訳家のジンは、倒れて昏睡状態に陥った父の看病のためにコロンバスにやってきた。自分の仕事を中断してきたことや、確執がある父の看病をしなければならないことに不満を抱えたままのジン。ある日、地元に住んでい>>続きを読む

ボス・ベイビー: ベイビー株式会社を救え!(2020年製作の映画)

2.7

双方向参加型作品。あなたはベイビー株式会社の新入社員。バーチャルシュミレーターを使ってボスとして様々な決定を下して事件を解決に導こう。結果次第であなたに最適な部署が見つかる。部署は全部で16種類。>>続きを読む

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021年製作の映画)

4.2

スパイダーマンこと高校生ピーター・パーカーは未だかつてない危機に瀕していた。ミステリオに正体を明かされ、全世界に素顔が知られてしまったのだ。プライバシーが崩壊し家族や友人にもその影響が及ぶ中、ピーター>>続きを読む

アメイジング・スパイダーマン(2012年製作の映画)

1.6

ピーター・パーカーは幼い頃研究者だった両親を失い、叔父夫婦に育てられた。ある日父が遺したケースの中から一枚の写真を見つける。父のことを聞くため、写真に写っていたコナーズ博士に会いにオズコープ社へ潜入す>>続きを読む

マクベス(2021年製作の映画)

2.3

スコットランド軍の将でありグラミスの領主マクベスは親友の将バンクォーとともに、反乱軍とノルウェー軍との戦において大きな功績を残した。国王ダンカンが待つ陣営に戻る道すがら、マクベスは奇妙な姿をした3人の>>続きを読む

ライトハウス(2019年製作の映画)

2.4

このレビューはネタバレを含みます

絶海の孤島に佇む灯台に灯台守としてやってきたベテランの初老の男と、助手としてやってきた若い男。次の補給船が来るまでの4週間を灯台で過ごす。ただそれだけのはずだったが…

マッチョイズムとインポテンスの
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スパイダーマン2(2004年製作の映画)

2.7

ヒーローとしての活動を続けるピーターだったが、自分自身の生活が全て中途半端になってしまい両立に苦しんでいた。そんな中スパイダーマンとしての能力が失われつつあることに気づき、さらに度重なる約束破りに愛想>>続きを読む

レッドクリフ Part II ―未来への最終決戦―(2009年製作の映画)

1.7

赤壁の戦いに至るまでの知略戦、そして赤壁で繰り広げられる炎に包まれた水上戦。曹操軍兵力80万対連合軍兵力5万の差を覆すことはできるのか。

壮大な呉軍の(というか周瑜の)プロモーション映画。

エモー
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レッドクリフ Part I(2008年製作の映画)

2.7

荊州の民を引き連れ曹操の軍勢から長板を生き延びた劉備一行は夏口へ辿り着く。劉備は諸葛亮をして魯粛を介し、孫権と同盟を結ぶ。曹操の軍勢およそ80万に対し、同盟軍は合わせても5万程度。稀代の軍師諸葛亮と呉>>続きを読む

ボーン・スプレマシー(2004年製作の映画)

1.6

元CIAの工作員で記憶の一部を無くしているジェイソン・ボーンはインドのゴアで恋人のマリーと静かに暮らしていた。しかしボーンを狙う何者かによって幸福な時間は強引に断ち切られてしまう。一方CIAのパメラ・>>続きを読む

私の名はパウリ・マレー(2021年製作の映画)

3.3

黒人、女性、性的マイノリティ…パウリ・マレーの行く手には常に社会が作った壁があった。何度跳ね除けられても立ち向かい弁護士として活躍し、全ての理不尽な差別と生涯をかけて戦い続けた。最愛の人の死後は神学校>>続きを読む

メリエスの素晴らしき映画魔術(2011年製作の映画)

2.2

20世紀初頭の活動写真(映画)創成期に特殊効果をふんだんに使った映像で一時代を作り上げた天才、ジョルジュ・メリエスの代表作「月世界旅行」を軸にメリエスの監督人生と、時代を超えてこの作品の着色版を再生さ>>続きを読む

tick, tick...BOOM!:チック、チック…ブーン!(2021年製作の映画)

2.4

ブロードウェイデビューを夢見る作曲家、ジョナサン・ラーソンは新作ミュージカルの発表会に向けて制作に打ち込んでいた。しかし友人の病気や恋人との関係性、夢を諦めた親友の事、30代に突入しようとしているのに>>続きを読む

マイ・プレシャス・リスト(2016年製作の映画)

1.5

IQ185のキャリーは18歳でハーバード大学を卒業したのち、ニューヨークで父が見つけた校正の仕事をしている。人付き合いに難があり、若干引きこもりなのを心配した父の勧めで父の友人のセラピストに通っている>>続きを読む