swansongさんの映画レビュー・感想・評価 - 38ページ目

イントゥ・ザ・ストーム(2014年製作の映画)

4.1


おもしれぇぇぇ!
そして意外にもちょっと感動。
こんなところでチャック・イェーガーに会えるなんて…

いかにも安っぽい予告編を観て敬遠してたけど、これものすごく全うなディザスター映画ですやん♪

>>続きを読む

ウルフ・オブ・ウォールストリート(2013年製作の映画)

4.1

なんなん?
この演出のキレのよさ。
齢70、スコセッシ監督恐るべし!

それにレオナルド・ディカプリオの演技、初めて凄いと思いましたよ。
ジョナヒルやマコノヒーも頑張ってるけど、三時間の長尺をほとんど
>>続きを読む

黒部の太陽(1968年製作の映画)

3.9


黒部ダム建設工事の犠牲者数は、なんと 171名。

人間がエネルギーを手に入れるって、ホントに大変なことなんだな。

この映画と「生きてるうちが花なのよ死んだらそれまでよ党宣言」を立て続けに観て、そ
>>続きを読む

エル・トポ(1970年製作の映画)

4.1

一人息子を連れてフラリと現れた腕利きのガンマン=エル・トポが、より強い敵を求めて荒野を旅する前半がめちゃくちゃ面白い!

「子連れ狼 冥府魔道」の三隅研次監督は、ぜったいこれ観てるよな。

「念じるだ
>>続きを読む

観相師 かんそうし(2013年製作の映画)

-

ぬうぅ、上品すぎて「ガンホ味」が足りない… (笑)
本国ではメガヒットしたみたいだけど、わざわざソン・ガンホ氏がこの役を演じる必要を感じませんでした。

もっとしたたかに清濁併せ呑むガンホ、善行のいっ
>>続きを読む

かしこい狗は、吠えずに笑う(2013年製作の映画)

3.9


面白い!
特に物語前半の瑞々しくて不穏な空気感が新鮮でした。

劇中何度も登場する夕暮れの三差路 (分岐点) が美しい。
ミサといずみは、どこかで引き返すことはできなかったのかな?

青いペディキュ
>>続きを読む

her/世界でひとつの彼女(2013年製作の映画)

4.7

この映画はイタい。

サマンサのなかに自分自身を投影して、 身勝手に描いた理想の女性像との一方的な疑似恋愛に酔っているセオドア。

しかしやがてサマンサが自我に目覚め、彼女にも「自分の世界」があること
>>続きを読む

アデル、ブルーは熱い色(2013年製作の映画)

3.9


「え?そんなとこで終わっちゃうの?」と思ったらエンドクレジットで"chapter 1・2"みたいな表記がちらっと見えた。

フランス語は全然わからないので勘違いかもしれないけど、もしも続きがあるなら
>>続きを読む

カムバック!(2014年製作の映画)

3.9


またひとり、新たなロッキー・バルボアが誕生しましたね。

この映画のために週30時間のレッスンを半年間続けたというニック・ フロスト、イイ顔してます!
今までずっと「サイモンあってのニック」と思い込
>>続きを読む

ゲッタウェイ(1972年製作の映画)

4.5

腰に構えたショットガンを豪快にプッ放すマックイーン。

返り血を避けるために顔の前に手をかざして至近距離で敵を撃つマックイーン。

最高にカッコいいですね!

そんなマックイーンに対抗意識を燃やす「キ
>>続きを読む

ジブラルタル海峡(1968年製作の映画)

-

「情報求む!」

幼い頃、父に連れられて町の公民館で観た映画ですが、検索しても情報がほとんど見あたりません。

断片的な記憶を挙げると、

①泥棒チームもの。

②ケミカルメス? (催眠スプレー) で
>>続きを読む

息もできない(2008年製作の映画)

4.0


こんなに心がヒリヒリする映画はなかなかないですね。

澱みきった世界に一条の光が差しても、足下のぬかるみからどうしても抜け出せない男。
黒澤明監督の「酔いどれ天使」を思い出しました。

製作・脚本・
>>続きを読む

ハンター(1980年製作の映画)

4.1

アクション俳優の王者=スティーヴ・マックイーンの生涯最後の出演作は、意外なほど温かい人間讃歌でした。

爆発音にビビったり、クルマの運転が苦手だったり、自分が捕まえた犯罪者の出所後の面倒を見てやったり
>>続きを読む

トランザム7000(1977年製作の映画)

4.1

底抜けに楽しいこの映画、 ついついDVD買っちゃいました。

バンディット&スノーマンのイナタいコンビネイション、レイノルズとサリー・フィールドの毒舌漫才、ジャステイス保安官親子の見事な間抜けっぷり、
>>続きを読む

ミニミニ大作戦(1969年製作の映画)

4.1

普通のクルマが通れない狭い路地を、
巨大な建造物の屋根の上を、
ミニクーパーが走る走る♪

試しに「ブルースブラザーズ」のサントラを聴きながらこの映画のカーチェイスを観てみたら、これが最高でした。(笑
>>続きを読む

スキャナーズ(1981年製作の映画)

4.1

ひさしぶりに観たけど、やっぱり面白い!

このあと「トータル・リコール」や 「スターシップ・トゥルーパーズ」 で大活躍するマイケル・アイアンサイドの魅力が爆発。

「サンダ対ガイラ」と並ぶ「史上最強の
>>続きを読む

ハエ男の恐怖/蝿男の恐怖(1958年製作の映画)

3.9


あかん、これはコワ過ぎ!

「ブランドル=フライ」の変態の過程を克明に描いたクローネンバーグ版も凄いけど、こっちは蝿男の全貌をなかなか見せないぶん余計に不気味です。

「タスケテクレ! タノム,タス
>>続きを読む

吸血の群れ(1972年製作の映画)

2.9


どうしたレイ・ミランド?!

「Mr.オセロマン / ふたつの顔を持つ男」、「X線の眼を持つ男」、それにこの「吸血の群れ」、あなたのフィルモグラフィ、どうかしてるよ!(笑)

かつては「失われた週末
>>続きを読む

素晴らしき哉、人生!(1946年製作の映画)

5.0


「僕なんか、 生まれてこなければよかったんだ!」

「 … 本当にそうかな?」

絶望のあまり河に身を投げようとした善人のジョージの前に、 突然現れたのは …

アメリカ人が世代を越えて支持する「
>>続きを読む

禁断の惑星(1956年製作の映画)

4.5

ブライアン・デ・パルマとスティーヴン・スピルバーグがタッグを組んでこの名作をリメイクするっていう夢のような話は、 どこへ行ったんだろ?

それはさておき、 この作品の魅力は万能ロボット「ロビー」の愛す
>>続きを読む

夜の大捜査線(1967年製作の映画)

5.0


「… 達者でな。」

そう言って友を見送るロッド・スタイガーの、子どもみたいな笑顔がすごくいい。

派手なアクションもゴアな描写もまったく出てこないけど、観る者を夢中にさせ、忘れがたい余韻を残す映画
>>続きを読む

シュガーマン 奇跡に愛された男(2012年製作の映画)

4.5


I wonder how many times you had ...

印象的なベースラインから始まるこの曲を、ここ一年聴きまくっています。
シュガーマン=ロドリゲスの音楽そのもののチカラが、この
>>続きを読む

ドッグ(1976年製作の映画)

2.9


ある日突然、「鳥」じゃなくて「犬」 が凶暴化して人間を襲いはじめます。
(またそーゆー話かっ!)

TBSラジオで紹介されていた「あるシーン」が観たくて、画質が粗くて字幕もついてないシロモノに無理矢
>>続きを読む

新幹線大爆破(1975年製作の映画)

3.7


惜しい!
多すぎる登場人物を整理して、物語をもう少しシンブルに磨きあげたら、文句なしの大傑作になっていたかも。

序盤からあれこれと見せ場満載のうえに、 次々に登場する俳優がみんな暑苦しい演技の応酬
>>続きを読む

皇帝のいない八月(1978年製作の映画)

3.7


「命をかけるとは、必死になって生きることだ。」

罪のない人々を道連れに、軍国主義復活の悲願に殉じようとする渡瀬恒彦にむかって、山本圭が浴びせるこの台詞が痛快。

出てくる奴出てくる奴み~んな脂ぎっ
>>続きを読む

殺人ブルドーザー(1974年製作の映画)

2.9


ある日突然、工事現場に置いてあったブルドーザーが凶暴化?して人間に襲いかかります!(笑)

「特攻大作戦」のクリント・ウォーカー、「マッドボンバー」のネヴィル・ブランド、「ダーティハリー2」のロバー
>>続きを読む

ゾンビ/ディレクターズカット完全版(1978年製作の映画)

4.1


「燃料はあとどれぐらいある?」
「… 少しだけ。」
「フッ、かまわんさ。」

この「それでも生きていく」感じがたまりませんね。

ゴブリン?のプログレっぽいサウンドが鳴り響くアルジェント版ももういち
>>続きを読む

太陽を盗んだ男(1979年製作の映画)

4.7


「ストーンズ来日決定!」 のシーンで流れるカルメン・マキの「Easy Come , Easy Go」が好きだ。

Get up , stand up , don't give up the figh
>>続きを読む

君よ憤怒の河を渉れ(1976年製作の映画)

4.1


警察の追跡から逃れながら、不屈の闘志で真犯人を追い続ける元検事 (高倉健)。
デヴィッド・ジャンセンの「逃亡者」を思わせる設定ですね。

そして主人公を執拗に追い続ける有能な刑事=ジェラード警部のポ
>>続きを読む

2010年(1984年製作の映画)

3.9


長い間自分の中では「なかったこと」にしていたこの映画、30年ぶりに観たらちょっと印象が変わりました。

世界的に評価されているスタンリー・キューブリックの作風には決して歩み寄らず、一貫して独自の人間
>>続きを読む

未知との遭遇(1977年製作の映画)

5.0

「お前はロイ・ニアリーみたいに何もかも捨ててマザーシップに乗り込めるか?」

「未知との遭遇」は、そんな愚かな問いを自分に突きつけさせます。

「映画のなかでは必ず最後に家族愛が勝つ」なんていう不文律
>>続きを読む

ディス/コネクト(2012年製作の映画)

4.1


失ったものはもう戻らないかもしれない。
でも希望はここにある。

インターネットを介した3つの事件が互いに関わりあいながら同時進行する見事な群像劇。

「現代人の心の断絶」 (=非・接続)とか 「ネ
>>続きを読む

2001年宇宙の旅(1968年製作の映画)

4.9


Sorry to have kept you waiting so long ...

上映開始のアナウンスとともに、スクリーンの両端が「見たことのない領域」まで拡がっていく!

学生時代、巨大なス
>>続きを読む

インターステラー(2014年製作の映画)

4.1

「温かい血の通ったハードSF」

科学的考証なんて私にはわからないけど、きっとこれはそういう映画ですよね。

普遍的で見応えある人間ドラマと 「今まで見たことのない世界を観客に見せる」というSF映画の
>>続きを読む

映画と実録でつづる第二次世界大戦(1976年製作の映画)

2.9


今回はサントラ盤の話です。
ブライアン・フェリー、ジェフ・リン、ピーター・ガブリエル、キース・ムーン、ティナ・ターナー、レオ・セイヤー、ロッド・スチュワート、エルトン・ジョン…
やたらに豪華な顔ぶれ
>>続きを読む

パラサイト(1998年製作の映画)

3.9


「学校のなかでは自分がエイリアンみたいだったわ」

人間嫌いのゴス風女子は仲間への愛情を、ジョックスの花形はスクールカーストへの疑念を、札つきの不良は内に秘めた知性を、そして貧弱ないじめられっ子は
>>続きを読む