アンダーテイカー、つまり葬儀屋のクワーティが主役。とはいえ別に葬儀にまつわる云々がメインではない。
ただ、生と死に直面した人々を描いている。
というか、主役の一人、というのが正しいか。
一つの街で起>>続きを読む
知らずに見始めたらヴィアンの『うたかたの日々』が原作。
よく見たらサブタイトルに書いてあった。
これを原作にした作品は様々にあるが、原作を台無しにしていないか不安に思った。原作ファンはみな考えること>>続きを読む
ジャケットを見るとかわいいガールズストーリーかと思うが、全然違う。
まずは中年脚本家ハリーの語りで物語が始まる。
設定がやや複雑で、この二人は夫婦じゃないのか、女性と青年は親子関係なのか。エルネス>>続きを読む
カラスファンでなくとも、オペラが好きならお薦めできる。
実は私も特に大ファンというわけではないが、この作品に溢れる音楽はなぜかとても心地良く、幸福な気持ちになれた。
むしろカラスが苦手な人にこそ試して>>続きを読む
勝手にドタバタコメディ風の雰囲気を感じて適当に見始めたが、とんでもない展開の待ち受ける、悲しくて重くて深い作品。
「裸のキッス」とはあることの隠語。作品のなかで明らかにされる。
冒頭、女性が酔った男>>続きを読む
感動したことを覚えていたので、二度目の鑑賞。
パガニーニはもちろん、それにぴったりと寄り添うウルバーニが印象的。
確かにパガニーニの成功には彼の知恵が役立った。しかしそれは本当に本人のためを思ってし>>続きを読む
田舎町に住む少女エンジェル。お姫様生活を強く夢見る。
本が好きだが勉強は嫌い。気が強く、決して他人に屈しないので、学校も嫌い。変わり者で、シングルマザーである母や叔母を心配させる。
ある日書き上げた>>続きを読む
まず人気のテレビドラマがあって、その続きがどうしても観たい人向けに作られた感じ。
ドラマを熱心に観ていた人なら、もっと違う感想を持てるのかも知れない。
ドラマの内容はかなり端折られていて、二人の出会>>続きを読む
勝手に、めちゃくちゃな家族が最後にまとまる話だろうと思っていたらとんでもない。とても重い、あまり救いのないストーリー。
ほぼ全編、悲しい。
だが、家族や親戚に悩んでいる人にぜひお薦めしたい。
母リン>>続きを読む
今回も、FBIの顔となったハートと、それを良く思わない立場の人たちが対立し入り乱れる。
サンドラ・ブロックは、このシリーズははっちゃけた喋り方だが、声はとても大人っぽく落ち着いた声であることに気付い>>続きを読む
原題『Ich seh Ich seh 』(見ている、見ている)の意味が気になりながら観る。
ルーカスとエリアスの双子は芸名と同じ役名で出演。美少年。
母を見たときの双子の反応がリアルで好みだった。>>続きを読む
始めの小林薫の独白が、アナウンスのようで出来過ぎの感はある。絵本を読み聞かせるような。すぐ慣れるが。
これはわざとそうしたのかもしれない。
複雑な深みのある物語、というよりは、割りとコメディチックな作>>続きを読む
子どもが主人公のほっこりハートフルストーリーかと思いきや全然違う。とても重い。
ナイジェル・スレーターの自伝本がもと。著名料理家で、Twitterのフォロワーは42万人超。シンプル、ナチュラルな作風>>続きを読む
一度は観ておいて損はない。
実話だが伝記っぽさはなく、人の精神について、性的衝動について、また師弟関係について描かれた映画。
語りが多く終始静かな雰囲気、自然も美しい。
精神科医ユングが勤めるスイ>>続きを読む
ヒロインは奨学金の返済や家賃等支払いでカツカツ。簡単な事務作業や、普通のレストランのバイトもしているが、さらに治験のバイトもしていて、かなり通い慣れた様子。
また、金のためなら誰とでも寝る。
さらに>>続きを読む
まず風景の美しさ、壮大さに圧倒される。
あまり美しいので、これはこの後の崩壊と対比させるためかと予感すらする。
いくつもの伏線が隠してあって、観るとそれに翻弄される。
彼らの複雑な愛情は、どう捉えて>>続きを読む
女性捜査官がミスコンに潜入、とかいう設定が気に食わなかったが、観たら止まらなかった。
ミスコンもといスカラシップというものに、旧時代的、女性蔑視という考えを持っている人こそ、面白く観られると思う。>>続きを読む
取り敢えず、先生としては0点である。様々な人、自分自身の人生をめちゃくちゃにした。
この後、幸せになれた人は1人でもいるのだろうか。
ストーリーは荒唐無稽なコメディ。まじめに捉えてしまうと、嘘つきだし、動物虐待ということにもなりかねない。マンガか絵本を読むような気持ちで観るのが良いと思う。そんな馬鹿な、というかなり無茶苦茶な設定。>>続きを読む
うさぎの家族が動物園に行くという、全員動物なのにという不思議な提題。
そしてくまの職員から「(ミッフィー一家が飼っている)犬は入れません。」と言われるという、何ともシュールな展開。
この飼い犬だけは>>続きを読む
3度目の鑑賞。
写真だけでしか知らない相手に嫁いだエイダ。幼い娘も一緒。
その地は未開拓で、いるのは原住民たちと、夫とその親戚のみ。
荒波を越え、船の着いた浜辺に着いたエイダと娘。
やっと迎えに来>>続きを読む
明るそうな邦題からは想像もつかない、深さと重みのある複雑な作品。
イタリア映画のお家芸と言っても良い、差別や偏見が前半のテーマ。
移民や女性や同性愛者や金持ちなどあらゆる方向に差別的な言動をする、>>続きを読む
ソルトは結婚しCIAで働いているが、ある日、彼女の正体はロシアのスパイでテロを起こすつもりだとタレコミが入る。
いっせいに追いかけるCIA、一目散に逃げ出すソルト。
でも何だか妙。果たして真実は……。>>続きを読む
※まだ途中
「人に釣られない奔放な魚が、川で一番になる」。
ファンタジー映画。だが色々示唆に富むセリフがある。
金の指輪、川、とワーグナーのリングを連想させるがあまり関係ないようだ。
『白鯨』と>>続きを読む
保険会社に勤める、真面目で、どちらかというと気の弱い主役・若槻。
ある日おかしな電話を受けて以来、妙な家庭と関わってしまい、彼の恐ろしい日々が始まる。
みんなやりたい放題の演技で爽快。
一応怖い話だ>>続きを読む
最初に出てくるのはリー・ミンだが、あとは植物園の娘アンのほうがメイン。
美少女二人が山奥できゃっきゃする楽しい話なのかと思いきや、とんでもなく重いストーリーだった。それに少女ではなく大人だった。
孤>>続きを読む
家族の中で英語が話せないのは自分だけ。
外の世界を知らない専業主婦で、近所に手料理の販売をしている。それすらも夫は良い顔をしない。
家族は悪気はないものの、彼女のことを何もできないかのように接する。そ>>続きを読む
意外。持っていたイメージとは全然違う作品だった。
硬派な武士を描いていはいるが、それ以上に、主人公と、その女中の微妙な距離感と固い絆が多くを占めている。山田洋次監督。
恋愛物が好きな方にお薦め。
男>>続きを読む
元在日アメリカ軍司令、マイケル・エツオ・イガラシの家。
日系二世で、マッカーサーが来日した際に通訳をした人物。
センスの良い家で、不自由ない余生を送っているように見えるが、何か過去があるらしく、記者か>>続きを読む
オープニングがまず最高。これだけで十分ショートストーリーにできそう。
少年ヘンリーの両親が離婚、父はさっさと再婚。
母アデルと二人で暮らすが彼女は沈んだまま。
それは「父を失ったことではなく、愛を失>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
冒頭、どこかから脱走したらしい馬が、車に轢かれる強烈なシーン。これが一体なにを暗喩するものなのか、分からないまま本編が始まる。ただ少なくても不穏な結果は予想させる。
男女が、錆びたサイロの影に立ち服>>続きを読む
バリの雰囲気が美しい。バリの観光PR映画でも通用する。
もちろん日本人たちが住み、観光に来る程度の場所だから、綺麗な建物でメンテナンスも行き届いており、他の景色も美しい空や緑、海ぐらいしか映されない。>>続きを読む
ポツダム宣言受諾の経緯を描く。天皇や首相ももちろん主役だが、陸軍の阿南大将の葛藤と、受諾に反対しクーデターを企てる若い軍人たちの暴走がメイン。
既に日本は相当負けが込み、口にはしないが軍も役人もそれ>>続きを読む
特攻隊として出発した仲間のうち、機体の故障により川道と桐原が帰ってきた。
死んだら靖国で会おうと約束したのに。妹は血書で手紙を送ってくれたのに。恋人は覚悟の上で結婚し、見送ってくれたのに。
自分一人>>続きを読む
今井が書いた戯曲がもとで、各賞受賞、各国で上演ののち、小説化、ドラマ化、映画化となった。
売れない漫才師で軽薄な性格の男・誠が、相方で弟分の金太とともに交通事故に遭い、なぜか平成から戦時中にタイムス>>続きを読む
アルツハイマー認知症の妻に頼まれて3日前に殺したと、警部の梶が自首してきた。
しかし、殺害自体は認めるもののその後自首までに空白の二日間がある。それについてはなぜか一切口を閉ざしており、「完落ち」では>>続きを読む