NMさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

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雨の朝巴里に死す(1954年製作の映画)

3.8

原題『The Last Time I saw Paris』。

1954年、パリは第二次世界大戦の集結に湧いていた。
米軍のチャールズはそこでふと美しい女性に祝福のキスをされる。

喧騒を離れカフェに
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プライベート・ライアン(1998年製作の映画)

-

何やら老人が過去を振り返り咽び泣くシーンから始まる。冒頭で過去を振り返っていく作品は当たりの可能性が高いと思っている。

回想シーンは早々に大勢が撃たれてずたずたになるので苦手な方は心の準備をしてから
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ガリヴァー旅行記(1939年製作の映画)

3.5

歌が素晴らしい。
女性が男性と踊る時のしなやかな動きなども良い。

こんな話だったとは初めて知った。原作小説とは所々異なるようなのでいずれ読んでみたい。

サーミの血(2016年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

まるで一人の人生を振り返るドキュメンタリーのよう。実話がモデルなのかとすら思える。エンディングなども派手で創作的な展開はなく、淡々と進んで終わる。

綿密な取材がなされたのだろうと想像できる。新鋭の女
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5パーセントの奇跡 嘘から始まる素敵な人生(2017年製作の映画)

3.3

あきらかに感動が約束されている作品。タイトルで奇跡が起こりますとバラしてあり、安心して観られて期待を裏切らない。ただその途中では困難が続く。

ミュンヘン。
憧れのホテルに就職をめざす主人公サリー。学
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はじまりへの旅(2016年製作の映画)

3.4

はじまりへの旅

父の方針で、森の中でヒッピーのような暮らしをする一家。
毎日楽しかったが、ある日母が自殺。
この日から子どもたちの中に何かが生まれ、一家は急激な変化を迎える。

自分の主張のみを子ど
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しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス(2016年製作の映画)

3.5

モードの母が亡くなって以降兄夫婦が面倒を見ていたようだが、お荷物扱いだったようだ。
モードが何もできないというよりは、何もかもを否定され、何もできなくされていたように見える。
兄は相続した生家を勝手に
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映画としての音楽(2014年製作の映画)

-

なんか昼寝のときに観る(聞く)映画ないかな~と探してみて再生してみたらすぐ寝れた。
最後の方起きて聞いてたらサロメの話だとわかってちょっとハッとした。

ミニオンズ(2015年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ミニオン自体は知ってたけどこういう設定・歴史・生態だったとは。
実は一作目だと思いこんで観たがそうではなくスピンオフ作品だそう。
でもストーリーの時系列にはこれが最初(原始時代から。)なので、この作品
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墨攻(2006年製作の映画)

-

各賞を受賞した日本の酒見健一の小説がもと。漫画化もされた。

主人公の革離は防衛戦のスペシャリスト。
圧倒的ピンチだが果たして城を守りきれるのか。
英題は『A BATTLE OF WITS』。

墨家
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希望の灯り(2018年製作の映画)

4.3

よくあるほっこり恋愛系なのか、面白いのか、と不安を持ちつつ鑑賞。
その予想は完全に外れた。それならそうと言ってくれればもっと早く観たのに。
静かで、現実的で、じわじわと悲しくて、少し嬉しい、大人の映画
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スパイダーマン2(2004年製作の映画)

4.0

何やら前回ほどのパワーがなくなっているスパイダーマン。人助けに苦労するようになり、それに伴い写真のバイトもできなくなった。あの鬼編集長は悪意ある記事ばかり書くので気も進まない。
時間も体力も奪われ、得
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スーサイド・ショップ(2012年製作の映画)

4.5

ここは自殺グッズ専門店。
首つりロープから毒薬まで何でもあり。
品質には自信あり。一度ご来店頂いたお客様は二度といらっしゃいません。

店のコンセプト上、この一家には人生において何かを楽しむという発想
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ティム・バートンのコープスブライド(2005年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

何度目かの視聴。
冒頭はなかなか世界観に入り込めなかったが、段々深い話になっていき且つ爽快な展開になるので鑑賞後はすっきりする。

ビクターは気の優しい青年。いい意味でも悪い意味でも。
両家の身勝手な
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ハーヴェイ・ミルク(1984年製作の映画)

4.0

ドキュメンタリーとして観始めてびっくり。かなりびっくり。
映画より映画的。
彼とそのムーヴメントについて何も知識がなかったので、まさか、嘘でしょ、と驚きながら観た。
これは啓蒙とか抜きにしても(抜けな
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ダンボ(1941年製作の映画)

4.0

名作だと思う。
最初はダンボのかわいさに目を奪われるけど、もっと大事なメッセージを感じる。

噂好きでプライドばかり高いほかのメス象たち。
動物の事情など知ろうともしない人間たち。
耳が大きいというだ
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キャッツ(2019年製作の映画)

3.3

夜中のロンドン。
街の片隅に幼い白猫ヴィクトリアが捨てられてしまう。するとたくさんの街の猫集団ジェリクルキャッツが近づいてきて彼女に声をかける。
今夜はジェリクルボールという宴がある。パフォーマンスを
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バーズ・オブ・パラダイス(2021年製作の映画)

2.6

バレエものによくある蹴落とし合いはそれほど激しくはなく普通。クスリ、金、セックス、裏切りで戦っていく。人間の汚さと、許す高潔さが描かれる。本当の勝者は誰だったのだろうか。
ジャケットが綺麗で妖しいので
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007/カジノ・ロワイヤル(2006年製作の映画)

4.0

ダニエル・クレイグ初登場作品。
このボンドはまだ昇格したばかりらしく、まだMとの信頼も深くはない様子。
2時間半なんて大丈夫かなと思ったけどあっという間で驚いた。まず初っ端のアクションが笑っちゃうほど
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ジェームズ・ボンドとして(2021年製作の映画)

3.5

このジャケット?がシンプル過ぎてどんなものか不安だったが、とても興味深く改めて作品群を観たいと思ってしまった。
あれだけの作品を作った人たちがそれを振り返っていくのでそれなりに面白い。
ダニエルが最初
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二ノ国(2019年製作の映画)

3.5

サイトによっては平均評価が低いが、正直感動したし私にとっては良い映画だった。

ただ、よくアニメやマンガを観る友人は、展開が読めてしまうといって途中離脱した。おそらくアニメをあまり観ない人のほうが楽し
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母さんがどんなに僕を嫌いでも(2018年製作の映画)

3.3

とても切ない。母からどひどい仕打ちを受けても母を求める子どもの気持ち。
ストーリー自体は複雑ではないので素直な気持ちで観られる。
劇団が絡んでくるため歌うシーンが多いが、その分他の演技は抑えめで渋い。
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告白(2010年製作の映画)

3.6

湊かなえ原作、サスペンスドラマ。大事なものを失った者たちが更にお互いを傷つけ合う。


終業式。
教師の森口悠子が話しているが生徒たちは大騒ぎ。森口はかまわず無表情のままどんどん話し続けている。
生徒
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.5

ホラーでありスリラー。かなり怖い。グロシーン自体も怖いしその前後も。結末が一番怖い。が、もちろん面白い。
ほかにも、急に化け物が現れて怖がらせるとかいう手法ではなく、よくわからなくてすごく怖い、という
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マスカレード・ホテル(2019年製作の映画)

2.5

ストーリー自体は良い。流石の東野圭吾。

メモ
扼殺 やくさつ(←二人目の殺人)
 手で首を締めて殺すこと
絞殺 こうさつ
 首を締めて殺すこと

風をつかまえた少年(2019年製作の映画)

3.8

実話がモデル。ドキュメンタリーでもドラマでもない良いバランス。
アフリカで苦しい日々を送る人たちが実際どんな暮らしをしているのか垣間見ることができる作品。
苦しいとき人々がどうなるか。そんなときでも協
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エヴァの告白(2013年製作の映画)

3.9

原題『移民』。

戦火のポーランドから、親戚を頼ってアメリカに渡ってきたエヴァ。
その顔はやつれきっている。

妹と二人で来たようだが、病気で隔離されたまま連絡も取れない。
エヴァ自身も入国審査が通ら
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楽園(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

広大な田畑の広がるのどかで美しい町で次々と連鎖する悲劇。
2時間あるが飽きない。しっかり把握しながら楽しむのをおすすめしたい。

神社の隅でフリーマーケットをしている女性がチンピラに殴られている。
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のぼうの城(2012年製作の映画)

4.0

錚々たる役者陣、大迫力の戦、二転三転する戦況、頭脳戦と心理戦、飽きる暇のない作品。
一度観ても損はない。

のぼう様(木偶の坊の意)と農民から呼ばれるほど慕われている領主・成田長親。侍と農民が良い関係
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マネーモンスター(2016年製作の映画)

2.3

恐ろしい真相が隠されているのに誰も不思議に思わない、という実際にも十分ありえる話。
必死に訴える人が一人現れたことで、徐々に周りの人も確かにおかしいなと感じ始める。
野次馬たちはだれも他人の命などかま
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悲しみに、こんにちは(2017年製作の映画)

4.0

その夏、幼いフリダの母が病死した。
まだ事態を把握できず涙も出ない。
幸い親戚の若い夫婦に引き取られ、良くしてもらえた。
既にいた小さい娘アナとも程なく姉妹のように仲良くなり、元気を取り戻していく。
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コンテイジョン(2011年製作の映画)

3.3

今観ると更に意味のある映画。

強力なウイルスが発生し、その対策をしたい人、大したことないと取り合わない人、ワクチンを奪い合う人、嘘情報を流し金儲けをする人などなどまさに今いるような人たちがたくさん出
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ハッピー・フューネラル(2001年製作の映画)

3.7

アメリカの巨匠が中国に来て大作を撮っていたが、老齢で突然倒れ搬送。
俺の葬式は「喜劇葬式にしてくれ」と言い残して。

いつも監督を撮っていたヨーヨーという男がその現場にも居合わせた。
タイラー監督に気
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誰でもない女(2012年製作の映画)

3.8

レーベンスボーンで物心つかぬうちからスパイとして育てられ、やがてノルウェーに送られた彼女。

自分はノルウェー人で、東独から許可を得てやってきたと偽り生活を始めた。
やがて普通の結婚をし表面的には平凡
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花筐/HANAGATAMI(2017年製作の映画)

2.8

花筐とは日本の伝統的なお花を飾るカゴ。
世阿弥が書いたとされる能のタイトルで、女が狂おしいほど恋する話。花かごは恋する皇子からもらったもの。久々に再会するときに女は皇子の行列を乱したとして花かごを官人
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