NIELSEN堀内さんの映画レビュー・感想・評価

NIELSEN堀内

NIELSEN堀内

映画でもとりわけ頽廃的かつ耽美的な文学・衣裳・芸術・美術・建築・音楽に特化した作品に惹かれます。最近はエンターテイメント寄りも愉しんで観て居ります。

映画(824)
ドラマ(45)

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

3.1

ルカ・グァダニーノ監督、ジェームズ・アイヴォリー脚本。北イタリアの空気感と全体を通して流れる叙情的なピアノの音色。内に秘めた感情の揺らぎをティモシー・シャラメが瑞々しい魅力で演じて居りました。

同性
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ロバと王女(1970年製作の映画)

4.0

‪カトリーヌ・ドヌーヴ主演。原作はシャルル・ペロー童話集の『驢馬の皮』。妃を亡くした王が、世継ぎの為に王妃以上の美貌を持つ実の王女との結婚を望むのだが…。逃れた王女が驢馬の皮を被るヴィジョンも童話的で>>続きを読む

レッド・ライト(2012年製作の映画)

3.5

豪華なキャスト!キリアン・マーフィー、シガニー・ウィーバー、何よりロバート・デ・ニーロの存在感が半端ないインチキ超能力者を暴くスリラー映画。

製作陣が真面目に作って居るのが分かる為、要所要所の不自然
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麦の穂をゆらす風(2006年製作の映画)

3.5

イングランドに支配されて居たアイルランドの独立戦争と内戦をケン・ローチ監督が淡々と描いたパルムドール受賞作品。独立後敵対せざるを得ない兄弟の悲劇をエンターテイメントを排除した作風で綴る。弟役のキリアン>>続きを読む

エタニティ 永遠の花たちへ(2016年製作の映画)

2.9

‪19世紀のフランスから親子三世代にも渡る家族や親友の生死を絵巻物の様な色彩で表現するトラン・アン・ユン監督作品。モネやルノワールの絵画的世界、ドビュッシーやラヴェル、リスト、ヘンデル、バッハ、ベート>>続きを読む

メイズ・ランナー(2013年製作の映画)

2.3

発想は面白いかと思いますが、全体的に惹かれる所が無く残念でした。

続編を観たいかどうかは正直微妙です。

バニラ・スカイ(2001年製作の映画)

3.3

トム・クルーズを観たかった訳では無く、チョイ役のティルダ・スウィントンがお目当てでした。ところが物語が中々興味深く、其の先の展開が気に成って最後まで完走。トム・クルーズを演じる主人公は少々自信過剰で余>>続きを読む

宇宙戦争(1953年製作の映画)

2.0

あの『宇宙戦争』のオリジナルなんだなぁと気軽に観てみたらかなり突っ込み所満載の映画でした。取り敢えず核兵器を使う所が安易でしたが発想は面白いと思います。

マックイーン:モードの反逆児(2018年製作の映画)

5.0

40歳で自ら命を絶ったLee Alexander McQUEENの壮絶な人生のドキュメンタリー映画。彼のアヴァンギャルドなデザインや芸術的なショウは自己表現からの創作では無く自分自身の投影。ショッキン>>続きを読む

蜘蛛女(1993年製作の映画)

3.0

ゲイリー・オールドマンの独白めいたナレーションが面白い。ファム・ファタールなのか悪女なのかモナの不気味な妖艶さは必見です。原題の"Romeo Is Bleeding"はトム・ウェイツの曲名から取られて>>続きを読む

キング・アーサー(2016年製作の映画)

2.0

ジュード・ロウが出演すると知り気軽に視聴。元々ガイ・リッチー監督の作風が私には合わないなぁと思って居たのですが今作は特に微妙でした。スローモーションと無駄な演出のシーンが多過ぎてストーリーが読み込めず>>続きを読む

夜明けの祈り(2016年製作の映画)

3.0

‪第二次大戦後のポーランドが舞台。ソ連軍の侵攻により修道女がレイプされ、集団で身籠った悲劇をフランス人の赤十字女性医師が救った史実を元にした映画。戦争の悲惨さと神への信仰と罪、其の狭間で苦悩しながらも>>続きを読む

攻殻機動隊 新劇場版(2015年製作の映画)

3.5

オリジナルキャストに馴染んで居た所為か声優さんを一新した今作に不安が有りましたが杞憂でした。坂本真綾さん然り新キャスト陣がかなりイメージを崩さない様に演技をなさって居りました。田中敦子さんのお声が少し>>続きを読む

パプリカ(2006年製作の映画)

3.5

今敏監督の最高傑作。夢の中から更に夢の中に雪崩れ込んで行く、現実と虚構の世界が判らなくなる手法はクリストファー・ノーラン監督の『インセプション』(2010)を彷彿とさせます。実際は『パプリカ』の方が2>>続きを読む

ヘイロー・レジェンズ(2009年製作の映画)

2.0

押井守監督の名前が見えたから気に成って視聴しましたが、各エピソードの監督では無い様で残念でした。クリエイティヴ・ディレクターと言う役割だそうで(ウィキペディア参照)
かなりエピソード毎に作風が違うので
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レディー・ガガ:Five Foot Two(2017年製作の映画)

2.8

LADY GAGAは初来日から合わせて3回ライヴに足を運んだ位には好きなアーティストです。其の頃は奇抜な衣裳と世間を騒がす発言も多いミュージシャンでした。此のドキュメンタリー作品はスターとしても人間味>>続きを読む

春琴抄(2008年製作の映画)

3.2

盲目の春琴役に長澤奈央さん、佐助役に斎藤工さんと言う見目麗しいキャスティング。気高く我儘なまるで日本人形の様な春琴と、ただひたすらに春琴を敬い献身的な佐助の常人離れした絆。鶯でも一際美しい鳴き声の天鼓>>続きを読む

オクジャ okja(2017年製作の映画)

2.5

ポン・ジュノ監督、ティルダ・スウィントン、ジェイク・ギレンホール等の豪華な布陣。正直オクジャのヴィジュアルが余り好みでは無かったので期待して居なかったのですが、中々内容の深い作品でした。以前観た『いの>>続きを読む

世界で一番殺された女(2018年製作の映画)

2.5

1930年代のパリを舞台にグラン・ギニョル劇場で残酷な見世物を行なって居た実在する舞台女優のサスペンス映画。舞台で惨殺される役ばかりを演じて有名なポーラ・マクサは熱狂的な信者(ストーカー)が居り、自身>>続きを読む

テラ 〜母なる地球〜(2015年製作の映画)

2.6

フランス製作の地球に住む生命の息吹を時に優しく、また残酷な現実をハイクオリティな映像で綴るドキュメンタリー作品。ナレーションをフランスの歌姫・女優であるヴァネッサ・パラディが担当して居り、其のフランス>>続きを読む

ナチュラル・ボーン・キラーズ(1994年製作の映画)

2.5

個人的に惹かれる部分が無かったのですが、若かりし頃のウディ・ハレルソンがかなり尖って居て其処は面白かったです。原案がクエンティン・タランティーノで監督はオリバー・ストーンと言う布陣で期待して観たのです>>続きを読む

デヴィッド・ボウイ 世界を変えた男(2016年製作の映画)

2.4

個人的にはデヴィッド・ボウイが映って居るだけでほぼ満足な人間なので、単調な関係者のインタビューも楽曲無しの味気無さも余り気に成りませんでした。いきなり時代が戻って判り辛い部分が有りましたが妻・イマンさ>>続きを読む

エヴォリューション(2015年製作の映画)

3.4

‪成人女性と少年だけが住む孤島を舞台に得体の知れない不穏なファンタジーを描写する。海洋生物への偏愛、イノセントな発育途上の少年達、自然界の美と禁忌。同監督の『エコール』以上にぬめり感とディストピアな感>>続きを読む

サクリファイス(1986年製作の映画)

4.8

アンドレイ・タルコフスキー監督の遺作。スウェーデンの孤島に暮らす家族。一転テレビで核戦争が始まるとのニュースを観て衝撃を受ける。無神論者だった主人公アレクサンドルが家族や近しい人達を救う代償に、自分に>>続きを読む

トランセンデンス(2014年製作の映画)

3.0

主演のジョニー・デップ目当てで今作を観る方が多い中、キリアン・マーティー目当てで初見した自分。設定は悪い訳では無いのですが盛り上がりに欠ける展開や見せ場がマイナス点。生身のジョニー・デップの出演は少な>>続きを読む

インセプション(2010年製作の映画)

4.3

‪クリストファー・ノーラン監督のハイレベルなSFスリラー作品。人間の脳内の無意識下に潜り込む多層構造の世界。夢の中で夢を見、更に其の夢の中へ‥。無重力状態のカット、エッシャーの騙し絵的なシーンと緻密に>>続きを読む

ROMA/ローマ(2018年製作の映画)

3.5

アルフォンソ・キュアロン監督の半自伝的作品。彼の家政婦に此の映画を捧げて居る事から、明確では無いにしろ幼少期にメキシコで激動の時代を体験したのだろうと察知しました。冒頭の水を流したタイルの描写、日常の>>続きを読む

華麗なる相続人(1979年製作の映画)

2.8

母がオードリー・ヘプバーン主演作をコンプリートしたいとの事で鑑賞。シドニィ・シェルダンが原作なので練られた作品かと思って観たら何だかもやもやする場面が多かったです。オードリーはかなりお年を召した感じで>>続きを読む

ダークナイト ライジング(2012年製作の映画)

4.0

ダークナイト3部作視聴完走。個人的には前作の『ダークナイト』が秀逸だったので、今作のヴィランに物足りなさを感じましたが其れを差し引いての完成度の高さに高評価。相変わらずトム・ハーディの役柄の演じ分けが>>続きを読む

ダークナイト(2008年製作の映画)

4.5

クリストファー・ノーラン監督の最高傑作との呼び声の高いダークナイト3部作。正義とは?悪とは?と云う普遍的なテーマを重厚な世界観の中で見事に構築した作品。シリーズでの永遠のヴィランで有るジョーカーを演じ>>続きを読む

バットマン ビギンズ(2005年製作の映画)

4.0

バットマンシリーズでは重厚なクリストファー・ノーラン監督の3部作が好みかも知れません。出演者が余りにも豪華。ゲイリー・オールドマンもリーアム・ニーソンも恰好良いけれど、個人的にはスケアクロウ役のキリア>>続きを読む

ストーカー(1979年製作の映画)

5.0

人間の深層心理の中で一番の願いを叶える“部屋”が有るゾーン。道先案内人のストーカー 、作家、科学者が部屋の一歩手前に辿り着く。廃墟に降り注ぐ雨と静寂。静謐な美の追求と神秘性の暗喩。終焉ストーカーの娘の>>続きを読む

ポーラー 狙われた暗殺者​(2019年製作の映画)

2.5

マッツ・ミケルセンファンのマッツ・ミケルセン至上主義な作品。まるでインスタ映えを狙って居るかの様な彩度の強い映像でした。敵もキャラクター性やファッションセンスが濃いめですがドラマ性は余り無い感じ。アイ>>続きを読む

犬ヶ島(2018年製作の映画)

3.6

‪画面から受ける情報量が半端無い近未来ストップモーションアニメ。ウェスの敬愛する黒澤明監督や小津安二郎監督の影響を随所に散りばめた昭和初期の日本文化へのリスペクト。徹底的なシンメトリーと絵巻物的描写に>>続きを読む

ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣(2016年製作の映画)

3.2

セルゲイ・ポルーニンをダンサーとしての顔よりも先に、映画に出演して居る姿と某ブランドのキャンペーンに抜擢された時の姿に魅了されて居ました。頭では素晴らしい才能を持つ踊り手さんだと判って居ましたが切っ掛>>続きを読む

ファンタスティック・プラネット(1973年製作の映画)

4.3

ルネ・ラルー監督、ローマン・トポールの描いたSFアニメーション作品。六本木のマニアックな映画館で上映した時に喜び勇んで観に行ったのは20年前くらい。一から創作するファンタジーの中ではかなりシュールで、>>続きを読む

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