こころとからださんの映画レビュー・感想・評価

こころとからだ

こころとからだ

映画(533)
ドラマ(12)
アニメ(0)

デュエリスト(2005年製作の映画)

1.9

チャンイーモウ監督の「ラバーズ」みたいな美しく斬新でスタイリッシュな時代劇を朝鮮版として撮りたかったんだろうな、ということは伝わってくる。

ただ、映像にこだわっている分、内容が薄すぎる。ギュッとする
>>続きを読む

ハッピーニューイヤー(2021年製作の映画)

4.4

まあ豪華だこと。オールスター勢ぞろいで、韓国ドラマや映画が好きな人にとっては、とにかく楽しい時間となるだろう。

特にソガンジュンとウォンジナの存在は大きい。ソガンジュンのラジオDJ姿は「天気がよけれ
>>続きを読む

呪呪呪/死者をあやつるもの(2020年製作の映画)

4.3

面白かった。まさかの最近見た韓国ドラマ「謗法」の映画版だったとは。たった2話まででも見ておいて本当に良かった。おかげでさらっとドラマのネタバレをされつつも世界観を理解し、映画はすんなりと楽しむことがで>>続きを読む

スネークヘッド(2021年製作の映画)

3.3

一般人でも知っている有名な中国の密航斡旋グループ、蛇頭の話。エッセンスは持ちながらもあくまでもフィクション。全然生ぬるいつくりで、中学生くらいからは見ても問題なさそう。

まあ、ギャングやマフィアとは
>>続きを読む

デリシュ!(2021年製作の映画)

3.7

月並み程度だがストーリーもしっかりあり、食べ物をただ美味しそうに映すだけの作品ではなく、のんびりと楽しめた。

かつてのフランスのお話。時代劇しかり、現代を感じさせずに、リアルに当時の様子を描くのは難
>>続きを読む

極道統一(2022年製作の映画)

3.2

「極道統一」というバカみたいに時代遅れな邦題は非常にチープで、残念ながらこの物語を正確に表せられていない。原題通り「边缘行者」「マンオンザエッヂ」としないと、中身への期待すら変わってしまう。

ギリギ
>>続きを読む

バナナ・スプリッツ・ホラー(2019年製作の映画)

3.5

好み。チープだがやりたい放題な感じは普通に楽しめた。見た目の割に殺し方はエグいので、子どもには見せられないだろう。ただ、そこを除けば全然子どもでもついていける分かりやすい設定で、ギャップがすごい。>>続きを読む

崖上のスパイ(2021年製作の映画)

3.6

気づいたらラストシーンを過ぎてて、あれっと思ったまま終わった。ただ、なかなか見応えがあり、かなり好きな作品。

チャンイーモウらしい画の美しさ、儚さが存分に出ていて、雰囲気だけでノスタルジーな気持ちに
>>続きを読む

ティファニーで朝食を(1961年製作の映画)

4.9

名前は有名だけど見たことのなかった作品。公開から60年以上を経て、2024年になってようやく鑑賞したが、その魅力は衰えない。正直、引き込まれたし、感情をおもしろいくらい掴めながら見ることができた。>>続きを読む

ホーンテッド 世界一怖いお化け屋敷(2019年製作の映画)

3.5

普通におもしろかった。怖いは怖い。ただ、今どきというか、むごい死の瞬間は一瞬だけ映して、すぐに別のシーンに切り替わるという配慮がされている。血やグロいのが苦手という人にも僅かながら楽しめる可能性はある>>続きを読む

トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)

4.0

有名だけど見たことなかった作品、ついに見た。コメディかと思いきや、サスペンスともいえる。設定が壮大すぎて、このスケールは見たことなく、今見ても新鮮である。

リアリティショーは今に始まったものではなく
>>続きを読む

TUBE チューブ 死の脱出(2020年製作の映画)

2.8

バカバカしく、よく見たらそんな難しいことはしていないという。ただ、ほふく前進でき、道順が分かれば、かなりの成功率でラストまでたどり着けよう。

閉所恐怖症の人には無理だが、精神力があれば、割とぬるげー
>>続きを読む

リベンジ・オブ・ザ・グリーン・ドラゴン(2014年製作の映画)

3.3

アンドリューラウらしさ全開。ラストにモヤモヤする人が多いだろうが、いつものお決まりとも言える。

アメリカが舞台だが、やっていることは香港のときと同じ。ギャング同士の殺し合い。

まさかの実話ベースと
>>続きを読む

声/姿なき犯罪者(2021年製作の映画)

3.4

設定は大好き。悪いヤツらてんこ盛りで、クズばかり見られるのは楽しい。カイジの世界観。日本でもルフィを名乗る振り込め詐欺集団が話題となったが、韓国でもそういったことが実際に起きているのだろう。

ただ、
>>続きを読む

ホテル・ルワンダ(2004年製作の映画)

3.5

ルワンダ虐殺を描く。聞いたことはあったが、よく知らないままでいた歴史を学べた。もはや面白いとかそういう話ではなく、理解するためには見ておいて損はないと思う。

ポール支配人がとにかく優秀で、この人の交
>>続きを読む

奈落のマイホーム(2020年製作の映画)

3.5

発想からすでに評価できる。内容はシリアスな部分も後半あるが、基本的にはコメディタッチ。そのバランスがいつもの韓国らしくて良かった。

もっとサバイバル強めにもできただろうけど、子どもと一緒に家族でも楽
>>続きを読む

ゴッドスレイヤー 神殺しの剣(2021年製作の映画)

3.3

ただのCGバリバリの中華ファンタジーものかと思いきや、リアルとファンタジーが混じり合うハイブリッド型だった。どおりで2時間以上と妙に長いわけだ。

最初は意味分からなくて退屈だったが、徐々に全体像が見
>>続きを読む

人質 韓国トップスター誘拐事件(2021年製作の映画)

3.2

この作品は、ファンジョンミンが劇中でもファンジョンミン役として出ているということで、リアリティがプラスされた状態でスタートできる。

ただ、全体感としては、爪が甘く、見どころをつくりきれなかった。どこ
>>続きを読む

非常宣言(2020年製作の映画)

3.9

正直、おもしろかった。ただ、一般的な評価だとかなり低そうな気がする。つっこみどころ満載だが、このあり得なさを楽しめるのが映画であり、エンターテイメントなので、現実的にあり得ないと感情に蓋をしてしまって>>続きを読む

ノック 終末の訪問者(2023年製作の映画)

3.4

設定えぐい。とんでもないバカげた、けど相当シリアスなコントを見た気分。バカリズムが少しレベルアップしたら、こんな脚本書けそうな気がする。

まあ、あのシチュエーションで信じる人はいないだろう。むしろ最
>>続きを読む

高速道路家族(2022年製作の映画)

3.6

韓国らしさ満載で、好きなタイプの作品。チョンイルとキムスルギという、なかなか珍しいキャスティングだが、その違和感が作品の不均衡さと絶妙にマッチしている。

割と展開は王道なもので、次に起こることは分か
>>続きを読む

RRR(2022年製作の映画)

3.4

大体みんな似たような髭と髪型なので、誰が誰だか分からなくなり、キャラを勘違いしたまま大事なところが進行してしまい、気持ちを取り戻せないまま終わってしまった。

自分の中でのいつもの長尺のインド映画だっ
>>続きを読む

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

3.5

強い映画だということは分かった。作品としてのレベルは高いと思うが、面白いか、好みに合うかはまた別だ。

凡人にはつくれない内容、映像であることは間違いない。かなりいろんな要素やメッセージが込められてい
>>続きを読む

チョコレートドーナツ(2012年製作の映画)

4.0

いろいろ考えさせられる。さまざまな人が住むアメリカでは特に影響力を持つのではないだろうか。

シナリオを読み、何となくこの作品を見るのにハードルを感じていた私自身、それが無意識の差別意識だったことに気
>>続きを読む

フルートベール駅で(2013年製作の映画)

3.4

実話を基にした作品。最初に結末を予告したうえで、そこに至るまでの1日の流れを描く。オスカーの人柄と人生を知るほど、残念な気持ちになる。

撃った警官の根底にあったのは恐怖なのかプライドだったのかよく分
>>続きを読む

ドライビング・バニー(2021年製作の映画)

4.5

よくあるテーマだとしても、ディテールが好きだった。ニュージーランドの田舎くささも日本に通じるところがあり、新鮮さがありながらも不思議と共感できる。

エロもバイオレンスも目を覆うようなシーンもない、だ
>>続きを読む

カクテル(1988年製作の映画)

4.9

これぞ映画。もう30年以上も前の作品なのに、展開と描写がすばらしく、最後の方はずっとなぜだか泣けてくる。

ただのトムクルーズがかっこよくカクテルをつくるだけのおちゃらけた物語かと思っていたが、友情か
>>続きを読む

コラテラル(2004年製作の映画)

3.4

20年近く前の作品だが、おもしろかった。トムクルーズが悪者で、世界に目覚めた中学生のような倫理観を持つ殺し屋を演じるのが新鮮。

ただの殺し屋と脅されて従わされるドライバーという構図ではなく、助けたり
>>続きを読む

野性の呼び声(2020年製作の映画)

3.1

あるおてんば犬の波乱な犬生を描く。ただそれだけなので、めちゃくちゃ面白いところはない。

描かれている内容はある意味、家犬と森林狼が交配することで、血統はどんどん変わってしまうので、種の保存の観点から
>>続きを読む

サンセット・イン・マイ・ホームタウン(2017年製作の映画)

3.2

大した内容ではないが、田舎というものをよく写している。退屈で過去のしがらみだらけで、前に進む気持ちも徐々に吸い取られてしまう感じ、ああこれが地元だなと。

日本も韓国も同じなんだ。むしろ、より韓国の方
>>続きを読む

事故物件 歪んだ家(2022年製作の映画)

3.2

無茶苦茶。とっ散らかって大暴れして、ディテールなんて無視して、それが逆に清々しく悔しいけど目が離せなかった。

作品としての出来は低いが、意外とここまで馬鹿みたいに畳み掛けてくれたことで、パチンと急所
>>続きを読む

機関城 モータル・ラビリンス(2021年製作の映画)

2.8

まあ期待していなかったので、想像どおり。どんな世界観で、導入、仕掛け、CGのクオリティ、オチなのか気になって見たが、何とも中途半端な出来。チグハグすぎて何ともつらい。

子ども向けのアニメを映像化した
>>続きを読む

ラリー スマホの中に棲むモノ/カムプレイ(2020年製作の映画)

3.3

ホラーのようだが、どちらかといえばETやITに近い。怖さもあるが、優しさや教訓を含んでいる。スポンジボブの偉大さも知れる。

ラリーのビジュアルが予算がないんだろうなという感じで安っぽく、怖がらせたい
>>続きを読む

シーフォーミー(2021年製作の映画)

3.0

気軽に見るにはいい。ただし、全然ドキドキハラハラしない。まだホームアローンの方がドキドキした。

とりあえず、警察いつ来るんだと、見る人全員が思う違和感は置いといて、この作品の1番の魅力であるバディと
>>続きを読む

インフル病みのペトロフ家(2021年製作の映画)

3.0

もはや好みだけ。意味は分からなかった。この荒廃した悪夢のようなロシアの雰囲気にたまらなくハマる人もいるだろう。

ロシア文学のような貧しさと厳しい環境の中で生きる誰かの人生を、エキセントリックに画面越
>>続きを読む

ハーティー 森の神(2021年製作の映画)

2.8

行きすぎたSDGs。描かれているのは古典的な内容であり、インドらしいともいえる。

とにかく、主人公と思われた森の神が全然活躍しない。いつ森の神がキレてスーパーサイヤ人化して、すべてをボコボコにしてぶ
>>続きを読む

>|