にしのさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

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映画 すみっコぐらし 青い月夜のまほうのコ(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ゴーリキーのどん底に出てくるような人の話かと思っていたらそんなことなかった。
おそらく自由意思でなく疎外されたものたちのお話で、夢を持ちながら日々を支えあって暮らしている。みんな満たされない自己がある
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ラスト・プリンセス 大韓帝国最後の皇女(2016年製作の映画)

3.5

時代を描くのと人を描くのの秤は難しいと思う。悪役のアイツは、負の要素を詰め込んでいて良かった。

愛がなんだ(2018年製作の映画)

4.2

好きの最中に嫌いになっていくこともあって、でも寂しいから一緒にいるだけで、たぶんそれは恋でなくって。身近な人間にテルちゃんとマモちゃんとスミレさんとヨーコとナカハラくんを当てはめてにやけている僕は少し>>続きを読む

破壊の自然史(2022年製作の映画)

4.0

美しさと惨さが交錯する。僕は惨さの側にあるはずだ。自然科学も戦争の力学で道具になる。

水の中のつぼみ(2007年製作の映画)

3.0

水の中から見たシンクロが滑稽なように、きらびやかな人間関係の裏には滑稽な動きがある。

FUNAN フナン(2018年製作の映画)

4.0

クメールルージュ支配下で人間性が死んでいく描写がすごく怖い

忌怪島/きかいじま(2023年製作の映画)

2.0

よくわかってないことをわかってるふうに書こうとするからこんな酷いもんができる。

ロスト・ボディ ~消失~(2020年製作の映画)

3.0

お人形あそびも大概にしないと大抵はよくないことになっちゃう

ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

4.5

映画が人生うまくいかねーよなーって漠然とした気持ちに寄り添ってくれた。明日からもたぶんうまくいかんけど、がんばろ。

バタアシ金魚(1990年製作の映画)

4.0

こういう作品好きだけど、どっぷり浸かると失われたもの、存在しないものを追い続ける幽霊のようになってしまう。割と早いとこ成仏します。

飢えたライオン(2017年製作の映画)

3.0

現代の社会病理として描かれているけど、周辺によって作り上げられた虚像によって自身が食べられてしまう恐怖は普遍的だと思うよ。

プーチンより愛を込めて(2018年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

帰ってきたヒトラーそのものを見た。死刑執行人を選ぶ囚人のような気分で憂鬱だが、みるべき作品だと思う。

狩人の夜(1955年製作の映画)

4.0

キリスト教道徳の古めかしい話の中に、ハリーというサイコキラーが光る。こいつだけ古めかしさがない分、不思議な印象だ。性的不能者は性行為の代替にナイフを使うと聞いたが、ハリーもおそらくそうだろう。彼の精神>>続きを読む

マスターズ・オブ・ホラー(2018年製作の映画)

3.0

どこかで見たようなホラー作品を不思議な劇場をメインにオムニバスにしている映画。金太郎飴みたいなホラー作品への風刺を感じればいいのかなぁ

アメリカン・サイコ(2000年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

サイコな自分より社会がサイコだった。サイコな自分が優しい無関心で社会に迎えられたとき、パトリックはそれに調和するのか、それとも嫌悪し破壊するのか、ラストシーンが印象的。
主人公の共感のない孤独に共感し
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明日に向って撃て!(1969年製作の映画)

4.5

人生の中に逃亡があるのではなく、逃亡の中に人生がある。

独裁者たちのとき(2022年製作の映画)

3.5

ダンテの神曲なんだと思うけど、主題が難解すぎる気がする。無心論者には天国の門なんざ不要さ。

メトロポリス 完全復元版(1926年製作の映画)

4.0

メトロポリスちいかわ世界説を推します。
ヒューマニズムに含みを持たせた終わりが良い。

着信アリ(2004年製作の映画)

3.0

ジャパニーズホラー映画の事件解決を信じてはいけない。

マウトハウゼンの写真家(2018年製作の映画)

4.0

ナチ収容所をユダヤ人のホロコーストとしてではなく、スペイン共和派の収容者(スペイン共和派の捕虜は無国籍者として扱われた)の視点で扱った珍しい映画。政治犯、刑事犯、残酷な囚人長、ナチスが混在する空間は暴>>続きを読む

ザ・トライブ(2014年製作の映画)

4.0

聾唖の寄宿舎の族たちを舞台にした音はあるけど言葉のない映画。それでも、環境音と身振り手振り、表情がすべて意味をなしているから、世界に言葉はいらないじゃないかという気がしてくる。
トルチョックとセックス
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イージー★ライダー(1969年製作の映画)

4.5

どこにも居場所のない連中がふわふわとしたままライ麦畑から落っこちる話。ヒッピーみたいに大地と精霊に根付いたフリもできず、保守的な街にもいられない。デカすぎる孤独を疎外と呼ぶのだね。ラリってる瞬間だけが>>続きを読む

MAMA(2013年製作の映画)

3.5

もしかしてドラえもんが出てくる引き出しってめちゃくちゃ怖い存在なのでは?

西部戦線異状なし(2022年製作の映画)

4.5

一人一人の小さなドラマは戦争の下ではなんと無意味なものだろう。
残るのは死体と半分におられたドックタグだけ。

地雷を踏んだらサヨウナラ(1999年製作の映画)

3.0

生をドラマティックに書くのは容易だが、死はそうはいかないよね。

ミス・マルクス(2020年製作の映画)

3.0

人民を踏みつけている社会との戦いをやる男たちも女を踏みつけている。フェミニズムは闘いの歴史なんだな。

アシュラ(2012年製作の映画)

3.0

仏教説話みたいな話。いろいろ間違って使われている性悪説についてだよ。

映画 太陽の子(2021年製作の映画)

4.0

自然科学は政治や社会と違って嘘がないが、それを操る人はそういった中に存在している。

RRR(2022年製作の映画)

4.5

帝国主義者のブリテン野郎がインドの底力で吹っ飛ばされるのが最高な映画だね。