静かな映画だけど、ずんずんと心に入り込んでくるね。ソン・ガンホはこういう役がよく似合う。
部落差別の容赦ない描写と、主人公の丑松の苦悩と葛藤がよく描かれている。
久しぶりに映画で涙した。主人公の抱える「自らを語ることのできない苦しみ」に共感しての涙だったと思う。劇場で啜り泣いていた人は何に>>続きを読む
アメリカ宗教保守のあかんところが詰まった映画。マルチビジネスっぽい洗脳を見ているようで不快な気分になるのだけど、これがアメリカ社会に満ち溢れた空気なのかもしれない。
ジェイソンというお約束の印象にひっぱられてたからか、実際は思ってたのとぜんぜん違う映画だった。
ふわふわしたムービー。原作では想像しなかったような、ミュージカル映画になっていた。物語以上に映像が夢みたいに思い出せる。
これが階級社会と不条理をホラーにしたみたいな作品みたいだけど、現実は202階のやつは死ぬまで202階だから1ヶ月でランダムに階層が変わるのはある意味の甘さではないかと思う。無意味な悪辣さや連帯を考えら>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
バート・トラウトマンの伝記的映画。東部戦線の記憶への葛藤がよかった。感傷とサクセスストーリーは邪魔しあうものだと思ったけど、そんなことはなかった。
女の子たちの友情を描く作品はたくさんある。癒しを提供する作品群だ。しかし、それらは閉ざされた学校の中の守られた青春であって、彼女たちの卒業後はどうなるのか。漠然と感じていたものを、本作は見事に答えてい>>続きを読む
ときに砂糖菓子の下に隠された糞を掘り出して明らかにするようなことも法の正義である。
ボルシチの肉にウジが湧いていたことに始まる戦艦ポチョムキン号の反乱を事実からナラティブにする試み。スターリンの権力確立の前で、革命の神話化が図られている。エイゼンシュテインの撮影手法は前衛的であるが、>>続きを読む
恋の罰にしては罪が見当たらない。これが不条理というやつか。どこか何か自分の人生の既視感があるからか、授業のベルのように心に響く。
南北統一を掲げた卓球コリアチームを描く。政治的に結びつき得ない両国だが、そんな陳腐なものを抜きにしつて人、チームとして結びついていく様は感動的だ。
サスペンスじゃなく青春映画だったね。僕もいつからか見守って協力する大人になってしまった。
ダークトライアドと戦うためにはアルコールじゃなくて命を張らないといけないんだな。
退廃感がすごく出ている。我々の時代もこういうのに近づいているとしたら、嫌だなぁ。
不安、閉塞、焦り、苛つき。嫌な感情とその先の狂気が昔の灯台管理人をメタファーにして描かれた嫌な110分だ。実のところ、僕が求めていた「サイレン」の映画化がこれなのだ(某邦画は忘れて欲しい)。
嫌な>>続きを読む