この時代の邦画って感じのコテコテ演出で気が滅入るけどね、終わらせるための物語っていうテーマはすごくよい。
ペトロフはインフル病みだけど、彼を取り巻くロシアもインフル病みで、それはソ連時代から変わらずインフル病みだったんだよ。遠藤周作は日本を沼に例えていたけど、ロシアもそうだ。ああ、誰も抜け出せない!
自殺サークル、紀子の食卓からの続きものという感じ。園子温の世界といえばこーいうのなんだろうけど、僕にはよくわからない。
フルシチョフ時代が鬱々としてたのがわかった。いつの時代もそうなのかもしれないけど。
原作は寺山修司が世に出した唯一の小説。時代錯誤なほどに雄臭い話だけど、自分の生命を破滅させるほどの生きることへの執着は、観る人の目にそれこそジャブのように打ち込まれるんだよ。漠然と毎日を生きながら死ん>>続きを読む
寺山修司の原作だけあって生を強烈に肯定している。叙情的な死ではなく、破壊的な生のむき出しに沸き立つものがある。
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国民党による独裁時代の台湾。自由な読書は許されず、スパイとして死刑になる時代だった。そんな時代のとある高校の秘密の読書クラブの話。こう書き出せば歴史ヒューマンドラマだと思うだろうが、開始5分でサイレン>>続きを読む
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機械のココロと生活にある秘密警察シュタージの灰色の男。彼を人間にしたのは言葉と芸術だった。日常の仕事の中でともすれば人は灰色になってしまう。そんな時、このシュタージのおっさんの話を思い出したいと思う。>>続きを読む
広島ってゴッサムシティなの。この映画を見たせいか、酔っ払ったときにゆかりも無いのに広島弁で汚い言葉を吐くようになってしまった!
我を忘れて語りたくなるような強烈さはない。昔に比べると世界は複雑なものになったということなのだね。
ヤクザ映画か、スプラッターか、サスペンスか…ジャンルがもはやわからない。飽きない2時間だったから、あんまり考えないことにする。
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日常の思い出したくないような嫌な断片を濃縮還元した描写は秀逸だ。観てるだけで変な汗が止まらない!でも、ストーリーはただのファイトクラブや…
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湯川せんせーのない石神視点の容疑者xの献身を見ている気分で楽しいけど、ラストは台無しだ。余剰余韻みたいなのは削らないで…
時に「物語って何の意味があるの?」という声を聞く。そんな時にこの映画を思い出したい。残酷な現実に向き合うために、空想は寄り添ってくれる。
ふたをひっくり返せば腐った道徳が浮き出てくる探偵作品。でも、観た後に物凄く虚無的なんだな。説明しようがない。僕はエンタメを楽しめない身体になってしまったようだ!
ウクライナ産のプロパガンダ映画のお手本。プーチンそっくりのボリシェビキが覚醒剤打ちながら意味不明な命令出すシーン以外何もない。
仕方ないことかもしれないけど、戦争はこういう作品しか残さない。
これもまた静かな映画だね。この世はみてくれがものをいうクソ野郎ばかりだけど、それを超えて理性で語り合える人に出会えたらなんと美しいだろうか。
ひどく静的な映画だ。殺戮にド派手なアクション演出や感情移入のドラマはいらない。日常を壊したものと、命を終えたもの、命を繋いだものがあるだけだ。それでは、視点をパラパラと変えながら執拗に人を追い続ける目>>続きを読む
月曜日だけの人生は嫌だから、日曜日だけの人生にして欲しい。でもそれって月曜日を永遠に繰り返す自分があるわけだから、やっぱり1週間は均等に苦しんだり楽しんだりしなきゃね。
パクチャヌクが作ったオリジナルより上品だけど、この手の映画に上品さはいらない気がする。
ヒメアノ〜ルの森田を一人称で描いて独白を入れたような映画。
倫理はもちろん行動や思考に論理性もない男がサディズムで動く87分は圧倒される。でも、疲れてる時や酔ってる時に考えと関係なしに頭の中をめぐる言>>続きを読む
国家への奉仕、仕事への挑戦、家族と仲間への絆、英雄への賞賛というプロパガンダ映画の欲張りセットな作品。
見れないものではないけど、映画には現実批判的か内省的であって欲しいから、こういうのは好きじゃない>>続きを読む
なにも良いところがない…腐敗した日々にはぴったりな作品で、明日からしっかり生きようとは思わせてくれる。
すさまじい反戦映画だ。今となっては安楽死の話とも読み取れる。心の揺さぶられる作品。
地味な良作。ナチスが敗北して訪れた戦後は解放じゃなく、弾圧され家族を殺された人たちにとっては復讐者としての始まりだ。