あの『サタンタンゴ』の姉妹編とも言える、タル・ベーラ監督作。原作小説『抵抗の憂鬱』は未読だが、読んでみたいと思う。タンゴのお次はハーモニーと来た。(笑)
これはよく比較されるタルコフスキーでもソクー>>続きを読む
【服従】
おれは自称・フェミニストやウーマンリブ系の輩がとにかく嫌いで、何でもかんでも女性の自立やら、女性解放やらを謳っている連中の胡散臭さが鼻について仕方ないのだ。その件は社会学者の宮台真司やマイ>>続きを読む
本物のモフセン・マフマルバフ✖️偽物のモフセン・マフマルバフ。人物がややこしく入れ替わり錯綜した雰囲気が映画全体を支配するアッバス・キアロスタミ監督作品。
やはりこの映画も黒澤明の『羅生門』やアラン>>続きを読む
『ダイ・ハード』のノリを些か馬鹿っぽくして調理した、ブルース・ウィリス演じるお助けマン(死語)の奮闘を描いたアクション巨編。
トニスコ監督らしくキメキメな構図や神経症的なカット割のダイナミズムなどが>>続きを読む
トニー・スコットの不発弾的作品。ケヴィン・コスナー全盛時のアクション映画だが、昔観てどんな内容だったかちっとも思い出せない。
マデリーン・ストーが美しく撮られている辺りが肝で、いちいち画(え)になる>>続きを読む
【父っつぁん物語🚬😎】
クリスマス・イヴの夜、何者かに高層ビルが占拠され、勇猛果敢にテロリスト達に立ち向かっていくお父っつぁんの奮闘を描いた大ヒットアクション巨編。
個人的には、スタローンやシュワ>>続きを読む
小学生の時に録画したビデオで観た一本。なぜか本作と『デモリションマン』と『スピード』をセットで…。😅
なかなか硬派なアクションスリラー。トミー・リー・ジョーンズはやはり粘着質でしつこい銭形警部みたい>>続きを読む
【萌える男】
リアルタイムで観た。2005年頃に渋谷シネパレスで。
これはトニスコの演出が凄い…というよりもブライアン・ヘルゲランドの書いた脚本が秀逸な映画で『LAコンフィデンシャル』や『ミスティ>>続きを読む
【タイムマシンにお願い!】
デンゼル・ワシントンが好演してる割に大して盛り上がらず、後半タイムマシンを無理やり登場させてストーリーが破綻。(笑)
稚拙さギリギリといった所なんだが、職人監督トニー・>>続きを読む
【青汁みたいな青春】
ストーリー的に大して面白いとはお世辞にも言えないし『ポーラX』同様尻切れトンボみたいな雰囲気もあって、マトモに評価しにくい作品ではある。
主演ドニ・ラヴァンの屈折した面持ちが>>続きを読む
不条理系ラブロマンスという意味で、大島渚✖️瀬々敬久✖️ベルナルド・ベルトルッチといった映画的記憶に彩られたロウ・イエ監督による意欲作。
主人公の映像作家=(私)と知り合った女性が突如消失し、後半で>>続きを読む
公開当時はボロクソ言われた山下敦弘作品だが、今観るとのちの『天然コケッコー』や『一秒先の彼』といったほのぼのヒューマン路線の原型がある気がする。
後半の展開は完全に破綻しているが、オリジナル版の『媚>>続きを読む
【東京の空】
昔、吉祥寺バウスシアターで観た一本。松江哲明監督の名を一躍世に知らしめたドキュメンタリー映画で、全編ワンカット長回し&同時録音によるゲリラ撮影によって撮られた奇跡の一本。
おれは個人>>続きを読む
クドカンは演劇とかドラマの脚本家としては優秀な人だと思うが、いざ映画撮らせると全体的にキャピキャピしてて鬱陶しいったらありゃしない。
前作『弥次さん喜多さん』同様、イマイチ乗れなかった一作なのだがテ>>続きを読む
昔テレビで観た時よりも遥かに政治的でヤバい内容に感じる、ティム・バートンの悪ノリSFコメディ。
どちらかと言うとバートンが、反米思想が強めでローランド・エメリッヒの『インデペンデンス・デイ』とは対極>>続きを読む
【兆候】
奇才・Mナイト・シャマラン監督の異常感覚が炸裂した一作で、一歩間違えればZ級になりそうな主題だが、ある意味で頭の箍が外れた物凄い映画として強烈なインパクトを誇る。
見方によってはヒッチコ>>続きを読む
【オウム真理教の教え?】
当時、リアルタイムで観た映画。世間的には低評価だったが凄く独創的な脚本でアイデアが秀逸だったと思う。マーヴェルのヒーローものとは対極に位置するダークさがある。
ブルース・>>続きを読む
かつてサブカル雑誌・映画秘宝でガス・ヴァン・サントの『エレファント』が公開された時、本作が引き合いに出されておりいつか観たいな〜、なんて思ってたらすでにネット配信されていたので先程鑑賞した。
若き日>>続きを読む
【その世界の危うさを👽】
最初、劇場で観たときは「一体何を伝えたいのだろうか…?この映画は…?」という感じで面食らった記憶があるのだが、今観るとたった2時間未満でこれだけハラハラドキドキさせるスピル>>続きを読む
【契約違反】
10代の頃にリアルタイム(at 恵比寿ガーデンシネマ)で観たPTAによる不条理ラブコメ。アダム・サンドラーとエミリー・ワトソンが共にノンストップで暴走するカップルを演じていて痛快そのも>>続きを読む
【青春の蹉跌者=根岸吉太郎論】
根岸吉太郎らしい暴力的でニヒルな作風が特徴のロマンポルノ。蜷川有紀が魔性のヒロインを好演。裕次郎主演の『狂った果実』の80年代版である。主題歌はアリス。主役は元・暴走>>続きを読む
根岸吉太郎は、好きだ。「なんで?」と思うくらいスタイリッシュな画面が随所にある。原作は赤川次郎。
この頃の典型的な角川映画で、松田優作✖️薬師丸ひろ子の掛け合わせが意外と良かった作品。このようなロバ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
ダメダメな写真家トヨエツ✖️(謎の存在)薬師丸ひろ子の掛け合わせが面白い、夫婦愛映画の秀作。原作は中谷まゆみの戯曲。
行定勲の徹底したオールド・スクールな演出がモロに出ていてニヤニヤ。☺️
恐らく>>続きを読む
【無意識のアルチザン=行定勲論】
行定勲のデビュー作。すでにこの頃から作家性を感じさせる。若者達のモラトリアム期間=青春模様をダラダラ毒々しく描いている。この監督の終生のテーマと言える。
主演の麻>>続きを読む
香港映画『星願』のリメイクらしいが、普通に面白かった。主演の竹内結子が初めて魅力的に見えた作品でもある。まさに大人の為のファンタジー映画。
監督が才人・冨樫森だけあり、所々長回しを意識させた場面でハ>>続きを読む
【天網恢々疎にして漏らさず】
藤原竜也の定番となった「グオオオオッ!!」「グフウウウウウッ!!」がラストで炸裂した完結編。彼のオーバーアクトが凄まじく、観てるだけでハラハラする。
最終的に天才だと>>続きを読む
【天敵くん】
原作が少年ジャンプの漫画だし、安っぽくなるのは仕方ないとして、とにかく探偵Lを演じた松ケンの神懸かり的なオーラは特筆もの!
それに比べて主人公の天才少年・夜神月を演じた藤原竜也が全く>>続きを読む
『バトル・ロワイアル』や『悪の教典』路線の若向け学園ホラー/バイオレンス映画の秀作。鑑賞後はドンヨリする。
ソフト酒鬼薔薇聖斗みたいな極悪中学生を教師の松たか子が自らの手で復讐する内容なんだが、湊か>>続きを読む
老画家(ミシェル・ピコリ)とモデル(エマニュエル・べアール)のエゴと野心のぶつかり合いが延々4時間以上続く。画面から発散される気迫で1秒たりとも飽きない。
これらの永続する時間・運動・イメージなどが>>続きを読む
【東京ブギウギGHQ🎷】
当時(2004年頃)イーストウッドの『ミスティック・リバー』を観た次に本作を鑑賞したのだが、阪本順治監督だけはあり手堅く纏めてある戦後日本を舞台にした青春群像劇。
相変わ>>続きを読む
【涙の私刑ボーイ👊】
「俺が法だ!」とばかりに殺人犯の濡れ衣を着せられたティム・ロビンスを自分勝手に処刑するショーン・ペンの狂った親父が、『ダーティハリー』の主人公ハリー・キャラハンを演じたイースト>>続きを読む
【男には女が必要👗】
上流階級出身でゲイ・セクシャルの天才作曲家、コール・ポーターの伝記映画。彼と生涯に於けるパートナーのリンダの絆を淡々とした回想形式で綴ってゆく。🎹
とにかくコール・ポーターを>>続きを読む
【ムフフな気分に浸りたい】
一流大学を卒業しエリート&ブルジョワ生活を満喫しているのに心がカラッポな青年ベンジャミン(ダスティン・ホフマン)が夫人(アン・バンクロフト)と不倫関係に落ち、その娘(キャ>>続きを読む
この映画で中産階級臭をプンプン💨させるダスティン・ホフマンとメリル・ストリープの心の機微に全く感情が籠らない時点で終わってる。女性の自立を高らかに謳ってる進歩派ならではの思考。
このサイトでもやたら>>続きを読む
同じ曽根中生監督の『色情姉妹』では知的障害の強姦魔を嬉々と演じたことがある怪優・益富信孝が主演した、ダッチワイフを使った性欲処理をテーマとした自虐的ポルノ映画。
オチが酷すぎて笑ってしまう。エロとア>>続きを読む
三十路女(宮下順子)の不倫関係と底辺に生きる若者2人組(亜湖と安藤信康)との連帯をダラダラした空気感に乗せて描出し、この頃の日活ロマンポルノとしては些か虚無的で乾いたムードを漂わせる異色作。
根岸吉>>続きを読む