こどもさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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メアリと魔女の花(2017年製作の映画)

4.0

よくもまぁここまで直接的に反原発のイデオロギーを落とし込んだなという驚き。その辺の思想は人それぞれあっていいと思うのだけど。
ただ、原子炉やメルトダウンをほぼそのまんま描いていたのは些か下品な感が否め
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最高の花婿 アンコール(2018年製作の映画)

3.5

クリスチャンクラヴィエ演じる偏見差別大老害が完全にうちのじいじ。
The 悪気なく余計なこと言う系老害で、家族からブチギレられるまでがお決まりなのだけど、本当に突拍子もないことを言うので、3週くらい回
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タイタンの戦い(2010年製作の映画)

3.5

何考えてるかイマイチよくわかんないマルコメの冒険活劇

クソデカサソリが助けに来るところ胸アツすぎて泣いた
バケモノが味方になったときほど心強いものはねぇな
あとハデスがめっちゃカッコよく登場したのに
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【推しの子】Mother and Children(2023年製作の映画)

4.5

嘘から出た実、というより嘘がまるごと真実に変わる瞬間

「うちのアイは本物(マジモン)の嘘吐き(アイドル)だぞ」

嘘を嘘で塗り重ねた世界である芸能界を、そのまた上から「アイ」という絶対的な嘘で隠蔽す
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

-

これが宮崎駿監督の最後の作品になるかはともかく、晩年の作品に位置することは確かなことで。日本の誇る偉大なクリエイターの最後にたどり着いた先が、母から繋がる命のバトンや、炎と鉛と血で満ちる修羅の世界すら>>続きを読む

イノセンツ(2021年製作の映画)

4.8

これ、北欧ホラーの傑作だと思います。

セリーヌ・シアマがこどもの「陽」の精神世界を描いたのだとすれば、エスキル・フォクトは今作で、こどもの「陰」の精神世界を完璧に再構築しました。

大人には分かり得
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戦慄怪奇ファイル コワすぎ! FILE-01 口裂け女捕獲作戦(2012年製作の映画)

4.0

ムショかダルクあがりの人間しかいない芸能界。その末端の、零細制作会社の、まぁ当たり前にもれなく輩の、「工藤」という霊よりもヤバすぎる男の物語。

工藤の裏方感溢れる佇まいが再現度高くて、渋くてかっこい
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キラー・ジーンズ(2020年製作の映画)

3.4

意外すぎるくらいにめちゃくちゃ社会派なスプラッタコメディ
巨大企業の抱える下請け業者の杜撰な管理体制を「封鎖された服屋さんで人喰いジーパンに襲われる」というトンデモシュチュエーションで痛烈に皮肉る。
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

3.4

「視る者」の優越は幻想なのか。

本作では、一貫して「視る者」が「視られる者」に対して上の立場をとるというパワーバランスが示されている。時に「視られる者」が、その存在自体を娯楽として消費されることすら
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Pearl パール(2022年製作の映画)

4.3

主人公のパールを誇大妄想者であると同時に完全なサイコパスだと思って観ていると、その思い込みに揺らぎが生まれる瞬間がある。果たして本当の利己主義者が「私は病気かもしれない」「私には世界中の人が持っている>>続きを読む

テルマ(2017年製作の映画)

3.0

登場人物誰も悪くない。
初めは過干渉気味の両親がうざく感じるものの、物語が進行していくにつれて、最早誰よりも感情移入できるキャラクターへと昇華していく。
「力」を封じなければならないというシュチュエー
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M3GAN/ミーガン(2023年製作の映画)

3.3

不気味の谷の、その先へ

「撃たれても倒れない。私はtitanium」
デヴィッド・ゲッタの『Titanium』もミーガンが歌うとあら不思議。あの情感溢れる名作詞が、直喩すら飛び越えて単なる自分の説明
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クネクネ(2010年製作の映画)

2.2

クソでっかく07(オナ)って書いてあるTシャツを着た女のコの、血の繋がらない姉妹百合展開を遠くからニコニコ眺めるクネクネ様おほ〜^
振り向きざまに瞼を裏返して変顔を見せつけてくる村人たちは楽しかったけ
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バリコワ(2022年製作の映画)

2.0

もはや新境地と言っていい。世界よ、これがニッポンの映画だ。

どういう芝居? と どういう演出? と どういう画質?が永遠に続く稀有な大面白映画。

とくに『変態彼氏』の俳優の芝居、他では絶対に見られ
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ゲット・アウト(2017年製作の映画)

4.1

自らが「アイコン」として消費される。まるで皮膚の上辺を舐めずられるようなむず痒い不快感。

それが唯一無二の「個」であることを忘れ、その本質を見抜けずに不用意に崇拝することも、なにかに劣っていると決め
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ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー(2023年製作の映画)

5.0

伊澤彩織すきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすき大すきすきすきすきすきすきすきすきすきすき大すきすきブヒッブヒブヒブヒブフォブヒブフォフォブヒすきすきすきすきすきすきすきすきだいす>>続きを読む

TITANE/チタン(2021年製作の映画)

4.2

車に抱く性的倒錯、即ち妄執。
ステロイドで追い縋る若かりし身体、即ち妄執。
炎と汗の迸るホモソーシャル。乳房、臍、皮膚、唾液、愛液、セクシーなダンス、エクスタシー。

いのちと温もりを感じる全てのもの
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べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

4.5

リコリ…!?リコリスリコ…さん!?!?!?
こっちは非殺のヒーローじゃないから遠慮なくブチ殺すし、エンディングには花の塔じゃなくて10-FEETが流れる。

厨二度MAXな設定とキャラクター、心臓の裏
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女神の継承(2021年製作の映画)

3.4

大悪霊運動会になっちゃった︎‪🫶🏻

『コクソン』が旧約聖書を準えた物語で、少々難解且つ理解するにはある程度のキリスト教の知識が必要だったこともあって、今作も身構えて鑑賞したのだが、想像したよりもだい
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スマイル(2022年製作の映画)

3.4

いくら周りに頭がおかしいと言われても、彼の目に見えているのならそれは紛うことなき「真実」でしかない。両者に横たわる冷たすぎる分断と、自分の世界に誰ひとり介入できないという孤独と恐怖。
しかし、この「相
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地下室のヘンな穴(2022年製作の映画)

3.1

ほ ぼ 電 子 ペ ニ ス の 話

74分の短尺であるにも関わらず、「地下室のヘンな穴」の設定を活かしきれぬまま連続する陳腐で使い古されたメタファー。

これはつまんねぇなぁと思って
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ソフト/クワイエット(2022年製作の映画)

3.3

「異物」が小さな裂け目となって、そこから流れ出る憎悪。そこに吐き出す悪意の種類なんて、もはやどうでもいいのである。もしかしたら、靴紐が3回連続で解けてしまうようなことでも、人は人を殺す。人類は「多文化>>続きを読む

弟とアンドロイドと僕(2020年製作の映画)

3.0

1、2 、3、4、5、6、7、8、9、ここで一旦セーブして、次の10。
ここで新たに登場した10という数字は、1~9までの数字が記憶した哀しさをも内包しているのかいないのか。
まっさらな状態で生まれて
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X エックス(2022年製作の映画)

5.0

コレ最高すぎる〜〜〜!!!!!
アホみたいな笑わせ方してくるのに、怖くてエロくて楽しい。
パイオツ、スプラッタ、パイオツ、パイオツ、ジャンプスケア、痛いヤツ、パイオツ、など俺たちが見たいものをゴキゲン
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ハッチング―孵化―(2022年製作の映画)

4.7

vlog系YouTuberと小綺麗な部屋で作業してる風な映像を垂れ流しながら人の曲使って荒稼ぎする音楽プレイリスト系YouTuberは滅びろ。
という監督の思念を感じ取れたので大変嬉しかったです(妄想
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SKIN 短編(2018年製作の映画)

4.0

よくpixivで女の子が顔に卑猥な刺青を入れられるエッチな小説を読んでいるのですが、もう読みたくないです。

蛇には色々いて、毒持っていますよアピールをする派手な蛇もいるし、派手なアピールだけして本当
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エスター(2009年製作の映画)

3.9

鳩を殺すくらいは目を瞑る。
ただしこの世で最もかわいいロリ、マックスに手を出した日には、エスター、世界60億人のロリコンがお前を殺しに行くだろう。

サイコっぽいクソガキの悪戯にイライラしながら耐え続
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ダーク・アンド・ウィケッド(2020年製作の映画)

4.2

wickedって口語だと最高卍みたいな意味があるみたいなので、ダブルミーニングになってんのかなぁって気に掛けながら見ていたんだけど、本当にダークとwicked(邪悪の意)でほんへが終了した(絶望)>>続きを読む

スパイ・ゲーム(2001年製作の映画)

3.3

スパイ物の真骨頂はやはり頭脳戦のパートだけど、それだけだと飽きるから、生っぽい銃撃戦や爆破シーンをふんだんに盛り込んだ回想シーンを本編の半分くらい使っちゃうというパワープレイを成し遂げたトニースコット>>続きを読む

オテサーネク 妄想の子供(2000年製作の映画)

3.4

ママが猫を雑に扱いすぎてて「この女、許すまじ」と義憤を募らせていたところ、突如としてママのデカパイ授乳シーンが登場し
「ぼくも早くオチンチークになってママのおっぱいのみたいめう〜☆」になってしまいまし
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ビバリウム(2019年製作の映画)

3.5

稀に出会う生命ヘイト映画の一つ。
「命の営み」という美しい響きの言葉を、全力でネガティブに解釈しようとすると、こんなニヒリズムの極地みたいな映画ができる。

男は汗をかき、女は彼女の血を分けて、カッコ
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ドッグヴィル(2003年製作の映画)

4.5

『この映画の根底にあるのは、人間が抱える矛盾と弱さと傲慢ではないでしょうか。
贖いたいという思いすら1つの欲望だとしたら、人はいかにして救われるのでしょう。救おうとする気持ちにほんの少しでも傲慢があっ
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月世界旅行(1902年製作の映画)

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月星人側からしたら、訳も分からぬままクソ強いおじいちゃん率いる異星人部隊に王様をボコられた挙句地元を蹂躙される可哀想な物語で草

レリック ー遺物ー(2020年製作の映画)

3.5

バ イ オ ハ ザ ー ド 7 さ ん !? 👵

どんなにエグい造形のクリーチャーでも、白人の怖いババアには敵わないという学び 。
『THE VISIT』や『IT2』で散々味わったはず
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廻魂~愛という名の呪縛~(2022年製作の映画)

4.5

これ、めちゃくちゃ良い。

子供を失ったことを受け入れられない親の悲しみを描く映画なのだが、この映画のミソは、本作の筋書きは本来オカルト的要素が一切無くても成立する、という部分だと思っている。
確かに
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非常宣言(2020年製作の映画)

3.3

序盤はテンポも良くて「韓国の乗り物×パンデミックは外さねぇな〜」なんて思っていたら、徐々に乗客乗員のリアリティー皆無の立ち振る舞いに違和感を感じ始め段々とローテンションに。ツッコミどころの多い映画とは>>続きを読む