HarukaNakazawaさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

HarukaNakazawa

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ファーザー(2020年製作の映画)

3.8

かなり良い映画体験。介護する子ども世代の苦しみを考えがちだったけど、認知症当事者の感覚がこの映画の通りなのだとしたら、恐ろしく不安で取り乱すのも無理はない。

日本侠客伝 関東篇(1965年製作の映画)

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(前情報何も入れずに観たら思ってた任侠映画じゃなかった)大正の活気ある庶民と魚河岸の風景。鶴田浩二が渋くてかっこいいな〜

チェリーについて(2012年製作の映画)

3.0

女優の労働環境が不完全ながら配慮された現場が舞台になっているから、性にオープンである事と世間からの拒否反応、を主軸にできている点で面白かった。搾取される描写が少なめ。

ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

3.4

リズミカルなコンビネーションが素晴らしかった。美化されずに淡々と映された日々の積み重ねや逡巡、街並みが良い。

ニューヨーク 最高の訳あり物件(2017年製作の映画)

3.1

悪くないんだけど、風呂敷広げて回収しきってない感?マリアのパイ食べたくなる。

秘密と嘘(1996年製作の映画)

3.6

地味だけど、各キャラクターの説得力がある映画。イギリスっぽい皮肉な応酬と顔芸を写す間が好きだった。

ザッハトルテ(2022年製作の映画)

3.4

「ビフォア・サンライズ」リスペクトの、地に足ついたラブコメ。落書きだらけのウィーンの街を散歩したり、素朴な(でも素敵な)主演2人の容姿も良い。カールのロマンチックさが話を駆動しててバランスいいんだよな>>続きを読む

黒水仙(1946年製作の映画)

3.2

人間らしさが発露し俗世のことを考えてしまう土地。

八月の鯨(1987年製作の映画)

3.7

頬をなでる風や太陽の暖かさまでも感じられそうな、岬へと向かう景色の美しさ。役柄も相まって歳を重ねても可愛らしいリリアン・ギッシュ。

8 1/2(1963年製作の映画)

4.2

どのショットもかっこいい!視覚芸術かくありき。グイドの思い出や徒然なる夢想を映像にした話だからか、「夢」とか「田園に死す」を観ている感じと近かった。
「人生は祭りだ!」≒「みんなが好きなんだもん!受け
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パリ、テキサス(1984年製作の映画)

4.0

かなり好き。アメリカの荒野の風景が美しく見える。ジェーンとは一緒に居られないトラヴィスの痛みも、ハンターを失うアンの寂しさも胸にささる。

勝手にしやがれ(1960年製作の映画)

3.8

パトリシアが新聞を売る際の「ニューヨーク・ヘラルド・トリビューン」の抑揚が好き。ミシェルの煙草の吸い方、真似しちゃう男の人いるのわかるなぁ。

ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

4.0

「ベイビー」のコードネームがぴったりなアンセル・エルゴートの配役と、鼓動とシンクロするような音楽とカーアクションだけで大満足。オノナツメ作画っぽいジョン・ハムの色気も魅力。

1944 独ソ・エストニア戦線(2015年製作の映画)

3.2

「誰の戦争だよ」って、本当にそう。独ソ戦以前も占領されたり戦争に駆り出されたりした、エストニアの苦難の歴史に興味を持つきっかけになる。91年にやっと独立できたんだなぁ。

NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

3.6

チンパンジーエピソードがかなり強い。観られるものの怒り。

遊びの時間は終らない(1991年製作の映画)

3.3

一回訓練が終わるところで、こっちの緊張も切れちゃう。コメディとはいえ囚われた行員達のことを考えると面白がれないし、愚かな群衆を背景に、本木さんの美しさと石橋蓮司演じる小物サラリーマンの挙動がトッピング>>続きを読む

ファンタスティック・プラネット(1973年製作の映画)

3.4

独特の世界観と絵柄。あの首輪頑丈そうなのにハサミで切れるのね。

レイジング・ブル(1980年製作の映画)

3.7

「ここはイカれた男の病院だ!」
美しく若い妻・ヴィッキーへの所有欲と異常な猜疑心で関係を壊してしまうボクサー・ジェイクの半生。ロバート・デ・ニーロのウェイト管理がすごい。時代とキャラクター的に致し方な
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先生、私の隣に座っていただけませんか?(2021年製作の映画)

3.6

佐和子の愛憎、めちゃくちゃわかる〜。実写にすると、恋愛漫画の距離の詰め方が異様に速いのがわかって面白いのと、全ての登場人物を優しく見守る(見通す?)風吹ジュンの存在が効いている。
柄本佑の小声を聞き取
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WANDA/ワンダ(1970年製作の映画)

3.6

子どものまま大人になってしまったようなワンダ。境界知能かのような生きづらさが見ていて辛いが、行きずりの中で強盗犯との間に生まれる交流にほっとしたりもする。自分の意思を持ってしまった後、彼女はどう生きて>>続きを読む

スキャンダル(2019年製作の映画)

3.5

「望まぬ性被害ではあるものの、引き立ててもらった恩がある」「告発により多くの人の雇用を奪ってしまうのでは」という告発における難しさ・葛藤が描かれていた。

声を上げてくれた先駆者に感謝すると共に、パワ
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パーム・スプリングス(2020年製作の映画)

3.6

無為な時間を経て勉強しまくる展開好き。おじいちゃんとおばあちゃんは戻らなくてよかったのかな。ナイルズどっかで見たなと思ったら、「セレステ∞ジェシー」のジェシーじゃん!

キャラクター(2021年製作の映画)

3.5

「先生これつけて!」のFukaseがサイコパスっぽくて良い。部屋の作り方はいかにもすぎて微妙だけど、両角のキャラクターにぴったりな配役だよなぁ。なんで菅田将暉に1人も警官ついて行かへんねん、とか脚本が>>続きを読む

音楽(2019年製作の映画)

3.4

音楽の原始的な楽しさや衝動をヤンキー達が知る話、とまとめると雑なんだけど(アニメーションと音楽はもちろん良かったうえで)技巧をすっとばす話の軸が性に合わなかった。

靴ひも(2018年製作の映画)

3.3

「まだ息子から奪うものが残っているのか?」と躊躇する父の気持ち。

ロッキー(1976年製作の映画)

3.8

私これ好き。ゴロツキと呼ばれつつも粗忽ではないロッキーと、内気なエイドリアンのヒーロー・ヒロイン像がいい。マッチが決まるまでは劇伴も控えめで、淡々とロッキーの冴えない日々が映し出される(それがいい)。>>続きを読む

EMMA エマ(2020年製作の映画)

3.4

美しいハイベリーの自然と、裕福な貴族の屋敷と衣装。お節介仲人のエマにやきもきしつつも、ナイトリーとウェストン夫妻の良心に癒される。
マーティンとミセス・エルトン見たことあるよな〜と思ったら、2人とも「
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ズーム/見えない参加者(2020年製作の映画)

2.9

フェイスエフェクトがzoomならではで面白かった。このポルターガイスト、結構物理攻撃なんだよな。

ガンズ・アキンボ(2019年製作の映画)

3.2

金玉クラッシャーことニックスのキャラの強さが、2丁拳銃を出落ちにさせていない。眉毛脱色してるの可愛い〜。

マジカル・ガール(2014年製作の映画)

3.5

ホセ・サクリスタンってジェフリー・ラッシュに似てない?バルバラも先生が動いてくれることわかってるんだよね。ずっと一定のテンポで、感情も抑制されたつくり。

Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)

3.7

理由はともあれ、自分で招いた復讐バトルにケリをつけるハッチ。冴えないパパとしての日常にも説得力のある、ボブ・オデンカークの風貌と演技が効いている。ドクおじいちゃんが出てきたところでコメディ感増すよね。

悪人伝(2018年製作の映画)

3.5

直接的な賄賂は受け取らず、ヤクザと共闘するクリーンな熱血漢刑事像。韓国映画ってシリアルキラーを美しい顔にしがち?

地獄の花園(2021年製作の映画)

3.0

広瀬アリスの華やかなお顔とスタイルが、ヤンキー役にぴったり。深いこと考えずに、武闘派OLが縄張り争いするバカリズムのコントだと思って流し見するといい。

Swallow/スワロウ(2019年製作の映画)

3.5

主演のヘイリー・ベネットの風貌と雰囲気が、ハンターのキャラクターにぴったりハマってる。自らの寂しさを埋めることにもなったハグが、誰にでも向けられる酔っ払いのクセだったっていうのも、また寂しいよね。Mo>>続きを読む

アオラレ(2020年製作の映画)

3.0

スマホのパスワードの重要性と、ながら運転の危険性を再確認する話。離婚や解雇、恵まれぬ境遇に恨みつらみが募った狂人ラッセル・クロウが大大大暴走。レイチェル普通に警察署行ってくれ...。話は突飛だけど、白>>続きを読む

ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド ゾンビの誕生(1968年製作の映画)

3.5

窮地に立たされた人間の群像劇。茫然自失となったバーバラに苛立ちつつも(バーバラが重石のように映画のテンポを乱している)靴を探してやるベンの優しさがあるかと思えば、対立するハリーを押さえつけ、場を支配し>>続きを読む