再鑑賞。(4K版は初)
知ることのできないもの、見ることのできないものを見せる。映画の本質に迫るヤンヤンの台詞。人は映画を見るたびに様々な体験をする。まさに映画の誕生によって人生は3倍になった。映>>続きを読む
上原謙と杉葉子の夫婦は上原の転勤によって田舎から東京に出てきており、上原の同僚の三國連太郎の部屋に間借りさせてもらうことになる。新たな生活の中で2人の関係にズレが生じ始める。
題名の通り夫婦の危機>>続きを読む
大森南朋のチンピラヤクザ。ピエール瀧と塩見三省のコンビの面白さ。いかにも人の上に立つべき器でない大杉漣。そして"西田劇場"再び。
海へと向かう一本道を車が走っていく冒頭のカット。北野映画の象徴であ>>続きを読む
本作の鑑賞日である8月4日が渡辺文雄の命日であったことを後になって知る。
戦後間もない東京。米軍基地の横にあるボロ長屋を中心に描かれる人間模様。当時の長屋で暮らす人々の生活の困難さを伝える描写の数>>続きを読む
息子を殺された母親は復讐のため、ひき逃げをした女の暮らす豪邸へと潜り込む。
山の上の豪邸に家政婦として潜り込む。まさに『パラサイト 半地下の家族』を思わせるプロット。しかし本作の高峰秀子の目的は寄>>続きを読む
ピチピチの服を着たショーン・ペン。
ショーン・ペンのぎこちない歩き方。スーツもどこかサイズが合っていないように見える着方をしている。案の定、娘に乳首が浮き出ていることをなじられる。彼の自らの男性的>>続きを読む
崩壊しかけた夫婦の再生。『めし』を想起させる内容。『めし』は林芙美子の原作があるが、本作は井出俊郎のよる脚本をもとに撮られている。
結婚5年目の高峰秀子と小林桂樹は新しく喫茶店を始めようとする。小>>続きを読む
かつて芸者をしていた女たちの後半生の生き様を描く。
立ち座りの単純な動作に合わせて細かくカメラの位置を変える演出。役者の体の向きに合わせてカメラの場所を的確に抑えていく。もはや達人の粋とも言える成>>続きを読む
おじさんと子供。2人が子供の母を訪ねに旅に出る夏。
『キッズ・リターン』で"若者"を『HANA-BI』で"夫婦"を描いた。本作では親子を描く。ただ実際に旅をする菊次郎と正男は親子ではない。どちらか>>続きを読む
再鑑賞。
私は『東京暮色』の有馬稲子が好きだ。
本作は小津の最後の白黒映画であり、彼のフィルモグラフィーの中でも異色作という位置付けをされることが多い作品だ。
本作の笠智衆と原節子は『晩春』な>>続きを読む
山梨の実家に帰省(寄生)中の23才、大卒のタマ子。父と2人で暮らす。題名の通りモラトリアムが主題の物語かと思いきや父に再婚の機会が到来する…?。
父親に再婚相手が現れると同時に娘にはひとり立ちの時>>続きを読む
病の妻と刑事の夫。2人は死への旅へ出る。
駐車場のシーンの完璧な編集。静と動に緩急をつけた絶妙な演出。
波の作家ともいうべき北野武。本作でも海は多く登場するが、後半で北野映画では珍しく雪のシーン>>続きを読む
危険なスパイ活動に身を投じる男女たちの死闘を描く。誰が味方で誰が裏切り者か?どことなく『影の軍隊』を思わせるストーリー。
冒頭から始まる亡命一家の逃走劇は物語への導入として娯楽映画の手本というべき>>続きを読む
午前十時の映画祭にて鑑賞。
白黒シネスコの映像で切り取られるマンハッタンの街並み。ワンシーンマンカットの固定カメラでの長回しが基本。中でも夜のアパートの室内のシーンはどれも見事で、人の配置や間接照>>続きを読む
敵はゆっくり近づいてはこない。突然襲ってくる。
外から乱入してくる敵と、内から湧き上がる敵。淡々と生活する老人の静かなる暴力性。食事を摂るという日常の行為にすら何か暴力的なものを感じてしまう。コー>>続きを読む
失踪した夫が別人になって帰ってきた。"宇宙人"になって帰ってきた。
長澤まさみが人間に憑依した宇宙人に翻弄されるという点では『シン・ウルトラマン』を想起。
宇宙人が散歩しながら人々から概念を奪っ>>続きを読む
前田敦子が異国の地で右往左往する。後の『旅のおわり 世界のはじまり』を想起させる前半部分。後半でひっくり返る、まさに立場の逆転とも言うべき怒涛の展開と鮮やかな幕引き。
男を追って異国の地ロシアまで>>続きを読む
死者との旅。死者との出会い。そして死者との別れ。
"健康な人は本当に生きているのか?"という濱口監督の新作『急に具合が悪くなる』に出てくるフレーズを思い起こさせる。本作に登場する死者は当事者だけに>>続きを読む
夕暮れ時のトンネル。トンネルの中を少女に全力疾走させる監督。強い口調での演技指導やスタッフへ怒鳴るような指示などは一切ない。ただひたすら誠実に演出に向き合う監督の姿。謙虚で真面目で人格者といえるこの>>続きを読む
画面に異質な緊張感をもたらすローアングルポジションのキャメラ。小津のローアングルとは一味違う印象。
車の下をくぐるキャメラ。画面の隅へと追いやられる登場人物たち。さらに急なフォーカスチェンジ。手前>>続きを読む
長い眠りの中に囚われた彼女と、首長竜の絵の謎を解く。囚われた人と深まる謎。そして立場の逆転。奇しくも最新作『黒牢城』と似た要素が含まれる物語構造。
意識の中に入り込むという点で『インセプション』を>>続きを読む
劇中で何度も発表者に対して拍手する場面が出てくるが、その度に思わず拍手しそうになってしまった。見てる自分がどうにかなってしまう。そんな一本。
岡本多緒の話を必死に汲み取ろうと視線を送るヴィルジニー>>続きを読む
友人の死が憂鬱な生活を一変させる。本来ならば悲しみに暮れるべき友人の死が未来を見据える希望になる。
不安定な現代の若者を象徴させるかのようなオダギリジョーの演技には脱帽。水槽から逃げ出したクラゲが>>続きを読む
結婚や出産。人生の分岐点に立った男女がパートナー以外の異性を求め合う。
男3人が夜の街を走り回る姿は『ハズバンズ』を想起させる。工場地帯での告白シーンは圧巻。背景に並んだ細長く伸びるポールや煙突か>>続きを読む
大学卒業間近の夏。夏の終わりに、そして青春の終わりに若者たちが"遊び"にふける。
同年公開のゴダールの『勝手にしやがれ』と酷似したラストシーンなどは偶然と思われるが、男と女、銃と車など物語全体に同>>続きを読む
謎を解かずば城は落ちる。
随所に『蜘蛛巣城』へのリスペクトを感じる。吉高由里子が暗い部屋の中で人形をさすっている場面は、『蜘蛛巣城』の山田五十鈴を想起させる。本木雅弘が衣桁に掛けられた着物をどかす>>続きを読む
フェリー爆発事故で発見された女性の死体。しかし、その死体は爆発事故の前に発見されたものらしく…。
『エネミー・オブ・アメリカ』らの系譜からくる"監視もの"の到達点。"過去"からパーツをかき集め謎を>>続きを読む
雪道をせかせかと歩く制服姿の3人組。
雪に覆われた白い画面の中を黒い人影がうごめく。北海道の風景がモノクロ映像で見事に撮られている。吹雪の中を車を盗まれた男たちがさまようショット。白い画面の中を灰>>続きを読む
パブロ・フェロが手がけた鮮烈なタイトルバックは今見ても素晴らしい。白黒とカラーの映像を文字のフォントで区切っていく。
サンフランシスコの坂の多い地形を活かした豪快なカーチェイスの数々。クライマック>>続きを読む
外部から乱入してくる音たち。
教会の討論会の最中にオルガンの音が容赦なく鳴り響く。しかも穏やかな音色ではなく騒音ともとれるような調律作業による音。耳を塞ぐシャルルが遮ろうとしているのは伐採される木>>続きを読む
午前十時の映画祭にて鑑賞。
人を救出に来たブラッド・ピットが囚われの身となり、かつての上司のロバート・レッドフォードがありとあらゆる手段を用いてピットを救出しようとする。
ブラッド・ピットが中国>>続きを読む
アルファベットの積み木が並べられたタイトルバック。草原で遊ぶ2人の子供。突如2人の背後に怪しげな車が入ってくる。子供2人は車の中へ。場面は切り替わり暗い倉庫内に車のライトが点灯される。すると画面の奥>>続きを読む
壁にぶちまけられこびりつく血。白い車のボンネットに残る血。
闘争に巻き込まれたヤクザの構成員がアメリカへ逃げるも、そこでもマフィアの戦争の渦中に。ヤクザの構成員の休暇が血で血でを洗う戦争に。
『>>続きを読む
トニー・スコット版『カンバセーション…盗聴…』。ジーン・ハックマンが登場するため実質的な続編に近い内容。『カンバセーション…盗聴…』の冒頭の広場のシーンと酷似した場面や、廃工場の内部に檻に囲まれた空>>続きを読む
再鑑賞。
扉を開けて入り、扉を開けて出ていく。
ブレッソンの映画では人物が必ずと言っていいほど扉を開けて入ってくる。小津の映画の登場人物たちが襖や玄関の戸を介して画面に現れるように、ブレッソンの>>続きを読む
盲目となったジェーン・ワイマンが湖で子供と話しているのを、木の影から見ているロック・ハドソン。カメラは湖の波打ち際と彼の手前に木配置させているあたりは上手いなと感じた。
役者とカメラの距離感が実に>>続きを読む