nmoonさんの映画レビュー・感想・評価

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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

3.5


恐怖は草の根の様に根深い。
生み出された恐怖はどこまでも追いかけてきて終わりがない。
結末がどの様になるのか、最後まで目が離せなかった。
(個人的には初恋の相手と結ばれた所で終わった欲しかったけどね
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ザ・ライダー(2017年製作の映画)

4.5

台詞は多くないのだけど、クロエジャオ監督が撮る空が主人公の感情と重なる。
挫折を経験した者の悲しく優しい物語。

PLAN 75(2022年製作の映画)

4.0

どう言ったらいいのか。
観終わった後、かなり引きずってしまいました。  

高齢化社会に突入した日本で、独居老人や孤独死、外国人労働者のシーンが出てくるけど、行き場のない状態に胸が痛みます。
そして、
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マッカチン シャドー・ザ・パンデミック(2020年製作の映画)

5.0

長い年月をかけて生態を観察した貴重な映像だと思います。

畑をしていて昆虫や動物達が側にいる環境にいますが、彼らがいるからこそこの地球の循環が成り立っていると感じています。
畑で目にする朝つゆが残る葉
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

4.0

曼荼羅を映像にしたみたいな映画だ。
出て来なかったけど、ジョージャウ船長も何処かの次元にいたはずだよね(笑)

人が存在しない次元で石として生きる主人公と娘のシーンが好きだった。
様々な次元の自分を体
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エンパイア・オブ・ライト(2022年製作の映画)

5.0


予告編を観た時から凄く観たかった作品。
007スカイフォールの高層ビルでの光と影の使い方が印象に残っていたのだけど、
今作も然り、光と影のコントラストが作品そのものを物語っているようで印象深い。
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ゲット・アウト(2017年製作の映画)

3.3

見終わった後色々な感情が生まれる映画だと思う。
スカッとしたって人もいるのかな…
人間版モンサント映画だわ。これは。

ラスト。やられたらやり返す的な事なのだろうけど、個人的には相手側と同じ土俵に立つ
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ウィリーズ・ワンダーランド(2021年製作の映画)

3.0

ニコラスケイジはどんな役やってもニコラスケイジだ。
内容はたいして面白いわけではないけど、全てニコラスがもっていってくれる。
不思議ダンスが最高だった。

幸せへのまわり道(2019年製作の映画)

4.0

劇中に登場する街並みがディズニーランドのイッツ・ア・スモールワールドのように映し出されるところが印象に残っている。
これは、聖職者として教育を受けていたフレッドの世界観を表しているのかなと感じた。
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僕のワンダフル・ライフ(2017年製作の映画)

3.5

大切な存在を亡くした人に是非観て欲しい。
昨年末に一緒に暮らしていたペットを亡くした。
今も、居た筈の存在が居ない事に胸が苦しくなるけれど、このお話に出会ってきっとまた逢えると思えた。

映画を観てこ
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イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

4.0

ある日突然長年の親友に絶縁を言い渡されたら、コリンファレルのように私も困惑するだろうな。

コリン ファレル演じるパードリックの気持ちはよく分かるのだけど、ブレンダン グリーソン演じるコルムの気持ちが
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スタッツ:人生を好転させるツール(2022年製作の映画)

4.0

イメージってとても大事。
言葉にするだけでなくて、このセラピストみたいに図に描いてくれると自分の状態を把握しやすい気がする。

ジョナヒルのように成功している人でも、生きていく中で悩みや不安がある。
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桜のような僕の恋人(2022年製作の映画)

3.8

なんとく観たけど切なく泣けた。
中島健人もよかったし、脇を固める俳優の方達もよかった。

主人公の女の子の好きな人には自分の当時のイメージのままを思っていて欲しいという気持ちが切ない。
ラストで彼女の
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シンクロ・ダンディーズ!(2018年製作の映画)

3.8

観ている間何回笑ったか。
どんな歳になっても、自分が熱中出来るものがあるっていいな。

イギリスのドラマや映画が好きな方にもおすすめです。
ダウントンアビーのカーソンさんや、シャーロックのデストレード
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マリリンの瞳は黒かった(2021年製作の映画)

3.5

世の中で寄り添うとかいう言葉をよく耳にするけれど、真に寄り添うとは… と考えさせられた。
同じ問題を抱えている当事者同士だから分かり合えたり助け合えたり、本気で喧嘩し合えるってあるんだと思う。
自分を
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マイ・インターン(2015年製作の映画)

4.0

シニアインターン、ジョンを演じるロバートデニーロがとっても素敵!
こんな風に周りを気遣えて、自分に正直でいる歳の重ね方が出来たらいいなって思いながら観てました。

フレンチアルプスで起きたこと(2014年製作の映画)

4.3

ザ・スクエアから知った監督だけど、気になってこちらも鑑賞。

また、絶妙なところを突いてくるなという感じ!!
これは、夫婦で観ない方がいいかもね。

ザ・スクエアもだったけど、終わり方が絶妙というか。
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ザ・スクエア 思いやりの聖域(2017年製作の映画)

4.3



人は属しているコミュニティの中から、コミュニティ外のものに無意識に違和感を感じる生き物なのだろうか。
作品の中で様々な違和感を感じるのだけど、貴方ならどう思う?とまるで試されているかのように感じた
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海街diary(2015年製作の映画)

4.0

作品の中に出てくる庭で採れた梅で作る梅酒が印象的でした。
祖母が作った琥珀色の梅酒を大切に飲む姉妹達。
そこに、新たにすずと漬けた梅ジュースも加わって。
新たな家族の思い出になるんだろうな。

家の柱
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バレンタインデー(2010年製作の映画)

4.0

ラブアクチュアリーが好きな人におすすめ。
結末は予想出来ちゃう感じだけど、こういう王道をいくストーリーは安心してみれて休みの日とかにいいな。

フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

5.0

雑誌、街、食、アート、映画。
カルチャーを作り出してきたものへのオマージュ、愛に溢れてました。

「このサイテーな世界の終わり」に出てた男の子の使い方にセンスを感じる。

おらおらでひとりいぐも(2020年製作の映画)

3.8

見る人の立場によって色々な感想が聞けそうな作品。
オープニングにびっくりしたけど、終盤に出てくる原人とマンモスで繋がって。。あぁ。そういう事ねって。
老いていく事をこんな風に捉えられたら少し救われるね
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街の上で(2019年製作の映画)

4.5

私の知ってる下北沢は、もう10年以上前の下北沢で駅前を再開発する前なのだけれど、この作品には私の知ってる下北沢があった。
街の空気ごと作品に閉じ込められるって凄いなぁ。
登場人物も、ああいう人いるよね
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いぬやしき(2018年製作の映画)

3.0

以前映画館で予告を観てなんとなく気になっていて鑑賞。
木梨憲武扮するおじさんがサイボーグ化するってとこが目を惹いた。
原作を読んでいないからそちらではどう描かれているか分からないのだけど、映画の方は、
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パリ、嘘つきな恋(2018年製作の映画)

3.8

ヒロインの女性がとっても素敵で魅力的。
相手役の男性の嘘も見ぬいていてそれでも乗ってあげる懐の深さに脱帽です。

プールのシーンがなんともロマンチック。
素敵なアプローチの仕方だね。

アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

4.0

背中を押してもらった。
ニューヨークを自転車で走るデイビッドバーンのカッコよいこと!

ゾンビ津波(2019年製作の映画)

2.5

主役の人、ビバリーヒルズ高校白書の人じゃん。

ボーダーライン(2015年製作の映画)

4.0

白か黒かで線引きが出来ない正にタイトルの通りボーダーラインで麻薬カルテルと立ち向かう捜査官達を前に、特別捜査に加わった実直な捜査官ケイトが次第に自身のモラルが崩壊していく姿に、この世界の闇の深さを感じ>>続きを読む

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

4.5

凄い世界観。
面白かった。

原作がナウシカに影響を与えたという事で気になってました。
作品の随所にその気配を感じる事が出来て、ナウシカ好きとしても楽しめた。

登場人物が次々に戦いで死んでいくのが、
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しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス(2016年製作の映画)

3.5

イーサン ホークの無骨な漁師役、エベレット。凄く良かった。
彼と気づかないくらいこれまでの役のイメージと違って新鮮でした。

サリー ホーキンスのモード役は、シェープオブウォーターもだけど、孤独で個性
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ガラスの城の約束(2017年製作の映画)

2.0

感動的なラストという事なのだろうけど…全く共感しませんでした。

破天荒な親に育てられたのに、ちゃんと自立して生きていこうと思えた子供が本当大人だなと思う。

自分自身が大人になり、小さな頃の教育は大
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悲しみに、こんにちは(2017年製作の映画)

4.5


周りの大人がちゃんと大人で、フリダを腫れ物を扱うように接しず、時に叱り時にそっと見守る姿から学ぶ事が多くありました。

母親を亡くした幼いフリダの難しい感情を見事に演じた子役の女の子に拍手。
特にラ
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第三夫人と髪飾り(2018年製作の映画)

5.0

14歳という年齢で第三夫人として迎え入れられた主人公は、見るからに幼い少女。
夫人というよりこの家の子供と名乗った方がしっくりくる。

彼女が第一夫人、第二夫人と共に生活する中でここでの暮らし方や心得
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未来よ こんにちは(2016年製作の映画)

4.0

哲学教師のナタリーは、旦那との離婚、母との別れ。子供の巣立ちと様々な出来事が数年の間におこり、これまでの暮らしに変化が見えてきた…


寂しさや悲しみ辛さを受け止め、今のありのままの自分を受け入れるナ
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オーバーボード(2018年製作の映画)

4.0

結末が始めから分かるストーリーって安心して観れていい。
コメディーもののハッピーエンドは、休日観るのにぴったり。

クスッと笑えるエンドロールも最高。

世界一キライなあなたに(2015年製作の映画)

3.6


尊厳のある死…

残された者の気持ちを思うと、とても悲しい。
でも、当事者にしか分からない苦しみがあるのだと思う。


これから新しい世界を沢山知るであろう彼女に対して彼が出した結論に胸が痛みまし
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