nmoonさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

ココ・アヴァン・シャネル(2009年製作の映画)

2.8

男性に媚びない姿勢が彼女の作る服にも反映されている。
身につけているものはその人を象徴するといわれているけど、彼女の装いはまさにそれだなと感じました。

当時の女性達はメレンゲのお菓子のような帽子に女
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ジョーカー(2019年製作の映画)

4.0

この作品でのジョーカという人物は人々の孤独や悲しみ、生活の困窮、政治への不満… ゴッサムシティという街で暮らす人々の様々な感情の象徴のような存在として描かれているように感じました。 
彼に共感し大きな
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新聞記者(2019年製作の映画)

3.8

これ映画なんだろうかと思うくらいリアルな内容。
家族を名指しされたら例え自分のしている事が間違っていると知っていて、それを正したいと思っていても権力に抗えなくなってしまう。
ラストは、観ている側に委ね
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ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)

5.0

70年代のコロラドスプリングズで黒人の警官として初めて採用されたロンは、当初は周囲の白人警官達に奇異の目で見られ煙たがられるのだけど、ある捜査をきっかけに周囲の警官と打ち解けていく。
そのくだりがこの
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バリー(2016年製作の映画)

3.5

オバマのバスケ仲間が彼を透明人間というあだ名をつけて呼んでいる事が印象的でした。
黒人と白人の間に生まれた彼が、
自分自身のアイデンティティに悩み自問する様子が描かれていますが、どちら側でもない透明な
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眠りに生きる子供たち(2019年製作の映画)

3.5

最初に映像を見た時に、おとぎ話の中の眠り姫のように眠り続ける子供達の姿は普通の幼い子供達の寝姿と変わらず、子供達に何が起きているのか分かりませんでした。

眠り続ける子供達は、あきらめ症候群と診断され
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海獣の子供(2018年製作の映画)

5.0

原作のファンです。
当時、漫画を読み終えた後、この作品に出逢えてよかったと心から思った記憶が映画を観て蘇りました。

五十嵐大介さん自身の自然や他の生き物を見る目線がとても好きなのですが、映像としても
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ちいさな独裁者(2017年製作の映画)

4.0

脱走兵である主人公は逃走中、ひょんなことから大尉の軍服を手に入れ大尉に成りすまし、道中で出会った兵士達を引き連れ、ある特殊任務を遂行する部隊だと偽り人々を服従させていきます。

明らかに丈の合わない軍
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華氏451(1966年製作の映画)

4.0

本を読むことが人々の思想を乱す行為だとして規制し、所有する者を処罰する近未来が舞台のこの作品。
ユニークな設定なのは、消防士達が火を消す側ではなく燃やす側である事。
本を所有していた人々から本を奪い燃
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ザ・イースト(2013年製作の映画)

5.0

環境破壊をテーマにしたこの映画は、制作にも携わっている主人公演じるブリット マーリングが仲間と共に世界を旅した経験がソースになっているそうです。
大学で経済学を学び、ゴールドマン サックスでインターン
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ザ・クラフト(1996年製作の映画)

3.0

まず、ドラマ「メンタリスト」でリスボン捜査官を演じたロビン タニーの若かりし頃が観れて嬉しい。
こんなに若い頃と変わらない女優さんは珍しいな。

最近リブートされた Netflixのドラマ「サブリナ」
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ロリータ(1997年製作の映画)

4.0


少女ロリータの無邪気で無防備な仕草の中に時折見せる色気。
そのアンバランスさが魅力的でロリータの一つ一つの仕草に魅了されてしまいました。

主人公のハンバートは、
ロリータほどの年齢の時に恋人を病気
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マイ・ブックショップ(2017年製作の映画)

4.0

本を読むことと映画を観る事は似ていると思う。
行った事のない場所や美しい景色、様々感情や一生経験が出来ないような事も擬似体験出来るから。
その擬似体験が自分の心を豊かに、時には自分を救ってくれるような
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ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!(2013年製作の映画)

3.5

最近観たトータルリコールと同じ路線の内容なのだけど、こちらはコメディーもの。
ダメ男のロードムービーかと思いきや、驚き展開に。。

マーティンフリーマンのこーゆー使い方好きだな。

トータル・リコール(2012年製作の映画)

3.0

コリンファレルが私にとっては、どうしてもカッコいい人には見えないのです。
ロブスターみたいな情けない男の役が似合うと個人的には思う。
眉毛のせいかな…

エアポート2015(2015年製作の映画)

4.0

こーゆーB級映画憎めないないなぁ。
イギリスに飛び立った飛行機が、乱気流に巻き込まれ、あらぬことか1940年第二次世界対戦中のヨーロッパ上空にタイムスリップ…
都合よく乗り合わせていた歴史学者によりタ
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食べて、祈って、恋をして(2010年製作の映画)

2.0

男に振り回されて男におわる。。
うーん…
主人公のジュリアロバーツは自分を変えたくて旅に出たんだろうけどどうなんだろう…
結局、インドに行って修行したのも旅に出る前の恋人の影響だしなぁ。。
旅に出る前
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ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣(2016年製作の映画)

4.0


バレエの才能を見出されたセルゲイは、家族の期待を一身に背負い幼い頃からバレエ一色の世界に身を置き日々練習に明け暮れている。
高額な学費を稼ぐために、父と祖母は国を離れセルゲイを支え、家族はバラバラに
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未知の科学(2018年製作の映画)

4.0

9人の科学者がリレー形式でジャンルの違う科学者に会いに行く。
科学者同士の視点は違うのだけれど、研究している部分で何処か重なり会う部分があって面白い。

目の前にある事を他の角度から見る事ってなかなか
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ホワイト・ゴッド 少女と犬の狂詩曲(2014年製作の映画)

2.0

ウェスアンダーソンの犬が島的内容なのかと思い観ていたのだけど…
とにかく、雑種犬に対する大人達の態度が酷い。
犬にも感情がある訳で、その感情や一つの命を無視した接し方があまりに残酷に描かれていて、中盤
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ファントム・スレッド(2017年製作の映画)

3.5

冒頭の身支度のシーンから、レイノルズの気難しい性格が垣間見られる。
しかし、彼の作り出すドレスの数々は優雅でとても美しく、それを着たいと望む女性が多いのも不思議ではないと感じさせるのは、レイノルズを演
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みかんの丘(2013年製作の映画)

4.5

アブハジアとジョージアの間で紛争が勃発。
アブハジア自治共和国で暮らすエストニア人の老人イヴォの集落にも、紛争の足音が近づいていた。

集落で暮らしていたエストニア人の多くは、日増しに激しくなる紛争を
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オン・ザ・ミルキー・ロード(2016年製作の映画)

4.5

戦時中のある街では、銃弾が流れる中、人々の暮らしは続いている。
ミルク運びの主人公はいつものようにロバにまたがり、今日もミルクを運ぶ。

停戦の知らせを聞いた村人達は喜び歌い踊る。

冒頭から流れる軽
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アポカリプト(2006年製作の映画)

3.5

何度ギブアップしそうになったことか…
メルギブソンのここまでやるかってぐらいのサディスティックな描写の数々。

マヤ文明時代、生贄として捕らわれた先住民の青年の脱走劇を描いたこの作品。
生贄シーンの生
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スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

5.0

娘を亡くした母親ミルドレッドの犯人探しの復讐劇かと思ったけれど、よくあるそのようなストーリーとは切り口が違った。

ミルドレッドは、犯人が見つからない苛立ちから警察の捜査を非難する広告看板を建てるのだ
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カポーティ(2005年製作の映画)

5.0


「ティファニーで朝食を」で名声を手に入れたカポーティ。
彼は、文筆家の集まる華やかな世界では人気者。
面白おかしくその場を盛り上げ周囲の気をひくけれど、観ているこちら側からすると虚栄を張っているよう
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コードネーム U.N.C.L.E.(2014年製作の映画)

3.4

美男美女を使っているし、何処のシーンを切り取っても絵になるんだけど、ガイ リッチーのお家芸でもある独特のカメラ回しがギャグとしか思えなくて、カッコいいと言えないんだよなぁ…

オープニングは流石ミュ
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女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

3.8

エマストーン対レイチェルワイズ。
したたかなエマストーンと男前なレイチェルワイズの力関係が次第に変わっていき、エマストーンの腹黒さが顕著になっていった辺りから引き込まれた。

中世の煌びやかなお城の中
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バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)(2014年製作の映画)

5.0

かつて、ヒーローもので人気を博した主人公だか、今は見る影もなく…
一念発起してブロードウェイに立つのだけれど、ヒーローものを演じていた過去の自分と決別が出来ず…

話が進むにつれ、主人公の精神が追い込
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ハント・フォー・ザ・ワイルダーピープル(2016年製作の映画)

4.2

叔母さんが歌ってくれたバースデーソング、ベッドに入れてくれた湯たんぽ。
小さな相棒ツーパック。
おじさんとの森での逃亡劇。

問題児だった男の子に必要だったのは、共に同じ時間を過ごすことだったのかな。
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残像(2016年製作の映画)

4.0

1945年。スターリンがポーランドに侵略の手を伸ばしていた。
政府は、芸術の表現方法にも制限をし国民の思想の統制をとろうとしていた…

主人公の芸術家ストゥシェミンスキは体制に反抗し、政府から迫害を受
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ハイ・ライズ(2015年製作の映画)

3.0

一つのタワーで資本主義の崩壊を見せているのかな?
秩序が乱れた時のなんでもありな感じが凄い。
肩書きや地位が無くなり、物質的に何も無くなった時に人々がする事ってこれしかないの…と。
野生に戻ったという
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ドリーム(2016年製作の映画)

4.0

人種差別や性別差別が当たり前にある中で、努力と実力で周囲を認めさせていく女性達の姿に勇気をもらいました。
音楽もとても良かった。

その人がどんな人か知る前に、見た目の違いだけで決めてしまうって悲しい
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茄子 スーツケースの渡り鳥(2009年製作の映画)

3.3

自転車愛に溢れてる。
自転車レースは、たまにネット中継で見るけれど、それに近い感じで楽しめました。
選手の心の葛藤や内輪話的な部分も描かれていて、実際のレースを見る時にそんな部分もこれから注目したいと
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