静と動、緊張と緩和、ヤクザとカタギ、そして生と死。本作品はこれら二項対立の中に潜む矛盾についてを残酷なほどリアルに描写してしまっている。北野武演じる村川が自分自身の額に銃を突きつけ見せたあの表情こそが>>続きを読む
現代社会という輪廻の中で四苦八苦し、自らや他人のことを"怪物"と認識する人々の群像劇。正直この映画はラスト2分のために存在するのだと思っている。群像劇という観点では各パートで情報過多を引き起こしており>>続きを読む
映画のリメイクは元の作品を越えることができない、というのが定説となっていると思うのだが、名匠増村保造の手にかかってしまえばそんな説も覆ることとなる。特に大きな差分といえば、根上淳演じる日疋に片思いをし>>続きを読む
アケルマンのミュージカル映画。ブロードウェイを彷彿とさせるアメリカンなミュージカルをフランス映画として表現してしまう違和感、個人的に好きなんだけどな。コカコーラやショッピングモールなど60年代のアメリ>>続きを読む
前作と同様にpcのデスクトップ上で物語が展開される新感覚ミステリー。前作と比較すると謎解きという側面についてはインパクトに欠けるものの、ホラーとしての強度が明らかにパワーアップしている…。そういった意>>続きを読む
「大人は判ってくれない」の続編。17歳になった青年アントワーヌはコンサート会場で出会った女性に恋をして儚くもフラれる。
上映時間は30分。あっという間の幕切れなのですが、青年時代のひと時の恋なんてそん>>続きを読む
監督であるフランソワトリュフォー自身の自伝的映画。両親や先生といった大人とうまくいかない日々を過ごす少年アントワーヌ。ある日バルザックの『絶対の探求』を参考に作文を提出するも、盗作と誤解され、停学処分>>続きを読む
アケルマンの作品からは「執着心」を感じることが多々あるのですが、実母からの影響なんすかね〜
ゴダールとかロメールとかの作品に出てきそうな天真爛漫な女性の濃度をさらに濃くしたような女性がお家でバタバタやって、突然幕切れ…な作品でした
ピンクと紫。頭では色を認識していても"思い出はモノクローム"なんですよね。貴方はヒースクリフで私はキャサリンなんてベタな台詞言ってみたい。
メールやFaceTime、Instagramなど、PCやスマートフォンのデスクトップ上に散らばる多彩なwebツールを媒体として物語が展開される新感覚ムービー。母親を亡くした年頃の娘に対し、どのように接>>続きを読む
空港で働く人々のそれぞれの現場での出来事が相互に関連し合い、ひとつのゴールに向かうことになる群像劇。それぞれのパートで巻き起こるトラブルがドミノ倒しのように相互に連続していく様子はPTAの『マグノリア>>続きを読む