Automneさんの映画レビュー・感想・評価

Automne

Automne

TOKYO1995
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映画(192)
ドラマ(0)

1999年の夏休み(1988年製作の映画)

4.2

ひとつの死、青春の死、なにかの死。
肉体がなくなっても想い出は死なないし、罪人は罪を背負い、トラウマは消えない。
ちいさな世界を壊して外へ羽ばたこうともがく少年たちは、そうしてまた繰り返してしまう。
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ラブ&ドラッグ(2010年製作の映画)

4.0

個人的にはすごく好みな映画でした。
例えるなら、
(ウルフオブウォールストリート+きみに読む物語)÷2
という映画です。
前半は金、女、ビジネスみたいな雰囲気で進んでゆくのですが、後半からは全く毛色を
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エブリデイ(2018年製作の映画)

3.7

SNSと霊体という神秘性。
科学が発展し切ったいま、私たちがどうしても不可思議で気になってしまうのはグーグルで調べても分からない、スピリチュアルな事象。
そしてそれとSNSをつなげて、それをラブストー
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イノセンス(2004年製作の映画)

4.0

文芸坐オールナイト最後の1作品。
ニコチン混じりのヒレ酒でふわふわとしたまま浮き足立って文芸坐に行きましたら、早い段階で入れたことによる最前列という僥倖。押井守監督が、アニメーションの美について、「佇
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GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊(1995年製作の映画)

4.5

己の身体そして精神の記憶まで自分のものである確証がないとき人間のアイデンティティとは、という面白い問題、そうしてたといどのような未来や技術や社会になったとて、根源的なところで人間はアイデンティティを求>>続きを読む

機動警察パトレイバー2 the Movie(1993年製作の映画)

4.2

押井守オールナイトに於いて。
オープニングトークでは押井守監督が色気と佇まいのアニメーションという概念のお話しをされていて、都市と雪、水鳥とビル群、そして南雲さんの美麗さには息を呑みました。
台詞回し
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万引き家族(2018年製作の映画)

4.0

今年の目玉のひとつであったので、みようみようと思っていて、ようやく観ました。
私の知る限りでは、ほうぼうで絶賛されていたような印象でしたが、個人的にはそこまで強いものは来なかったかなと。
完成度はもち
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ダイヤモンドの月(1991年製作の映画)

-

ひとことで言えば短編ラブバイオレンスサイレントロマンス。
静けさの中に切なさを、ラストシーンの衝撃と思うように生きられないカタルシス。
一度みる価値はあると思います。

TOKYO KILLERS ~蟻が空を飛ぶ日~(2010年製作の映画)

-

お世話になっている方に勧められたので。
いわゆるスプラッター映画というもので、殺し屋とラブロマンス、そして理不尽な環境下に置かれ選択を迫られるカタルシス、が野火明監督の得意なところなのかなと思いました
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LOOPER/ルーパー(2012年製作の映画)

4.0

コンパクトにまとまったSFという印象。
何も考えることなく見れました。
友人と夜中、酒を持ち寄って煙草吸いながら談笑してみるのには最適です。

飢えたライオン(2017年製作の映画)

3.8

舞台挨拶初日に。
スマホ依存ネット炎上マスコミ不信所在のなさ、諸々の現代的問題が毒々しく描かれていた印象。
スマホなんてなかったら人間はしあわせだと思うのです。

火垂るの墓(1988年製作の映画)

4.0

大人の黒々としたものや、戦争。時代の奔流にいたぶられても、そこにふたりだけの世界はあった。ふたりだけの秘密基地が。
「なんでほたるすぐ死んでしまうん?」
という台詞は、凡ゆるメタファーを一切に凝縮した
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ダンサー・イン・ザ・ダーク(2000年製作の映画)

4.4

救われないからこそ、哀しみとあいまって息子への愛情の強さが伝わって来る。
理不尽なことはたくさんあって、世界は混沌としていて、彼女はただ息子を愛していて、空想の世界では救われる。それだけが、ただ、たし
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劇場版SPEC~結~ 爻ノ篇(2013年製作の映画)

-

「堤幸彦はドラマで可能性を感じさせ、それを映画で失墜させるスペックの持ち主だ」というAmazonのレビューには笑いました。

イヴの時間 劇場版(2009年製作の映画)

4.0

それぞれがトラウマを抱えていて、それらを癒すのがアンドロイド、心の問題をAIが癒すということは、ほんとうに心があるのはAIだということになります、人間を人間たらしめているものが、そういった心や理性だと>>続きを読む

ナチュラルウーマン(2017年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

あまり期待しないで観に行ったのですが、個人的には今年観た中でベストの映画でした。
性差別への偏見、そして愛する人を殺したといういわれのない罪の被疑者としてこの世にひとり、孤独に立つ。
世の中は甘くない
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PERFECT BLUE パーフェクト ブルー(1998年製作の映画)

4.8

どうして青という色は、退廃的で暴力的で性的な色なのかなと考えていました。
夢と現実が交錯して論理的にすじをとおそうとすればするほど真実から乖離してしまう。
シャッターアイランドなどは、あきらかにこの映
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ケイゾク/映画 Beautiful Dreamer(2000年製作の映画)

2.8

現世と冥界の交わる島、という黄泉の国的思想は好きでした。
それに触発されたのかは分かりませんが、お盆の8月15日に島根県の黄泉比良坂まで参ってきました。
先祖還りしているときにその場所を訪れたからこそ
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フォーリング・ダウン(1993年製作の映画)

3.6

こんなにサイコなロンドン橋フォーリングダウン、はなかなか観られないと思います。
ラストシーンで撃たれて海へ落下するシーンが美しく、そのシーンのためだけでも見る価値はあったのでしょう。
日常に不満を感じ
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リミットレス(2011年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

人間の可能性は無限大で、不可能と思っていることはその人が無理だと思い込んでいるに過ぎない。
そういう意味で、スマートドラッグで頭フル回転で社会を猛スピードでのし上がってゆく主人公は爽快だった。
エンデ
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カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

映画業界への無償の愛を感じさせる作品でした。
無理な注文で面白くないとわかっていても、全員がなんとか必死に撮り続けること。
ゾンビ映画を撮る映画を撮る映画を撮る映画。
エンドロールで、さらに、ゾンビ映
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打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?(1993年製作の映画)

4.3

青春の甘酸っぱさだとか、心の純粋さだとか。
なずながプールに着衣のままゆっくり沈み込むシーンでその美しさにぞっとした。
水というのは生命の源であると同時に死の象徴であって、若さ溢れる少女の純粋性がそこ
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きっと、星のせいじゃない。(2014年製作の映画)

4.0

ずっと一緒に、だなんて言うけれど
ずっと、なんてなくって、
時間は限られていて、
不満足な人生でも、愛を求めて、
ふたりは一瞬であり永遠であった。
無限にも大きさがあるっていう話とか、0と1の間には無
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サマーウォーズ(2009年製作の映画)

4.4

縁側から涼しい風が通っていて、広い畳の座敷でみんなで果物を食べる、サマーウォーズみたいな田舎に憧れる人、多いと思います。
私が毎度この作品を見て思うのは、郷里の実家もこんな風で、そしてそれはいつも身近
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僕と世界の方程式(2014年製作の映画)

4.0

ひとの心がはじめから分かる人間なんていないのです。
ほんとうは、ひとよりも深く、激しく感情を受け取っていて、そうしてひとよりも熱く、溢れ出すのでしょう。
踏み出したのよね、大事な一歩を。

惑星ソラリス(1972年製作の映画)

4.0

夢と現実と幻想とが絡まり合って、想像が形になるソラリスは、見るものをも取り込まれてしまうような、不思議な映画でございました。
文芸坐でオールナイトで観ましたので、自分自身の身体も、うとうとしたり、夢と
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博士と彼女のセオリー(2014年製作の映画)

4.2

ホーキング博士に捧ぐ。
無心論者が恋をしたのがキリスト教徒、というのは面白かった、まさしく神の悪戯というべきか。
静かで、ゆったりとした愛の形、水面からは波が立って居ないように見えていても、当人からし
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ブルックリン(2015年製作の映画)

4.4

澄んだ青い目、どこへいようと自由。
まっすぐに凛々しく生きていれば、道は拓けていくんです、苦しい苦しい思いをして、それでこそ人生は輝く。
停滞の時期、それこそは明日へ光るための充電期間。
This s
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クローサー(2004年製作の映画)

4.0

I don't love you anymore.
Since when?
Now, just now.
愛は終わる、時が解決するとか言うけれど、切り替え早い人も居るけれど、それは目の前の暗黒に目を背
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東京ゴッドファーザーズ(2003年製作の映画)

4.3

毎年大晦日にこれを見る、という友人に勧められて。
愛のなさ、愛情を十分に受けられなかったら大人になってもずっと捻くれてしまいがちです。
自分がどれだけ不幸だとか、恵まれてないとか考え出してもキリがなく
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パプリカ(2006年製作の映画)

4.4

退廃的耽美主義。
夢かうつつか、生と死か、陽か陰か。
ふたつのバランスが均衡を失った時、神的な存在というものがそれを取り戻す、それは人間と自然のせめぎ合いにも似ていて、それでいて、絶対的存在たる神とい
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