Automneさんの映画レビュー・感想・評価

Automne

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映画(237)
ドラマ(1)

ブルージャスミン(2013年製作の映画)

3.5

ウディ・アレン感はあるけれど、正直そこまでそそられなかった。それは時代が下って、こんな話が当たり前になってきたからだろうか?たらたらと繰り広げられる会話の中でちょっぴり笑えたり、伏線回収したり、分かる>>続きを読む

秋のマラソン(1979年製作の映画)

4.4

目まぐるしく展開する人間関係のほつれ、それをうまく縫合しようとしてやっきになって面白い失敗を繰り返す主人公、ウィットに富んだ掛け合いもあり、見飽きない。物語は繰り返すが、繰り返したとしても延々とみたく>>続きを読む

神のゆらぎ(2014年製作の映画)

4.8

サスペンスと現実と虚構のバランス、その塩梅が良い感じ。
いちいちワンシーンがパンチが強い。それこそ現代というカオスを切り取っているみたいだ。本作品の尊敬すべきところは、それらのカオスを露悪的に描こうと
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轟音(2019年製作の映画)

-

閉塞的な地方都市にてやり切れない人々がどうしようもなく、描かれていた。
これが地域映画として成立できたところが凄いと思うところで、ただのPRではやってはいけないことをやっているところが良いところ。
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ビル・エヴァンス タイム・リメンバード(2015年製作の映画)

3.7

ひとりの男の孤独な人生を見た。
女性関係の乱れとドラッグは天才には憑物のような気がする。かといって、それは天才の条件というよりは、天才であることの孤独や苦しみによって否応なく引き起こされているように感
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コードギアス 復活のルルーシュ(2019年製作の映画)

-

ファンによるファンのためのファンの映画という印象。
これが欲しいんでしょう?という孫の手をきちんと背中に届けてくれる。
腐女子歓喜とはこのことか。

陽なたのアオシグレ(2013年製作の映画)

4.0

最後のシーンの為にこの映画を観ても良い。それくらいに想像と現実が有機的にリンクして美しく、スピッツの歌が重なるところ、アニメーション表現の新しさ。
ストーリーは凡庸に見えるが、凡庸であってよく、その分
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はじまりへの旅(2016年製作の映画)

4.2

超自然の中で生活しているファミリーが外の世界へ出てゆく話。印象としては家出物語の逆、ある種の里帰り的な隠喩があるような気がする。
昨今シリコンバレーで流行りの、ヒッピーカルチャーからの発展、medit
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ポンヌフの恋人(1991年製作の映画)

5.0

フランスの恋愛物で、舞台はパリだからたぶんロマンチックな雰囲気で、だとか勝手な偏見が入ってくる。すべてエキセントリックに裏切られた。花火のシーンが脳裏に焼き付いて離れない。美しい踊り。行方不明者と貧困>>続きを読む

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

未開地、避暑地で隠されたひとつの愛の形。ルノワールのピクニックを想い出した。ティモシーシャラメが美しいので、ずっとみていられます。
青年期特有の、といってしまうと〝よくある特有〟になってしまうので言明
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マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

4.4

端正な映画だった、描き方が素晴らしいのと、或るワンシーン、子どものおもちゃと台詞と物語の不思議なシンクロニシティがいくつも。脚本も相当織り込まれているだろうし、演技指導が神憑り的に良かったのであろう。>>続きを読む

憂国(1966年製作の映画)

4.5

静謐な映像美という印象。
HARAKIRIのシーンもさることながら、身体をじっくりと舐め回すようなカメラワークが好きでした。
三島由紀夫、彼については語るに尽きないが、ある種死んだ霊魂を現世で美しい作
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運び屋(2018年製作の映画)

4.4

クリントイーストウッドは個人的にアメリカのイケオジ代表だと思ってる。そうして今作もシンプルなストーリーに載せた歳を取るごとに増す、哀愁を感じる物語。
退役軍人って彼の為にあるようなものだと思う、こと映
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シャイニング(1980年製作の映画)

4.2

不穏、音響、人物、超能力、構図の美、不信感、幽霊、土地柄、閉鎖的、双子、血の海、殺人、みたいな作品。
女性の裸体というもっとも生に近いような姿で、最も死に近い幽霊を表現しているシーンには恐れいりました
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デスプルーフ in グラインドハウス(2007年製作の映画)

4.1

良くも悪くもタラちゃんらしいなと思った。映画ってもっとふざけて良いし、自由で良かったと思わせてくれる。すうっと溶けるような感覚、分かるやん、ええやろ、みたいな感覚、思いだした。

遊星からの物体X(1982年製作の映画)

3.7

寒い冬の夜にみたい。ホームアローンとかと抱き合わせで。化け物の花弁のようなモチーフはサイケデリック系の幻覚を意識しているように思われます。でもたぶんもうみない。

トマホーク ガンマンvs食人族(2015年製作の映画)

3.3

邦訳タイトルが絶妙に下手過ぎる(褒めてます)のである意味クオリティの高さに驚かされる。食人族の設定ばかりがやけに細かい、あとは在りし日のウエスタンの回顧とオマージュ、ちょっとグロ。グロいのはできるのに>>続きを読む

わたしはロランス(2012年製作の映画)

4.8

美しい映画だった。
女の心を持ったロランスが告白することによって周囲に徐々に広がりゆく変化。
3時間あまりある尺だが、気にならないほどに魅入ってしまう力がある。画面、色彩が綺麗、鬱々とした展開なのに、
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それから(2017年製作の映画)

3.9

〝静謐〟という言葉がこの世で一番似合う映画だと思った。
固定カメラ視点で、音楽も単調なもの、そうしてモノクロ。物語すら、緻密に練られているとは言い難いのであるが、演技や演出、映画の空気として魅せられる
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女の座(1962年製作の映画)

4.5

先輩監督の勧めにより。
コメディというよりも滑稽と形容した方がふさわしいような奥ゆかしい笑いが豊富に含まれた前半、ウィットに富んだ登場人物、それぞれに見せ場を持たせ、魅力的に描いている空気感や、間。美
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レディ・バード(2017年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

こういうものを観ると、アメリカの高校生に憧れるし、こんな青春でありたかったというノスタルジアとともに、若さ故の過ち、あの頃こんな考えだったからこうなって、そうなってしまうよね、というような誰しもが思っ>>続きを読む

ディリリとパリの時間旅行(2018年製作の映画)

4.2

ナインストーリーズの第9章のテディやアルジャーノンに花束を、のチャーリーを彷彿とさせるディリリの純粋無垢で人間離れした聡明さ、清いこころ、そんなものに魅了されました。
アニメーションにパリの街並みの実
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LUCY/ルーシー(2014年製作の映画)

2.8

設定は非常に面白いのですが、このパターンの物語であれば、ドラマ版のSPECとか、映画でいうとリミットレスのほうが1億倍おもしろかったと思います。
脳の100パーセントを解放したらなにができるか、という
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ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

4.4

最後のライブエイドのシーンは圧巻で、はじめから眠らずに見ていたら、誰もが涙すると思いました。製作陣がどうしてもやりたかったのだというところが伝わってきました。
これを観てすぐにクイーン好きです、とか言
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映画 聲の形(2016年製作の映画)

4.4

オープニングのジャズ調の音の入り方から、この映画は良作だと思わせる何か雰囲気のようなものが出ていた。
物語。クラスという小さなコミュニティの人間関係に踊らされる感覚、世界が教室ひとつそれすべてであって
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ジョーカー(2019年製作の映画)

4.0

WWⅡ後、勧善懲悪に落とし込まれたナチスにハンナ・アレントが悪の凡庸さを唱えたが、時代は下り、現代は悪の普遍性とも言える状態になった。そうして映画「JOKER」で悪は〝共感する〟ものとして描かれるよう>>続きを読む

天才たちの頭の中~世界を面白くする107のヒント~(2019年製作の映画)

4.0

天才たちの思考が、閃きが、ユーモア深いインタビュアーによって可視化されてゆく非常に趣深いドキュメンタリー。
変人奇才と言われる人間に共通しているのは、その人間の色があるというところ。
質問に答える形で
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愛の小さな歴史 誰でもない恋人たちの風景vol.1(2019年製作の映画)

-

知らない、届きもしない喪われたものを求めて、知らない男女が邂逅する、その愛というようなもの。あるはずの愛、そこにあったはずの愛、そんなようなものを感じました。

グリーンブック(2018年製作の映画)

4.6

日本じゃ絶対できないですよね。それくらい笑ったし、面白かった。
痛快という言葉はこの映画のためにあるような気がします。

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

全編に渡ってタランティーノ節が全開で、そういうものを求めている人間には、キタコレ、となること請け合いの作品でした。
音楽やセリフ等、彼の趣味がはっきりと出現していて、やっぱり彼は生粋のオタクなのだと思
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ラヂオ幽霊(2018年製作の映画)

-

私が人生ではじめて執筆した映画脚本という、想い出深い作品です。
是非色々なところで観ていただいて、広めていただけたら嬉しいです🥰
直近ですと、本日(2019.9.21)夜空と交差する森の映画祭にて上映
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ローラ(1961年製作の映画)

4.5

海辺の街、哀愁漂う帰還。
閉塞的な人間関係や、様式美にも思えるほど完成された構図や展開、麗しいひとびと。
次回作の脚本のお勉強のために観ましたが、文句無しに素晴らしかった。
踊るローラの歌声が、いつま
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天気の子(2019年製作の映画)

3.1

東京の瑞々しい描写は相変わらず綺麗で魅入ってしまうほど。アニメーションでここまでのクオリティを担保できるのはいまの日本でも有数であるように思います。
ストーリーや諸々のところは置いておいて、これは雰囲
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セント・エルモス・ファイアー(1985年製作の映画)

4.3

友人の事故をきっかけに、仲間が再び集まる。すこしばかり手遅れの青春群像劇。
登場人物どろどろしてたり、クズだったりしていましたけど、ある意味それはそれでリアル、会話の密度が濃く、ひとつひとつのフレーズ
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バットマン ビギンズ(2005年製作の映画)

4.0

序盤におけるコウモリに関する幼少期の経験を絡めるひとつひとつ丁寧な作り、三部作のはじまりを告げるのにふさわしい硬質なアクションであるように思います。
監督は日本が好きなのだとは思うけれども、チベット仏
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