nobu0326Jさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

nobu0326J

nobu0326J

映画(1467)
ドラマ(13)
アニメ(0)

ビースト(2022年製作の映画)

3.3

ライオンは泣いている。
最近日本でも熊が全国で目撃されている。
縄張りを超えているのはどちらなのだろう。
密猟者に群れのメスも子供も殺された。
怒りに震えライオンが泣いている。
家族を大事にするの気持
>>続きを読む

チケット・トゥ・パラダイス(2022年製作の映画)

3.7

この二人ならば間違いなし。
ジョージ・クルーニーとジュリア・ロバーツ。
なんだか二人に対しての今までご苦労さまの慰安旅行みたいなお話。
ストーリー的にはどうあれジョージ・クルーニーのはにかみ顔とジュリ
>>続きを読む

幸せなひとりぼっち(2015年製作の映画)

4.0

頑固ジジイが一人寂しく老いさらばえていくのかと思えばさにあらずなお話。
頑固ジジイに60年ほど前、怒鳴られました。近年日本ではほぼ絶滅したと思われます。
スェーデンの頑固ジジイ主人公のオーヴェ、とにか
>>続きを読む

Winny(2023年製作の映画)

3.9

出る杭は打たれ停滞する日本のお話。
1979年ウォークマンで日本のSONYは世界進出を果たしました。
その頃の日本の半導体シェアは50%。
この辺りからMADE IN JAPAN、技術大国日本が世界を
>>続きを読む

ザ・ホエール(2022年製作の映画)

3.9

えっ!
最初に彼を見た感想です。
主人公は妻と娘を捨て、男に走り、失い、心のバランスを崩し、過食症となり動けるのは家の中のそれも限られた空間。
後悔しているのか満足しているのかなどどうでも良くなるほど
>>続きを読む

トニー滝谷(2004年製作の映画)

3.8

彷徨うトニー滝谷(イッセー尾形)のお話。
生活感のない身のうえ。

たどるようなピアノの音(坂本龍一)の連なりがスライド写真のような映像に寄りそう。

幻のように寄り添っては離れる英子(宮沢りえ)の透
>>続きを読む

会社物語 MEMORIES OF YOU(1988年製作の映画)

3.9

定年間近の花岡始(ハナ肇)とクレイジー・キャッツの面々が演じるサラリーマンの悲哀感漂う、なんともじんわりと抑えた演技が妙に可笑しく悲しい。
当時の街の風景、電車に地下鉄、社内の様子を淡々と映し出してい
>>続きを読む

図書館戦争(2013年製作の映画)

3.3

自由な未来を残すための戦いのお話。
舞台は正化31年の日本。
なのですが何やらと何やらとの銃撃戦があまりに熾烈を極めこの物語の伝えたいことがマシンガンで吹き飛ばされてあちゃらの方に飛んでいってしまった
>>続きを読む

エンドロールのつづき(2021年製作の映画)

4.0

悪ガキ軍団の夢のようなお話。
本作を観ながら昔の楽しかりし日々を思い出しました。
小学生の頃、天才少年善男君が何処からか怪しげなエンジンを見つけ、さらに怪しげなタイヤを4本、鉄パイプを組み立てある日い
>>続きを読む

やがて海へと届く(2022年製作の映画)

3.9

喪失感のお話。
2011年3月11日陸前高田市。
友達になったり、家族になったり、職場の同僚になったり、すれ違ったり、共に歩んだり。
人それぞれの生き様。
忘れかけてしまいそうになる記憶。
あの時普通
>>続きを読む

パリ13区(2021年製作の映画)

3.9

パリの13区に住む30代男女四人。
孤独
触れ合いのセックス
ただのセックス
孤独なセックス
悩み多き日常生活をモノクロで撮り上げている。
心の奥底に巣食う歪み
生活する事の悩み
挑む彼らの姿に自分の
>>続きを読む

あのこと(2021年製作の映画)

3.9

悩み募る事件。
どんどんどんどん息が詰まる展開。
時間だけが無常に過ぎて行く。
中絶が法律で認められていない時代のフランス。
生物全般のセックスは繁殖。
人間のセックスは快楽と繁殖。
ゆえにややこしい
>>続きを読む

SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

3.8

男は権力を持つと勘違いする。
古今東西、闇に葬られ続けてきた被害者が「Me Too」とたちどころに情報発信できるようになったことで鉄槌を降す事が可能になりました。
その一方で、女性を救おうと離婚を勧め
>>続きを読む

LAMB/ラム(2021年製作の映画)

3.3

羊と人間のお話。
羊と言えば北海道。
小学生の頃の我が家では毎週土曜日と言えばジンギスカン薄く輪切りにした肉をベルの成吉思汗のたれにたっぷりのニンニクとリンゴのすりおろしを加えて食すという夢の様なサタ
>>続きを読む

グラン・ブルー完全版 -デジタル・レストア・バージョン-(1988年製作の映画)

4.0

今年は海に行けなかったなぁと鑑賞しながら後悔の念に苛まれています。
暑すぎたのです。
普通に家の周りを散歩しても腕も首の後ろも太陽の日差しでジリジリと焼けてくるのが分かるのです。
いったい海に行ったら
>>続きを読む

MEMORIES(1995年製作の映画)

3.9

28年前の作品。
想像の遥か上を行く発想力。
大友克洋氏による何処までも細かい精緻な筆致と圧倒的画力。
響き渡る音と秀逸な音楽に高揚感が増すばかり。
エンドロールに流れる古い言い方ですがシンセサイザー
>>続きを読む

ONODA 一万夜を越えて(2021年製作の映画)

3.9

ルバング島から帰国されボロボロの軍帽を被り背筋をピンと伸ばし、インタビューに答える小野田寛郎さんを見た時感じたことは"侍"でした。
この二年前にグアム島から「恥ずかしながら帰ってまいりました。」と体も
>>続きを読む

地獄の花園(2021年製作の映画)

3.7

普通のOLのお話・・な訳ないじゃろーがなお話。
50年ほど前に燃えよアマゾネスなる映画を見たのを思い出した。古より闘いに身を投じ鍛錬を重ね敵国の侵入から領土を守る女戦士たちの戦いの日々を描いた作品だっ
>>続きを読む

ステップ(2020年製作の映画)

3.8

重松ワールドの家族のお話し。
20年前ほどから重松清の作品を読ませてもらっています。流星ワゴン、きよしこ、その日のまえに、ナイフ、ビタミンF、エイジ、疾走、定年ゴジラ、日曜日の夕刊、半パンデイズ、幼な
>>続きを読む

百花(2022年製作の映画)

3.8

忘れる(記憶)のお話。
うっかり忘れる。
もの忘れ。
記憶から消し去る。
脳細胞が死滅して記憶が抹消される。

忘れることは重要。
忘れることは現在を認識する有効策。
忘れることができなくなると現在と
>>続きを読む

スマイル(2022年製作の映画)

3.3

北海道とはいえやはり暑いのでひゃっとするこわいものでも見てゾクゾクザワザワしてみましょうとの事で本作鑑賞です。
ジャケット写真が不気味に笑っています。
作品名スマイル。
そういえば昔バンドマスターのス
>>続きを読む

もののけ姫(1997年製作の映画)

4.2

全くもって素晴らしいの一言に尽きるお話。
激しい争いの中に何か懐かしさなのだろうか同じ匂いを終始感じながら至る所あらゆる物に宿る神々と共に森羅万象の世界観に浸る135分間でした。
やはりというか当然の
>>続きを読む

ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)

4.0

類稀なる人生を歩んだ湿地の娘カイアのお話。
友達のテイトと雑貨店のご夫妻が数少ない彼女の味方。
悲しい独立記念日。
そして迎える死。
ホタルとカマキリ。
雌が雄を捕食するカマキリに象徴されるように自然
>>続きを読む

ディナーラッシュ(2000年製作の映画)

4.0

冒頭からいきなりのショッキングシーン。
ニューヨークのイタリアンレストラン「ジジーノ」が舞台。
今も昔も、ギャングの街。
次から次とニューヨークな人が登場
レオンが登場するのではないかとドキドキしてい
>>続きを読む

起終点駅 ターミナル(2015年製作の映画)

3.7

旭川地方裁判所判事の鷲田完二牡羊座(佐藤浩二)極寒の地、旭川から逃げ込んだ先は北海道の東のどん詰まり釧路。
判事から国選弁護士となり静かに沈む。
牡羊座は負けを認めず頑なで天邪鬼でナルシスト。
自分に
>>続きを読む

ケンタとジュンとカヨちゃんの国(2009年製作の映画)

3.0

無常感に覆い尽くされるお話。
生きる道がどんどん狭くなる。
身動きが取れない。
ぶっ壊して抜け出すと言う。
君たちの望むものは何?
良い役者が多数出演するも無常に突き進む為、誰一人として功をなし得ない
>>続きを読む

イレイザー(1996年製作の映画)

3.8

イレイザー(消去人)のお話。
彼の役目は証人保護プログラム適用の証言者を擁護しその後の人生の安全の為、今までの人生を消去する。
それともう一つ、世の中に不要な人物を消去する。
もうターミネーターの人間
>>続きを読む

土を喰らう十二ヵ月(2022年製作の映画)

4.0


二十四節季、立春より始まる山に一人暮らす作家を生業とする男ツトム(沢田研二)のお話。
土と山の恵みをいただく毎日。
定期的に訪れる担当編集者の真知子(松たか子)と食べる筍の美味そうなこと。
通夜の振
>>続きを読む

ボイリング・ポイント/沸騰(2021年製作の映画)

3.0

クリスマスイブにロンドンの高級レストランを舞台に繰り広げられる悪夢のお話。
94分ノンストップムービーで緊張感を高めるのを目指しているのだと思います。
目指したいのは分かります。
あんなものやこんなも
>>続きを読む

レスラー(2008年製作の映画)

3.9

休みたくても休めない、体も人生もボロボロの不器用なレスラーのお話。
演ずるのはあのミッキー・ローク。
耳には、補聴器
心臓発作で、バイパス手術
とうに峠を幾つも過ぎたレスラー、ランディ・"ザ・ラム"・
>>続きを読む

グッバイ、レーニン!(2003年製作の映画)

3.8

東西ドイツ統一に揺れ動く東ドイツに暮らす人々と愛国心一杯の母と子供達のお話。
東ドイツを崇拝する母がベルリンの壁崩壊を前に心臓発作を起こし、意識不明の重体に陥る。
東ドイツが統合された事を知らない母に
>>続きを読む

最高の花婿 ファイナル(2021年製作の映画)

3.8

日々何かが起こる相変わらずのヴェルヌイユ夫婦と四人娘と婿殿たちの日々が赤裸々に描かれる三作目いよいよファイナルへ突入。
三作目ともなると安心感が生まれてきているように感じたのですが気のせいだったようで
>>続きを読む

シュシュシュの娘(2021年製作の映画)

3.0

埼玉県福谷市ちくわ好きの冴えない市役所職員女子、鴉丸未宇(福田沙紀)が実は忍々だったのですなお話。

遠雷とともに彼女が山から降りて来る。
キノコと草を煮詰める。
軽やかなステップ、ディスコダンスか?
>>続きを読む

最高の花婿 アンコール(2018年製作の映画)

3.8

相変わらずの面々のブラック満載、切れ味抜群マクロンまでもパロってしまうオシャレで下品な爆弾ネタの連発にニヤニヤが止まりません。
笑いあり涙あり陰謀渦巻くヴェルヌイユ家に今日も喧騒の日々が繰り広げられる
>>続きを読む

ハケンアニメ!(2022年製作の映画)

3.7

思っていたのと全く異なり良い意味で完全にやられてしまいました。
正直今どきのアニメはPCでビッピッパッと作製されるので昔と比べると楽になっていると思っていました。
が、やはり作品を作り出す熱量は今も昔
>>続きを読む

優駿 ORACION(1988年製作の映画)

3.7

原作宮本輝なので鑑賞。
出演者の豪華さにまず驚き、斉藤由貴の喋りに初めは引いてしまいましたが進むにつれなかなかに味わい深いなと。

水辺に佇む様、夕陽を背景に跳ねる様、霧の中から浮かび上がり駆けてくる
>>続きを読む