"There is nothing out there... just nothing."
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笑いたいような泣きたいような。残念ながら老人になったことがないのでやるせ無さや孤独、失望に共感はできな>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
カンヌでのインタビューでエドガートンが語っていた
「物理的暴力を浴びせることだけが『暴力』ではない。暴力が潜在する状態も『暴力』のうちに入るし、時には物理的暴力よりも暴力的だ(要約)」
がこの作品をよ>>続きを読む
綺麗にまとまってるという印象。全体的には自分の好みではないが、要素毎の良さは分かった。光と影のコントラストと色彩、ホーキンスの眼力、童話感を残しつつ作り込まれたセット、想像の余地をある程度残す選択(見>>続きを読む
そこまで長くない尺の中に、キャラクターたちのエッセンスがギュッと詰まっていて、結局何度も戻って観返した。各々の眼がいくつもの事柄について発信していて、それだけでも結構満足させられる。
全てのカット、全>>続きを読む
7分45秒とは思えない満足感。アンダーソンが凝縮されている。普通にこのテーマとこの色彩で長編作って欲しい。
"Boy, I got vision, and the rest of the world wears bifocals."
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ライティングとカット割のなんとまあ美しいことよ。一周回って少し怖いま>>続きを読む
"Have you come to seduce me or rape me?"
"I am a gentleman."
"So rape, then."
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広角レンズと無機質なパンが味を出して>>続きを読む
アンダーソン作品の中でも3本の指に入るほど好き。この構図とストーリーの運びに飽きる時が来る気がしない。計算し尽くされているのは分かっているけど、それでも役者の動きには多かれ少なかれナチュラルさがあって>>続きを読む
これを観て、自分はVFXが嫌いなのではなく、VFXの質さえ高ければそれで良いという態度が嫌いなのだということを再確認した。確かにチープに見えた瞬間にドボンなので、ある程度はその質が大事なのだが、そのラ>>続きを読む
いわゆる "運命の二人" は作品内に存在するが、そのうちのヒーローの方は画面に一瞬しか登場せず、ヒロインの方が軽い気持ちで会ってた別の男に慕われる様子を主に描いた作品。ちゃんと読まないと誤解しそうだっ>>続きを読む
微笑めば微笑むほど恐ろしいモロー。デフォルトの口角が下がった表情がまず普通に怖くて、それが上がる時に獲物捕獲モードに入る感じ。他人になんの期待もしていないことを隠さないのが良い。
字幕を読み、仏吹替を>>続きを読む
"They really looked like losers. I mean, I'm sorry but like..."
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最初は単なるアドレナリン中毒者かと思ったが、それだけではなさそう>>続きを読む
シャトー・アウシュビッツ、お前の目にレモン汁を垂らせ、Vegan dé KOBE等、パワーワードの列挙に笑いが止まらない。それらを口にする時の役者たちの表情がとても良い、劇中人物はいたって真剣であるこ>>続きを読む
「フェリシティとピアースって共演してたんだ」
→ 鑑賞する
→ 「なるほどね」
→ 本サイトで邦版タイトルとポスターを見る
→ 主旨に180°逆らっていて絶句する
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作った方は、作品を観ていない>>続きを読む
幼児の時にひたすらVHSでこれを見せられていたことを思い出して鑑賞。大人になって聴くフィル・コリンズの声に妙な懐かしさを覚えるのは、この作品のせいかもしれない。
この頃のディズニーアニメーションには何>>続きを読む
めっちゃ’00年代。ラファロがheroであることに時代を感じた。こういうものだと思って楽しめば損はない。偶にはこういう映画も必要、刺し合いだけじゃなくて。
コンセプトやスクリプトは勿論良いが、何よりもライティングが神の領域にある。コントラストが崩れる瞬間がない。光の量と角度を調節するだけ(と言っても簡単であるはずがないが)で、映像が一気に豊かになる。終盤>>続きを読む
“Lesbians.”
“What?”
“LESBIANS.”
“Shut the f up.”
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オープニングとポスターから7割がたの予想はついたが、どうやって観客にバラすのだろうかということを>>続きを読む
これはもう、iconicとしか表しようが…。出てくるヤツ(キャラも役者も)全員が主人公レベルの強さ。アジの干物とバニラアイスと赤ワインを、同時に口の中に入れたみたいな。周りを喰う人たちだけが集まった感>>続きを読む
定期的に遭遇する、「自分の好みではないが、これを好きな人の気持ちは分かる」に分類。
これがメインメッセージだろうか、と思う瞬間はいくつかあったが、build-up含めスクリプトに滑らかさがないのが辛い>>続きを読む
「何度も繰り返し見て、解釈を深めるしかない」というのが最初に出た感想。ただ難しいだけじゃなくて、理解したいと思わせる作品だった。ストーリーのみならず、時代背景、監督、俳優にも興味が湧く。
音楽がまあ気>>続きを読む
90年前でこの面白さ?
本軸に関係のないちょっとした掛け合いやショットが一々洗練されている。現代の下手なスパイ映画よりもツイストが効いていて、単純に感心してしまった。ヒッチコック以前・ヒッチコック以後>>続きを読む
決してハッピーエンドではない。一般的に「おかしい」と思われる人々も、24/7そういう状態な訳ではない、ということだと解釈した。6ヶ月という半端な入院期間は逆に危ない気さえする。
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リアリスティッ>>続きを読む
ユペール女史が食った。かけらも残さず食った。マジメルも良かったけど、ユペールが数段上にいる。「憑依」では軽すぎる、滲んでるというか溢れそうというか、とにかく考えるだけでは届かないであろう演技。
長回し>>続きを読む
ライトについて好きな点が凝縮されていて、口角が上がりっぱなしだった。面白いのも一つだけれど、それ以上に凝っていて感嘆する。スクリプト(set-up/pay-offの数がエグい)、エフェクト、エディティ>>続きを読む
“How can you trust a man who wears both a belt and suspenders? Man can’t even trust his own pants.” >>続きを読む
沈黙、ライティング、カメラアングル… 最高だった。役者たちの表情がメインではあるが、それを載せる皿がまた超一流。
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”My wife. She says
‘Darling, you won't>>続きを読む
80歳になっても、クルーズには公共交通機関以外の乗り物でブッ飛ばしていて欲しい。どれだけ低予算で設定がイカれてても良いので、エンジン音を背景にトム・クルーズを観たい。
がはがは笑うデュヴァルを5分観る>>続きを読む
時代の流れを強く汲んでいて、他のコメディ/ヒューマンドラマでは感じられないものを感じた。
ベトナム戦争に対するアプローチが結構独特では? 大義とか愛国心とか孤独とか資本主義とか、劇として様々な方向から>>続きを読む
スワンソンによる
“We didn’t need dialogue. We had faces!”
の説得力が物凄い。実際に今作品の中でそれを証明しているし。
音楽からプロット、キャスティングまで、全>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
もしキャロラインが二軒の庭の境目にあった木を切らなければ、窓の横に木があれば、こうはならなかったかもしれないと思うと面白い。
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最終的に、「これは普通じゃない」とは思えないことがポイントである気>>続きを読む
予測不能系ではないが、よく出来ていた。音楽で、偶にオーケストラに女声ソプラノが混じるのがとても良い。流石はウィリアムズ。
多くのSF作品に言えることだが、色味で世界観を作ってくれると、どっぷり浸かれる>>続きを読む
Cinematography at its finest.
同じ映像が意図的に何度も繰り返されるという意味で実験的でありながら、濃厚でもある。
キャラクターがどういう人間なのか、何が起こっているのか>>続きを読む
始まった瞬間から楽しかった。スティラーらしい、本当に仕事中の思いつきから始まったんだろうと分かるダイアログ。賞とか役落としとか養子とか出資側との確執とか、本人の周りでこういう会話(を連想させるような出>>続きを読む
沈黙に勝る台詞はないことを再確認。中盤の長回しで心を持っていかれた。スコアが無いことと役者の演技力は絶対に関係してる。
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鑑賞者に “準備” させる言動が無いので余計に怖い。鑑賞後に『ユーモアとし>>続きを読む