lanouvelleluneさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師(2007年製作の映画)

3.7

布陣にコクがありすぎて、好き嫌いは分かれたとしても演技に落胆することは絶対にあり得ない感。滑り出しからグリンデルバルド同士で、声にならない声が出た。
観始めたら、嫌でも彼らの強さを認識する。安定、盤石
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トゥームレイダー(2001年製作の映画)

3.2

アンジェリーナの為の作品っていう感じ。良い意味でも悪い意味でも、彼女を鑑賞した。iconicなことに間違いはないが…。
ノアとクレイグが見れたからまあ良いですわ。このクレイグは007の前衛だな。

メリエスの素晴らしき映画魔術(2011年製作の映画)

3.5

所々でgif的なショートクリップが挟まるのが粋というか、制作者の映画愛を感じる。帝国主義時代のアメリカという背景があることで、映画の内容にも深みが出るのが面白い。
今まで以上に、リストア版やリマスター
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アメリカン・アニマルズ(2018年製作の映画)

3.2

人間の記憶というものの脆さが表されていて面白い。
冒頭に
“This is a true story.”
とあったが、恐らくここで描かれてることは「事実」ではない。起こること全てを完璧に記憶する人
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潜水服は蝶の夢を見る(2007年製作の映画)

3.9

アマルリックの目が大好きなので、至福の時間だった。どの作品で、どの役柄でお目に掛かっても、一番か二番には目立つ役者。
BGMのどこを切り取っても美しい。決して一つのジャンルに固定されてる訳ではないけど
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アメリカン・ピーチパイ(2006年製作の映画)

2.6

撮り方はフツー、作品の主旨には全く賛成しない。科学的事実より感情を優先する感じがマジでアメリカだなと。トランス女性が生物学的女性をボコボコにしてる現在のスポーツ界を予言するかのような映画。現実では、サ>>続きを読む

すばらしき映画音楽たち(2016年製作の映画)

3.6

現代の映画音楽と聞いて最初に思い浮かぶレベルのことは大体メンションされてた。
既に観た作品も未だ観てない作品も、登場したもの全て観たくなってしまう。好きな作品の音楽を手がけた人が映るたびに合掌。
収録
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

3.8

“Talk to me, Goose.” で拳を握り、
“Talk to me, Dad.” で崩れ落ちた。
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映画館で観て良かった。シネマトグラフィとしてならば腰を落ち着けて観ないと分からない
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トップガン(1986年製作の映画)

3.5

“I’ll have what he’s having. Hemlock, is it?”
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マーヴェリック鑑賞前にrewatch.
映像が美しい。海と空と戦闘機を、どうやって醜く撮るのかと聞
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10人の泥棒たち(2012年製作の映画)

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おじさん達がキリンの一番搾りを飲んでいた。途中からつまらなさに耐えられず離脱。

アナザーラウンド(2020年製作の映画)

3.3

なんだかんだ言って、やっぱり演技が上手いから売れてるんだなと。この歳でこんなに動けるかよ。

レザボア・ドッグス(1992年製作の映画)

4.2

“There's two ways you can go on this job: my way or the highway. Now what's it gonna be, Mr. Pink?”>>続きを読む

男性・女性(1966年製作の映画)

3.8

まず映像自体が本当に美しい。そこへ洗練されたカメラムーブメントが交わって、何度でも観たくなる。
こういう、社会的・政治的な視点を極めすぎてプライベートな話に行き着く(and vice varsa)型の
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彼女について私が知っている二、三の事柄(1966年製作の映画)

3.7

暫く時間を置いたのちに何度か観直したい。台詞に込められた考えの密度がもうゴダール。

ミリオンダラー・ベイビー(2004年製作の映画)

3.8

ギターとフリーマンのナレーションで始まる時点で勝ち確。三者三様、隠微な感情変化を巧く表現していて痺れた。

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

3.6

自分にとってこの作品の一番の魅力は音楽。イタリアの夏にピアノと弦楽器がここまで似合うとは思わなんだ。そして南欧の景色にゆらゆら割り込むサムライ。正直調べなくても分かるくらい坂本龍一の匂いが出てる。
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皮膚を売った男(2020年製作の映画)

2.7

深いようで浅い。美術も、自分にはそこまで刺さらなかった。

セッション(2014年製作の映画)

4.6

サウンドや演技は勿論、カメラワークと編集がめちゃくちゃ良い。嫌でものめり込んでしまう。演奏中の手元のアップが最高。
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音楽は芸術である前にスポーツだという主張は、時と場合によるが基本的には正しいと
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散歩する惑星(2000年製作の映画)

4.0

込められたもの、考えるべきことの多さと大きさに圧倒される。
こういう風刺の方法を思いつき計画を立てるだけで20年かかったと言うが、本当に考え詰めたのが画面から感じられる。カメラが殆ど動かないのとか、今
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牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件 デジタル・リマスター版(1991年製作の映画)

4.5

フルコース。全ての場面に意味があった。何故かエンドロールが一番胸に来る。
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鑑賞前は長いな…と思ったが、観てみるとそうでもない。
あれだけの物語を、時代背景と各登場人物の思惑を汲み取りながら進めた
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沈黙の戦艦(1992年製作の映画)

3.1

スティーブン・セガールという名のジャンルです。

ラ・ジュテ(1962年製作の映画)

4.0

中盤、拍動音をBGMにするの丁度良い具合に気味悪くて好き。モノクローム写真のスライドに声をあてただけなのに、色や風、気温まで伝わってくる。これこそ表現力。

ほえる犬は噛まない(2000年製作の映画)

3.9

ポスターの方向性が間違ってることだけが凄く嫌。もっと落ち着いた、哀愁のある作品だと思った。鑑賞前に予想していたのとはかなり違う、妙なしっとり感がある。
音楽と感覚的なカメラワークが、共に最高の仕事をし
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ライトハウス(2019年製作の映画)

4.3

何十年後かにはclassic認定されていそうな作品。演技、脚本、カメラワーク、編集、音楽、その他諸々に関する全ての選択を支持する。
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モノクロームで撮るって自信と覚悟がないと出来ないよな、と思いな
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天才マックスの世界(1998年製作の映画)

3.7

アンダーソンとウィルソンのいう「ロナルド・ダールの作品のような、ほんの少し色付けされた現実」という説明そのまま。シュワルツマンの青臭い感じは天性のものっぽい。どれだけ髭を生やしていても、眼に若さがある>>続きを読む

スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

3.6

好みではないが良い作品だとは思う。自分がロックウェルとジョーンズを好きであることを再確認。カーター・バウエルは絶対に外さない。
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何か途轍もなくトリッキーなものを期待していたせいで、全てが予測した
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昭和歌謡大全集(2002年製作の映画)

3.3

兎にも角にもメンツが濃い。眞島さんとか黄川田さんとか小市さんとか、巻き戻して確認しないと気がつかなかった。
原作を読んでいないのでそこは何とも言えないが、映画単体でのインパクトは物凄い。曲とストーリー
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ヨーロッパ横断特急(1966年製作の映画)

4.0

開始10分、脚本の構造に気づいた時点で鳥肌が立った。半世紀以上前にこんなことを考える人がいたのかと。
『嘘をつく男』でも思ったが、ロブ=グリエ自身がトランティニャンの眼の黒さに取り憑かれてるんじゃない
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MONDAY(2000年製作の映画)

3.8

こんなにクレジット順が早い人の仕事が寝て爆発するだけかと思ったら、友情出演なのか。
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キャスティング、演出、カメラアングル、BGM等への拘りが画面を通して伝わる。良い意味での邦画っぽさ。ただし、こ
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ハッピーエンド(2017年製作の映画)

3.2

トランティニャン目当てで鑑賞。この作品は受動的に観ていても面白くないと思う。個人的には「全神経を集中して一気に鑑賞、それ以降は二度と観ない」に分類。
最初はありがちな仏映画かなと思ったが、途中から真逆
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危険がいっぱい(1964年製作の映画)

3.8

クレバーな展開。広角レンズと標準レンズの使い分けが巧い。
フォンダといえばレッドフォードみたいなところがあるが、ドロンとのペアも良いな。単純に、同じ枠の中にいるとしっくりくる。

バーニング・ゴースト(2019年製作の映画)

3.4

確かにコクトーっぽさはあるが、もっとエモーショナルな感じ。予想していたほどの『不思議さ』は無かった。逆に、説明しすぎてるわけではないのに全部理解できるのが、この監督の巧さなんだと思う。