lanouvelleluneさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

ゴッドファーザー(1972年製作の映画)

4.2

イタリアンカルチャーを眺めるだけでも鑑賞する価値あり。各シーンに加えて音楽やBGMも全部伝説すぎて特筆することが無い。カット編集が大好き。
顔自体は全く同じなのに、喋り方や仕草の変化でどんどんマイケル
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ニューヨーク・ストーリー(1989年製作の映画)

3.8

スコセッシの
「あなたの作品を見ると女房と離婚したくなります」
「ありがとう」
がじわじわ来た。
それぞれ味があって面白い。三者三様にキャラとカメラワークに癖があるし、短編で更に際立ってる気がする。コ
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アメリカン・スナイパー(2014年製作の映画)

3.6

期待し過ぎたというのが正直なところだけど、「音響賞」には納得した。素人にも分かるくらい良い仕事してる。
説明的じゃないメッセージや臨場感があった。特に後半の砂嵐のシーン。エンドロールに何も流さず、本編
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誰でもない女(2012年製作の映画)

3.3

作品を観終わった後に感じる、邦版ポスターの的外れ感。メッセージも雰囲気も全然違うじゃん。もっと厳かで静かな作品。

まともじゃないのは君も一緒(2020年製作の映画)

3.8

最近の邦画の中では好きな方に入る。
この2人の演技スタンスというか、ポテンシャルというか、強みが観れた。特に果耶ちゃんは「本物の」感情が見える感じが、良い意味で彼女の若さと釣り合ってない。

エンド・オブ・ウォッチ(2012年製作の映画)

2.8

自分には刺さらない。
臨場感やリアル性に振るならもっとカット編集やアングルに凝って欲しいし、メッセージ性に振るならもっと脚本(主にダイアログ)に凝って欲しい。
サウス・セントラル関連の他作品と一緒に鑑
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ロスト・イン・トランスレーション(2003年製作の映画)

3.9

最後に流れた「風をあつめて」が沁みる。
“ロマンチック”の中でも、一番感情的な動きが窺える部類の作品。ビル・マーレイの衣装がHELMUT LANGの提供とか細かいところでも楽しめた。

ブラッド・ダイヤモンド(2006年製作の映画)

3.8

変にfancyな物語じゃなくて良かった、正しい方向にfancyしてた。
こういう搾取体制や政治的背景を理解すると、宝石が欲しいなんて口が裂けても言えないから、やっぱり一番の問題は無知なのかなと思う。で
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エネミー・オブ・アメリカ(1998年製作の映画)

3.6

まず初めに、クィレル先生と再会出来たことを大変嬉しく思う。
エディティングも脚本も(特に後半が)面白くて、あっという間だった。
「こういうこともあり得る」フィクションとして創られた作品が、15年後にス
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リスボンに誘われて(2012年製作の映画)

3.5

冷徹なアイアンズも感傷的なアイアンズも好き。この話が本当だったら良いのにと思ったけど、監督の作品群を見る限りインスピレーションとなった実話はあるんだろうな。

疑惑に抱かれて(1991年製作の映画)

3.1

つまらなくて、観終わるのに一週間もかかった。ディレクションも脚本も悪くはないけど、何故か手応えが無い。

THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)

4.1

やっと観れた。北欧作品の良いところが全て詰まってる。久しぶりに『新感覚』の名に相応しいと思えた。
脚本もさることながら、サウンドエンジニアリングが天才としか言いようがない。めちゃくちゃ凝ってる。アスガ
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ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

4.1

cultural reset中のcultural reset、ようここまで鑑賞を先延ばしにできたなと自分に言いたい。カルトを生む要素を全て持ってた。一つ一つのポイントが染みるので取り分けて述べることも>>続きを読む

カーライル ニューヨークが恋したホテル(2018年製作の映画)

3.1

ハリウッドが愛され、憎まれる理由を詰め込んだような映像だった。
田舎からの観光客が多過ぎて、そこに住むニューヨーカーが生活を楽しめないっていうのは同情する。時代とともにこういうclassy class
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軽い男じゃないのよ(2018年製作の映画)

3.5

終わり方が中々好き。ダミアンが向こうの世界で大変な目に遭って、その反対はアレクサンドラが現実社会で受ける仕打ちだと。こんなの有り得ないと彼女も涙を流すだろう、ということか。

バイオハザード(2002年製作の映画)

3.7

ミラの背筋をずっと眺めていたい。
凄く特徴的な撮り方。ゲームっぽい部分もありながら、全体的なテクスチャ(?)はシネマって感じ。BGMが最高だな。
02年公開ということもあるだろうけど、セットやツールに
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ピエロがお前を嘲笑う(2014年製作の映画)

3.4

NetflixのDARKが制作されるきっかけとなった作品と知って鑑賞。
ベンヤミンの部屋にFight Clubのポスターがあるのを見た瞬間に色々と察した。最後にマジックシーンでもバックに何か居るし。
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サイモン・バーチ(1998年製作の映画)

3.6

サイモンのsavageぶりが可愛い。ジョーイ役・ジョセフの目の演技が凄く良かった。
エンディングソングのYou Were Thereが良い味を出している。

地下室のメロディー(1963年製作の映画)

4.1

オープニングの、ダイアログとクレジットを交互に混ぜる感じからもうお洒落。あとやっぱり緊張感はBGMで決まるんだなと。ギャバンとドロンって一人ずつで観てもお腹一杯になるのに、二人揃うと存在感がメーター振>>続きを読む

私が、生きる肌(2011年製作の映画)

3.7

無言の間とBGMの使い方が好き。
アルモドバルとバランデスのコンビにハズレ無し。

危険な関係(1959年製作の映画)

4.0

かの有名な "Good girls go to heaven, bad girls go everywhere" を思い出した。1959年にこの内容がヤバイのは分かるけど、ジャンヌ・モローがジャンヌ・>>続きを読む

奇蹟がくれた数式(2015年製作の映画)

3.3

どう頑張ってもデヴ・パテルがイギリス人に見える。The Newsroomを観過ぎた。
パテルとアイアンズは、自分の好きな英国俳優ペア枠でも、品に溢れてて歳の離れていることが寧ろそれを引き立ててる珍しい
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女の都(1980年製作の映画)

4.4

終始面白い。一種のcultural resetと言える作品だと思う。シビアで哲学的なテーマだからこそ、こうして華やかに愉快に演出されているのが凄くフェリーニらしくて良い。
館でのフェミニスト大会を始め
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太陽の下の10万ドル(1964年製作の映画)

3.7

兎にも角にも浪漫がある。いちいち撮り方というか角度がキマってて格好良い。一部ミニチュアだと思うけど、それでも全部実物だと思うと凄いな。 
モノクロームなのに、ライティングのグラデーションで鮮やかに見え
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ファントマ/危機脱出(1964年製作の映画)

4.2

予想以上に面白かった。’64の作品だけど、カラーで綺麗だし見応えがある。クレーンとか機関車とかヘリとかボートとか、半世紀以上前とは思えないくらい脚本に華があるし、どうやって撮ったんだろう。そして何と言>>続きを読む

人生はシネマティック!(2016年製作の映画)

3.1

個人の状況とか感情とか関係なく、ある日突然無作為に殺されていくのが戦争。
ビル・ナイと今は亡きヘレン・マクローリーが良い味を出してる。貫禄と余裕が違う。

あなたが寝てる間に…(1995年製作の映画)

3.2

主人公がおバカで、周りが主人公のために道を作ってくれる系の話かと思ったら、全員がおバカだった。まあまあジョーJr.が好き。

ライフ・アクアティック(2004年製作の映画)

3.9

アンダーソンファミリーの安定感。キャストの殆ど半分が固定なのに、毎回異なる種類の曲者が観れて面白い。マシューとかノア・テイラーとか、届きそうで届かなかった所を掻いてくれるのがもう。
特にこの作品は音楽
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叫びとささやき(1972年製作の映画)

4.3

ここまで美しい赤は、他では観られない。
数年ごとに何度も観て、自分の中での解釈をじわじわ育てたいと思わされた。

オールド・ボーイ(2003年製作の映画)

4.4

原作を知らずに観た分、直に衝撃を受けた。脚本も演技も凄く良い。
開始直後、公衆電話シーンでの回り込み+上昇カメラワークでこれはキタと確信。編集が絶妙なんだよな。対チンピラの廊下での長回しとか超好き。b
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