グラビティボルトさんの映画レビュー・感想・評価

グラビティボルト

グラビティボルト

思い出し感想多し。
ガンガン高評価安売りでイキます。
ってか面白いんだから仕方ないじゃん?
因みにベストは好きな活劇を並べたやつです。

映画(638)
ドラマ(0)

真夜中の刑事/PYTHON357(1976年製作の映画)

4.5

このテンポだと少しダルい印象を抱きがちなんだが何故か面白い。とても不可解な映画だと思う。

たまたま恋人の部屋にいた刑事が次の日には彼女を殺した犯人として徐々に追い詰められていくノワールサスペンス。
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アンダー・ザ・シルバーレイク(2018年製作の映画)

3.0

ポップカルチャーをごった煮にしたパルプノワール。
ヒッチコックオマージュに少し笑って冒頭のリス転落に驚かされた。
前作と同じく不可解な「仕組み」を解き明かそうとする人の悪夢でもある。
見る/見られるの
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クワイエット・プレイス(2018年製作の映画)

3.2

一番はっとしたのはショットガンを持って疾走する父親をなめて遠方の花火を撮したショット。
それまで己に抑制を強いてきた男が武器を持って駆け出す感情の昂りと花火が上がるという場面転換のテンションが一致して
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透明人間(1992年製作の映画)

4.4

カーペンターのロマンスは本当に好き。
「見えない」っていう設定をとても巧く使いこなしたギャグや、透明人間と普通の人間の切り返しのシュールさ、ヒロインと雨の中で会話する場面の像が浮かび上がるロマンスなど
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赤い影(1973年製作の映画)

4.0

初ニコラス・ローグ作品。
娘を失った傷を抱える夫婦がベニスに出張して、そこで「死んだ娘が見える」と言い出す盲目の霊能者に会った事をきっかけに不穏が積み重なっていく映画。
アクションで繋がれていく娘の事
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散り椿(2018年製作の映画)

1.0

正面〜右〜左みたいに決めこんだ撮り方しかしてないので終始退屈。
後はたまに寄ったり引いたり?
役者の芝居もテンションに起伏がなくて、それをモノにしている西島秀俊位しか見所がない。
辛かった。

イコライザー2(2018年製作の映画)

3.8

面白いんだがちょっと複雑。
まず、前作ではダイナーのテーブルを使ってマッコールと相談者の心の距離の伸縮を演出したり色々巧みだったんだが、今回はダイナーの要素が丸ごと無くなって代わりにタクシー運転ってい
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盲獣(1969年製作の映画)

3.0

うぅん。
途中までは可笑しな部屋を持つ母子とそこに連れ込まれた泣き叫ぶ女の話として、少しトビー・フーパー的な要素を感じさせつつ、女が振り回される話かと思いきや彼女が古典的な魔性を振り撒く事で母子の関係
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モンパルナスの灯(1958年製作の映画)

4.3

前に観た「穴」といい、ベッケルの映画はラストがやるせない。
ある意味ド頭のバーで画を書く場面が伏線になっているんだが、このシーンは見られるモデル、見る画家、
更にその画家を見る者という三者の関係を流麗
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シェルブールの雨傘(1963年製作の映画)

4.3

古典なんだが、同時に前衛的。
えっ、そこも歌わせるんですか!
という驚きを他所に全編の台詞を歌わせ通した凄い映画だ。
後、何処を切って何処を保たせるかという編集の妙に惚れる。
二人以上の人物がすっきり
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追跡(1947年製作の映画)

4.0

不思議な運命の下に生まれたミッチャムが図らずも愛しの女の周りにいる他の男を殺して回る羽目になってしまい、街のガンマンに追い立てられる西部劇。
終盤の影に追われるようなチェイス、無音のサスペンスが光る。
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スカイスクレイパー(2018年製作の映画)

4.1

中々手に汗握る良作。
大御所であるダイハードや、
ホワイトハウスダウンの台所アクション、キアヌが再現してたブルース・リーの鏡の間など既存作品の見せ場を刷新しようという野心があって、しかもビルの造形によ
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ザ・プレデター(2018年製作の映画)

2.1

正直悲鳴を上げそうだった。
冒頭の「異星のマシンが腕に着いた」リアクションをフォローしきらない粗雑な編集から位置関係に配慮のない動線、偶然と狙いの区別がつかない登場人物の行動など、お話に乗る為のポイン
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プーと大人になった僕(2018年製作の映画)

3.4

プーレベルになると「別にそんなに面白くなくて良い」とわかる。

愛しのアイリーン(2018年製作の映画)

4.5

日常の些細な歪みが広がっていつの間にかサイコチックな怖さを帯び始める吉田映画の作劇が極まっている。
とまぁ上記の部分はなんとなく予想が付いたんだがまさか「日本版悪魔のいけにえ」のように変化していくとは
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響 -HIBIKI-(2018年製作の映画)

2.5

人物の出掃けが手際よかったり、人体落下が妙に力の入った撮られ方をしていたりスローにならないアクションは勢いあって面白いんだが主演の「まんま感」を受け止める大人のリアクションが悉く好きになれず(特に北川>>続きを読む

ウエスタン(1968年製作の映画)

5.0

「言わずに魅せる」映画の基本が詰まったような作品。
冒頭10分のブロンソン登場シーンからして濃厚で、時間の贅沢な使い方にうっとり。繰り返し観たい!
役者が歩くだけで悶絶必死な演出、作り込みの凄さに驚く
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MEG ザ・モンスター(2018年製作の映画)

3.6

終盤ビーチに巨大サメが突っ込んでくる場面に過剰さが足りず、ジャンル映画としてパンチ不足なのは否めないが、かっちり整ったルックと被写体としての優秀さを称えるステイサム、何だかんだ盛り上がる直接対決、超下>>続きを読む

刑事マディガン(1967年製作の映画)

3.7

男があらゆるつてを辿って捜査していくうちに「ただの刑事」としての男が浮かび上がる。
マディガンはただの刑事だ。

ボクシング・ジム(2010年製作の映画)

4.0

冒頭の青空〜ジムの外観を捉えるカットで「何処の話?」をあっさり提示して、
最低限位置関係がわかるショットを撮ったらさぁジャブ、ジャブ、ボディ、ガードを上げて、フットワーク!
とボクシングトレーニングの
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クロッシング(2009年製作の映画)

3.5

苛烈な正義の男フークアによる群像劇。
渋い役者三人が扮する警官の葛藤が頂点に達した時、陰惨な暴力が展開される。
夜の闇は綺麗だし、三人を過不足なく切り取れている。
ブルックリンの高架下などを捉える事で
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寝ても覚めても(2018年製作の映画)

4.5

凄いなぁ、巧いなぁ、不穏だなぁと思って感心してると時折「ひっ!」と息を呑むショットやシーンが現れる。黒い東出が愛しいのは好きな女の子と距離を詰める脚のショットがあるから。白い東出が怖いのは前触れなくド>>続きを読む

きみの鳥はうたえる(2018年製作の映画)

4.5

あぁ。函館の色っぽい街で呑みながら歩きたい!
何かをさせたいと思わせた時点で大体その映画は面白いのだ。
初三宅唱監督作品。
個人的には冨永監督「ローリング」や南瓜と〜辺りを連想する男女三人組による停滞
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クレイマー、クレイマー(1979年製作の映画)

4.5

秀逸だった。冒頭フレンチトーストを作ろうとしてキッチンを戦場にしていたホフマンパパが、終盤別れの時スレスレにあっさりフレンチトーストを作って見せる。親権争いが中盤からメインになるがこうした隙間のような>>続きを読む

アントマン&ワスプ(2018年製作の映画)

3.9

安心の普通に面白さ。
前作クライマックスにあった量子レベルの世界をより拡張させる事で新鮮さも付与出来てる。
何より一番楽しかったのは「ブリット」辺りから延々と続く「サンフランシスコ坂道カーチェイス」を
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検察側の罪人(2018年製作の映画)

3.8

役者映画。ガツガツした編集も、グリグリするカメラも役者の動作を映えさせる為にある。
「フライト」のジョン・グッドマン似な松重豊が手をグーパーしたりする時点で嬉しい。原田作品はクセ者や刺客のような人物が
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ブンミおじさんの森(2010年製作の映画)

4.0

凄かった。久しぶりに「観た事ない!」を感じた。
気が付くと凄い事をやってる映画なんだが、それがこの作品の
この世/あの世のあやふやさに繋がってると思う。

リリス(1964年製作の映画)

5.0

初ロッセン監督映画にして遺作。
何という気持ち悪さ。冒頭から主人公の動線に沿って施設の全容を映すのが巧いなぁとか呑気に構えていると途中から恐ろしい視線劇だったのだと気がつく。特にド頭印象深い金網越しの
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ペンギン・ハイウェイ(2018年製作の映画)

3.7

改めて触れるとこの話、滅茶苦茶
「インターステラー」だ。
冒頭から矢鱈道の感覚がはっきりした作品で、タイトル入るのは街の上からの俯瞰ショット。ペンギンは基本的に前進しかしないように描かれているが、
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エレクション(2005年製作の映画)

4.0

こちらドライなジョニー・トー。
人物相関図が複雑の極みかつタイトな作りなので置いてきぼり間違いなしだが序盤30分は構造、中盤40分はマクガフィン争奪、ラスト30分で
「洗浄」みたいにはっきりパートが分
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最後の追跡(2016年製作の映画)

3.9

巧い。
過去の残骸のような男と、未来の為に業を犯す男の追跡劇。
クライマックスの掘削機が鳴り響く(動き出したら止まらないのだ)中で行われるヒリヒリしたやり取りを捉える為だけに作られた映画。
冒頭の銀
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カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

3.0

後半面白くなるのはわかっているのだ。
故にどうにもならない前半を魅せる戦略が欲しい。

ヒーロー・ネバー・ダイ(1998年製作の映画)

5.0

まだまだ網羅出来ていないが、
「アツい」ジョニー・トー映画ベスト。殺し屋二人のグラスの割り合いや交換手を仲介した罵倒の飛ばし合い、組織に棄てられてからの愛する者への献身や復讐の為の決死の上昇など全てが
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第3逃亡者(1937年製作の映画)

3.9

「第3逃亡者」レンタル鑑賞。
ぶっちゃけクライマックスのホテルでのサスペンスしか知らなかったんだがここまでコメディチックだとは思わなかった。物凄く軽妙だ。
主人公が傍聴席に紛れ込めた理由が、「眼鏡を付
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ローラ殺人事件(1944年製作の映画)

4.6

漸く観れた「行方不明」以外のプレミンジャー映画!面白かったよ!
冒頭刑事が一人部屋を歩く場面が若干の「盗み見」感に溢れてる事がクライマックスのスリルへの伏線になる辺り巧みで、それらのかっちりした要素と
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