清原和博さんの映画レビュー・感想・評価

清原和博

清原和博

毎日二、三本は見ます

ジャスティス・リーグ(2017年製作の映画)

3.0

マーベルよりヒーロー達の造形がゲテモノ(フリークス)ぽくて嫌いじゃない。前々から思っていたがスーパーマン役のヘンリー・カヴィルは面構えがヤバい、キチガイの眼をしとる。倫理観が欠けているハンサムな殺人鬼>>続きを読む

マーティン/呪われた吸血少年(1977年製作の映画)

4.0

『ぼくのエリ』を再見したくなって家の棚を探したがないので、なんとなく似ている『マーティン』をまた見てしまった。中盤の間男との追いかけっこが意外と好き。白黒の妄想。田舎町で一人ぼんやりしているマーティン>>続きを読む

ボールズ・ボールズ2/成金ゴルフマッチ(1988年製作の映画)

2.0

『ハリウッド・ブルバード』『ロックンロール・ハイスクール』『ゲット・クレイジー』以外のアラン・アーカッシュも押さえておかないとなあと思って見たが、これはなかなかの苦行。本筋とは一切関係ないチェヴィー・>>続きを読む

シカゴ・ラプソディー(1986年製作の映画)

2.0

男と女のあいだで問題を起こしまくる悪ガキにイライラする。マイケル・キートンのホッケー選手としての苦悩もマリア・コンチータ・アロンゾのシングルマザーという立場の難しさも半端。今さらわざわざ見る必要もない>>続きを読む

兵隊やくざ 大脱走(1966年製作の映画)

2.0

安田道代よりキュートな勝新(赤ちゃん顔)。勝新と田村高廣のいちゃいちゃを眺めるシリーズなので、物語も展開もどうでもいいといえばどうでもいい。田中徳三の上手いんだろうけどつまらない、いつもの映画。

…YOU…(1970年製作の映画)

3.5

「ノートに記録しとけよ、デモは今夜寝るための前戯だとな」。結局は体制側から反体制に戻ってしまうラストがいまでは青臭く映るけど、70年代最強のエリオット・グールドがところ構わずしゃべくり倒し、画面狭しと>>続きを読む

パトリオット・デイ(2016年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

あまりにも暴力的な傑作。犯人を悪魔のような(理解不能な)悪ガキとして平気で描き、被害者の生々しい死や痛みさえもエンターテイメント(『24』ばりに)として映してしまう、近々の悲劇を映像化するにはだいぶ問>>続きを読む

コンビニ・ウォーズ バイトJK VS ミニナチ軍団(2016年製作の映画)

3.0

ケヴィン・スミスの映画をケヴィン・スミスの娘とジョニー・デップの娘が演じていて(二人は実生活も親友)ジョニー・デップとヴァネッサ・パラディが脇で出演。もちろん自主映画(ホームビデオ)レベルのなめた作品>>続きを読む

フリー・ファイヤー(2016年製作の映画)

1.0

シーンもショットもキャラクターも物語も台詞も撮影も美術も音楽もなに一つ良さがない、隅から隅までただの一つも褒めたくなる「何か」がない。最低の映画をゴミと言い捨てるが、そのゴミさえない。ベン・ウィートリ>>続きを読む

マンチェスター・バイ・ザ・シー(2016年製作の映画)

3.0

脚本家が監督するさいにありがちの「全部書きたい」ドラマ。過程を詰めて物語に厚みを持たせようとする悪い癖。仰々しい音楽、ここが見せ場ですよってシーンでのスロー映像は陳腐。男目線の映画であることを別に否定>>続きを読む

ザ・マミー/呪われた砂漠の王女(2017年製作の映画)

2.5

20、30代ぐらいのやんちゃな役柄を50代半ばのトム・クルーズが演じる気持ち悪さ。周りの女優がえらく若いのも不自然。マーベルやDCよろしく流行の「シリーズもの」で安く儲けようとするゲスな野心がモンスタ>>続きを読む

バリー・シール/アメリカをはめた男(2016年製作の映画)

2.0

メチャクチャやって時代を駆け抜けた小悪人の物語を『ウルフ・オブ・ウォールストリート』ぽく撮るのもう禁止にしてほしい。トム・クルーズってなんだかんだ言っても品良く映ってしまうので、こういった映画は可哀相>>続きを読む

ジ・エンド(1978年製作の映画)

3.0

悪趣味な自殺コメディとして『ハロルドとモード』との二本立て希望。キチガイ病院でのバート・レイノルズとドム・デルイーズのドタバタが無駄に長い。医者から余命宣告されたレイノルズがウディ・アレン映画のように>>続きを読む

スリル・オブ・ゲーム(1987年製作の映画)

3.0

『ゲーム』的な粋な展開かとニコニコしながら見ていたら、身も蓋もない安っぽい暴力で物語が閉じられていてガッカリ。

複数犯罪(1972年製作の映画)

4.0

いくつかの事件が同時進行で語られていくエド・マクベイン原作の刑事もの 。捜査とかヘラヘラしてるし、コメディ寄りのくだらない警察ドラマかと適当に眺めていたら、雑に並べたドミノが一気に倒れていくようなクラ>>続きを読む

シンクロナイズドモンスター(2016年製作の映画)

2.5

突飛な設定が強すぎて、キャラクター(の日常)が弱い。それなら関係性で撮るべきだが、そこまで踏み込めず、どうでもいい理由付け(過去)でお茶を濁したりする。ジェイソン・サダイキスが単なる狂人にしか見えない>>続きを読む

ゲット・アウト(2017年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

始まって5秒で『ウィッカーマン』+『ステップフォード・ワイフ』あたりの映画だろうと察した。黒人の作家しか許されないような展開こそがサスペンスの肝になっていて、それを意図的に安っぽいホラーに落とし込んで>>続きを読む

ブルージーンズ・ジャーニー(1974年製作の映画)

4.5

社会から必要とされていない中年と居場所を失った少女二人とのロードムービー。道中の喜劇的なドタバタからやりきれなくて切ないクライマックス。そして、救いのラスト。生きていく厳しさ引き受けて、それでも迎えに>>続きを読む

アメリカーナ(1981年製作の映画)

4.0

田舎町の住民から嫌われ虐められながらも壊れたメリーゴーランドを修復し続けるキャラダイン。周りから理解されずとも無意味な行為に人生を捧げ、馬鹿げた信念を貫き、その業と共に生きていく。つまり「映画」とは弱>>続きを読む

ヘイトフル・エイト(2015年製作の映画)

3.5

公開時ぶりに再見したが、タランティーノの歪な女性嫌悪がにじみ出ている。ワインスタインだからこそ撮れた「暴力」映画にも見えてしまう。

ザ・サークル(2017年製作の映画)

1.5

ゴミ。半端な「正さ」で映画がぶれぶれ。使い捨てでしかない家族や友人のくだり。たいした志しもないのに善悪をぼやかし、俗を俗として描かず、格好つけているのがまた最悪。先日バカリズムの音楽番組にも安く出てい>>続きを読む

下女(1960年製作の映画)

3.0

外ではなく内に内に向かう暴力。韓国ドラマの根柢にある恨み。心理的な駆け引き、計算され尽くした「過剰」さは好きになれない。ファスビンダー『シナのルーレット』にどこか似ている。

Wise Blood(原題)(1979年製作の映画)

3.5

その針の先のような一点の光。だらしなく生があり、何者にもなれなかった人たち。オコナーの小説もヒューストンの映画もどちらも寂しく、俺は笑うことなど出来ない。

マイティ・ソー バトルロイヤル(2017年製作の映画)

3.0

とんかちバカ(とんかち大将改め)。しつこいギャクと細かいボケ、決めるぞという場面でずっこけるスカシ。井上順の映画パロディ(新春かくし芸大会)に近い。ジェフ・ゴールドブラム引っ張り出して今さらの『バトル>>続きを読む

ウォー・ドッグス(2016年製作の映画)

2.0

リバウンドで更に丸々太ったジョナ・ヒル、アップダウンが激しすぎるし早死にすると思う。『ウルフ・オブ・ウォールストリート』+『ソーシャル・ネットワーク 』。笑いも破綻も予定調和の展開。状況によって受けの>>続きを読む

ネオン・デーモン(2016年製作の映画)

3.0

レフンは死について楽天的すぎる。ハッタリの画と棒立ちのキャスト、始めから終わりまでどうしようもなく酷い出来だけど、善悪や泣き笑いのくだらない物語で媚びるようなことはしていないので適当に擁護したくなる。>>続きを読む

母の残像(2015年製作の映画)

2.0

母の死と残された家族、たしかにデリケートな問題ではあるが、その危うい関係性(バランス)をバカ正直に「ナイーブ」にしか描けないのはどうなのか。誰もが深刻そうに「心の傷を負っています」という分かりやすい顔>>続きを読む

ゴースト・イン・ザ・シェル(2017年製作の映画)

2.5

覚悟も斬新さもないのに「感傷」に甘えて泣きのドラマに逃げるアクション映画はやっぱりダメだと思う。これぐらいの振り幅しか描けないなら、はじめから物語(キャラクター)などなく、ただ肉体を動かし続けている方>>続きを読む

この子の七つのお祝に(1982年製作の映画)

3.0

偶然だらけの無理がありすぎるシナリオ、平坦な火サスなみのドラマ(演出)。冒頭の禍々しい建物とラストの子守歌は悪くない。増村だから、というのは特別ない。どれだけ力強い作家にも終わりがある。事件を追いかけ>>続きを読む

アトミック・ブロンド(2017年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

回想を骨として語りで肉付けしていく『ユージュアル・サスペクツ』的な構成だが、回想から時間が戻される度にアクション映画特有のグルーヴが途切れてしまう(サスペンスならまだしも)ため映画が凸凹している。まあ>>続きを読む

エイリアン:コヴェナント(2017年製作の映画)

3.5

死ぬほど金かけて安いホラーを撮りきるスコット兄。弟が自殺してから「生」への執着が薄れ「死」の観念がぶっ壊れている。表現者としてステージがひとつ上がりキチガイのフィルムのように見える瞬間がある 。『プロ>>続きを読む

アウトレイジ 最終章(2017年製作の映画)

4.0

暴力も笑いも、映るすべてが枯れていて素晴らしかった。武の「老い」とアウトレイジシリーズへの「飽き」がうまいこと映画(客)への「媚び」を削り落としている。かつての武映画の役者が三作目にきて随分出ていたが>>続きを読む

オードリー・ローズ(1977年製作の映画)

1.5

『エクソシスト』ブームに便乗した単なる亜流映画だと思うけど、ホラーで押し切るわけでもサスペンスで盛り上げるわけでもなく、格調高い面して裁判劇でどうのこうのやっているだけなのは辟易した。ラストの気持ち悪>>続きを読む

あげまん(1990年製作の映画)

1.5

大金と女(セックス)。宮本信子を中心に置き女性映画のふりをしながら100%男目線の保守主義的な表現。このあとにバブルが弾けて、伊丹十三映画も見事に失速していく。

エンド・オブ・バイオレンス(1997年製作の映画)

3.5

公開時ぶりに再見した。90年代以降のヴェンダースは贔屓目に見ても、なにもないんだけど、そのなにもなさにグッときたり、徹底した安さと空っぽ感は「禅」の域まで達している。監督役のウド・キア、ビル・プルマン>>続きを読む

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