けんちん汁さんの映画レビュー・感想・評価

けんちん汁

けんちん汁

荒野の用心棒 4K復元版(1964年製作の映画)

4.0

昔見た時は全然面白さが理解できなかったが、
改めて見ると、なんて原始的なカッコよさで溢れた作品なんだと感じられた

古今東西、流れ者が停滞していた状況を打破し、何も言わず去っていく物語はかっこいいな
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π〈パイ〉 デジタルリマスター(1998年製作の映画)

3.9

彼の作品はホエールしか見たことはなかったが、
あの作品に見えていた病的な側面と宗教はデビュー作からぶれることなく発揮されていた。

この世のすべてを理解するのは神であり、
一人間にとってその情報はあま
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デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

3.8

原作は1,2巻をかじった程度なので、
こんな話になるとはと驚いた

退屈せずに見れたが、前編感は強く、
後編の出来次第ではある

いくらちゃんとあのちゃんは普通に上手かった

DOGMAN ドッグマン(2023年製作の映画)

3.7

完全にジョーカー
人を楽しませる職に就く者がダークサイドの神となる話もそうだし、
劇判があまりにもジョーカーすぎる

ただわんこちゃんたちがかわいちゅぎりゅので、
もうそれだけでいいのじゃ

リュック
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FPS(2023年製作の映画)

3.2

リゾートバイトが良作だったし、期待していたが
ここにきて学生映画みたいなクオリティで持ってこられて困惑

特筆すべきことはない

夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.2

優しい映画
生きづらさを感じる男女が出会って運命的に恋をしないところがいい
2人の生活に劇的な変化こそないけれど、確実に彼らは救われた。
言葉は少ないながら、情緒豊かに描いてくれる今作に俺が言えること
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ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)

3.2

マシューヴォーンはキングスマンから脱却する必要がある
俺はマシューヴォーンが好きだったし、マシューを馬鹿にし、ガイリッチーを褒め称える大人に思わず怒りをぶつけたことすらある。
その2人になんの違いがあ
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ゴーストバスターズ/フローズン・サマー(2024年製作の映画)

3.0

やっつけみたいな続編でびっくり

ゴーストバスターズは元々そこまで好きではなかったんだけど、前作アフターライフがかなり刺さったため、新シリーズは丁寧な作りで進んでいくと信じ、劇場へ向かえばこの有様。
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ヴァチカンのエクソシスト(2023年製作の映画)

3.4

オーヴァーロードを観た時は、ジュリアスエイブリーという凄い若手が登場したななんて思ってたけど、
偶然だったのだなと今では思う

よくも悪くも洋物ホラーって感じで、割と序盤で心が冷え切ってしまった。
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ネクスト・ゴール・ウィンズ(2023年製作の映画)

3.7

手堅いなぁ
何も不満はないけど、何も残ってない
そんな感じの作品

程よく笑って、程よくほっこりして
たまにはこんな映画も必要

ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ(2023年製作の映画)

2.0

おもん無い脚本とおもん無い監督がタッグを組んだクソ映画
あんなにポピュラーなキャラが盛りだくさんの原作をよくここまでつまんねぇものに仕上げたな
人形たちに集中すれば良いものを、変なサイドストーリーに長
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カラーパープル(2023年製作の映画)

3.4

恐らく骨組みのお話が苦手で、あまり感情を映画の方に寄せられないまま終わってしまった
暗い話をミュージカルでされましても困りますねんというのが正直な感想

ハンテッド 狩られる夜(2023年製作の映画)

3.6

ワンシチュ界の白飯
これからワンシチュエーション物が気になっている人はこれを観れば大抵のことはわかる
大傑作ワンシチュ「P2」を作ったフランクカルフンとアジャコンビなので、
スタミナ丼を期待して臨んだ
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.3

わかりあえぬ映画
家庭の話は外からでは理解しがたく、みたいなことなんだろうけど、
あまりにもスローな話運びに退屈してしまった

50CentのP.I.M.Pのインストが流れた時は、面白くなりそうだと思
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マダム・ウェブ(2024年製作の映画)

3.8

ぼかぁ嫌いじゃないよ
思えば世間でミーム化するくらい大酷評されるくらいであったモービウスを楽しく鑑賞してしまったあの日から俺の中で何かが変わってしまったのだろう
何ならヴェノムシリーズの方が駄作度は強
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ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

5.0

シネマコンサートにて鑑賞
俺は映画作曲家の中でジャスティンハーウィッツが5本の指に入るくらい好きだ
恐らくそこまで名作ではなかったはずのバビロンすら彼の音楽があまりにも俺の脳を揺らしたため思わず高得点
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タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら(2010年製作の映画)

4.2

何回も観てる
最低のすれ違いコントよろしく無価値に死んでいくアホタレ大学生たちの姿は何度観ても笑えるし、人は見た目じゃないんだぜという素晴らしい教えを説いてくれる本作は完全無欠のエンタメ作品

前に異
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モーリタニアン 黒塗りの記録(2021年製作の映画)

4.0

普通にホラー
身に覚えがないのに異国の地へ拉致られて、10年以上拘束される恐怖は想像もつかない
9・11はアメリカ人にとって初の侵略であり、以降アメリカが躍起になっていたことも理解は出来るが、この人権
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ゾンビコップ(1988年製作の映画)

3.8

確実にB級なのに、話の展開があまりにも天才すぎる
油断して観てたら、途中で冷静に考えてこの話筋面白すぎるだろとボディブローのようにじわじわ面白くなっていった
完全なるハッピーエンドじゃないが、この話に
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コット、はじまりの夏(2022年製作の映画)

3.6

めちゃくちゃ丁寧な作りで、めっちゃ良い映画なのは自明なんだけど、俺が映画に求めているものはこれじゃないだけ
ほんま堪忍な

怪物の木こり(2023年製作の映画)

3.2

久しぶりにゴリゴリの三池崇史が見れるのかな?なんて考えてたけど、結果三池崇史の中に映画への情熱は消え失せたことを確認してしまった

鑑賞がひと月以上前のことなので、相変わらず詳細は銀河の彼方へと飛び立
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ナイル殺人事件(2022年製作の映画)

3.6

豪華な映像と俳優陣を楽しむことは十二分に出来るものの、肝心の推理のところが最後に集約されきっており、伏線もクソもないなと感じてしまった
ポーのやり口も強めに尋問して、相手の自白を誘う戦法で姑息に見える
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スティング(1973年製作の映画)

3.9

以前から見たいと思っていた古典を運良く劇場で鑑賞

手放しで絶賛するには古典すぎるが、あらゆるコンゲーム系作品の基礎になっているシーン盛り沢山、かつテンポよく痛快な騙しが描かれていく点は最高

音楽も
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レンフィールド(2023年製作の映画)

3.8

絶対にきしょいニコケイが拝めるだろうと見てみればあらびっくり
予想通りのキモさじゃないの

ドラキュラの従者を社会人として描く視点は面白いし、90分ダレることがないのは素晴らしい
何よりニコケイのキモ
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ロスト・イン・トランスレーション(2003年製作の映画)

3.7

例の如く鑑賞からひと月以上空いてから筆を取っているため、ほとんど何も覚えていないが、少ない記憶を頼りに書けることは
藤井隆が面白すぎたことと、東京のどこにそんなアングラレストランがあるんだというこの2
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ダム・マネー ウォール街を狙え!(2023年製作の映画)

5.0

株というものを金融の方も植物の方も触ったことのない俺からすると撮り方次第では確実にちんぷんかんぷんなだけで終わる話を、下剋上ストーリーとして上手く整理して用語を詳しく理解できていなくても楽しく観れるエ>>続きを読む

樹海村(2021年製作の映画)

3.8

村シリーズは救いようのないボンクラだと思っていたが、まさかの良作

被害者が木と同化して死んでいるシーンは好きだし、ラスト辺りの木から生じたり、木になったりしながら追っかけてくるくんだりがあまりにも映
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.8

女性を強いという今の風潮を変な殻で覆って、ちょっと塩振ってみましたみたいな作品

エマストーンの体を張った熱演もさることながら、美術と音楽が素晴らしすぎる
特に音楽。
不協和音のようで耳馴染みの良い音
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ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

3.7

この手のギャグが入る漫画の実写化って割と目も当てられないことが多いし、ギャグという点で言えば今作も少し恥ずかしかったが、アクションの出来は素晴らしく、アクションの撮り方も見やすくて良かった
ロングショ
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アクアマン/失われた王国(2023年製作の映画)

3.5

ジェームズワンの苦労が見て取れる

ここ数年のDC周りのゴタゴタを見るに、今作の製作期間は相当なカオスが生じていただろうに、平均点的なヒーロー映画に被害を抑えてきた辺り、やはり彼は出来る子なのだなと思
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窓ぎわのトットちゃん(2023年製作の映画)

4.5

大傑作
子どもの目から見ても、日本が確実に良くないものへと変化をしていく様は俺ら大人の目には明らかだが、トットちゃんは気づかない
それがある出来事を経て、自分の世界と世界が繋がることで全てが紐付く
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スイート・マイホーム(2023年製作の映画)

3.8

黒沢清的な静かに進むホラー
安心できるはずの家が不気味って改めて最悪だなと思う
予想のつく話ではあるが、しっかり楽しめた

スウィート17モンスター(2016年製作の映画)

3.8

月見バーガーのように定期的にやってくる拗らせ女子映画の一本

テンポも良くヘイリーのチャーミングな魅力も相待って退屈せず観れた

ただ俺が若い時こんなに鬱屈していたかと言われると?が浮かぶので、共感し
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怪物はささやく(2016年製作の映画)

3.8

天才バヨナ君完全制覇でけた
やっぴー✌️

彼の映画は説明量がちょうど良くて好き
作品によって最適な演出を施せるかつ、根底にホラーが流れてるから好き

死を受け入れられないのに受け入れて楽になろうとし
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マーターズ(2007年製作の映画)

3.7

四大フレンチホラーの一角であり、未見であったこちらを鑑賞

パスカル・ロジェってめっちゃサービス精神強いなって観てて思う
まだ彼の作品ってこれ含めて2作しか観れてないが、どちらも1幕と2幕でかなり様相
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コヴェナント/約束の救出(2023年製作の映画)

3.6

常に3.9を叩き出してくれるゆえに4.0を挙げてしまう生き急ぎ映画制作ボーイことガイリッチーの新作試写会に当たったぞーいということでいざ馳せ参ず

ガイよ
ちょっと違うよ
まず時系列入れ替えがねえべや
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