「誰かが言ったような言葉を使うな」
胸に刻もう。
轟音で鑑賞。
大がはじめてユキノリの前で吹くシーンをよく聴いてください。
はじめのうちはリードやタンポの不良のせいか、雑音が混じっていてテンポも落ち着かなく、一言で表せば下手です。しかし後半にな>>続きを読む
inside identity 居場所はどこ?
アイデンティティが揺らぎ、居場所のないトランピストが変な行動を取っている今日的な現象の写し鏡のように感じた。
スウェーデンは福祉国家で公助のイメージが強いが、その中で共助が輝いていた。不可解な隣人も些細なことがきっかけで、コミュニケーションが起こり、やがて互いに結束して「自分たち」すなわち自助にまで持っていく>>続きを読む
登場する子どもはみな、難病を抱えており、余命いくばくかな子もおり、残酷な運命を見ていていささか心が痛む。
しかし、それ以上に彼ら彼女らは毎日を懸命に生きていて、自分の好きなことを知っていて、自分の幸せ>>続きを読む
見終わった後、郊外や団地妻という単語が頭に浮かんだ。
どこにでも行けるようで、どこにも行けない感覚。何事もなく過ぎていく毎日に不満がないけど、本当にこれでいいのかとふと気づいてしまうが、旦那も子供もい>>続きを読む
助教授の美津子の専攻である文学(詩)と愛なき人格へと変わった過程が描かれておらず理解しにくい。
でもこの頃の園子温の作風は他にないような気迫があり、見ていて引きずりこまれる感覚があって良かった。
ここで商売(靴磨き)するな、どっか行け、
難民来るなどっか行け、の相似形。
このレビューはネタバレを含みます
いわゆる没落貴族を描く作品は「桜の園」や「斜陽」、今世紀では「ブルー・ジャスミン」など数多あるが、これもその一つで、当人の特徴を的確に捉えている。
現状の否定および拒絶、現実逃避、そして破滅的行動。>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
ノア、アリー、両者の行動に着目すると一方に偏っていることがわかる。
おそらく、自分から男性にアプローチをかける女性は、観てもあまりピンとこないだろう。
このレビューはネタバレを含みます
この人、一度たりとも「自分が悪かった」と言ってないよね。
つまり、自分の人生に対して責任を持っていない、故に、自由も得られない構図。
夏八木勲の主張に反発することになったけど、正しかった。
登場人物のほとんどが義理の親子関係で、実際にそんな偶然あるかよと思うが、そこまで不自然にならないのが監督や脚本の妙なのだと感じた。
現在進行形。
普通に生活していても、見えないことがあり、あの子の左眼のように自覚できないこともある。
弱視を矯正するかのように、難民問題を注視していかないとことの解決は一顧だにない。
シリーズを通して鑑賞したけど、妙な説得力があった。
特に市街戦の回「炎の試練」はいま起きている戦争を思わずにはいられない。
戦争とは外交の手段であるが、現場では感情的摩擦の発生装置そのものだ。
顔を殴って、手が相手の歯にあたってできた傷をファイティングバイトといいます。
それを防止するためにグローブがあるのですが、してないですよね。
怪しい噂(いとこのメイが喋ってしまったこと)のみを元に令状なしに家宅捜査に踏み切る警官。やばい。そして好き。
逃げ水を追う人生。
探していたものが逃げ水だと気づくのは、後からである。
会いに行く、即ち、愛に生く時間は彼女にとって尊かったに違いない。
2022-30