moobyooさんの映画レビュー・感想・評価

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クワイエット・プレイス 破られた沈黙(2021年製作の映画)

4.3

97分の短い尺に同時多重構成で、見せ場を無駄なく詰め込んだクリーチャー・ホラー・アクションであり、主要登場人物達の配置が幕の内弁当的で多彩な面白さです。

冒頭のビギニングな模写でヤツらの地球降臨場面
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Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)

5.0

問答無用に大好きです。悪い奴らは徹底的にブチのめす。見たいモノは完全網羅な大痛快作です。

Wベッドの中央線には妻から枕で壁を作られ、当番の家のゴミ出しは毎週常に間に合わない冴えないお父さんとして暮ら
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キャラクター(2021年製作の映画)

4.7

かなり攻めていて面白いです。サイコキラーを扱った日本映画はストーリーが破綻してしまう傾向が高いのですが、本作はPG-12レイティングのギリギリ線内を保たせる非凡な構成で魅せられました。

そしてフジテ
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明日の食卓(2021年製作の映画)

3.6

今、日本はヤバイ国になってしまった事を、偶然にも“石橋ユウ”という名前の男の子がいる直接に接点のない三組の家族の様から浮かび上がらせる瀬々敬久監督の野心作です。

冒頭で、その内の一人の“石橋ユウ”君
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いのちの停車場(2021年製作の映画)

2.7

吉永小百合ブランドの映画としては、少し変化を見せた部分は評価出来ても、いつもの如く順当路線の邦画大作として想定内に収まっています。

冒頭での救命救急センター医として働く吉永小百合さんの佇まいは、流石
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ペトルーニャに祝福を(2019年製作の映画)

3.7

男性優位と云う世界観は、時勢的に消え行くものなのは確かですが、まだまだ根強く残っているのも隠し切れないと、改めて示すヒューマン作品です。

北マケドニアが舞台の映画を観るのは初めてだと思いますが、その
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プロジェクトV(2020年製作の映画)

2.8

ジャッキー・チェン主演となっているものの、事実上は後方支援で若手達への花道を切り開いている印象です。

なので誘拐事件を巡る群像アクションで見所も多いのですが、CG映像の荒い合成やブツ切りな場面切り替
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グリーンランドー地球最後の2日間ー(2020年製作の映画)

3.5

地球滅亡規模の隕石群が世界各地に降り注ぐディザスター映画なのに、定番である都市滅亡のカタストロフィ模写を表立って描かない異色のパニック映画です。

かと言ってジェラルド・バトラー主演なので危機回避のヒ
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るろうに剣心 最終章 The Beginning(2021年製作の映画)

3.5

9年を掛けた大作シリーズの5本目となる最終章は、人斬り抜刀斎が流浪人になるまでの起源作として静の中に激しい動を秘める力作にはなりました。

これまでのアクロバティックさを封印した冒頭の殺陣アクションは
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クルエラ(2021年製作の映画)

3.5

ディズニーの古典物語に登場する悪役キャラであるクルエラをエマ・ストーンが確実に演じていて流石です。

悪役を主役にすることを踏まえて、更なる悪役を立てるWエマ悪役対峙構成に新鮮味がありますが、二番手の
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アオラレ(2020年製作の映画)

2.6

役作りなのか?単に太っただけなのか?ラッセル・クロウの巨漢の謎の方が気になって仕方がない90分でした…

『激突!』ではなく『ジョーズ』を目指したらしいけど、何とも平板なアクション・スリラーでした。
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ガメラ3 邪神<イリス>覚醒(1999年製作の映画)

4.5

4K HDRレストア版 DOLBY CINEMA上映にて鑑賞

前2作では抑えていた人間の大量死を箍が外れた様に模写し正義の味方と言えどガメラが街で戦えば一般人の死は免れないと示す。vsギャオスで破壊
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ファーザー(2020年製作の映画)

4.3

痴呆症が進みつつある老人をアンソニー・ホプキンスが演じ、その父を支える娘との感動噺しにはせず、かなり重いサスペンス風味で構成される異色作です。

コロコロ入れ替わる登場人物に、唐突に切り替わる場面展開
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茜色に焼かれる(2021年製作の映画)

4.9

文字通り渾身の演技を魅せる尾野真知子の間違いなく代表作であり、類い稀なる圧倒的主演映画です。

冒頭の池袋暴走事故殺人事件を明らかに模した不条理な格差問題の提議を足掛かりに、尾野真知子演じる被害者の妻
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地獄の花園(2021年製作の映画)

4.8

嗚呼そっちだったのか!まさかの永野芽郁大覚醒‼︎に秘める奇想天外な面白味に満ち溢れた日本映画には珍しいスラップスティック・コメディの快作降臨です。

トコトン馬鹿げているのに全くスベらず笑わせ続ける構
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しあわせのマスカット(2021年製作の映画)

2.8

次世代を担う女優として期待値が高い福本莉子の初主演映画ですが、ちょっと色々と空回りしています。

浜辺美波の次の東宝看板娘を背負う逸材なのだから、いずれ当然東宝映画での主演作が来るのだろうと思っていた
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僕が跳びはねる理由(2020年製作の映画)

3.2

自閉症の人々の真の姿を内面からを示したと云う意味では意義のある作品です。

小学校の時におそらく自閉症であったのであろう同級生のことを、俗に知恵遅れと呼んでいたのは、恐ろしい見当違いだったと今更ながら
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アンダードッグ 後編(2020年製作の映画)

4.3

とことん落ちて初めて気付くものに向き合えるかどうかで、次へ進む道が決まると、暗黙の内に物語る極めて重厚な投げかけをして来る濃密な完結編です。

森山未來と北村匠海の関係性の真実から、ボクシングへの夢を
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アンダードッグ 前編(2020年製作の映画)

4.0

前後編合わせて4時間36分の長尺与件もあり、どうにもタイミングが合わず昨年の劇場公開時に観逃していましたが、新文芸坐の卓越ラインナップのおかげで、前後編一気鑑賞が叶いました。DVD出たばかりですが..>>続きを読む

くれなずめ(2021年製作の映画)

2.9

高校からの友達でイケテナイ男6人組が織りなす諸々から見える哀愁は伝わります。

所々の場面において長回しで繋げられる元帰宅部仲間の特に前半のグダグダは、このキャラ設定の面子では仕方ないと思いつつも流石
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ローグ(2020年製作の映画)

3.0

綺麗ドコロで派手目だったミーガン・フォックス嬢が、傭兵部隊のリーダーと云う意外な役どころで硬派アクション路線へ舵を切ることに成功しています。

『ランボー』『エイリアン』『プレデター』などや戦争ものに
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ラブ・セカンド・サイト はじまりは初恋のおわりから(2019年製作の映画)

3.7

仕掛けが目新しい変則タイムパラドックス系ラブストーリーとして、普遍的に面白く観られました。

生活環境の逆転により存在意義を改めながら価値観を対比することで、欠けていたモノが自然と寄り戻って来る過程に
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彼女(2021年製作の映画)

3.3

いかにも廣木隆一監督作である土台に水原希子&さとうほなみというWヒロインが鮮烈さを焼き付けて見応えはあります。

人間の欲を抑えきれなかった面子が寄り集まり破綻してしまう過程を、ロードムービーに上手く
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ブックセラーズ(2019年製作の映画)

2.9

本が持ち合わせる魅力を再認識するのには恰好なドキュメンタリーです。

ブックセラーの視点から希少本の価値を改めて見極めると云う部分では的を得ている作品ではあります。

ただ関係者の語りがメインで構成さ
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るろうに剣心 最終章 The Final(2021年製作の映画)

3.9

公開直前の完成披露試写にて観了。

時系列では最後の章となるに相応しい日本映画らしくない贅沢な作品です。緋村剣心の内なる闘いがメインとなり前作より大作感は薄れていますが手堅く纏っています。

佐藤健さ
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アンモナイトの目覚め(2020年製作の映画)

4.1

閉ざされた心の解放と進展を描いた濃厚な人間ドラマで、設定上『燃ゆる女の肖像』と被る部分が確かにありますが、ケイト・ウィンスレットとシアーシャ・ローナンの最強タッグは類稀なる上質感を醸し出します。

1
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裏アカ(2020年製作の映画)

2.8

裏アカウントに手を出し、底無し沼に引き摺り込まれる女性の顛末を描いて行きますが、ほぼ想定内の展開で今一つ盛り上がりません。

折角キネ旬主演女優賞受賞の実績があるのだから、全裸で濡れ場が出来る前提での
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21ブリッジ(2019年製作の映画)

4.5

縦横無尽にキャストが動き回る、犯罪追跡アクションとして久々に見応えのある力作にして秀作です。

組織的な麻薬犯罪に巻き込まれる警察と犯人側の双方の視点から綿密に練られた脚本と、マンハッタンを閉鎖しての
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バイプレイヤーズ~もしも100人の名脇役が映画をつくったら~(2021年製作の映画)

4.0

テレ東なので油断してした。ドラマの流れでフンワリ繋げるのだろうと邪推していたら、いきなりシネマスコープで映画だゾ‼︎とアプローチしたかと思えば、映画版のみゲストの有村架純嬢を主力で打ち出し、まさかの役>>続きを読む

街の上で(2019年製作の映画)

4.8

下北沢という特異な街の上に、若葉竜也が不可欠に存在する、満を持して練り上げられた紛れもない今泉力哉監督印の映画です。

他愛ない恋バナの諸々に、古着屋、古本屋、小さなカウンターバー、ライブハウスが介在
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ゾッキ(2021年製作の映画)

3.7

誰しも人間の中に潜む何某かの秘密を、ユルいエピソードを積み重ねて可笑しみを交えて描く愉快作です。

竹中直人、山田孝之、斎藤工と云う映画の制作側でも実績のある俳優陣が監督を務めるオムニバス風でいて其々
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ザ・スイッチ(2020年製作の映画)

3.8

凶悪殺人鬼と女子高生の入れ替わりにタイムリミットサスペンスを加味したお約束の面白さで楽しめました。

入れ替わったヴィンス・ヴォーンの女子高生ぶりも後半違和感がなくなるから不思議ですが、ヒロインのキャ
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JUNK HEAD(2017年製作の映画)

4.7

トンデモナイ映画がゾワっと出て来てしまった。堀貴秀監督がほぼ一人で作り上げたコマ撮りのストップモーションアニメ。

ヘンテコ奇抜エグイ下世話キモイ面白トンマだけど優しい。型に囚われない独創的イマジネー
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ホムンクルス(2021年製作の映画)

3.5

前半のアナーキー&トリッキーな諸々の模写を目の当たりにして、山本英夫氏が描く独特の世界観に、清水崇監督色が意外にも共鳴し、やっと清水崇作品で突き抜けるかも知れないと、見ていてドキドキしました。

ガサ
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サンドラの小さな家(2020年製作の映画)

4.3

阻害と協調の両極を練り込み、人間の尊厳を描き出すヒューマン映画にして、さり気なくエンターテイメント要素も兼ね備える珠玉作です。

夫のDVから逃れ、二人の娘と平穏に暮らしたいサンドラの正当な希望を、こ
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劇場版シグナル 長期未解決事件捜査班(2021年製作の映画)

3.9

過去と無線が繋がるファンタジックな構成が、アクション刑事ドラマに違和感なく融合し、なかなか見応えがあり、ドラマ繋がりの映画化としてもクオリティが高い作品です。

もともと韓国ドラマの作り直しとしても、
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