のあさんの映画レビュー・感想・評価

のあ

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ロッタちゃんと赤いじてんしゃ 2Kリマスター版(1992年製作の映画)

4.4

映画館にて鑑賞。

とにかく可愛すぎる……!
童心にかえるような、大人の目線で微笑ましいような不思議な気持ちになりました。
幸せな気持ちで映画館を出ました。

北欧のインテリアやファッションもたまりま
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ギター弾きの恋(1999年製作の映画)

3.5

自宅にて鑑賞。

ウディ・アレン版『道』という感じですね。
知的な障害のある女性に純真無垢さ、さらには無防備ゆえの色気を見出すというのは、コンプラや人権意識が今より希薄だった一昔前の一種の型みたいなも
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映画 ギヴン 柊 mix(2024年製作の映画)

3.8

映画館にて鑑賞。
特典映像の雨月目当てで4週目に。
(観てから結構経ってしまった……。)

やっぱり音楽がテーマの作品なので、バンドにせよヴァイオリンにせよ実際に音がつくアニメ化の意義は大きいですよね
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男と女(1966年製作の映画)

4.0

映画館にて鑑賞。
以前訪れたバーのマスターのオールタイムベストとのことで。

フランス映画と言われてみんなが思い浮かべるイメージに最も近い作品かも?
日本の昭和のメロドラマっぽい雰囲気もありつつ、どこ
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枯れ葉(2023年製作の映画)

3.9

映画館にて鑑賞。

初アキ・カウリスマキ。
劇中でジム・ジャームッシュを流したりゴダールのポスターを映したりする辺り、村上春樹が好んでいるのも納得でした。

シンプルで素朴な作品ですね。
あえて彼らの
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メイド・イン・USA(1967年製作の映画)

3.9

自宅にて鑑賞。

やはりこの時代のゴダールはキレキレすぎる……!
画も台詞も演出もセンスが良すぎますね。
話は60年代フランスの世相を反映した内容ですが、今の時代だからこそ観る意味がある作品でもあると
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新宝島(1965年製作の映画)

3.7

自宅にて鑑賞。
前にFilmarksへの作品追加リクエストを出していたのがいつの間にやら入っている〜!感謝。
『砂の器』と『さびしんぼう』の間で観ていたっぽい(自分用メモ)。

キャラクターの性格がそ
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赤い砂漠(1964年製作の映画)

3.9

自宅にて鑑賞。

夫がいても子どもがいても友人がいても、どこか拭えない孤独感。
情緒不安定な女を描きながら、他者との関係において多かれ少なかれ誰しもが持っているであろうある種の絶望を上手いこと写し出し
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銀座カンカン娘(1949年製作の映画)

4.0

自宅にて鑑賞。

謎の能天気ミュージカルでした(笑)
結構変な映画ですが短くてちょうどいいし、娯楽としてこれはこれで完成されているかも。

今期朝ドラ『ブギウギ』福来スズ子のモデル、笠置シヅ子本人の歌
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ゴーストワールド(2001年製作の映画)

3.8

映画館にて鑑賞。
2024年最初の一本でした。

非常にしんどい!
一緒にバカなことしてたはずの友達とすれ違っていってしまう悲しさとか、うっすらと男を嫌う潔癖性を持ちつつの恋愛の気持ち悪さとか、決めた
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バグダッド・カフェ<ニュー・ディレクターズ・カット版>(1987年製作の映画)

3.6

自宅?にて鑑賞。
2023年最後の一本になりました。
年内で権利切れと聞いて駆け込み。

始まって早々は斜め!カット!で攻めすぎてて大丈夫か?酔うか?と心配しましたが、最初だけで安心しました(笑)
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クーパー家の晩餐会(2015年製作の映画)

3.6

自宅にて鑑賞。

特に中身はないけど、アメリカのホリデーシーズンの雰囲気を味わえるというだけで価値のある映画かと!
特にオープニングはとてもクリスマスっぽくてテンション上がります。とにかく犬が可愛いし
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セッション(2014年製作の映画)

4.0

映画館にて鑑賞。
手に汗握る緊迫感と音の洪水、劇場で観られてよかったです。

いい意味で先が読めず、主人公がのめり込んでいくにしたがってこちらも物語に没入していくような感覚でした。
指導者も生徒も狂気
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切腹(1962年製作の映画)

4.2

映画館にて。
上映後に仲代達矢のトークショー付きという贅沢な回のチケットが取れました。

まず、主演の仲代達矢の迫力がおよそ当時30歳とは思えぬすさまじさですね…!
低い声音の語り口、静謐さと激情を併
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⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

3.9

映画館にて鑑賞。

たまたまこの前観たブレードランナー2049同様、人間が一番業深く恐ろしいという話。
事前に見聞きしていた通り割と胸糞悪い感じでしたが、よくまとまっていて面白かったです。
水木に原作
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ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)

3.8

機内にて鑑賞。

人間の定義、人間たらしめるものは何なのか、レプリカントを人より人らしく描くことで問うている作品だと受け取りました。
それにしても悲しいラストですね。

ドゥニ・ヴィルヌーヴとは無機物
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白い巨塔(1966年製作の映画)

3.8

自宅にて鑑賞。

医療ドラマというよりは、前半は政治、後半は裁判ものという感じ。
どこの組織もお偉いさん達の考えることは一緒ですね(笑)

財前五郎というキャラクターは、背景を知ると憎みきれないところ
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現金に手を出すな(1954年製作の映画)

3.9

自宅にて鑑賞。

ジャン・ギャバン渋すぎる!かっこいい。

しっとりした雰囲気ながら、銃をぶっ放す派手さもあってギャングものとしても満足です。

後味の苦さがなんともたまりませんね。

暗殺の森(1970年製作の映画)

3.8

自宅にて鑑賞。
この前話したバーのマスターがベルトルッチならオペラより森が好きと言っていたので。

明るい夏の光の中の不気味さがオペラだったのに対し、こちらはずっと薄暗い冬の虚しさ。どちらも退廃的な雰
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荒野の七人(1960年製作の映画)

3.7

自宅にて鑑賞。

『七人の侍』とは全く趣の違う作品になっていますね!
アメリカナイズされつつ、上手く西部劇にハマっていてこれはこれで面白いです。
後味のやるさなさは軽め。

ユル・ブリンナーが声も佇ま
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シネマ歌舞伎 野田版 桜の森の満開の下(2019年製作の映画)

4.7

映画館にて鑑賞。
6年ぶりに観ても、映像になっても、やはり至高。

何と言っても夜長姫を演じる七之助の素晴らしさよ。
無邪気さ、妖艶さ、可愛らしさ、恐ろしさ……いったいどんな人生を送ったらこんな芝居が
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羅生門(1950年製作の映画)

4.0

自宅にて鑑賞。

とにかく面白い。
引き込む画面の力、90分で過不足ない話のまとめ方、さすがです……!

少しずつ違う同じような話を何回も繰り返すのに、飽きないどころか様々な表情で魅せてくる役者のお芝
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ミッション:インポッシブル(1996年製作の映画)

3.9

自宅にて鑑賞。

このくらい派手でいいのよ、スパイものは!という気持ち(笑)
ここぞというときに大音量で流れるテーマ曲、スケールは小さいながらも画面に映えるアクション……。

難易度の高いアクションを
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バービー(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

映画館にて鑑賞。

怒りをぶちまけてくれたあのシーンだけで、この作品は少なくとも私にとっては意味がありました。

現実と裏返しのバービーランド。
要職をバービーが占め、ケンはバービーのおまけ。
このケ
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SOMEWHERE(2010年製作の映画)

3.6

自宅にて鑑賞。

親である前に人間なんだけど、時として役割に救われることもあるよねという。

映像のセンスが良いし、ほぼ劇伴がないので、夏に延々と流しておくのに良さそうな映画でした。

エドワード・ヤンの恋愛時代 4K レストア版(1994年製作の映画)

3.4

映画館にて鑑賞。

うーん……?
狭い人間関係の中でごちゃごちゃやってる感じ、なにかに似ているなぁとずっと思いながら観ていましたが、最後の方でようやくGossip Girlだ!と。
特にモーリーのサバ
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肉弾(1968年製作の映画)

4.2

自宅にて鑑賞。

ジョジョラビットと同じ系譜ですね。
滑稽なシーンがたくさんあるのですが、今の私達が笑えれば笑えるほどに、どの言葉・行為も当時は大真面目にまかり通っていたのだという愚かさが際立ちます。
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スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(2019年製作の映画)

3.7

機内&自宅にて。
公開当時観に行けなかったので、ようやくの鑑賞です。

SFとしてはそこそこだけれど、スターウォーズとしてはイマイチという感じですね。
演出・脚本ともにもはやハリポタめいていましたし、
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ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

3.8

映画館にて鑑賞。

今作もMIPらしい手に汗握るアクション満載で満足でした。
ローマ、ベネチア、オリエント急行など、旅行気分も楽しめました。

ただ、ちょっと長すぎたのと全体的に話が暗かったかな……。

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

映画館にて鑑賞。
本作を良い作品だと思った方は、おそらく不快な気持ちになると思うのでこの先のレビューは読まない方がいいかなと思います……。

非常に失礼ながら、やっぱり宮崎駿ってお坊ちゃんなんだなぁと
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ビューティフル・マインド(2001年製作の映画)

3.7

自宅にて鑑賞。

前情報を一切入れずに観ていたら開始1時間で急にハシゴを外されてびっくり(笑)

ラッセルクロウってこういう演技もできるんだ、というのが一番の見どころでした。

ザ・メニュー(2022年製作の映画)

3.9

機内にて鑑賞。

美しく洗練された場と料理がかえって不気味さを演出するという新感覚でした。
食べるという行為って本能だから官能的だしグロテスクだよねっていう。
発想や展開はかなり好みです。
どんなこと
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インディ・ジョーンズと運命のダイヤル(2023年製作の映画)

3.8

映画館にて鑑賞。

考古学者というよりスパイものでは?と毎回思う本シリーズ(笑)
007がシリアス路線になってからは貴重なエンタメ枠の大御所ですね。
ご都合主義のトンデモ展開でも許せちゃいます。

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ビフォア・ミッドナイト(2013年製作の映画)

3.6

自宅にて鑑賞。
久々に TSUTAYAでBlu-ray借りました。

2作目が良すぎたので、正直辛かった……。
シリーズものの3作目は微妙という通説はあながち嘘ではないかもしれないですね。
1,2作目
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イーグル vs シャーク(2007年製作の映画)

3.9

自宅にて鑑賞。

概ね気持ち悪くてかっこ悪くていたたまれない話ですが、最後に"やらない"んじゃなくて"やった"ところは本当に評価したいです。
もし倫理的に許容できないと思う人がいるとしたら、この映画は
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レイダース/失われたアーク《聖櫃》(1981年製作の映画)

3.8

自宅にて鑑賞。

地上波で放送されていたのをところどころ齧っていたので、見覚えのあるシーンもありつつ、通しで観るのはなんだかんだ初でした。

オカルティックかつ超ご都合主義展開ですが、続編が作られるだ
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