NORAさんの映画レビュー・感想・評価

NORA

NORA

ニュースの天才(2003年製作の映画)

4.2


エアフォースワンの機内にも置かれる名門政治雑誌で起きた、若手スター記者による記事捏造事件の顛末を描く。
これはふたつの意味で倫理をめぐる物語である。ひとつは当然ジャーナリズムの倫理、もうひとつは上司
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バトル・ロワイアル(2000年製作の映画)

5.0

人生最高の映画は何か。考えるたびにさまざまな思いが頭をめぐるが、いまのところ、結局はこの作品に落ち着いている。それは必ずしも作品の出来そのものの良さを意味しない。若き役者たちの中には演技が拙い者もいる>>続きを読む

アナザーラウンド(2020年製作の映画)

4.2

酔いどれ映画だが、コメディではなく人間ドラマがメイン。ハングオーバーとかワールズ・エンドみたいに陽気な野郎どもが八面六臂の大暴れ!って感じでもなく、酔い潰れ描写も割とリアル寄り。酔っぱらいの楽しさと辛>>続きを読む

ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結(2021年製作の映画)

4.0

前作(デヴィッド・エアー版)とか無かったことにするんでヨロシク!なオープングが潔すぎて笑ってしまった。金と手間をかけた壮大なバカバカしさが、ジェームズ・ガン監督らしい悪趣味な味付けで炸裂する。景気よく>>続きを読む

ベイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

3.9

「人が20人くらい死ぬあずまんが大王」との評があったが、どちらかというと「話があるキルミーベイベー」だな。基本的には緩いノリだがアクションは本格的で好印象。ときどき聞き取りづらい台詞があるが、主演ふた>>続きを読む

笑の大学(2004年製作の映画)

2.6

舞台を映画に置き換えることの難しさをひしひしと感じる作品。同じ三谷幸喜の『ラヂオの時間』でもそれはあるが、あちらはドタバタ要素が強いためスクリーンでも相応に楽しめる。対してこちらは2人芝居。舞台上の息>>続きを読む

ノマドランド(2020年製作の映画)

4.0

すごくドキュメンタリーぽい撮り方だなと思ったら、メインキャストの2人以外は本物のノマドワーカーの方らしい。違和感なく演技する素人ズも大したものだが、それ以上に完全に溶け込んでいるフランシス・マクドーマ>>続きを読む

ミナリ(2020年製作の映画)

3.4

ババア映画。なんか是枝裕和ぽいな〜と思ったせいで、おばあちゃんの演技すべてが樹木希林で脳内変換されるという怪現象に見舞われました。丁寧に作られた良い映画なんだけど新味は無い。韓国系移民という題材もそれ>>続きを読む

アクアスラッシュ(2019年製作の映画)

2.3

ポスター詐欺ではなく、この場面は確かに出てくるんだ。映画開始50分後に。ってこの映画71分しかねえじゃねえか!どうするんだよ!とにかくテンポが異常に悪いよ!あと治安も頭も悪そうなバカ女しか出てこねえぞ>>続きを読む

白頭山大噴火(2019年製作の映画)

3.5

情けないハ・ジョンウ、暴れない(!)マ・ドンソクと、役者の使い方が面白い作品。パニック映画かと思ったら結構政治・軍事色強めで驚いた。韓国の置かれた地政学的状況とそれへの不満がストレートに表現されていて>>続きを読む

風の歌を聴け(1981年製作の映画)

3.8

原作通りかと聞かれればそんなことはないのだが、意外とこれはこれで悪くないんじゃないかと思える映画。カラッと無国籍風な原作と比べて何やらジメッとしていて汚らしいが、監督が神戸出身(村上春樹のリアル後輩)>>続きを読む

映画クレヨンしんちゃん 謎メキ!花の天カス学園(2021年製作の映画)

4.7

なるほど、これは確かに上質な本格ミステリだ!伏線の張り方の緻密さ、ミスディレクションの周到さが尋常でなく、常に観客の予想の上を行く展開が心地良くて仕方ない。「そうは言っても子供向けのクレしん映画でしょ>>続きを読む

鳩の撃退法(2021年製作の映画)

3.6

ストーリーの断片だけが矢継ぎ早に散りばめられ、全体の4分の3を過ぎたあたりでようやく事件の輪郭が描かれ始めるという、やや変速的な構成のミステリ。加えて「信用できない語り手」であることが明白(なにしろ演>>続きを読む

オールド(2021年製作の映画)

4.4

異常な速度で加齢が進むビーチに閉じ込められた人々の運命を描く。相変わらず突拍子もない設定のスリラーだが、実のところ本作は、その見た目の奇怪さとは裏腹に、『シックス・センス』以来、もっとも「腑に落ちる」>>続きを読む

12人の優しい日本人(1991年製作の映画)

4.6

名作『12人の怒れる男』の舞台を日本に置き換えたらどうなるか?という作品。陪審員全員が「よくわかんないから無罪でいいよね?」と同意してしまうところから始まる、なんとも曖昧でぼんやりした雰囲気全コミット>>続きを読む

フリー・ガイ(2021年製作の映画)

3.7

ライアン・レイノルズが笑っちゃうほどディズニー顔すぎて脚本・演出そのまんまでアニメ化できそうな作品。『トゥルーマン・ショー』の現代版といった感じ(テレビ番組がオンラインゲームになったところに自体を感じ>>続きを読む

ジャングル・クルーズ(2020年製作の映画)

4.1

そつなく、良く出来たアドベンチャー映画。基本的に明るく能天気なノリなので、家族連れでも安心して観られる。話のテンポも良く、特に序盤などは船に乗るまでのくだりにも多くのアクション的な見せ場を盛り込んでお>>続きを読む

レインマン(1988年製作の映画)

4.3

感涙必至のヒューマンドラマみたいな扱いを受けることが多いが、実は結構コメディ寄りであり、そのへんのバランス感覚がこの映画の良いところ。ダスティン・ホフマンとトム・クルーズのやりとりが軽妙なボケとツッコ>>続きを読む

127時間(2010年製作の映画)

4.4

かくもシンプルで地味、かつシリアスな題材をスタイリッシュに仕上げてしまうダニー・ボイルの作家性が炸裂した一作。岩に挟まった人が127時間後に救出される、単にそれだけの話なのに、キレの良い脚本で観る者を>>続きを読む

マイ・ブルーベリー・ナイツ(2007年製作の映画)

3.5

ぽわーんとしたソフトフォーカスの画面で繰り広げられる、輪郭のない、ぼんやりした恋物語。オシャレな背景、美男美女、ゆったりとした音楽、独特の浮遊感。以上。それらがすべてであり、それらを超えるものはない。>>続きを読む

劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライト(2021年製作の映画)

3.6

一言で総括すれば、スクールアイドルものの皮を被ったエヴァンゲリオン。「スタァライト」「再生産」「キラめき」といった幾多のマクガフィンを散りばめながら、時系列操作や幻惑的な演出を多用し、観る者を煙に巻い>>続きを読む

少女☆歌劇 レヴュー・スタァライト 再生産総集編 ロンド・ロンド・ロンド(2020年製作の映画)

2.6

よくあるスクールアイドルものかと油断した視聴者を明後日の方向に振り落とす怪コンテンツ、『少女☆歌劇 レヴュースタァライト』(TVシリーズ)の再編集版。エヴァのシト新生と同じく、ストーリーをざっとまとめ>>続きを読む

みんな死んだ(2020年製作の映画)

4.0

おどろおどろしいタイトル・サムネとは裏腹に、中身は小気味良いドタバタブラックコメディ。酒!セックス!ドラッグ!とウェイしてたパリピどもがドミノ倒しのようにバタバタ死んでいく、ただそれだけの作品。偉そう>>続きを読む

真夏の方程式(2013年製作の映画)

4.0

おねショタならぬ、ましゃ(福山雅治)ショタという新ジャンルを開拓した快作。
『容疑者Xの献身』の続編であり、基本的に似たような話ではあるのだが、的確な演出と美しい画作りによって、邦画らしからぬ見応えの
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サイコ・ゴアマン(2020年製作の映画)

3.7

なんですか、これは(笑)
基本クッソくだらねえので最終絶叫計画みたいなノリで臨むべき作品ではあるが、コントみたいなギャグの寄せ集めで構成されているというわけでもなく、脚本とか子役の演技とかが意外としっ
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1秒先の彼女(2020年製作の映画)

4.1

「記憶を失くした1日に何があったのか?」という謎を追う、一風変わった設定のSFラブコメ。脚本は(発想は非常に面白いものの)かなりの力技であり、ご都合主義あるいは予定調和な部分が目につくが、テンポの良さ>>続きを読む

トキワ荘の青春(1995年製作の映画)

3.3

幾多の漫画家を輩出した伝説のアパート・トキワ荘を舞台とした青春劇。テラさんこと寺田ヒロオ(本木雅弘)の視点から、素朴なタッチで昭和30年代の若手漫画家たちの生態が語られる。
映画としては、きわめて不親
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藁にもすがる獣たち(2018年製作の映画)

4.0

ロッカーに放置された大金入りのバッグをめぐり、のっぴきならねぇ窮地に追い込まれた人間たちが思惑を巡らせていく犯罪群像劇。タイトルやポスターの印象からバリバリの韓国ノワールかと思いきや、意外と軽いブラッ>>続きを読む

ビハインド・ザ・カーブ -地球平面説-(2018年製作の映画)

3.6

21世紀となった現在でも、地球は平面であると信じる人たちがアメリカにはたくさんいる。彼らの活動を追ったドキュメンタリー。当然陰謀論者ばかり出てくるわけだが、実質的な主人公のマークっておっちゃんが割と良>>続きを読む

竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

3.8

サマーウォーズの明確な発展版。仮想世界と現実を融合させて魅力的に描く手腕は相変わらず大したものだが、過剰に説明的かつ終盤急激に失速する悪癖も健在であり、良くも悪くもいつも通りの細田守といった出来栄え。>>続きを読む

僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ワールド ヒーローズ ミッション(2021年製作の映画)

4.2

過去2作と比較して明らかに演出や映画としての格が一段上がっており、正統派少年漫画らしい安定した世界観のなかで本格スケールのヒーローアクションを展開することに成功している。特に、これまでは舞台設定の説明>>続きを読む

元カレとツイラクだけは絶対に避けたい件(2020年製作の映画)

4.1

元カレと小型飛行機に乗ったらパイロットが急死しちゃってさあ大変!という、美しい南国の海を背景にミニマムな舞台&設定で繰り広げられるシチュエーションスリラー。この手の映画では登場人物がアホすぎるとノイズ>>続きを読む

クローズド・バル 街角の狙撃手と8人の標的(2016年製作の映画)

2.4

『フォーン・ブース』みたいな映画かと思ったらぜんぜん違う話(邦題のサブタイトルはひどい)。退屈しないよう工夫をこらした努力は認めるが、いかんせん登場人物の言動や行動が支離滅裂すぎて話についていけない。>>続きを読む

ゴジラvsコング(2021年製作の映画)

3.5

謎技術、無能人類、ガバガバセキュリティ、だいたい真実な陰謀論、適当人間ドラマに彩られたいつもの怪獣大相撲。メインディッシュまでのおあずけが長い1作目、最初から最後までフルスロットル満漢全席な2作目と比>>続きを読む

サイダーのように言葉が湧き上がる(2020年製作の映画)

4.4

俳句という古風な題材と、カラフルな蛍光色で彩られたキュートな世界観が奇妙な化学反応を引き起こし、ポップかつ郷愁あふれるユニークな作品に仕上がっている。村上春樹の初期作あるいはわたせせいぞうの作風を思わ>>続きを読む

ファイナル・プラン(2020年製作の映画)

3.5

恒例リーアムニーソン大暴れ映画。敵が過去最弱レベル、そのうえ善玉捜査官や彼女さんなど脇役が有能なせいで中盤で冤罪問題はほとんど解決してしまい、後半のお仕置きパートはむしろほのぼのとすらしている(リーア>>続きを読む

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