NORAさんの映画レビュー・感想・評価

NORA

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鬼教師ミセス・ティングル(1999年製作の映画)

4.3

小品ながら、脚本の妙をじっくりと味わえる学園コメディの佳作。囚われてなお逆転に向けて心理戦に挑むティングル先生のキャラクター、「皮肉」という言葉の使い方など、ケヴィン・ウィリアムソンの筋立ての上手さが>>続きを読む

トランセンデンス(2014年製作の映画)

1.5

うんこ。100億かけたうんこ。とにかくつまらない。ジョニデもポール・ベタニーもモーガン・フリーマンも、頼むから皆さん仕事選んでください。とにかく脚本がお粗末すぎ。こんな30年前に書かれたような手垢のつ>>続きを読む

コードネーム U.N.C.L.E.(2014年製作の映画)

5.0

ガイ・リッチーが『ナポレオン・ソロ』をリメイクって、もうそれ面白くないわけがないじゃない。もうとにかくツンツンデレデレな主役の2人が可愛くて可愛くて仕方ない。もうお前ら結婚しちゃえよ。2人のバディ要素>>続きを読む

鋼の錬金術師(2017年製作の映画)

2.9

冒頭の棒読み子役(回想シーン)とパワポで作ったみたいなタイトルロゴがデビルマン級に酷すぎて、冗談抜きにこの時点で劇場を出ていこうかと思いましたが、山田涼介登場以降はわりと普通。というか、CGも結構頑張>>続きを読む

愚行録(2017年製作の映画)

4.1

わあい!!嫌な映画だ!!!!
ちなみに原作既読。なのでオチは知ってる。最高に下衆い素晴らしいオープニングから、登場人物どいつもこいつも手前のことしか考えてない自分勝手さが縦横無尽に入り乱れて観客を圧倒
>>続きを読む

僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ~2人の英雄(ヒーロー)~(2018年製作の映画)

4.0

ヒロアカ劇場版1作目。一見さんには優しく、原作ファンも満足。ファンサービスあり、きっちり見せ場もあり、皆が過不足なく楽しめる劇場版として優等生的な仕上がり。レギュラー陣の登場シーンがバカだけどやたら手>>続きを読む

ふたりの J・T・リロイ ベストセラー作家の裏の裏(2018年製作の映画)

2.7

元となった事件自体が非常に興味をそそる内容で、クリステン・スチュアートの力演もあって「なりすましもの」としての面白さは相応にある。が、脚本と演出があまりに平板に過ぎ、とてもこのテーマを掘り下げるに足り>>続きを読む

音楽(2019年製作の映画)

4.2

全編手描き、製作期間7年という労作。不良高校生が地元の小さなお祭りで演奏するだけの話で、特にセンセーショナルな事件が起きるわけでも、ド派手な視覚効果があるわけでもない。でもこの映画には確かに「音」を「>>続きを読む

15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)

4.6

実際に起きたテロ未遂事件の顛末を(犯人以外は)全員「本人」に演じさせるという、クリント・イーストウッドの豪腕が炸裂した映画(なんと撃たれた人とその奥さんもご本人!)。なんでもない日常の連続そのまた連続>>続きを読む

白ゆき姫殺人事件(2014年製作の映画)

3.3

自分の行動をツイッターにあげまくる綾野剛と、ツイートをいちいち役者に読み上げさせる演出にガン萎え。この映画に限ったことではないが、文字メディアを映像で取り上げることに対してあまりに工夫が無く無頓着すぎ>>続きを読む

LIFE!(2013年製作の映画)

4.5

一枚の写真を求めて主人公が世界中を旅する、人生応援系自己啓発ムービー。嫌味なく爽やかに仕上げてるあたり、監督ベン・スティラーの確かな手腕が伺える。ちょうどこの頃、仕事とかで悩んでいた時期なのもあって、>>続きを読む

レッド・スパロー(2017年製作の映画)

2.4

覇気のないアトミック・ブロンド。ジェニファー・ローレンスの肉体美はそりゃ素晴らしいけど、アクション的な見せ場がなく淡々と進んでいくのでちょっと眠くなります。あとえっちぃシーンより痛そうなシーン(皮剥ぎ>>続きを読む

クワイエット・プレイス(2018年製作の映画)

3.1

なんとなくシャマランの『サイン』を思い出す、ワンアイディアもののシチュエーションスリラー。全体にあっさり塩味。特に一番の山場だと思ってた○○シーンがあっさり処理されたのは肩透かし。でも絵的な演出、特に>>続きを読む

ピーターラビット(2018年製作の映画)

3.7

あの原作、この絵面にしてウサギどもが本当に本当に本当に可愛くなくてムカつくわけで、その潔さに大変好感を持ちました。明らかに人間サイドに肩入れしちゃう作りがGOOD。中盤盛り上がっただけにラストがおとな>>続きを読む

未来のミライ(2018年製作の映画)

4.5

酷評されてる意味が分からない、紛う事なき傑作。細田作品でも時かけの次に好き。わざとらしい、かしこまった「冒険」など用意しなくても、子供にとっては毎日が大冒険。見るものすべてがスペクタクル。だからこれは>>続きを読む

ルール2(2000年製作の映画)

2.5

映画それ自体をネタにしたホラーという点で『スクリーム』などと共通した雰囲気があるが、あちらの周到さ、映画への偏愛ぶりとは比較するのが失礼なほどチープな作り。唯一ラストの着地点だけはそれなりに面白いが、>>続きを読む

間宮兄弟(2006年製作の映画)

4.0

仲良しだが女性には縁がない兄弟と、その周囲の人びとをめぐるコメディ。 ともすれば安易な甘やかし合いに陥りがちな素材を丹念に料理することに成功している。 初期森田演出を色濃く復刻させており、セルフパロデ>>続きを読む

ポセイドン(2006年製作の映画)

3.7

名作映画『ポセイドン・アドベンチャー』のリメイク。転覆した大型客船からの脱出という設定のみを踏襲し、登場人物やストーリーは一新された。オリジナルの人間ドラマ部分を削ぎ落とし、脱出ゲーム的スペクタクルを>>続きを読む

ヒミズ(2011年製作の映画)

2.6

「偉大なる失敗作」というべきか。東日本大震災を受け、名高い原作を大幅に改変してまで映画化に漕ぎ着けた。興収や完成度を犠牲にしてまで自らに社会的使命を課す、そのナルシスティックな姿勢は確かに観るものを圧>>続きを読む

ハイ・ライズ(2015年製作の映画)

3.9

J・G・バラード作品の映像化。時代を原作そのまま1970年代に設定したのが大正解。美しくモダンで、でもどこか退廃的な香り漂う素晴らしい美術と映像美を味わえる。破壊、乱交、殺人なんでもありのブッ壊れた状>>続きを読む

フライトプラン(2005年製作の映画)

3.0

トチ狂ったジョディ・フォスターが飛行機内で大暴れして乗員乗客に迷惑をかけまくる映画。役者陣は良いし、機内で子供が消失するという導入、機内セットの美術、不安を掻き立てる音楽も素晴らしい。お膳立ては整って>>続きを読む

そろばんずく(1986年製作の映画)

3.9

とんねるずを主役に据えたコメディ。公開当時から酷評され、森田芳光のキャリア上でも最初の躓きと捉える向きが一般的だが、ひたすら前衛的なギャグの爆発が続くシュールな作風は後のビートたけし監督作『みんな~や>>続きを読む

黒い家(1999年製作の映画)

4.8

原作のストーリーラインをほぼ忠実になぞりながらも、キャラクター造型において監督と役者が好き放題に暴走した結果、まったく違った物語が出来上がったという怪作。内野聖陽、大竹しのぶ、西村雅彦のトリオが織りな>>続きを読む

サイン(2002年製作の映画)

4.5

一見「宇宙人による侵略」というSF物の体裁を取りながら、その実、「神は実在するのか」という哲学的な問いを喚起する野心作。間抜けな伏線を強引にクライマックスへと結びつける手腕はいろいろな意味で圧倒的で>>続きを読む

ヲタクに恋は難しい(2020年製作の映画)

1.4

画面の向こう側から「ね、面白いでしょう?」「こういうの好きでしょう?」と提示してくるすべてのものが醜いほどつまらない。それはオタクごっこ、恋愛ごっこを演じている登場人物全員が作り手の想像力の限界と趣味>>続きを読む

スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団(2010年製作の映画)

4.5

コミック、アニメ、ゲームなど、日本的なポップ・カルチャーをこれでもかとぶち込んだ世界観で繰り広げられる破天荒な青春恋愛活劇。その徹底ぶりは一部のマニア以外の観客を拒んでいるかのような印象すら抱かせるが>>続きを読む

パッセンジャーズ(2008年製作の映画)

4.1

オチがすべての映画として見られがちであるし、事実それがこの映画の売りのひとつであることは否定しない。しかしこの映画の本当の魅力はオチそのものでなく、そのどんでん返しによってこの映画がまったく違った物語>>続きを読む

葛城事件(2016年製作の映画)

4.7

どこにでもいそうな一家がぶっ壊れていく話。ちょうどお盆明けに新幹線で実家から帰ってきて、そのままこれを観てしまったせいでその日の夜はご飯が食べられなかったですよ、ゲンナリしちゃって。そのくらい映画全体>>続きを読む

フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

4.3

どっちかっつーとフォードvsフォードでしたが、そんなことはさておきストレートな面白さ溢れる快作。出てくる大人たちが揃いも揃って実に大人気ないのが愉快愉快。世界はこういうガキみたいなプロフェッショナルた>>続きを読む

はやぶさ/HAYABUSA(2011年製作の映画)

3.8

堤幸彦らしいふざけた演出はなりを潜め、小惑星探査機「はやぶさ」の開発に携わった人たちの軌跡を群像劇的に描く。わかりやすい「天才」や「ヒーロー」ではない登場人物それぞれを描き分け、史実や宇宙に関する知識>>続きを読む

ときめきに死す(1984年製作の映画)

4.4

あらかじめ予定された破壊に向かって突き進む男と、彼に感情移入していく周囲の人びとを静謐かつ淡々としたタッチで描く。和製ハードボイルドとして出色の出来であり、可能ならば一切の前情報なしに鑑賞したほうが、>>続きを読む

蛇イチゴ(2003年製作の映画)

5.0

どこにでもありそうな家族は、祖父の死、そして突如姿を現した勘当息子の登場をきっかけにドミノ倒しのようになし崩し的にぶっ壊れていく。題材自体、救いようがなく破滅的であるし、どう考えても笑えない展開になっ>>続きを読む

隣のヒットマン(2000年製作の映画)

4.1

ブルース・ウィリスを起用したギャングコメディ。どいつもこいつも人は殺すわ不倫はするわ金は狙うわ警察を欺くわでまともな人間は皆無なのだが、なーんか憎めない、お茶目な奴らばかりで観ていて楽しい。そんな彼ら>>続きを読む

ハプニング(2008年製作の映画)

5.0

「世界の危機に立ち向かう家族」という『サイン』と同じ体裁を取りながら、同作とは逆に多くの批評家・観客からは否定された。しかし、訳の分からないものに対する恐怖を描くという技巧において『サイン』をはるか>>続きを読む

トレインスポッティング(1996年製作の映画)

3.0

ドラッグに溺れる若者たちの日常をスタイリッシュに描き、世界的な大ヒットとなった作品。そのセンスの鋭敏さは今なお観る者に新鮮な衝撃を与えるが、優れたフォロアーが多数生まれた今日においては、むしろ根本的な>>続きを読む

ラストサマー(1997年製作の映画)

2.8

ホラー映画の定番スタイルを保ちつつ、謎の核心へと観る者を引っ張っていく中盤までは上質な出来。特にオープニング〜事故が起こるまでのシークエンスはかなり良い。惜しむらくは、最後に明らかになる真相、あるいは>>続きを読む

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