ウェス・アンダーソンのネトフリ短編シリーズその2。ひたすら変顔で寝てるだけのカンバーバッチが見どころ。特に大したオチもない話だけど、終盤のカンバーバッチおもしろダンスは愉快でした。
フィンチャー好きだけど、これはちょっと退屈でした。プロフェッショナルかと思いきや意外とポンコツの暗殺者に密着しました24時みたいな内容で、大した起伏もなく淡々としていて眠くなっちゃった。殺し屋7つ道具>>続きを読む
ケヴィン・ハートが本人役なのでダイ・ハート(原題そのまま)らしい。トラボルタとかジャン・レノとか大物俳優出てるわりに異様に安っぽいというか画面が映画っぽくないと思ったらこれドラマの再編集版なんすね。展>>続きを読む
アウトレイジよろしく権力と暴力のパワーゲームをメインに据えるのかと思いきや、いきなり濃厚戦国BLに突入しておじさん戸惑っちゃう。ていうか遠藤憲一ヒロイン枠かよ!しかしそれ以前に本作の意図するところは明>>続きを読む
上映時間3時間半の大作ながら、スコセッシお得意のテンポの良い編集も手伝って、意外と退屈はしない。もっとも、われわれ日本人には馴染みの薄い(普遍性はある)題材だし、特に後半はひたすら陰鬱なトーンで淡々と>>続きを読む
正しさと多様性に圧殺されそうになる人たちを描いた群像劇。心を串刺しにするかのごとく突き放してくる原作に比べれば、幾分マイルドというか、救いを残した結末になっているように思う。きちんと芯を食った脚本であ>>続きを読む
潜水艦事故の悲劇→音に反応する爆弾テロという着想は非常に面白いし、スリラーとして話自体はそつなくまとまってはいるのだが、なんとなく焦点がぼやけた印象。何より、終盤の展開が音とはビタイチ関係ないのが気に>>続きを読む
今年の午後ロー枠映画。すなわち愛すべきB級、80点満点で80点。飛行機降りてからのサバイバルの方がメインなのになんで原題『PLANE』なんだろ?と思ったら、なるほどこう来ましたかとニヤリ。銃は使えない>>続きを読む
WBC日本優勝までの軌跡を捉えたドキュメンタリー。優勝したという事実そのものが何よりドラマチックであり面白いので、当然本作も一定の見応えは備えており、丹念に取材しているため特に野球ファンにとっては十分>>続きを読む
序盤の過剰なオーバーアクトに若干不安が高まるものの、その後の展開はかなりアクロバティックな手法を使った法廷サスペンスに仕上げられており、十分楽しめました。現行の司法制度への問題提起としても面白く、クラ>>続きを読む
なんというか、映画全体を包む温度、ぬくもりがすごく心地良い作品でした。ウイスキー作りを通して紡ぎ出される人と人との繋がり、仕事、生の営み。登場人物それぞれが、思い描いたのとは別の人生を歩んでいる。でも>>続きを読む
冒頭から無惨な死体がそこら中に転がっていて、おおっ今回は強敵だなと思ったら案の定全部マッコールさんの仕業と判明して笑う。一応今回でラストってことだけどやっぱり話はミニマムで(結局1作目が一番スケールで>>続きを読む
予告のインセプション臭が凄いんだけど、実際に観てみるとどっちかっつーとジャンプの打ち切り漫画みが強かったです。設定いろいろ盛ってるけど結局いまいち盛り上がんないままスケールも小さく終わる感じ。ていうか>>続きを読む
破壊の神、人類の敵としてのゴジラを描くという点において初代ゴジラ及び『シン・ゴジラ』と並んで随一であり、おそらく歴代の中でも最も怖く、凶悪なゴジラである。特に銀座のシーンの絶望感はシンゴジの内閣総辞職>>続きを読む
イギリスの児童文学作家ロアルド・ダールの原作を、ウェス・アンダーソンが映画化した40分程度の中編。まあなんてことない小話なのだが、かわいらしくてちょっとヘンテコな絵面は間違いなくウェス・アンダーソンで>>続きを読む
前半はオーソドックスかつチープなC級ホラーとして無難に進行するが、ある時点を境にジャンプ漫画ばりのデタラメバトルコメディに突入する、ツイストの利いた展開が魅力。『きさらぎ駅』と同じく、低予算・短尺とい>>続きを読む
めちゃくちゃ『リング』ぽいと思ったら脚本家がリングと同じ高橋洋(日本人)なんですね。なんか白石晃士まで関わってて、実は日韓合作映画。ただあんまりシナジー効果みたいなのは感じられず、良くも悪くもオーソド>>続きを読む
原作が「あらかじめ予定された死」であるなら、本作は「あらかじめ予定された失敗」ともいえよう。死というゴールを最初に設定することにより、それ自体はなんてことない日常をサスペンスフルに、あるいはかけがえの>>続きを読む
ジェイソン・ステイサム主演、いかにもガイ・リッチー映画という佇まいだが、お得意の時系列操作も洒落たオープニングもなく、オーソドックスなスパイアクションという感じ。良く言えば初心者にも飲み込みやすいが、>>続きを読む
天才指揮者の転落劇。ケイト・ブランシェット演じるリディア・ターはもちろん架空の人物なのだが、さながらドキュメンタリーと錯覚するほどの実在感がある。そんな彼女の演技のおかげで映画全体に緊張感は保たれてい>>続きを読む
スクリームシリーズの中でも、とりわけ『2』が大好きだ。シリーズもののジレンマに果敢に挑み、予想を見事に覆し、かつ期待に応えた当作は、数あるホラー映画の続編の中でも白眉の出来といえる。
そして6作目とな>>続きを読む
レスリー・ニールセン主演のTVシリーズ『フライング・コップ』が打ち切られたので試しに映画化してみたら大ヒットしてしまったおバカ警察コメディ第一弾。冒頭からラストまで徹頭徹尾ギャグだらけという純度の高さ>>続きを読む
非常に特異な(飲み込みづらい)舞台設定ながら、いつの間にかどっぷりと作品世界に入り込んでしまうのは、監督・脚本を務めた岡田麿里の想像力と胆力に依るのは疑い得ない。紋切り型から大きく逸脱した登場人物たち>>続きを読む
実はそんなに嫌いではないんだよなコレ。確かにへっぽこ映画なんだけど、どことなく愛嬌があるというか。少なくとも小栗旬は頑張って役作りしてるのが伝わってくるし。脚本も確かに話の骨格はいかにもルパンっぽい。>>続きを読む
2分ごとにタイムリープを繰り返す旅館という舞台設定。2分間ワンカットの映像が30回以上繰り返されるという、地味に大変な技巧が駆使されている。ヨーロッパ企画らしい軽妙洒脱なコメディで、役者同士の呼吸や会>>続きを読む
ふざけた見た目とは裏腹に手堅くまとめられた動物パニック映画。ちなみに一応実話ベースですが、実際にはコカインでラリった熊はそのまま中毒死してしまったので、本作はその復讐譚でもあるそうです。親子、保安官、>>続きを読む
たとえばベランダから顔を出して、ここから飛び降りたらどうなるかな、なんて考えた瞬間が、中坊の頃には誰しもあったわけです。肉体がぐんぐん成長し、心もそれにつられて着実に大人の階段登っていく、有り余るほど>>続きを読む
細田守の名を一躍世間に轟かせた出世作にして、文句のつけどころがない傑作。原作の持つ青春SFとしての魅力を余すことなく押さえながら、オリジナルストーリーへと組み直し、新たなレガシーを打ち立てるという離れ>>続きを読む
こんだけ最初から最後までバトルシーンが続いて次から次へと死体が転がりまくる3時間ってのもなかなか珍しいんじゃないかと思う。完結編だけあってスタッフも俳優もやりたいことを古今東西これでもかと詰め込みまく>>続きを読む
Amazonマネー注入&海上自衛隊の全面協力もあり、日本映画らしからぬリッチな画面に仕上がっている。いたずらにCGだけに頼らず、実写ならではの迫力も活用しているのがいい感じ。テンポも良く、退屈しない話>>続きを読む
凄腕ゲーマーが本物のレーサーになってしまうという史実がまず興味深く、映画も期待を裏切らない程度には面白いが、クライマックス含め全体には妙に淡白というか、あっさりした印象。サクサクと手際よく語ってはくれ>>続きを読む
ポップでファンシーなビジュアルとしょーもないギャグ、有名俳優の無駄遣い、そしてよくわからんお話で観客を煙に巻くいつものウェス・アンダーソン定食。世界観に浸れるか、眠くなるかはあなたとの相性しだい。もっ>>続きを読む
ほとんど別物と呼んで差し支えないほど原作を大胆にアレンジし、前2作とはうって変わったホラーテイストにしたのは面白い試みだし、ケネス・ブラナーの悩めるポアロ像自体は嫌いじゃないが、どうにもパッとしない。>>続きを読む
タランティーノ映画の副読本みたいな内容。本人密着とかではなく関係者インタビュー中心なので音声解説みたいに気楽に観られるしトリヴィア的な面白さは随所に見られるが、なんとなく浅い印象。H・ワインスタインの>>続きを読む
大正浪漫を醸し出す雰囲気作りは、美術、VFXの出来を含め非常に良い。そこに溶け込む俳優たちも(演技の質に差はあれど)なかなかサマになっている。女ダークヒーローを主人公に据えた本格ピストルオペラを日本で>>続きを読む
きわめて暴力的でありながら、それ以上に叙情的でもあった北野ヤクザ映画を、一転してエンタメに振り切ってみたらこうなったという作品。『ソナチネ』のような死の臭いは本作からは漂ってこない。ただただ、観客を楽>>続きを読む