ほーりーさんの映画レビュー・感想・評価 - 16ページ目

ほーりー

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となりのトトロ(1988年製作の映画)

4.6

幼稚園の年長の頃、友達の家に遊びに行ったときに、この映画のビデオ(金曜ロードショーの録画だと思う)を観た記憶がある。

何故かこのシーンを何度も繰り返して、皆ひっくりかえって笑っていた。

「おじゃま
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地球防衛軍(1957年製作の映画)

3.5

土屋嘉男逝く。

土屋さんのように、東宝で黒澤作品と特撮映画に両方満遍なく出演されていた方はそう多くなく、他にせいぜい志村喬か藤田進ぐらいだけだと思う。

代表作の「ガス人間第一号」や「マタンゴ」は既
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ハエ男の恐怖/蝿男の恐怖(1958年製作の映画)

4.2

クローネンバーグ版は、中学生の頃にテレビで放映していたのを観たのが、特殊メイクの気持ち悪さから途中でチャンネルを変えてしまった。

本作はそのオリジナルの作品。ジョルジュ・ランジュランという英国国籍の
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革命児サパタ(1952年製作の映画)

3.4

エリア・カザン監督の「欲望という名の電車」で鮮烈な印象を残したマーロン・ブランドが再びカザンと組んだのが本作。

亡くなった笑点の司会者だった圓楽師匠は、どういう訳か背広の裏地に“革命児サパタ”という
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羊たちの沈黙(1990年製作の映画)

4.0

どうも吹替版の石田太郎さんの声で「クラリス…」って言われると、別の映画を思い出してしまいますが…。

名探偵コナンの単行本の裏表紙に“青山剛昌の名探偵図鑑”というホームズやポワロといった古今東西の名探
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ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

4.2

遅まきながら、やっと本作品のレビューを。

いやはや観るのに時間がかかってしまいました。初日に行こうとしたら雷雨で断念し、また別の日は架線トラブルでの電車運休で予定の回に間に合わなかったりと色々ありま
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アメリカン・ビューティー(1999年製作の映画)

3.6

DVDの説明書きには、”ある家庭が崩壊していく様をシニカルに描いた傑作ドラマ!”とあるが(この方が説明しやすいんだけどね)、正しくは既に崩壊している家庭の中で、お父さんが如何にして人間らしさを取り戻し>>続きを読む

バック・トゥ・ザ・フューチャー(1985年製作の映画)

4.4

あんなにテレビで放送していた「BTTF」、実はオープニングから観たのが今回が初めて。

いつもチャンネルを回した時は、ビフの初登場シーンか、デロリアンの登場シーンだったりする。

マイケル・J・フォッ
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スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望(1977年製作の映画)

4.0

今も愛されるスターウォーズ・シリーズの第一作。

もう40年も前の作品だから、古典の部類に入るわけで、確かに本作を今観ると古さを感じる。

でもその古さも悪いイメージではなく、それまでのハリウッドの伝
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天空の城ラピュタ(1986年製作の映画)

4.8

この間、カラオケに行ったところ、友人が石井竜也の「君をつれて」を歌っていた。恥ずかしながら、「君をのせて」の歌詞違いバージョンがあるなんて、ちっとも知らなかった(汗)

で、やっぱりあのメロディーを聴
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地上最大のショウ(1952年製作の映画)

3.5

サーカス団の人間模様を描いた超大作映画。監督は巨匠セシル・B・デミル。

あのジェームズ・スチュワートが終始ピエロのメイクのまま、最後まで素顔を出さないなど色々と遊び心に溢れている作品でもある。

1
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探偵スルース(1972年製作の映画)

4.1

マイケル・ケインがジュード・ロウと共演したリメイク版を観ている方が多いと思うが、オリジナルはこの1972年版。

老推理作家のローレンス・オリヴィエと彼の妻を寝取った若い男マイケル・ケインによる頭脳合
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ハリーとトント(1974年製作の映画)

3.4

住む場所を追われ、自分の居場所を探す旅に出掛ける老人とその飼い猫のロードムービー。

老いをテーマにした映画は、古くはレオ・マッケリーの「明日は来らず」はじめ、「ウンベルトD」「東京物語」「野いちご」
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我輩はカモである(1933年製作の映画)

4.0

おお!フリードニア!泣かないでおくれ!

あのミュージカル・シーンだけ、カセットテープにダビングして、ずっとリピートして聴いていたなぁ、学生時代の俺。

1929年の「ココナッツ」で映画デビューして以
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プラダを着た悪魔(2006年製作の映画)

3.4

パワハラって言葉が世間世の中に浸透してきたのが、2000年代半ばの頃だから、ちょうどこの映画の公開はドンピシャのタイミングだったと言える。

一流ファッション雑誌の鬼編集長に扮したメリル・ストリープは
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風の谷のナウシカ(1984年製作の映画)

3.8

子供時分は、ナウシカは王蟲や巨神兵のビジュアルからか何となく怖いイメージを抱いていた。

今見ても、しっかりと作りこまれている世界観には驚かされる。

のちの新海監督の「星を追うこども」や吉浦監督の「
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ダイ・ハード(1988年製作の映画)

4.3

「ホリー!!!」

わたしも似たような名前だから、叫ばれるたびにいちいち反応してしまう…笑

若きブルース・ウィリスと今は亡きアラン・リックマン共演による、文字通り80年代を代表するアクション映画。
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回転(1961年製作の映画)

4.3

やっとこの映画を観ることができました。

1961年のイギリス映画である「回転」は思わず背筋がゾゾーーーとするようなホラー映画の古典であります。

両親を亡くした幼い兄妹の家庭教師として雇われたデボラ
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(1960年製作の映画)

4.2

「道」みたいに一字のタイトルの映画って他にどんなのあったっけと頭を巡らせると、「鳥」「河」「山」「罠」「丘」「馬」…といくつか思いつくが、なかでも「穴」ってタイトルは、結構色んな作品に使われているよう>>続きを読む

(1954年製作の映画)

4.6

とうとう「ゴッドファーザー」のレビューで50もいいねを頂きました!この間まで10も貰えればやったー!と思っていた自分としてはまさに夢のようで、この場を借りまして、皆様に厚くお礼を申し上げます。

さて
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フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ(1966年製作の映画)

3.9

またも予定を変更して追悼レビューを。

初代ゴジラのスーツアクターをつとめ、スタントマンの伝説的な存在だった中島春雄さん。

「ゴジラ」は既にレビューを書いているので、今回はゴジラ役以外での代表作であ
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こねこ(1996年製作の映画)

4.0

殺伐とした映画が続いたので、趣向をがらりと変えまして、ほっこりするようなニャンコの映画を。

1996年のロシア映画(ソ連崩壊後のロシア映画って初めて見るかも)。ちなみにロシアは日本と比較にならないほ
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ミザリー(1990年製作の映画)

3.4

「ゴッドファーザー」の息子役で一番マーロン・ブランドに似ているのがジェームズ・カーンだと思う。

血の気の多いソニー役も往年のブランドが演じた役柄に通じるところがあるが、そんなカーンですら全身の血が凍
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ゴッドファーザー(1972年製作の映画)

4.3

「ゴッドファーザー」の画期的な点は、それまで古代や中世を舞台にした歴史物で描かれていたような愛憎劇を、近代のマフィア、ギャングの抗争史に置き換えたことだと思う。
 
そして、次に画期的なのはやはり
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突然炎のごとく(1961年製作の映画)

3.6

本当は別の映画のレビューを書こうと思っていたが、先日亡くなられたジャンヌ・モローを偲んで、急きょこの映画を。いうならば番組の予定を変更してお送りするって奴です。
 
オーストリア人とフランス人の青
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クレイマー、クレイマー(1979年製作の映画)

3.9

昔、「明石家マンション物語」で「クレーマークレーマー」というコーナー(近所の子供役の関根勤が明石家さんまとテレビに対するクレームをいう)があったが、思えば自分が「クレイマー、クレイマー」という映画の存>>続きを読む

ダーティハリー(1971年製作の映画)

4.5

「こーげ、こーげ、こーげよー、ボート漕げよ~♪ ランランランラン、川下り~~♪」
 
ドン・シーゲル監督とクリント・イーストウッドの名コンビによる大ヒット刑事ドラマ。主人公のハリー・キャラハン刑事は
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明日は来らず(1937年製作の映画)

4.3

三千世界のこの世の中で、親を思わぬ子はあれど、子をば思わぬ親はない。

という好きなフレーズがあるが、まさにそんなイメージなぴったりな映画がこの「明日は来らず」であります。

「我が道を往く」のレオ・
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ピンチクリフ グランプリ(1975年製作の映画)

3.9

ノルウェー映画史上最大のヒットを記録したという人形アニメ。

ピンチクリフ村の山のてっぺんに住む発明家は、助手である快活なアヒルとのんびり屋のハリネズミと一緒にのほほんと暮らしていた、

ある日、自分
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ジャッカルの日(1973年製作の映画)

4.1

アルジェリア戦争撤退を決定したド・ゴール大統領を暗殺せんと、反対派が雇ったのは正体不明の殺し屋、通称”ジャッカル”。

容姿端麗、筋肉質の美しき殺し屋は、フランス警察の厳重なる包囲網を潜り抜け、パリ市
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遠い空の向こうに(1999年製作の映画)

4.7

夢を持つとは何なのか?寂れた炭鉱の町に生きる若者たちが、厳しい現実に直面しながらも大空にロケットを飛ばす夢に向かって進んでいく。

夢のない場所において夢を見つけ、さらにはその夢を実現させる。これは
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キャリー(1976年製作の映画)

3.5

ブライアン・デ・パルマ監督の出世作である青春ホラー。
原作はスティーブン・キングで、こっちも映画のヒットと相まってホラー小説の大家として飛躍する。

シシー・スペイセクの鬼の形相が凄まじいのなんのって
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ジャガーノート(1974年製作の映画)

3.8

昔、古畑任三郎で木村拓哉が爆弾犯を演じた「赤か青か」というエピソードがあった。
最後、爆弾の起動装置を解除するため、赤と青のどちらのコードを切断するか古畑がキムタクに問い質す迫真のシーンが登場する。
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ハロルドとモード/少年は虹を渡る(1971年製作の映画)

3.8

自殺ごっこや、知らない人の葬式参列にハマっているアブない若者ハロルドは、ある葬式で不思議な老婆モードから声をかけられる。

聞くとその老婆も他人の葬式に忍び込むのを日課にしているとのことで、 不審がる
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サンライズ(1927年製作の映画)

4.3

「吸血鬼ノスフェラトゥ」や「最後の人」でドイツ表現主義の旗手として名を成したF・W・ムルナウ監督がハリウッドに召喚されて撮ったのが本作。

ストーリーは単純。都会から来たモダンガールの虜になった農夫は
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狼たちの午後(1975年製作の映画)

4.0

42年の人生において、わずか5本しか映画に出演しなかった俳優がいる。

「ゴッドファーザー」「カンバセーション」「ゴッドファーザーPARTⅡ」「狼たちの午後」「ディア・ハンター」…いずれも映画史に輝く
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